食べてみた 第14回 ひるぜん焼きそば
全国徘徊麺類大好き虚弱小食ハードロック芸人のSYUNJIといいます。
久しぶりの「食べてみた」シリーズ、今回は旅の途中で出会った「ひるぜん焼きそば」。
もちろん食べたのは初めてです。
ひるぜんという少し変わった名前がついていますが、昼のお膳専用というわけではもちろんなく、蒜山という地名がその名の由来。
場所は大山の南側山麓に広がる高原地帯で、行政名で言うと岡山県真庭市です。
「蒜山」と漢字で書くとちょっと読めない人も多いかもしれません。
あたしも漢字で書けと言われても書けません・・
ひるぜん焼きそばについての基礎的な情報を調べてみました。
特徴としてはジンギスカンのタレや味噌ダレで味付けされており、鶏肉とキャベツが入っていること。
発祥は1960年代で、「ひるぜん焼きそば」として名称を固定したのは21世紀になってからだそうです。
B級グルメの祭典「B-1グランプリ」では2010年の第5回大会で2位を獲得。
この大会は我が家からもわりと近い神奈川県厚木市で行われ、あたしは行けませんでしたが地元でもけっこう大きなニュースでした。
なので「どうやら大山のふもとにうまい焼きそばがあるらしい」という情報は、この時知ったのだと思います。
蒜山にもやはり「ひるぜん焼そば好いとん会」という店舗連合団体が存在し、鉄の掟と血の結束で富士宮や太田といった各地の焼きそばの街と、毎年大仁田vs貴闘力ばりの血みどろの抗争を繰り広げているそうです。(誇張)
で、今年の夏は未踏の地である鳥取を旅の行程に組み入れたのですが、倉吉から蒜山まではクルマで1時間以内で行けることを発見。
これはぷく先輩に市場を荒らされる前になんとしても行かねばなるまい。(意味不明)
麺類ブロガー(死語)としての使命感に燃えたあたしは、倉吉を後に一路蒜山へ。
「好いとん会」加盟店舗の「やまな食堂」に行ってみました。
店内は地元の方でいっぱい。
さっそくひるぜん焼きそばを注文。
ほどなく待望のひるぜん焼きそばが目の前に登場。
果たしてどんな味なのでしょうか。
・・・・・食べてみた。
一口食べると、普段食べている焼きそばの味とは全く違うことがわかります。
味噌ダレなので、まずソース焼きそばよりもずっと甘いです。
麺はふつうの焼きそばよりやや太くやわらかめな感じですが、これが甘いタレとよくなじんで非常にうまいです。
タレは店ごとにそれぞれ違うようですが、ここの焼きそばは30年前から変わらない味だそうです。
タレが麺にからんでいるため、ソース焼きそばのようにすすって食べるのは少しやりづらいのですが、その分しっかりとした食べ応えを感じます。
鶏肉とキャベツの組み合わせもいいですね。
食感としてはナポリタンやカルボナーラに近いというところでしょうか。
店内には大山の写真が掲げられていて、やはり地元の人に愛されている山なんだなと思いました。
お店の雰囲気が非常に地元密着で、お店の人とお客が土地の言葉で楽しそうに話す様子は、我々観光客から見るとまるで映画のワンシーンのようです。
このお店もまた地元の人に愛され続けていることがよくわかります。
ちなみに。
前述のとおり2010年の「B-1グランプリ」で見事2位になったひるぜん焼きそばですが、この時のベストテンは以下のとおり。
1位 甲府鳥もつ煮(山梨県)
2位 ひるぜん焼きそば(岡山県)
3位 八戸せんべい汁(青森県)
4位 津山ホルモンうどん(岡山県)
5位 三崎まぐろラーメン(神奈川県)
6位 豊川いなり寿司(愛知県)
7位 黒石つゆ焼きそば(青森県)
8位 十和田バラ焼き(青森県)
9位 みしまコロッケ(静岡県)
10位 オホーツク北見塩焼きそば(北海道)
なんと焼きそばが3つもランクインしていました。
その中でも蒜山は黒石や北見を抑えて堂々の2位です。
全国の中にあっても東西問わず多くの支持を集められる、そんな味だと思います。
ちなみに3つの焼きそばのうち、これで食べてないのは黒石つゆ焼きそばだけになりました。
これはぷく先輩に制圧される前に、早いうちに食べておく必要がありそうです。
というわけで、ひるぜん焼きそば。
非常にうまかったです。
関東でひるぜん焼きそばを出す店ってないのだろうか?
と思ったら、お好み焼きチェーンの「ぼてぢゅう屋台」は「好いとん会」承認でひるぜん焼きそばがメニューにあるそうです。
都内では東京ドームシティやダイバーシティに店舗があり、メニューには富士宮焼きそば・横手焼きそばもあるとのこと。
蒜山はなかなか簡単に何度も行けるところではないので、近いうちに「ぼてぢゅう屋台」でも食べてみようかと思います。
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