食べてみた 第14回 ひるぜん焼きそば

全国徘徊麺類大好き虚弱小食ハードロック芸人のSYUNJIといいます。
久しぶりの「食べてみた」シリーズ、今回は旅の途中で出会った「ひるぜん焼きそば」。
もちろん食べたのは初めてです。

ひるぜんという少し変わった名前がついていますが、昼のお膳専用というわけではもちろんなく、蒜山という地名がその名の由来。
場所は大山の南側山麓に広がる高原地帯で、行政名で言うと岡山県真庭市です。
「蒜山」と漢字で書くとちょっと読めない人も多いかもしれません。
あたしも漢字で書けと言われても書けません・・

ひるぜん焼きそばについての基礎的な情報を調べてみました。
特徴としてはジンギスカンのタレや味噌ダレで味付けされており、鶏肉とキャベツが入っていること。
発祥は1960年代で、「ひるぜん焼きそば」として名称を固定したのは21世紀になってからだそうです。
B級グルメの祭典「B-1グランプリ」では2010年の第5回大会で2位を獲得。
この大会は我が家からもわりと近い神奈川県厚木市で行われ、あたしは行けませんでしたが地元でもけっこう大きなニュースでした。
なので「どうやら大山のふもとにうまい焼きそばがあるらしい」という情報は、この時知ったのだと思います。

蒜山にもやはり「ひるぜん焼そば好いとん会」という店舗連合団体が存在し、鉄の掟と血の結束で富士宮太田といった各地の焼きそばの街と、毎年大仁田vs貴闘力ばりの血みどろの抗争を繰り広げているそうです。(誇張)

で、今年の夏は未踏の地である鳥取を旅の行程に組み入れたのですが、倉吉から蒜山まではクルマで1時間以内で行けることを発見。
これはぷく先輩に市場を荒らされる前になんとしても行かねばなるまい。(意味不明)
麺類ブロガー(死語)としての使命感に燃えたあたしは、倉吉を後に一路蒜山へ。
「好いとん会」加盟店舗の「やまな食堂」に行ってみました。

Hiruzen1

店内は地元の方でいっぱい。
さっそくひるぜん焼きそばを注文。

ほどなく待望のひるぜん焼きそばが目の前に登場。
果たしてどんな味なのでしょうか。

Hiruzen2

・・・・・食べてみた。

一口食べると、普段食べている焼きそばの味とは全く違うことがわかります。
味噌ダレなので、まずソース焼きそばよりもずっと甘いです。
麺はふつうの焼きそばよりやや太くやわらかめな感じですが、これが甘いタレとよくなじんで非常にうまいです。
タレは店ごとにそれぞれ違うようですが、ここの焼きそばは30年前から変わらない味だそうです。

タレが麺にからんでいるため、ソース焼きそばのようにすすって食べるのは少しやりづらいのですが、その分しっかりとした食べ応えを感じます。
鶏肉とキャベツの組み合わせもいいですね。
食感としてはナポリタンやカルボナーラに近いというところでしょうか。

店内には大山の写真が掲げられていて、やはり地元の人に愛されている山なんだなと思いました。
お店の雰囲気が非常に地元密着で、お店の人とお客が土地の言葉で楽しそうに話す様子は、我々観光客から見るとまるで映画のワンシーンのようです。
このお店もまた地元の人に愛され続けていることがよくわかります。

ちなみに。
前述のとおり2010年の「B-1グランプリ」で見事2位になったひるぜん焼きそばですが、この時のベストテンは以下のとおり。
 

1位 甲府鳥もつ煮(山梨県)
2位 ひるぜん焼きそば(岡山県)
3位 八戸せんべい汁(青森県)
4位 津山ホルモンうどん(岡山県)
5位 三崎まぐろラーメン(神奈川県)
6位 豊川いなり寿司(愛知県)
7位 黒石つゆ焼きそば(青森県)
8位 十和田バラ焼き(青森県)
9位 みしまコロッケ(静岡県)
10位 オホーツク北見塩焼きそば(北海道)

 
なんと焼きそばが3つもランクインしていました。
その中でも蒜山は黒石や北見を抑えて堂々の2位です。
全国の中にあっても東西問わず多くの支持を集められる、そんな味だと思います。
ちなみに3つの焼きそばのうち、これで食べてないのは黒石つゆ焼きそばだけになりました。
これはぷく先輩に制圧される前に、早いうちに食べておく必要がありそうです。

というわけで、ひるぜん焼きそば。
非常にうまかったです。
関東でひるぜん焼きそばを出す店ってないのだろうか?
と思ったら、お好み焼きチェーンの「ぼてぢゅう屋台」は「好いとん会」承認でひるぜん焼きそばがメニューにあるそうです。
都内では東京ドームシティやダイバーシティに店舗があり、メニューには富士宮焼きそば・横手焼きそばもあるとのこと。
蒜山はなかなか簡単に何度も行けるところではないので、近いうちに「ぼてぢゅう屋台」でも食べてみようかと思います。

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食べてみた 第13回 栃木焼きそば

時々思い出したように麺類ブロガーを名乗り誰からも信用されないSYUNJIといいます。
先月栃木市に行ったのですが、ここのご当地焼きそばを食べる機会がありました。
焼きそば目当ての旅だったわけではないのですが、事前に栃木市の観光ポイントを調査中に焼きそばが名物であることを知ったので、リサーチを敢行。

ここ数年、B級グルメは空前のブームです。
ホントにご当地で人気なのか怪しい食べ物もあるようですが、まあ観光客にとってはうまけりゃなんでもいいんです。
中でも焼きそばは元祖富士宮を筆頭に、横手・黒石・太田など全国各地の都市が日本一を競って血みどろの抗争を繰り広げているようです。(誇張)
そんな戦いの焼きそばワンダーランドに三つ又の槍を携えて満を持して登場した海の神ネプチューンこと栃木焼きそば。
全然説明になってませんが、とにかく食べてみることにしました。

栃木市では「じゃがいも入り栃木やきそば会」が結成され、市内の食堂やレストランで栃木焼きそばを出しているそうです。
そう、この焼きそばはじゃがいも入りです。
もちろん食ったことはありません。
本来は持ち帰りが主流であり、食事というよりおやつとかファストフードのノリで親しまれてきたとのこと。

Sizuka

今回食べたのは「四次元ポケット静」というちょっと変わった名前の店。
のび太やジャイアンがいそうな感じですが、そういうノリの店ではないようです。
さっそく栃木焼きそばを注文してみました。

Totigiyakisoba

やがてじゃがいも入り焼きそばが登場。
見た感じ、じゃがいも以外は普通のソース焼きそばです。
果たしてどんな味なのでしょうか。

・・・・・食べてみた。

うまいです。
ふつうに。
これはアリだと思います。
というか、なんで今まで焼きそばにじゃがいも入れてなかったんだろう。
特にマイナスポイントは何も感じません。
じゃがいもが苦手でなければ、この味でダメ出しする人もいないと思います。
実はじゃがいもの粉っぽい食感がそれほど好きではないのですが、焼きそばに入れてしまうとあまり気になりませんでした。

じゃがいもは揚げてあり、多少下味がついているような気がしました。
キャベツやもやし同様、野菜なんで思ったほどの違和感はありません。
これ、たぶんさつまいもだったら甘みがソースにバッティングしてダメなのかもしれないですね。

栃木焼きそばも店によって味は様々らしいですが、あまりにも違和感がなかったんでインパクトもそれほど強くはありません。
家で作るのも簡単でしょうし、もっと全国に広まってよさそうな味です。
なので味の比較ではなく衝撃度としての比較ではやはり富士宮のほうが強いです。
ちなみにじゃがいもを入れる文化は栃木市だけでなく、足利市や群馬県桐生市などにもあるようです。

あたしは全然見てなかったのですが、名作ドラマ「ロングバケーション」で、山口智子と木村拓哉が「焼きそばにじゃがいもを入れるか」をやりとりする場面があるそうです。
キムタクが「ふつう焼きそばにじゃがいもなんて入れないでしょ」と言うと山口智子が「あたしは入れるもんね」と返す・・というシーンだそうですが、山口智子はこの栃木市出身なのでした。
セリフはもちろん劇中のものですが、山口智子はきっと本音を込めてキムタクに反論したんでしょうね。

というわけで、栃木焼きそば。
味に不満は全くありませんでした。
家で作ってもよさそうですし、もっと県外で食べられる店が増えてもいいと思います。
ただ最近どのB級グルメもかなりヒネリを意識してるような気もしますので、そんな中でこの至極まっとうな味で全国大会などでトップをとるとなると、むしろ厳しいのかも・・と三流評論家のような感想を抱きました。
今後も全国各地のご当地B級グルメを求めて徘徊しようと思います。

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食べてみた 第12回 「黄金の塩らぁ麺 Ayumi」

塩ラーメンを求めてさまよう徘徊ボヘミアンブロガーのSYUNJIといいます。
今回は少し変わった趣向のお店に行って参りました。
吉祥寺にある「黄金の塩らぁ麺 Ayumi」です。

いつものように「ラーメンデータベース」で塩系な店を検索していると、この店にたずねあたりました。
このサイトは最近よく利用しますが、実は寄せられているコメントはそれほど懸命に読んでいません。
自分の感覚がおそらく多くのラーメン好きな人とズレていることは自覚しているので、あまり参考にならないと思っているためです。
なんせ豚骨とか背脂には全く興味ないんで、この時点でラーメンデータベースなんか利用する資格もないですけど。
なので「塩をメインにしているか」ということと、場所と休日をチェックするくらいでいきなり出かけてしまいます。
幸い今のところ大幅に期待を下回る店に行ったことはありません。
塩系店はうまい店が多いんですよ。

で、今回もせっかくのコメントをあまり読まずに唐突に吉祥寺へ。
いつもやたら行列しているメンチカツ屋を横目に、吉祥寺プチロードにある「Ayumi」を目指します。
店は簡単に見つかりましたが、ここで初めて構えがイタリアンなことに気づきました。

Ayumi1

ドアをあけるとこれまたイタリアンレストラン調の女性スタッフが迎え入れてくれますが、目の前にはおなじみの食券販売機。
ここまではふつうのラーメン屋のシステムです。
味玉入りの「塩玉子らぁ麺」800円を注文し、カウンターに座りました。
日曜正午のラーメン店にしては客の入りは少なくすいています。

店内はさらにイタリアンで、赤を基調としたテーブルやカウンター。
足元には荷物を入れるバスケットなんかもあり、若い女性が二人連れで談笑したりしています。
ちょっと変わってるなとは思いましたが、イヤミな雰囲気ではありません。
ただ店内はかなり狭く、15人くらいのキャパだと思います。

・・などと思っていたら、驚くほど早くラーメンが登場。
まだ写真撮影の準備もしていなかったので、今回は麺写真はナシです。
しかたがないので店のチラシの一部で雰囲気をお伝えします。

Ayumi2

この写真だとわからないですけど、実は器がかなり深いです。
しかも受け皿までついててカウンターも高い(いすが低い)ので、やや食べにくい姿勢になります。
薬味として「みかんこしょう」のビンが目の前に置かれました。
果たしてラーメンもイタリアンな味なのでしょうか。

・・・・・食べてみた。

げぇーうまい・・
これはすごい味です。
打撃系というほどのインパクトはないけど、ヴォルク・ハンの関節技のように効いてくる味です。(全然わからない)

鶏ベースのスープにやや細めのストレート麺ですが、スープがふつうのラーメンとはちょっと違います。
どこが違うのかは具体的に説明できないんですけど(ド素人)、イタリアンな雰囲気は確かにあります。
が、別にトマトやオリーブの味がするわけではありません。
ラーメンスープの範疇ですが、この味ならイタリアンレストランでパスタとともに出されても違和感はないと思います。

しばらく進んで、「みかんこしょう」を投入。
ゆず系と違って甘い香りですが、これも味が変わってうまいです。
ビンには「鹿児島産のみかんを使用」と書いてありました。
店でこのビン入りみかんこしょうを1200円で販売もしているようです。

麺や具はそれほど変わったところはなく、ふつうのラーメンと違うのはメンマがかなり細切りなのと、水菜が入っていることくらいです。
最近水菜入りラーメンも増えているように思います。
味玉は少し濃い目でした。

ということで今日も完食。
でも食べている間もあまり客の出入りはありませんでした。
これだけの味なのにこの客の入りはなんだろう・・・
大きなお世話でしょうけど、イタリアンな構えは人によっては抵抗を感じるのかもしれません。
細い通りに面していますが、人通りが絶えることはなさそうな場所です。
すぐ近くにいつも行列してる別のラーメン屋があるのですが、並んでる人たちに「あっちのAyumiって店もうまいよ」と教えたい気分でした。

あらためてネットでいろいろ調べたら、やはりイタリアンのシェフが経営するお店でした。
元は立川にあった「黄金の塩らぁめん Due Italian」という店で、今は市ヶ谷に移転しているそうです。
吉祥寺の「Ayumi」は昨年開店したばかりで、市ヶ谷の支店にあたるようです。
メニューには実際に「九条ネギと昔たまごのカルボナーラ」などといったものもあります。

で、本業の塩ラーメン。
味は自分の好みに完全に合致します。
これまで食べてみた塩ラーメンの中では「中村屋」に似ていると感じました。
店の構えや雰囲気はともかく、この味がキライって人はあまりいないんじゃないかなぁ。
いないよ、きっと。(誰に言ってんだ)
だとするとあえてイタリアなテイストを持ち込まないで正調ラーメン店として営業していたほうが、むしろ支持されそうな気もします。
あと、これはあたしの姿勢が悪いせいもありますが、カウンターが高く器が深いのはやや食べづらいので、どちらかだけでも改善されてはどうかと思いました。

これまで訪れた塩ラーメン店は実はほとんどリピートしています。
「Ayumi」もまた食べたくなって足を運んでしまうのは間違いないでしょう。
そういうお店です。

3月7日追記:
昨日リピートしてきました。
今回は写真も撮ってきました。

Ayumi3

みかんこしょうのサービスはなく、水菜が他の野菜に変わっていましたが、味は変わらずうまかったです。

2015年11月15日追記:
この吉祥寺の店はすでに閉店していました。
8月1日青葉台に「黄金の塩らぁ麺 ドゥエ イタリアン 横浜」がオープン。

Ayumi4

食べてみました。
やはりうまいです。
みかんこしょうのサービスは復活していました。
奥の「白いらぁ麺」はほとんどポタージュスープパスタですが、これもうまかったです。

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食べてみた 第11回 ラーメン「G麺7」

最近はムキになって毎週塩ラーメン情報を探している元三流音楽ブロガーのSYUNJIといいます。
いつかあたしも「塩の石神」と異名を持てるような塩専門アルファブロガー(死語)になれるよう精進したいと思います。
そもそも塩ラーメン専門のブロガーなんてたぶんいないので、「今日からオレ様は塩専門アルファブロガーだ」と宣言したら勝ち、のような気もします。(すれば?)

とある休日、県内の塩情報をネットで検索中、良さそうなお店にたずねあたりました。
京浜急行上大岡駅の近くにある「G麺7」です。
「じーめんせぶん」と読むようですが、「G麺75」でないのはテレビ局の許可が下りなかったのでは・・と勝手に想像。
今年初めにオープンした新しい店ですが、塩専門店ではないようです。
でもネットでの評判を見ると、塩の評価がかなり高いことがわかりました。
そもそも醤油や味噌もある店で、塩の評価が高いということ自体が珍しい話です。
これは相当カタイと見たあたしは、上大岡に突撃することにしました。(セリフ回しが古くさい・・)

上大岡は駅が新しくなってから比較的よく行く街です。
普段はほとんどクルマで行くのですが、この日は鉄道を利用。
店は駅から徒歩10分くらいでしょうか。
イトーヨーカドーの裏にありました。

Gmen7

構えはそれほど大きな店ではありません。
テーブルが1つ、カウンターが5席くらい。
10人で満席という感じです。
待つスペースは店の外でした。
入り口が西を向いているので、昼時だと待っている間は直射日光がもろに当たります。
これだと真夏の行列はかなりつらいかも・・
この日は外で5分くらい待って中に入りました。

珍しいことに食券販売機が店の外にあります。
当然塩!トッピング味玉!きぃー!!
ムダに逆上しながら850円で食券を買い、店主に提出。
よく見ると店主の襟に若葉マークのバッヂがついています。
「開店したばかりの初心者です」という意味でしょうか。
店はこの人が一人で切り盛りしているようです。

Gmen72

さて塩ラーメン味玉入りが登場しました。
器が白くて手作り風です。
果たして味も初心者向けなのでしょうか。

・・・・・食べてみた。

率直にうまいです。
スープはたぶん鶏系ですが、他にいろいろ使っていそうなハードな味がします。
世間ではあっさりという評価になるかもしれませんが、自分としては「しっかり」に分類したいところ。
これは打撃系のうまさです。
それもミルコやバンナではなく、アリスター・オーフレイムのような鎧系の味とでもいいましょうか。(全然わからない)
油っぽさはそれほどありません。

あまり意識してなかったのですが、どうも自分はラーメンについてはスープ偏重で麺を軽視する傾向があるようです。
多少粉っぽくても伸びていても、スープがうまけりゃいいんだよくらいのノリでしかラーメンを味わっていなかったように思います。
それでも麺は黄色太ツルちぢれ系が好きなのですが、「G麺7」の麺はそれと対照的なストレート系です。
これがスープとの相性もよく、今まで麺を軽視してきたことも合わせて「麺がうまい・・」とかなり意識させられました。
黄色太ツルちぢれ系なんてイメージでしかなかったのかもしれません。
うまい麺は形態によらないようです。

チャーシューは豚と鶏の2種類。
味玉もほどよい味付けで不満なく食が進みます。
何かを焼いたような細かいフリカケ状のものが麺の上にまかれています。
見た目は焦がしにんにく?たまねぎかな?という感じですが、味は違います。
ネットでのコメントでは「鶏の皮」「ラード」「天かすのようなもの」など様々な意見がありましたが、そんなに味も強いものではなく、自分には何なのかわかりませんでした。

この日はカウンターで食べましたが、隣はもちろん知らない人です。
ただ自分も隣の人も、食べる前にほぼ同時にそろってケータイでラーメンを撮影してしまったのには笑ってしまいました。
隣の人もきっとBLOGに載せるんでしょうか。

今回も無事完食。
個人的には店に順位や優劣をつけるのは趣味ではありません。
(がっかりする味に出会うことも多いですが・・)
妻は前回の「ささやん」のほうが良かったようですが、自分としては味が違うので比べようがないしどちらも非常にうまい、というのが正直な感想です。
味の方向性としては「中村屋」に似ている気がしました。
これは自分の味覚なので、正確ではないかもしれませんが。

いずれにしても神奈川県内でこうしてうまい塩ラーメンがあちこちで食えるようになってきたのは幸せなことです。
自分で言うのもナンですけど、やはり予感したとおり「塩風」は確実に吹いてきているのではないでしょうか。
別にあたしが偉いわけではないんですけど・・

そんなわけで「G麺7」。
不思議な名前と不思議な店構えですが、味は正統で力強く頼もしいと感じました。
上大岡に行った時にはぜひまた寄りたいと思います。

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食べてみた 第10回 ラーメン「ささやん」

まさか塩ラーメンを食べ歩いてBLOGに書くなどといったことをやるとは思わなかった三流麺類ブロガーのSYUNJIです。
幸せなことに最近は塩ラーメン専門のお店の情報がかなりつかまえられるようになった実感があります。
あたしの勘違いかもしれませんが、ようやく塩ラーメンも業界の重要なジャンルとして確立されてきているのではないでしょうか。

というわけで今日もネットで塩ラーメン情報を物色。
まあとにかくラーメンなので、超有名店について手放しで絶賛する方もいる一方、有名だろうが断固としてキツイ評価を下す方もいてなかなか厳しい世界です。
そんなカオスな情報の大海原で、比較的新しい店を発見しました。
それが今回食べてみた「ささやん」です。

オープンして1年半の塩ラーメン専門店。
しかも天然塩をブレンドしてタレを作り、鶏の手羽先でダシをとっているそうです。
あたしが最も好きなのはホタテのダシなのですが、鶏ダシも大好きで全然問題ありません。
これは行かねばなるまい。
今回は他の用事もあったのでクルマで行くことにしました。

Sasayan1

「ささやん」は相模鉄道相模大塚駅から徒歩5分くらいのところにあります。
1年半前のオープンとのことですが、店構えは全然新しくなく、昔からそこにあるようなたたずまい。
土曜の昼時でしたが、外から見たところ客が誰もおらず、店主は奥に座ってスポーツ新聞を読んでいます。
もしかして、やっちまったか?
一瞬脳みそがクールポコ状態になりましたが、駐車場(近所のタイムズ)にクルマ入れちゃったし、今さら引き返せないので中に入りました。

店主はタイの修行僧のような風貌ですが、注文はおだやかに聞いてくれました。
私語禁止とか撮影禁止とか恋愛禁止などの掟はないようです。
メニューは手書きで独特のデザインなのでちょっと読みにくいですが、しお・とり・ぶたがあり、妻はしお、あたしはとりを注文しました。
スープはどれも同じで、手羽先や焼豚のトッピングが違うようです。
餃子もうまそうだったので追加。

注文してるうちに家族連れが2組入ってきたので、店内がにぎやかになりました。
家族連れはどうやら近所の常連のようで、こちらもなんとなくほっとします。
行列する店は苦手ですが、客が全然いない店もやはり不安ですね。

Sasayan2

さてラーメンが目の前に登場。
とりラーメンは手羽先が4つも乗っていてゴージャスな様相。
果たしてどんな味なのでしょうか。

・・・・・食べてみた。

スープは予想どおりの鶏塩味です。
これはうまい・・
インパクトはそれほどありませんが、おだやかにダシが効いています。
ラーメンはもちろん、うどんでもそばでもごはんでも雑煮でも、このスープならなんでもうまいと思います。
バカなたとえで申し訳ないんですが、「体調の悪い時でも食える味」です。

麺はちょっとめずらしいくらいの白っぽい細麺です。
色目はラーメンというよりビーフンにも近い気がします。
コシやツヤはあまりありませんが、がっかり感はしませんでした。
やはり塩ラーメンは麺が太いと汁を吸ってのびやすいのかもしれません。

そして手羽先ですが、骨は取ってあるので食べやすく、非常にやわらかい状態。
これもうまいです。
ネットでは「4つも入っていて少しくどい」といった評価もありましたが、自分にはうれしい展開でした。
味玉もいい感じです。
濃すぎず薄すぎず、やや甘めの味付けです。

食べ進んでいくと麺の下に大根の千切りが入っていました。
ラーメンにこの食材は意外ですが、それほど煮ておらず食感は悪くありませんでした。

餃子ですが、これはかなり特徴的です。
いわゆるハネがついてるタイプなのですが、ハネの形が円形で餃子群を覆い尽くしています。
言葉で説明しても伝わりにくいですね。
こんな感じです。

Sasayan4

味はふつうですが、このハネが香ばしいし、何より形が強烈なので楽しめます。
今回も満足。
どちらも完食して店を出ました。

ネットで得た情報によると、以前は昼間が塩専門、夜は豚骨専門という二部制だったそうです。
これもけっこうめずらしい経営だとは思いますが、塩専門に絞ってくれたのは自分にとってはありがたい話です。
塩ラーメンは着実にその勢力を伸ばしつつあるようです。

というわけで食べてみました「ささやん」。
隠れた名店、と言うと表現が安っぽいですが、まさにそんな感じです。
行列もしてませんでしたし、店主もそれほど気負いがあるようにも見えず淡々としていますが、味は確かで期待を裏切りませんでした。
今度は冬にじっくりと食べてみたいと思わせる、そんな味でした。

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食べてみた 第9回 ラーメン「能登山」

さまよえる塩ラーメンハンターのSYUNJIです。
あっ、ハンターだと店をつぶして歩いていることになってしまう・・・
塩ラーメン発展強化委員会書記長代行補佐係のSYUNJIといいます。
音楽BLOGを運営していたのですが、最近はちょっと目を離すと麺類BLOGに傾いているという頼りなさです。

「ラーメンはそれほど好きではない」を公言してしまっている自分ですが、昨今のラーメンブームに、かすかにわずかにですが、「塩」の香りを感じています。
もちろん主流はしょうゆやみそであり、ダシもとんこつや鶏ガラが王道であることに変わりはありません。
ただ塩を主力商品としてセンターに持ってきている店が、以前よりも増えている気はするのです。
さらにそうしたチャレンジャーな店の評価も、ラーメンの神様からラーメン好きブロガーの方々までに支持されるようになってきたのではないでしょうか。
ネットで検索しても、最近は「塩ラーメンのうまい店」情報がかなり見つかるようになりました。
以前からちゃんと情報はあったのに、自分が興味もなくて探さなかっただけかもしれませんが・・・

とある休日、発作的に塩ラーメンが食いたくなり、神奈川県内の情報をネットで検索。
いくつか候補が見つかりましたが、その中で目にとまったのは藤沢市にある「能登山」という店でした。
店のサイトには『能登山のラーメンは「豚骨・鶏がら・動物油」完全不使用。』と書いてあります。
ということは必然的に魚介系です。
しかもやはり塩が主力。
これは塩ラーメン発展強化委員会書記長代行補佐係としてはぜひとも行かねばなりません。(うるせえよ)
その場で妻に「今から塩ラーメン食いにいくから!」と越中ばりの宣言をカマし、電車で店に行くことにしました。

長後駅から歩いて10分のところに「能登山」はありました。
思ったより大きな構えで、駐車場も7~8台分はあります。
ちょうど昼時で駐車場は満車でしたが、店の中はそれほど混んでいません。

Notoyama1
能登山:藤沢市長後748

メニューを見ると一番人気は「正義のあっさり塩薫製らーめん」と書いてあります。
ただし「正義の」といった形容はこの一品だけで、他は「濃厚とろとろスープのらーめん 濃口 」「金の海老らーめん」など、それほどチカラのこもった表現ではありません。
店員の動きもごくふつうで、客も常連さんが多いようでした。
ときどきラーメン屋で店員全員が「ぃらっしゃいませぇえ!」「みそチャーシュウあじたまワンでぇす!」「したァ!!」「ちわァす!」「きぃー!」などと叫ぶ運動部系のお店がありますけど、あたしゃあーいうのはちょっと苦手ですね。
かと言って「私語禁止」などというのもあまりうれしいとも思わないですけど。

正義を名乗るだけあって、この塩薫製らーめんには相当の自信がみなぎっていると思われます。
これは受けて立たねばなるまい。
ただのブロガーと思うなよ。
いや、ただの三流ブロガーなんですけど。
ではその正義ラーメンを・・と注文しようとした時、メニューの表3に「ダシ入り玉子 薄口醤油味」を発見。
正確に言うと発見したのは文字ではなく味玉の絵ですが、なんと注射器で卵にダシを注入しているようです。
要するに他の店で食えるような「タレにつけ込んだ味玉」とは根本的に製造工程が違うらしい。
卵に注射器でダシを注入という手法は大丈夫なのか?と一瞬思いましたが、でもこれはうまそうです。
なので「正義のあっさり塩薫製らーめん」に「ダシ入り玉子 薄口醤油味」をトッピングで注文しました。

カウンターにてしばし待機。
店の中には「麺はかためです」などの貼り紙がありました。
またカウンター前のガラスケースには炙りベーコンが肉屋のように置いてあり、土産として買えるようです。
またしょうゆで味付けしたゴマも瓶入りで売っています。
いろいろこだわりのある店だということが、少しずつわかってきました。

Notoyama2

さて「正義のあっさり塩薫製らーめん」が登場しました。
果たしてあたしは正義に打ち勝つことができるのでしょうか。

・・・・・食べてみた。

スープは確かに魚介系の味です。
深みは思ったほどではないですが、塩味とのバランスが非常によい強力なスープです。
ダメな店の塩ラーメンは薄味すぎて物足りなかったり辛すぎて苦痛だったりしますが、さすがは正義の塩らーめん、その名に恥じないうまさです。

麺はかためのストレート。
どっちかっつうと札幌系の濃黄色ちぢれ麺が好きな自分ですが、この固さでも問題はありません。
塩ラーメンはしょうゆやみそに比べてスープの味を麺が早く吸ってしまい歯ごたえが変わってしまうため、麺の太さ固さの設定が非常に難しいと聞いたことがあります。
この麺はおそらくはスープに負けない太さ固さを追求しての結果だと思われます。
かすかに粉っぽさを感じさせる食感ですが、最後まで歯ごたえもあって、この固さはアリだと思いました。

さて味玉。
これも期待どおりの味です。
理屈を考えればこういう味で当然なんですけど、試みとしてはよいと思います。
温泉卵にダシをかけて食べますが、あんな感じですね。

見事完食。
スープ・麺・トッピング、どれもすばらしい味で、絶妙なユニットです。
最初のインパクトはそれほど強くありませんが、おそらく自分が待っていたのはこういう塩ラーメンです。
自分の好みから言えば、もう少しホタテの味がしてもいいかもしれません。

サイトを見ていただくとおわかりかと思いますが、食の安全安心に対する信念が非常に強いお店です。
「体に良くない食材を摂り過ぎないこと」
「価格や利便性だけで業者選びをしません」
「ゴミを極力減らす努力を怠りません」
こうした姿勢にも感心しました。

というわけで「能登山」、非常に満足のいく結果となりました。
チェーン展開していないので、この味が食べたければここに来るしかありません。
全てのメニューを制覇したい気がします。
ただ、残念ながら長後駅周辺に他の用事が全くないので、とにかくラーメンだけ食いに行くために電車に乗ることになるようですが・・・

能登山

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食べてみた 第8回 太田焼きそば・水沢うどん

全国6845万人の麺類ファンのみなさまこんばんは、三流小食でたらめ麺類ブロガーのSYUNJIといいます。
この連休に群馬県に遠征したのですが、その際にも新たな麺類との出会いが待っていました。

まず食べてみたのが「太田焼きそば」。
ネットで調べてみると、もともとこの地に多い自動車関連工場の工員が焼きそばを好んだことで店が増えたのが「太田焼きそば」発祥の理由。
平成14年に「上州太田焼そばのれん会」なる団体が設立され、現在80店ほどが加盟しているとのこと。
ただし「太田焼きそば」としての確固たる特徴は統一されてはおらず、店により味も麺も異なるそうです。
全く知らなかったのですが、富士宮・横手・太田を「日本三大焼きそばの地」と呼ぶ人もいるようです。
これはぷく先輩にマーケットを荒らされる前に制覇しておかねばならない・・・
誤った使命感に脳味噌を支配され、とある店をターゲットにして昼すぎに太田入りする行程を組みました。

今回食べてみた店は「清水屋本店」。
群馬のガイドブックに掲載されていたので選んでみました。
「本店」となってますが支店はないようです。
たたずまいは下町の古い焼きそば屋という感じ。

店はテーブル4つにカウンターというキャパで、12時すぎに行ったところ客は誰もいませんでした。
メニューは特盛り450円・大盛り350円・中盛り300円・小盛り250円で、肉入りは50円増し。
お店のご主人からは「いちおうオトコは大盛り・女性は中盛りでお願いしている」と言われたので、そのとおりに注文。
「肉入り」と言わなかったので肉なしになりました。

さて「太田焼きそば」が目の前に登場。

Yakisoba

・・・・・食べてみた。

味はオーソドックスで伝統的なソース焼きそばです。
どちらかというとサラッとしていてやや辛目のソース。
関東風というところでしょうか。

麺はかなり細めで、ビーフンのような食感です。
コシはそれほどありませんが、この太さにしては意外にモチモチ感があり、うまいです。
小食なあたしでも大盛りで全く問題ありません。
ご主人の話では「太田の中では細麺は少なく、太麺の店のほうが多い」そうです。

Taiyaki

たい焼きもうまそうだったので注文。
これも標準的なたい焼きでしたが、うまかったです。

ここのご主人、たいそう腰が低くて丁寧です。
こっちは二人で千円も使わない客なのに、申し訳ないくらいです。
焼きそばそのものには太田ならではの特徴があるわけではないですが、この店で食べることができてよかったです。
量としてはふつうの男性であれば特盛りで全く問題ないはずです。

食べているうちに埼玉から来たという老夫婦が店に入って来ました。
我々と同じようにガイドブックを見て来たようです。
どうやらあちこち迷った末にようやくたどり着いたようでした。
店は大通りや駅前にあるわけではなく、団地の前の細い路地に面した場所で、確かにわかりやすくはないです。
ご主人はさかんに「わかりにくくて申し訳ない」と老夫婦にわびていました。

清水屋本店
清水屋本店:太田市八幡町41-10

さて次の日に食べたのが「水沢うどん」。
伊香保の水沢という町に10軒ほどのうどん屋が固まっているところがあり、これまた讃岐・稲庭と並んで「日本三大うどん」と呼ばれているとのこと。
讃岐と稲庭はもちろん知ってましたが、水沢うどんは全然知らなかった・・・
水澤観音の参拝客相手に始まったのが起源で、400年以上の歴史があるそうです。
日本人て「三大ナントカ」が好きだよなぁ。

店舗数は讃岐とは比較にはなりませんが、観光客向けの構えの大きい店が多いようです。
この日も事前にネットで仕入れた情報を頼りに、「松島屋」というお店に行ってみました。
周辺は確かにうどん屋が立ち並ぶうどんの町です。
店の構えや造りはやはり観光客向けのようで、讃岐の大衆的なお店とはかなり雰囲気は違います。
比較自体があまり意味はないですけど。
それなりに混んでいますが、待たずに席に案内されました。

Udon2

基本は冷たいうどんにしょうゆだれ・ごまだれ。
水でさらさない釜あげや、冬には暖かい汁で食べるうどんもあるようです。
ざるうどんの「梅セット」1000円を注文しました。

Udon1

・・・・・食べてみた。

たれはしょうゆ・ごま・山菜・なめこの4種類。
麺のコシは申し分なく、どのたれもうまいです。
水にさらしたうどんですが、このほうがのど越しがよくて好きです。
量もふつうで不満は全くありません。

食べてみてわかるのですが、たれは讃岐で食べた味とは少し違う、普段から食べ慣れた関東の味です。
どちらがうまいとか好きというはっきりした違いではありませんが、自分が関東の味に慣れていることを感じました。
特に水沢ならではの特徴というものはそれほど感じませんが、こんなうどんが食べられる店が固まって存在している町もおもしろいと思います。
店が集まっていて場所がわかりやすいので、観光客としてはラクですね。
讃岐のように人里離れた地元密着の名店に苦労して入り込むというのもまた楽しいとは思いますが・・・

松島屋
松島屋:群馬県渋川市伊香保町水沢195-2

ちなみに。
我が家では7~8年前から、しょうゆだけは鹿児島のものを使っています。
ご存じの方も多いと思いますが、鹿児島のしょうゆ、かなり甘いです。
以前から鹿児島しょうゆは甘いことは知っていたのですが、実際に鹿児島に行ってあちこちでいろいろ食べたり、土産に買った鹿児島しょうゆを家で使ったりしているうちに、この味でないとダメだと思うようになりました。
なのでたまに貰い物でふつうのしょうゆを使ったりした時は、「辛い」と感じます。
去年小豆島のしょうゆを土産に買ってきたのですが、やはりそのままでは辛いと感じるので、鹿児島しょうゆとブレンドして使ったりしています。

というわけで、今回は太田焼きそば・水沢うどんを食べて来ました。
それぞれ「日本三大」のうち、焼きそばもうどんも二つは制覇したことになります。
とすると残りはそれぞれ横手と稲庭なので、次回の旅は自動的に秋田が目的地になるのか・・・(本当か?)
いつになるかわかりませんが、達成のあかつきにはまた報告させていただきます。

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食べてみた 第7回 「ラァメン屋 69’N’ROLL ONE」

素人麺類ブロガーのSYUNJIです。
グルメでもラーメンマニアでもないあたしですが、今回もまた気安くラーメンを食いに行ってしまいました。
ところがその店が実は超有名店だったのです。

食べたのは「ラァメン屋 69’N’ROLL ONE」。
「ろっくんろーるわん」と読むそうです。
行ったのは3月8日なのですが、なんとその2日後に、シリーズにもなっているテレビ東京の人気番組「最強ラーメン伝説」で紹介されたのでした。

しかも。
あたしはその番組は見なかった(放送されたことすら知らなかった)のですが、あの「ラーメンの鬼」佐野実や「大勝軒」の山岸一雄師匠、「なんつッ亭」の古谷一郎番長、ラーメンライター石神秀幸氏ら業界の巨匠重鎮精鋭集団から絶賛され、南東京エリアで1位を獲得したというのです。

で、ネットで調べたらものすごい数のサイトやBLOGにヒット。
超有名店だったことがやっとわかりました。
げぇーそんなすごい店だったのか・・・全然知らなかった・・・
いや、店の前の道をクルマでたまに通るのですが、確かにいつも行列はしていました。
「あーきっとうまいんだろうな」くらいにしか思っていなかったのですが、近くに用事もあったので行ってみることにしたのです。

店に着くとすでに7~8人の行列が店の外にできていました。
ラーメン屋の行列に並ぶのは自分としてはかなり珍しい行為ですが、せっかくなので並んでみました。
マーク・ハントな感じの店員さんが外にいて、行列を仕切っています。
外からは店の中の様子がほとんどわかりませんが、どうやら中でも待たされるようです。
20分ほど待って中に入りました。

食券を買ってから、さらに座って待つことになりました。
妻は比内鶏スープの醤油ラーメン「2号」、あたしは塩ラーメンの「3号」を注文しました。
「号」は玉の大きさではなく、種類の区別のようです。

店の中は小さなスナック風で、天井にはでかいギターが釣ってあったりして、60年代ロックンロールな雰囲気です。
が、カウンター8席しか食べるスペースはありません。
しかも。
携帯・雑誌・私語いずれも禁止、当然禁煙、水もセルフですが「無駄にしないで下さい」との貼り紙。
BGMはもちろんなく、麺をすする音しかしません。
ラーメン屋としては異様な緊迫感が漂います。
ロックンロールとは対照的な、禅寺のような静寂。
後で妻は「お通夜のようだった」と表現しましたが、そのくらい静かです。
麺の湯切りの動作は独特で、麺籠を前に突き出す仕草は空手の型のようでした。
器も有田焼きで、「佐野実贈」と書いてありました。
とにかくいろいろこだわりの多い店のようです。

カウンターの中を見ていてわかったのですが、店主がひとりで2食ずつ作るため、回転はかなり悪く、結局店内でも25分くらい待たされました。
2人以上で来ても並んで座れる保証はなく、ヘタするとラーメンが出てくるタイミングも大幅にズレたりするので、家族連れには不向きでしょう。
店ではわからなかったのですが、ネットで得た情報によると「小学生未満お断り」だそうです。

ようやく目の前に3号ラーメンが置かれました。
写真を撮りたかったのですが、この雰囲気では非常に撮りづらく断念。
なので今回の記事は写真なし。
実際にはかなりのサイトやBLOGで写真付きで紹介されているので、撮影禁止でもなさそうです。
ただ自分が店にいる間は、携帯で撮影してる客は誰もいませんでした。

・・・・・食べてみた。

まずはスープを一口。
うーん・・・
これは・・・すごい味です。
うまいのはもちろんなのですが、ものすごくはっきりした味です。
鶏ダシですが、それだけでは出ない味がします。それがなんなのかわかりませんけど。

麺は比較的細く、まっすぐでちぢれはほとんどない感じ。
九州ラーメンに近いような気もしますが、スープとの相性は思ったほど悪くありませんでした。
とにかくかなりパンチの聴いたラーメンで、気合いの乗った打撃系です。
ノゲイラではなく、ミルコといったイメージ。(あんまし伝わらない)
チャーシューも鶏肉。
味玉は意外に薄味でしたが、これもうまいです。

ただし。
スープの味が自分には少し濃いです。
第一印象は非常に強烈でいい感じなのですが、食べ終わりの頃にこの濃さがややきつくなってきます。
スープの中に鶏そぼろのような細かい肉がけっこう入っているのですが、これが器の底にたくさんたまっていて、やはり味の濃さが少し気になりました。

今思うと、麺とスープの配分を維持しつつ食べれば良かったようです。
ふつうラーメンは麺からどんどん食べていって、最後にスープが残ったりすることが多いのですが、このラーメンの場合は最後まで麺を残しておくように食べ進むのがいいかもしれません。

多くのBLOGにも書いてありましたが、店主は高橋ジョージと次長課長の河本を足して2で割った感じの人です。
でもそれは見た目だけで、愛想は全然ありませんし、「いらっしゃいませ」もありませんが、食べ終わった客が「ごちそうさま」と言うと「どうも~」と返事をしてくれます。(このやりとりはこの店の慣例っぽい)
ネットではこのあたりの評価も分かれるようで、「こんな禁止事項の多い愛想のない店はイヤだ」という意見も多いようです。
店主の愛想のなさはサービス業としてはマズイのかもしれませんが、自分には「シャイなだけの人」に見えました。
正直なところとまどいもありましたが、個人的にはこういうスタイルもアリではないかと思いました。
「ラーメンを食いに来てやった」というアプローチではおそらく耐えられないので、「お稽古事に来た」くらいに思って食べればよいのではないでしょうか。(なんだよそれ)
まあ味も雰囲気も感じ方は人それぞれですね。
佐野実に叱られながら食べるのは、たぶんあたしにはできません・・・

そんなわけで、超有名店とも知らずぬるい気持ちで食いに行ってしまった「ラァメン屋 69’N’ROLL ONE」。
味も店の雰囲気も強烈です。
テレビで紹介され、南東京エリアで1位も獲得したことで、さらに行列が長くなることは必至。
放送前に食べることができたのはよかったかもしれません。
しばらくは行かれないと思いますが、もし次回行くことがあれば、あの禅寺修行のような雰囲気を楽しみつつ、麺とスープの配分を保ちながら食べたいと思います。

69’N’ROLL ONE

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食べてみた 第6回 ラーメン「中村屋」

どうやら初回の裁判員候補にははずれたらしいSYUNJIといいます。
以前にも告白した話ですが、自分はラーメンがそれほど好きではないらしいです。
決して嫌いではなく、かつて味わった室蘭の塩ラーメンが忘れられず、記事まで書いてしまったこともあります。
が、人気店の行列に並んでまで食べるとか、ご当地ラーメンを食べ歩くなんてことは全くしていません。

そんなわけでラーメンにはあまり興味のないあたしですが、先日全国にその名を知られた有名店に突然行ってしまいました。
中村屋」です。

中村屋はその名のとおり中村栄利さんという若い料理人が立ち上げた店としても有名で、以前はテレビにもよく出演しており、数々のラーメン対決などで名勝負を繰り広げてきた人物です。
麺をゆであげた時の湯切りの動作に独特なものがあり、「天空落とし」と名前がついていたりします。

中村屋に行こうと決心(大げさ)したのは、塩味を一番前面に持ってきていたからでした。
あたしはラーメンに関してはド素人で、塩ラーメンが好きなのですが、塩専門にやってるラーメン屋は本当に少ないようで、ネットでもなかなか情報が拾えません。
中村屋は塩専門ではありませんが、サイトでメニューを見ていただくとわかるとおり、主力商品のらーめんには「醤油あります」と書いてあるのです。
つまり「まずは塩味」なお店なのだ、と勝手に解釈してみたのです。

ネットでお店について情報を探してみると、今はほとぼりもさめて行列もそれほどひどい状況ではなくなっているらしいことがわかりました。
並んでまでラーメンを食わないあたしとしてはありがたい状況です。
ブームには完全に乗り遅れた形ですが、ラーメンなんてブームで食べたらいかんですよね。
うまい店はいつ行ってもうまいはず。

中村屋は以前は別の場所に本店があり、今回行ってみたのは移転後の本店です。
場所はなんとなく知っていましたが、行ってみたのは初めてです。
休日の昼時ですが、行列は10人程度でしょうか。

Nakamuraya
中村屋:海老名市中央2-5-41

20分ほど並んで店内へ。
メニューは少なくシンプルです。
味玉をトッピングにして塩味を注文。
麺は真空平打ち麺を選択しましたが、何が真空なのかは不明。

店内は液晶大画面TVにBGVが映っており、クラブっぽい音楽が流れていてさすがに若い雰囲気です。
インテリアにはそれほど凝っていませんが、イタリアンのビストロでもまあ通用するような感じ。
キッチンもオープンな雰囲気で、通常ラーメン屋と言えばカウンター席と厨房の間には比較的高い仕切があったりするものですが、この店はそれもなく、座っていてもキッチンの中がよく見渡せます。
例の天空落としも席から見ることができました。
あえてこれを見せるためのデザインなのでしょうか。

ただし店内は意外に狭く、30人ほどで満席。
今回は夫婦で行きましたが、別の客と相席でした。
壁には造り酒屋のようなでかい屋号の看板が飾られています。
この日創業者の中村さんは不在でした。

まもなくラーメンが運ばれてきました。
まずはスープを味わってみます。

Nakamuraya1

・・・・・食べてみた。(飲んでみた、と言うべきか?)

うーん・・・これはうまいです。
簡単に言えばそれだけですが、変わった味・妙な味・イヤな味というものが感じられません。
じゃあよくあるうまいラーメンスープなのか?というとそうでもなく、今まで味わったことのないスープです。
「こってり」ではなく、「あっさり」でもなく。
これは「しっかり」です。
いいダシが効いてるのは当然なのですが、思ったほどインパクトはありません。
ただ非常に堅い、なんつうか職人の味がします。
ふつうの塩ラーメンとは全然違います。

続いて麺。
真空平打ち麺にして正解でした。
あまり細い麺は頼りなくて好きではないのですが、この平打ち麺は食感もよく、違和感は全くありません。
とにかくスープも麺も安定していてふつうにうまいです。

今回一番感心したのは実は味玉でした。
味玉はけっこう好きですが、世間で食える大半の味玉は、自分にとって味が濃すぎなのです。
中村屋の味玉はその加減が絶妙で、スープや麺に対してじゃましない、非常にいい位置に下がってトッピングされています。
この組み合わせはすごいと思います。
また妻は柚ラーメンを食べていましたが、こちらも柚の香りがよく、飽きない味です。

Nakamuraya2

こんな感じでラーメンっていつもうなったりものすごく考えながら食ったりするのですが、「いったん何も考えずに食ってみよう」と思わせる味です。(全然伝わらない)
店内の雰囲気や、働く人の姿や、器の感じはさすがに「若い」お店なのですが、ラーメンそのものは非常に誠実で旨さを限界まで追求してますよ、というのがわかるような気がしました。

何度も言いますが味は個人の好みなので、評価は人それぞれでしょう。
あたしはチャーシューが器全部を覆ったり豚の背脂をこれでもかと振りかけるようなマッチョラーメンには全く興味がありません。
こんな素人でも安心してまた行きたくなるような店が中村屋だと思いました。

昭和のラーメン屋とは全く違う、新しい料理を食べているようなイメージです。
新しい料理としてのラーメンを追求していながら、「ラーメン」という範疇から決してはみ出すこともなく、幾多の先人が築き上げた日本のラーメン文化をきちんと尊重している。
そんなことを思わせる味でした。
値段も安く、家からも比較的近いので、この店にはまた来たいと思います。

中村屋

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食べてみた 第5回 さぬきうどん

全国に名物と呼ばれる食べ物は数多くありますが、全てが地元に定着しているものかというと、そうでもないこともあります。
札幌と言えばラーメンと連想しがちですが、札幌市民は実はそれほどラーメンを食べていない、なんて話もあるようです。
じゃあ大阪の人はお好み焼きとかたこ焼きを毎日食べておるのか?
京都の人は八つ橋ばかり食べてはるのか?
神戸の人は牛肉ばかり食べとるのか?
悩みは尽きません。(大げさ)

そんな旅人の悩みをよそに、地元の方にがっちり定着している揺るぎなき名物の代表と言えば、さぬきうどん。
ゲッツさんによれば「1日1回はうどん、というのは香川県民なら当たり前。2回以上の人もふつうにいる」とのこと。
うどん屋の数もガチでハンパなく多く、中には客が器を持ち込んだり、客がネギを店の横の畑から抜いて切ってうどんに入れて・・という超セルフな店もあるそうです。
県外の人間には想像もつかない深いUDONワールド香川。
うどんは大好物というわけではありませんが、やはり香川に来たら食べてみたいと思い、旅行中にうどん屋に行ってみました。

ゲッツさんは事前におすすめの店を丁寧に教えてくれました。
これだけ店の数があると、やはり味や麺のコシや雰囲気やシステムやロケーションも様々なようです。
そのおすすめの中で、今回の観光コース途中にある店をピックアップして行くことにしました。

しかし。
このセッティングは意外に難しかったです。
まず観光コース途中におすすめ店が都合よくあるかどうか、というと、けっこう人里離れたところに人気店がぽつんとあったりして、なかなか立ち寄るのも大変です。
こちらは旅の最中で時間もある程度限られていますので、人気店で行列して時間を使ってしまうのも厳しい状況。
また自分は小食なのでそれほどたくさんは食べられません。
ふつうに食事して、合間にちょっと小腹がすいたところでうどんを一杯、なんてぷく先輩っぽいマネはできないのです。

これは綿密に計画を立てて行かねばなりません。
そんな過酷な条件の中、選ばれたのが善通寺市の「長田in香の香」という変わった名前のお店。
ここはゲッツさんのご紹介にもあったお店です。
こんぴらさん参りの後、高松に戻る途中で寄ってみました。

Nagata

場所は国道から少し入ったところですが、駐車場は広くてわかりやすく、時間も多少早かったせいか行列もありませんでした。
メニューは釜揚げうどんと冷やしうどんです。
中はテーブルといすがややアバウトに置かれていて、雰囲気は公民館の会議室にしつらえた食事スペースという感じです。
ただ「雑然」「無造作」というワイルドさはそんなにありません。
客も一定の秩序を保って思い思いに食っています。

釜揚げのだしは麦茶のような容器に入って各テーブルにどんと置かれていて、客が好みの量を器に入れる仕組み。
冷やしうどんのだしは少し変わった形の土瓶に入っています。
この店には生醤油で食べるメニューはないようです。

レジ前で注文すると数字の書かれた札を渡され、しばらくするとうどんが運ばれてきます。
この店は客が自分でだしを汲んだりネギを切ったりというセルフ作法はありませんでした。
常連だけに通じる符丁や独特の作法などもなく、システムが理解できずまごついてしまうこともなかったので、観光客にとっては食べやすい店と言えます。

さて香川に来てはじめてのさぬきうどんです。
これが冷やしうどん。

Nagatahiyasi

そしてこっちは釜揚げです。

Nagatakama

果たして味はどうでしょうか。

・・・・・食べてみた。

コシの強さはさすがにさぬきうどんです。
だしも魚のうまみが効いていて、うまいです。
だしの味は関東で食べるかつおだしのそばつゆとはやはり違いますね。
魚の味がはっきりしていて、少し苦みがある気がしました。

この店にはかき揚げやちくわ天などのトッピングはほとんどなく、純粋にうどんだけ楽しむというスタイルでした。
平日の昼だったので、客もおそらくほとんど近所に住んでいるか働いている方でしょう。
客層は様々でしたが、女性もかなり多いようでした。

長田in香の香


翌日に行ってみたのは、高松の屋島というところにある「うどん本陣 山田家」です。
こちらもゲッツさんのご指導で寄らせていただきました。

Yamadaya

店の構えは想像以上に高級な造りで、昔の造り酒屋の建物を改造してうどん屋にした店だそうです。
昨日の庶民的な「長田in香の香」とは違って、中は畳敷きの広い客間で、敷地には小さな庭もあり、格調高い和食店という趣です。
値段もこちらは少し高い感じで、メニューには定食もありました。
システムはふつうの和食店と全く変わらず、席について注文し、料理は席まで運ばれてくるスタイルです。
商標登録されている「釜ぶっかけ」を注文。

Yamadayakama

・・・・・食べてみた。

この店のうどんは少し柔らかめで、太さも「長田」より細い感じです。
だしはやはり魚の味が濃いです。
味は全く問題ありませんが、ふつうに和食店でうどん定食を食べる状態ですので、「四国に来る前にイメージしていたさぬきうどん」を食べているという実感はやや薄いのが正直なところです。
雰囲気は落ち着いており、ゆっくりうどんを楽しむならばこの店はおすすめですね。

うどん本陣 山田家


さて最後に行ったのが高松の中心、丸亀町商店街の「都由」。
「つゆ」と読むそうです。

Tuyu

この店はゲッツさんご紹介の中にはなく、飛び込みで入ってみました。
午後1時を回っており、昼のピークをすぎていたため客はほとんどいませんでした。
昼時のピークを過ぎてしまうと、ゆでたてでない麺が出されることもあるため、こういう時間にうどん屋に入ってはいけないという話を本で読みましたが、果たしてどうなのでしょうか。

店は商店街の小料理屋という感じで、カウンターにテーブルが少し。
常連さんがカウンターにひとりいて店の方と楽しそうに話しています。
うどんに宇治の抹茶を練り込んだ麺がメニューにありました。
これはさぬきうどんでも珍しいのではないでしょうか。
そば屋でこんな変わりそばが出てくることはありますが、うどんではあまり見かけないように思います。
その抹茶うどんとさぬきうどんと天ぷらとがセットになった定食を注文。

Tuyuuji

・・・・・食べてみた。

ここのうどんは今回の3店で一番細いです。
そのせいなのか時間帯のせいなのかわかりませんが、麺の固さやコシも少し弱いです。
宇治抹茶麺は抹茶の香りがしてさわやかですが、ややちぢれていて、つるつるというよりちゅるちゅるという音が出ます。
おいしい麺ですし自分の好みですが、さぬきうどんとしてならもう少し太くてもいいかなというところです。

だしはこの店が一番濃い味がしました。
魚の味がかなり強く、ふだんわりと薄味好みの自分にはちょっとしょっぱいと思うレベル。
少し水で割ってもよかったのですが、薄めてかえって変な味になっても困るのでそのまま食べました。
天ぷらは揚げたてで非常にうまかったので、うどんのコシやだしの濃さがちょっと惜しいと感じましたが・・・

都由


そういうわけで、さぬきうどん。
やはり自分としては「長田」がいちばんうまかったですね。
地元密着な雰囲気も観光客には楽しい感覚ですし、麺のコシやだしの味も濃さも一番自分好みでした。
それでいてシステムがわかりやすかったのもありがたかったです。

ただやはり本当に深いさぬきうどんの世界を味わいたければ、郊外にあって地元の方だけが行列しているディープな店で、シンプルなうどんをセルフで食うのがいいんでしょうね。
次に四国に行った時には、そういう名店にぜひゲッツさんに連れていってほしいと思います。

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