行ってみた 第73回 堺・京都・大阪
関西漫遊徘徊芸人のSYUNJIといいます。
新型肺炎騒動の最中、唐突に関西方面に出かけてみました。
自分のサイクルとしては紅葉または桜の季節に京都を中心に関西を巡る、というスタイルが定番だったのですが、最近は少しずつ時期がズレつつあります。
どちらの季節もムダに混雑しますし、時期をはずしたほうが安いしすいているのは明白。
それでも真冬の京都は行ったことがありませんでした。
理由は単純に寒いし雪でも降ったら足元がおぼつかないからです。
しかし。
今年は全国的な暖冬で京都も含めて雪が積もってる都市などほとんどない状態。
加えて折からの新型肺炎騒動で外国人観光客は激減。
さんざん世話になってきた土地である京都、こういう時こそ行くべきではないのか?といった安っぽい使命感が突然浮上し、キレ気味に新幹線と宿を予約。
別にキレなくてもどっちも直前でも簡単に取れました。
ただし宿は大阪です。
ということで新大阪に参上。
着いた時点ではっきりわかりましたが、いつも大量にいるはずの外国人観光客がやはり劇的に少なくなっていて、これは旅の間中ずうっと変わりませんでした。
まず向かったのは堺。
世界遺産に認定された古墳群で有名な街ですが、実は2度目の訪問。
学生の頃に一度来ていて、仁徳天皇陵も見たはずですが、記憶はほとんどありません。
堺東駅前で自転車を借り、天皇陵の周りを一周してみました。
まあ走る前からわかってはいましたが、古墳は上空から見ないとあの鍵穴型というか人型のような形がわからないので、一周してもひたすら堀と森のような木々があるだけ。
もちろん一般人は中には入れません。
参拝できる場所がありましたが、以前ここに来たかどうかも覚えていませんでした。
世界遺産ですが、観光客もほとんどいません。
ボランティアのおじさんに「市役所の展望ロビーに行ったらええで」と言われたので行ってみました。
他に高い建物がないので古墳も含めて街が一望できます。
が、やはり古墳は盛り上がった森にしか見えず。
室内に貼ってある空中写真で形を確認するしかありません。
堺東駅前でそばを食い、気を取り直して街中を自転車で移動。
移動中に気づきましたが、堺は刃物と自転車の街だそうです。
どうり?で歩道が異様に広く、自転車での移動がとてもラク。
産業会館の土産コーナーで爪切りを購入しました。
旧堺燈台に行ってみました。
ここは初めてです。
昔の燈台なので想像以上に小さく、高さも周囲の工場よりも低いくらいですが、西洋式を採り入れた明治時代のフォルムはけっこうオシャレです。
ここも観光客はほとんどいませんでした。
今回の宿は四ツ橋駅前の「ヴィアイン心斎橋四ツ橋」。
JR西日本が経営するホテルですが、まだ新しくきれいでした。
このホテルもバスルームとトイレが別で、洗い場もありました。
最近はこのような造りのホテルが増えてますが、やはり日本人やアジア人にとって使いやすいからだと思います。
翌日は京都。
北野天満宮に行ってみました。
紅葉や桜の時期に何度も来ていますが、梅の季節は初めてです。
というかここはむしろ桜ではなく梅の名所だったのでした。
この日の京都は雪と晴れが頻繁に入れ替わるという天気。
暖冬とはいえ、さすがに2月の京都は底冷えがします。
梅は五分咲きくらい。
茶菓子をいただいている間に晴れてきました。
見上げると細かい雪が青空に舞っており、あまり見ない光景に感動。
昼になったので上七軒の寿司屋でちらし寿司を食べました。
日曜の昼ですが他に客はおらず、大将も「全然人がいない」とこぼしていました。
午後は梅宮大社に移動。
昨年はあじさいを堪能した神社ですが、その名のとおり梅の名所でもあります。
いつ来てもいろいろな花が咲いており、人も少ないのですっかりお気に入りの場所となりました。
なお今回は社務所にいた猫はこの1匹だけでした。
バスで京都駅近くの梅小路公園に行ってみました。
梅の木はありましたが、それほど多くなく開花もまだ三分程度。
すっかり曇ってしまい気温も下がってきたので、近くの「笹屋伊織」という和菓子店のカフェに避難。
ぜんざいなどをいただいて一休み。
京都駅に戻り土産を物色しましたが、やはり外国人観光客は少なく、感覚的には人の数が桜の季節の半分程度でした。
大阪に戻り、大丸の「トラットリア・アルレッキーノ」で夕食。
この店も何を注文しても非常にうまく、最近は大阪に泊まる際は必ず立ち寄るようになりました。
翌日は南海電車で富田林に行ってみました。
寺内町というエリアに、古い街並みが残っています。
しかし。
来てから気づいたのですが、古い家屋を使用した店や見学できる施設が軒並み休み。
この日は月曜で、街全体が月曜休業だったのでした。
事前にガイドブックやネットで調べて行ったのですが、休日までは確認していませんでした。
仕方なく街並みを一回りして退散。
気を取り直して大阪市内に戻り、あべのハルカスに上ってみました。
ハルカスは2度目ですが、今回は平日だったこともあり、エレベーターにも全く並ばず、展望フロアはかなり空いていました。
展望フロアを徘徊していて唐突に登場したのが「こたつ席」。
季節限定で鍋料理が食べられる企画席だそうですが、夜は満席になったりするんでしょうか。
自分は高いところからの眺めが好きなバカ中高年なので、このこたつではあまり鍋には集中できない気がします。
これは近鉄百貨店のバレンタインフェアにあった、チョコで作られた巨大あべのべあ。
ちなみに今回京都や大阪のデパートでバレンタインフェアをいくつか見ましたが、中でも阪急うめだ店は「バレンタインチョコレート博覧会」と称して特設会場を展開しており、売り場の広さ・人の多さ・店の数などが圧倒的に多く突出してすごかったです。(300ブランド・3000種類だったらしい)
東京や横浜でもそうだと思いますが、この手の催しに集う女性はもう日本古来?のバレンタインの趣旨である「愛する男性にチョコを贈る」などという目的はほとんど持っていないらしく、とにかく目当てのチョコ確保調達に余念がない感じ。
苦労して手に入れたチョコはやはり男なんかにあげず自分で食べるんでしょうか。
人気のショコラティエは来店時間前には整理券が出るなど純烈並みの集客力。
店によっては開店後数分で完売なんてチョコもあったようで、もはや自分のようなじじいには理解しがたい独特の文化が醸成されつつあるようです。
というわけで、初めての冬の関西旅行でしたが、天気もなんとか持ちこたえてよかったです。
人出が少なかったのは個人的にはありがたかったですが、いつまでもこんな状態では困ると思うので、一日も早く終息することを祈るばかりです。
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