2023年の終わりに
関東最大級の珍奇永久素人音楽BLOGを始めてとうとう丸20年が過ぎてしまった。
軽々しく20年とか言ってるが、20年前はあの大谷翔平は小学生だったんだね・・・山本由伸なんか幼稚園児だったんだよ・・・という当たり前の事実に昏倒しそうである。
「聴いてない音楽を公表して聴いてる人からアドバイスを受ける」という図々しくセコいコンセプトは20年経っても変わらず、聴いてないシリーズはとうとう300回を突破。
残りの人生で300組全てを鑑賞することも確実に不可能。(日本語少し変)
結局20年経っても一向に「聴いてない音楽」が減らないので、もう治療の施しようはなく、細々と延命鑑賞を続けるだけである。
というわけで今年もド素人として年の瀬(の言い訳)を迎えることとなりました。
ふと思ったんですけど、昔(今もある?)主にクラシックを高級オーディオで聴かせる「名曲喫茶」ってのがあったと思うが、アレのロック版てあるんでしょうかね?
喫茶店でなくても生涯学習とかカルチャースクールみたいな企画でもいいので、アルバム制作経緯やアーチストの生い立ちやモメ事も含めて、通いで勉強したらおもろいんちゃうかと思ったりしたんですけど・・・
いずれにしろ令和ロマンの現時点で「名曲喫茶のロック版」などとオワコンの二乗を思いついてること自体が終わってますよね・・・
戯言はさておき、今年の聴いてないシリーズは以下のとおり。
聴いてない 第296回 ジョージア・サテライツ
聴いてない 第297回 シック
聴いてない 第298回 トミー・ツートーン
聴いてない 第299回 ジョー・コッカー
聴いてない 第300回 スモーキー・ロビンソン
聴いてない 第301回 アンブロージア
聴いてない 第302回 アンスラックス
聴いてない 第303回 シャカタク
聴いてない 第304回 シンニード・オコナー
聴いてない 第305回 スレイヤー
聴いてない 第306回 UB40
聴いてない 第307回 トム・ウェイツ
聴いてない 第308回 エイス・ワンダー
今年は13本で昨年より3本少ない。
相変わらず唐突で脈絡もなくジャンルもバラバラだが、20年やっていてもシックやスモーキー・ロビンソンやトム・ウェイツなど超大物芸人がまだ登場している。
一方で当BLOGの本業である聴いてみたシリーズは以下の6本。
聴いてみた 第175回 ジェフ・ベック その6
聴いてみた 第176回 ジャーニー その2
聴いてみた 第177回 スティクス その3
聴いてみた 第178回 リトル・フィート
聴いてみた 第179回 ブルー・オイスター・カルト
聴いてみた 第180回 ELO その3
今年は若干産業ロックに傾いた感じ。
リトル・フィートは厳密には再履修で、また発作的にブルー・オイスター・カルトなんか聴いてみたが、いずれも定着の予感は全くない。
やはり聴きなれたジャーニーやスティクスのほうが安心するのは明白だった。
今後もブルースやカントリーやメタルやプログレやブラック・ミュージックに挑戦することはもうほとんどないと思う。(全然ダメ)
積年の課題だった元ビートルズ4人のソロ鑑賞も、ストーンズやクラプトンの学習も今年は全く進まなかった。(さっさと聴けよ・・・)
またこれも年末恒例の寂しい企画となってしまったが、今年の物故ミュージシャンは以下のとおり。
フレッド・ホワイト(聴いてない 第24回 アース・ウィンド&ファイアー)
ジェフ・ベック(聴いてみた 第175回 ジェフ・ベック その6)
デビッド・クロスビー(聴いてない 第128回 クロスビー、スティルス&ナッシュ)
ゲイリー・ロッシントン(聴いてない 第279回 レーナード・スキナード)
ボビー・コールドウェル
ハリー・ベラフォンテ
アンディ・ルーク(聴いてない 第141回 ザ・スミス)
ティナ・ターナー(聴いてない 第264回 ティナ・ターナー)
シンニード・オコナー(聴いてない 第304回 シンニード・オコナー)
ランディ・マイズナー(聴いてみた 第125回 イーグルス その3)
ロビー・ロバートソン(聴いてみた 第83回 ザ・バンド)
スティーブ・ライリー(聴いてない 第291回 W.A.S.P.)
デニー・レイン(聴いてみた 第164回 ポール・マッカートニー&ウィングス その4)
今年は何と言ってもジェフ・ベックの訃報が一番ショックが大きかった。
大して聴いてない自分でもそうだったので、真面目に聴いてきた世界中のファンにとっては相当なダメージだったと思う。
三大ギタリストの中で最も健康的で躍動感もあった(ように見えた)ジェフ・ベックが、一番先に亡くなるとはファンの誰もが思っていなかっただろうし、ジェフ本人もそう思ってたんじゃないだろうか。
なおボビー・コールドウェルとハリー・ベラフォンテはBLOGでは採り上げていない。
ボビーはアルバム2枚を聴いており、一応自分の基準では聴いていることになっているためである。
一方ハリー・ベラフォンテは「バナナ・ボート」と「We Are The World」(の参加)しか知らない。
実は今年も訃報によって初めて名前を知った人もいるのだが、やはり年を追うごとに訃報が増えてる気がして切ない。
今年の読んでみたシリーズは、ちくま新書「デヴィッド・ボウイ」だけである。
文藝別冊シリーズも最近は海外ミュージシャン企画は難しくなってきたらしく、昨年読んだ「ヴァン・ヘイレン」(2021年2月出版)以降洋楽アーチスト本は出ていないようだ。
ここはやはり我々中高年が文化としての洋楽評論を残すべく奮起せねばならない。(棒読み)
音楽産業も出版界も先行きは果てしなく暗いが、今後も良質な深掘り文献に巡り合えることを期待したい。
というわけで、ご指導いただいたみなさま、20年間ありがとうございました。
20年経っても全く成長しなかった自分ですが、よろしければ21年目も引き続きよろしくお願いいたします。
みなさまよいお年を。
デヴィッド・ボウイ 変幻するカルト・スター (ちくま新書) Kindle版
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