聴いてない 第303回 シャカタク
今回はおそらくロックではないジャンルより選んだバンド、シャカタクをお届けします。(ネタ枯れ)
みなさんはご存じでしょうか?
シャカタク、実はリアルタイムで2曲も聴いている。
大ヒット曲「Night Birds」と「Stranger」を、当時最先端の一流音楽番組「サンスイ・ベストリクエスト」でエアチェックしている。
テレビドラマ「男女7人夏物語」「男女7人秋物語」でもいくつか使われた曲があるそうなので、他にも「あっこれ聴いたことある」という曲はあると思われる。
それくらい当時はラジオでもテレビでもよく流れていたのだ。
聴いてない度は3。
よく流れていたのは知っているが、それ以外の情報は全く知らない。
あらためてシャカタクについて家宅捜査開始。(意味不明)
シャカタクはフュージョンやジャズといったカテゴリーに所属するイギリスのバンド。
日本語版ウィキペディアではフュージョン、英語版ではジャズ・ファンク・バンドとなっている。
シャカタクは、ナイジェル・ライトと元ウィガン・カジノのDJケヴ・ロバーツによって1980年に結成された。
・・・と英語版ウィキペディアには書いてあるけど、日本語版だとケヴ・ロバーツさんの名前は見当たらない。
メンバーに関しては日本語版のほうが詳しく書いてあるので、日本語版によると結成当時のメンバーは以下のみなさんである。
・ビル・シャープ(K)
・ジル・セイワード(V)
・ジャッキー・ロウ(V)
・ロジャー・オデル(D)
・スティーブ・アンダーウッド(B)
・ナイジェル・ライト(K)
・キース・ウィンター(G)
ただ、どうもこのグループはメンバーに関しての扱いやクレジットが厳格なのか適当なのか、曲やアルバムによって女性ボーカルたちがクレジットにはなくゲスト扱いになっていたりするようだ。
本人たちが望んだ結果なのか、リーダーや事務所が傲慢なのか、真相は不明。
シャカタクという何語かわからない名前も長いこと謎だったが、デビュー前からレコードを売ってくれたソーホーのレコード店「シャック」に由来するとのこと。
「シャック」に「アタック」を付けて「シャカタク」としたそうだ。
・・・ということは、もしレコード店が「ショック」だったらバンド名も「ショクタク」になっていた・・・のか?(どうでもいい)
1980年にビル・シャープ作曲のデビューシングル「Steppin'」を発表。
翌81年にアルバム「Drivin' Hard」をリリース。
同年にリリースされたシングル「Easier Said Than Done」は、全英14位まで上昇し、バンド初のトップ20ヒットとなった。
続くシングル「Night Birds」は全英9位を記録する大ヒットとなり、同名アルバムも全英4位を記録した。
82年のアルバム「Invitations」はチャートでは30位と前作に及ばなかったものの、「Night Birds」ヒットの勢いもあって好調な実績を残した。
自分が聴いた「Stranger」もこのアルバムに収録されている。
83年にアルバム「Out of This World(今夜はセンチメンタル)」を発表。
前作同様全英30位と健闘した。
この頃から音楽的な方向性を微妙にダンスポップ向きに変え、ボーカルはジル・サワードだけが務めるようになる。
ただし同時に日本のマーケットも重視しており、日本のファンが支持する女性コーラスのフュージョン路線に合わせた日本国内限定盤のアルバムも作っていた。
84年には日本限定のライブ盤「Live In Japan」も発売されている。
84年に5枚目のアルバム「Down on the Street」を制作。
イギリスをはじめ西ドイツ・スウェーデン・スイスでチャート20位以内に入り、シングル「Down on the Street」と「Watching You」も大ヒットした。
86年の「Into The Blue」、87年の「Golden Wings」は日本のみ発売されたアルバムである。
それぞれテレビドラマ「男女7人夏物語」「男女7人秋物語」のBGMに使われた曲が収録されている。
ドラマはどちらもよく見ていたので、前述のとおりたぶんアルバムを聴けば思い出すメロディはいくつかあると思う。
1990年代、バンドは念願だったアメリカで成功を収め、2枚のアルバムがコンテンポラリー・ジャズ・チャートで1位を獲得。
日本でも6年連続で最優秀インターナショナル・インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞している。
その後大ヒットでチャートをにぎわすことはなくなったが、シャカタクは2000年代も世界各地で定期的に演奏活動を続けている。
最近ではジャカルタやバンコク、ホアヒンなどアジアで行われるジャズ・フェスティバルの常連であり、また毎年のように来日してビルボード・クラブに出演している。
2020年には結成40周年を記念して、3枚組CDとDVDのボックスセット「All Around The World 40th Anniversary」が発売された。
以上がシャカタクの活動履歴である。
調べて驚いたのはアルバムの数が異様に多いことだ。
ベスト盤や企画盤も含めると60枚以上発表しており、日本限定盤も多い一方で、日本未発表盤もたくさんある。
各国市場を意識した活動をしていて、どこの国でどんな音なら売れるのかを分析して限定盤を作ったりライブ演奏したりという、かなりの戦略家集団である。
その戦略に乗っかる形で、柏村武昭もロックではないシャカタクをわざわざオンエアしていたのだろう。
2曲しか聴いていないが、2曲の雰囲気やノリはほぼ同じに聞こえる。
「Stranger」のほうがやや明るくポップな感じだが、淡い女性コーラスにピアノの音が印象的なオシャレサウンドだ。
87年当時、比較的金まわりのよかった遊び人な上司が、ある日飲み会で「最近ちょっといいなと思ったバンドがあってさ。シャカタクっていうんだけど」と話し始めたので、こっちも2曲しか聴いてなかったくせに「ああ知ってますよ。「Night Birds」とかいいですよね」などと反応したら、たいそう驚かれた。
上司にしてみれば「どうせお前なんてシャカタク知らないだろ?」という半分自慢のつもりで話し始めたら、自分が曲名まで答えてしまったので予想外の展開だったと思われる。
その後その上司を何度も新宿駅で見かけたが、毎回違う女を連れていた・・・といった人でした。
というわけで、シャカタク。
学習指導要領は明確で、まず大ヒットアルバム「Night Birds」「Invitations」を聴き、国内限定盤「Into The Blue」「Golden Wings」を鑑賞する。
その後気に入ったら他のアルバムに進出、というのが文部科学省も納得の正しい道筋であろう。
みなさんはシャカタク聴いてましたでしょうか?
上記以外でおすすめのアルバムがあれば教えてください。
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