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聴いてない 第285回 ダム・ヤンキース

聴いてはいないし活動期間も短いけど、知名度はかなり高いであろうダム・ヤンキース。
自分の鑑賞は非常に雑で、アルバム「Don't Tread」はレンタルで聴いたはずだが、「Don't Tread on Me」という曲しかテープには残っていない。
聴いてない度は3のはずだが、実質2である。(どうでもいい)

ダム・ヤンキース、どこのサイトでも「スーパーグループ」と形容されている。
メンバーと出身バンドを見れば確かにそういうことになる。
・ジャック・ブレイズ(元ナイト・レンジャー)
・トミー・ショウ(元スティクス
・テッド・ニュージェント
・マイケル・カーテロン

ナイト・レンジャーもスティクスも80年代はリアルタイムで聴いており、ジャックとトミーの名前も知っていたので、ダム・ヤンキース結成のニュースで驚いたことも覚えている。
テッド・ニュージェントのことはあまりよく知らないが、ハードロックやメタルを学習するとよく目にする名前である。
マイケル・カーテロンは技巧派セッションドラマーとして知られていて、メジャーなキャリアスタートがダム・ヤンキースだったそうだ。
その後アクセプトやジョン・フォガティやフレディ・マーキュリーなどの作品に参加し、現在はレーナード・スキナードに在籍している。

93年頃にテッドがソロ活動に戻り、ダム・ヤンキースは解散したが、解散した時期は明確には知らなかった。
アルバム2枚で解散というのも今回初めて知った。
なのでファーストアルバムを聴けば全盤制覇である。(偉くない)

さて全盤制覇を目指し(棒読み)、事前学習のためいつもの通りウィキペディア日本語版をのぞいてみた。
・・・が、何か変だ。
冒頭にグループの紹介文があるのは当然だが、続く目次のトップが「解散後の動向」ってどういうこと?
ふつうはメンバーの生い立ちとか略歴とか出会いとか結成前後のエピソードなどがあって、活動記録の後におカネや女でモメて解散・・というバンドの歴史が細かく書かれているはずだ。

なのにダム・ヤンキースについては、
  1 解散後の動向
  2 代表曲
  3 メンバー
という目次。
要するに活動期間中の案内が抜けている。
何コレ?
どこからか圧力でもかかったんだろうか・・?

・・・まあウィキペディアはバンドの公式サイトではないし、活動期間の克明な記録を絶対に記載しないといけない規定でもないが、こういうケースは初めて見た。
仕方がないのでウィキペディア英語版を中心に調査続行。

英語版でも結成に関する細かな情報は書いていない。
メンバーはそれぞれ元のバンドの実績伸び悩みを受け、1989年にダム・ヤンキースを結成する。
セルフタイトルのデビューアルバムは、ロン・ネヴィソンのプロデュースにより90年にリリースされ、2004年にダブルプラチナムを獲得した。
このアルバムからジャックのリードシングル「Coming of Age」や、トミーが作曲した「Come Again」、ジャック・トミー・テッドの共作「High Enough」のヒットが生まれた。
なお「High Enough」はリーバイスのCMで使用されたそうだ。

デビューアルバムリリース後、バンドは18ヶ月に及ぶワールドツアーを行い、バッド・カンパニーやポイズンなどと共演。
アメリカでのツアーは湾岸戦争と重なり、バンドはアメリカの国旗を広げて愛国心を強調した。
ちなみにテッド・ニュージェントはアメリカ音楽界きっての保守派として知られ、その右傾化思想からか度々問題発言で物議を醸すお騒がせ芸能人とのこと。

92年に2作目で結果的に現時点でラストアルバムでもある「Don't Tread」を発表。
前作ほどは売れなかったものの、「Mister Please」「Where You Goin' Now」「The Silence Is Broken」などのヒット曲が収録され、ゴールドを獲得した。

順調かと思われたダム・ヤンキース。
しかし93年にテッド・ニュージェントがソロ活動に戻ることになり(なんで?)、バンドは自然消滅。
スーパーグループ特有の人間関係のもつれ・・という楽しそうなモメ事があったかどうか不明だが、グランジ・オルタナの台頭という時代背景もあったようだ。

テッドがいなくなった後、トミー・ショウとジャック・ブレイズはデュオユニット「ショウ・ブレイズ」としてアルバムを録音することにした。
レコーディングにはマイケル・カーテロンも3曲参加し、ジャーニーの陽気なドラマーであるスティーブ・スミスも参加した。
このアルバム「Hallucination」は、音楽評論家からの評価は高かったが、レーベルからのサポートがほとんどなく、プロモーションや全国ツアーはワーナーブラザーズによってキャンセルされてしまった。
この頃のレコード業界はオルタナティヴやグランジ・バンドに力を入れるようになっており、80年代風の古くさい音楽を続けるミュージシャンには急速に冷たくなっていったためである。
当時メタルがグランジに粉砕されたのは知ってたけど、ダム・ヤンキースの面々も影響を受けていたとは・・・

結局トミー・ショウとジャック・ブレイズはそれぞれ元のバンド、スティクスとナイト・レンジャーに戻った。
だがトミー復帰後のスティクスは全く安定せず、ドラムのジョン・パノッツォが亡くなったり、トミーとデニスの確執が再発してバンドが分解したり名前を巡って訴訟に発展したりと、インディーズのプロレス団体みたいな楽しい展開に。
一方ナイト・レンジャーはスティクスに比べ安定していたようで、アルバムを出したり来日公演したりといったマメな活動が続いた。

トミー・ショウとジャック・ブレイズは、それぞれのバンドに在籍しながら2007年に再びユニットとして60~70年代フォーク・ロックの名曲カバーアルバム「Influence」を発表。
サイモン&ガーファンクルの「I Am a Rock」「The Sound of Silence」、イエス「Your Move」、EL&P「Lucky Man」、ママス&パパス「California Dreamin'」などが収録されている。

トミーとジャックは今もダム・ヤンキースの名曲「High Enough」を、それぞれスティクス、ナイト・レンジャーのライブでも演奏しているそうだ。
(スティクスのアルバムにも収録されている)

・・・調査終了。
やっぱり知らない話ばかりだった。
ダム・ヤンキースとしてはテッド脱退時点で消滅している。
活動期間は4年程度。
ブラインド・フェイスやハニー・ドリッパーズ、バッド・イングリッシュやパワー・ステーションなど、短命はスーパーグループの宿命とも言える。
なおダム・ヤンキースは解散後21世紀になってからライブ盤や企画盤が出てるらしい。

ダム・ヤンキース結成は知っていたが、聴くのに少し出遅れており、レンタルで聴いてみたのは2枚目のアルバム「Don't Tread」だった。
借りた時も2枚目という認識もあまりなかったと思う。
当然ナイト・レンジャーかスティクスを期待して聴いたものの、感想は「どっちでもなかった」。
「Don't Tread on Me」も悪くはないが、他でも聴けそうな音だと感じていて、それは今も変わらない。

今ネットでファーストの各曲を聴いてみると、2枚目の曲よりも全然いい。
やはり最初にこっちを聴いておくべきだった。

ということで、もう結論は出てますが、ダム・ヤンキース。
アルバム「Damn Yankees」を聴いて全盤制覇を高らかに宣言したいところですが、ショウ・ブレイズのカバー盤「Influence」も聴いてみようかと思っています。
皆さまの鑑賞履歴やうんちくなど教えていただけたらと思います。

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