聴いてみた 第169回 ジョージ・ハリスン その2
ビートルズのドキュメンタリー「Get Back」が配信開始となり、ネットでもプロアマ問わずレビューをあちこちで見かけるようになった。
ただし自分はまだ「Get Back」を見ていない。
ディズニーどころか映画全般を見ないのに、「Get Back」のためだけにディズニープラスに入会するのもなぁ・・と躊躇している次第。(貧乏人)
それでも予告編など断片的に映像を見てるうちに、再びジョンとポールのソロ作品学習の義務感が高まりつつある。(高まってるだけ)
しかし。
よく考えたら(考えなくても)、ジョージ・ハリスンについては16年前に「All Things Must Pass」を聴いて以来、全く学習は進んでいない。
しかも「次回は「Cloud Nine」を試してみようと思います」などとほざいておきながら、例によって誰も見に来ないのをいいことに16年放置。
急遽我に返ったわたくしは予定していたジョン・レノン学習をキャンセルし(虚言)、ジョージ・ハリスン鑑賞任務を忠実に遂行することにしました。
「Cloud Nine」は1987年の作品で、前作「Gone Troppo」から5年ぶりのリリース。
全米8位・全英10位を記録し、ジョージのキャリアでは最大のヒットアルバムである。
ジェフ・リンとの共同プロデュースで、この共同制作がトラベリング・ウィルベリーズ結成、ビートルズ・アンソロジー活動へとつながっていくことになる。
ジョージは前作「Gone Troppo」発表後、年々チャラい方向に変化していく音楽産業に不満を感じ、80年代初頭にはとうとう曲作りやレコーディングをやめてしまう。
レコーディングの代わりにジョージが没頭したのは、別荘暮らしや庭いじりや映画製作といった趣味っぽい作業だった。
たまにサウンドトラックやチャリティーソングなども手がけたが、偉大な元ビートルズは音楽的には5年ほど沈黙の状態にあった。
ホントの理由は本人に聞いてみないとわからないが、ジョン・レノンの死も少なからず沈黙に影響したものと勝手に思っている。
だが86年頃からなぜかジョージ・ハリスンの創作意欲が復活する。
ここで登場するのが、ELOの活動を停止したばかりのジェフ・リン。
ELOやめてヒマでお金も欲しそうなジェフ・リンに、ジョージは新しいアルバムを共同制作するよう依頼。
ジョージのやる気復活を聞いて、リンゴ・スターやエリック・クラプトンやエルトン・ジョンなど大物芸人も参加し、ゴージャスなアルバム「Cloud Nine」が完成した。
ジョージのやる気は営業方面にも発揮される。
前作では全然やらなかったプロモーション活動も積極的に行い、メディア嫌いだったはずが新聞雑誌のインタビューにもどんどん答えた。
効果は絶大で、英米のマスコミはこぞってアルバムを絶賛。
アルバムは全米8位、先行シングル「Got My Mind Set on You」は全米1位を記録する。
現時点で元ビートルズが記録した全米1位は、この曲を最後に出ていないそうだ。
そんな大ヒットアルバム「Cloud Nine」だが、聴いてない理由は特にない。
「Got My Mind Set on You」はリアルタイムで聴いたし、ジェフ・リンの音なので避ける理由は何もないはずだが、たまたま小岩の友&愛に在庫がなかったとか持ち合わせが足りなかったなど、つまらない事情でレコードを借りなかったと思われる。
大衆的なサウンド展開がどういう評価を受けてたのかはよくわからないが、おそらくド素人の自分の耳には一番合う音だと思うので、安心して聴いてみることにした。
・・・・・聴いてみた。
1.Cloud 9
メロディは物悲しいが、サウンドはトップからいきなりジェフ・リンの音。
これはありがたい。
愚かな感想だけど、ELOのボーカルだけジョージに変わったような曲。
クラプトンとの日本公演でも演奏した曲なのでCDで聴いてるはずだが、あまり印象には残っていない。
2.That's What It Takes
ジョージとジェフとゲイリー・ライトの共作。
ゆるやかなリズム、ばすばす鳴るドラムはそのままウィルベリーズへの流れである。
終盤はギターとコーラスが効果的に響く。
3.Fish on the Sand
少しテンポアップした軽快なリズム。
バックに流れるエレクトリックな音がますますELOである。
ジョージのややか細く頼りないボーカルも、意外にこのサウンドには合っている。
4.Just for Today
ジョージの作品としては意外な気がするが、ゆったりとしたピアノバラード。
ピアノはゲイリー・ライトが弾いている。
雰囲気は「Isn't It a Pity」に似ている。
5.This Is Love
再びアップテンポなELO調。
ジョージとジェフの共作で、シングルカットされており(全英55位)、プロモ・ビデオも作られている。
6.When We Was Fab
これもジェフとの共作だが、Fabとはビートルズの人気絶頂の頃の愛称「Fab Four」から来ている。
また文法的には「We Were」としないといけないところを、単数形wasでビートルズは唯一無二の集団でワンチームであったことを強調している、との説がある。
ジョージがビートルズ時代を思い出して歌詞を書き、ジェフと二人で様々なサンプリングを行ってサウンドを作ったそうだが、確かに「I Am The Walrus」を感じさせる音がする。
プロモ・ビデオにはリンゴやエルトン・ジョン、さらにセイウチの着ぐるみをかぶった左利きのベーシストが登場している。
このベーシストが本当にポールなのかが当時話題になり、ジョージもポール出演を匂わせる発言をしていたそうだが、どうやらポールはスケジュールが合わず参加はしていなかったらしい。
7.Devil's Radio
LPではここからB面。
これも日本公演で披露しているが、やはりあまり印象に残っていない・・
ただこの曲でもジョージは楽しそうで、ボーカルに合いの手を入れるようなギターはクラプトン。
ピアノでエルトン・ジョンも参加している。
8.Someplace Else
やや暗めのスローバラード。
ジョージのバラードはそれほど得意ではないが、基盤はジェフ・リンの音なので安心して聴ける。
この曲ではジョージがスライドギターを多用。
9.Wreck of the Hesperus(金星の崩壊)
この曲だけ邦題が付いている。
珍しく?ジョージがパワフルに歌う。
ここでもギターはクラプトン。
10.Breath Away from Heaven
中国風のメロディにジョージのゆったりボーカル。
こんな曲があったとは・・面白いサウンドだ。
11.Got My Mind Set on You
全米1位の大ヒットナンバーが最後に登場。
この曲だけはリアルタイムで聴いていた。
日本のFM番組でも盛んに流され、簡単に録音できたのだ。
渋谷陽一は曲紹介で「ジョージ・ハリスン、久々のシングルですが、とても元気です!」と、倉持アナウンサーが天龍を紹介するみたいにテンションが上がっていた。(←伝わらない例え)
なおジョージが1位を獲ったのは1973年の「Give Me Love」以来とのこと。
オリジナルはラディ・クラークという人の作品で、1962年にジェイムズ・レイという黒人歌手が歌ったが、あまりヒットもしなかったそうだ。
カバーだとは知っていたが、そんなに古い作品だったとは知らなかった。
ジョージの物静かなイメージからはずいぶんと離れた、はじけるリズムとサウンド。(←ダサい表現)
たぶんジョージはもともとこういった楽しいロックも好きで、それをジェフ・リンがうまいこと誘導したんじゃないかと思う。
以下はボーナストラック。
12.Shanghai Surprise(上海サプライズ)
ジョージが86年に製作した、マドンナとショーン・ペン主演映画の主題歌。
映画をジョージが作ったのは知っていたが、曲は初めて聴いた。
あまり明るくない中華風メロディで、不思議な雰囲気。
一緒に歌っている女性はジョージの幼なじみのビッキー・ブラウンという歌手。
13.Zig Zag
これも映画のためのジェフとの共作で、シングル「When We Was Fab」のB面に収録された曲だそうだ。
どこか古い感じのメロディで、歌詞はほぼタイトルの繰り返し。
14.Got My Mind Set on You (Extended Version)
11の別バージョンが収録されている。
文字通り少し長く、またイントロや間奏の音が違う。
大幅に違うわけではないが、シングルバージョンのほうがいいと思う。
ちなみにカバーに至った経緯は、セッション中の偶然の会話から始まったとのこと。
ジム・ケルトナーとゲイリー・ライトがこの曲のリズムについて話しているのを聞いたジョージが「えっ!おまいらその曲知ってたんか?」と反応。
ジョージはデビュー前にアメリカでジェイムズ・レイのアルバムを買っていたのでもちろん知っていたが、それまでこの曲を知っている人なんか会ったことがなかったそうだ。
3人ともお互いにコアな曲を知っていたということで盛り上がり、じゃあ収録しようぜという展開に。
偶然からノリで始まったカバーが全米1位の大ヒットという、漫画みたいないい話である。
聴き終えた。
簡単に言うと想定どおりのジェフ・リンの音で、これがむやみに聴きやすい。
ELOは当然、またトラベリング・ウィルベリーズやトム・ペティの作品にも共通する、あの音だ。
ジョージ・マーティンやグリン・ジョンズだったら、全く違う音になっていたはずである。
リアルタイムで聴いていれば、間違いなく愛聴盤になっていたと断言できる。
渋谷陽一の言った通り、このアルバムではとにかくジョージが元気である。
沈黙も復活も理由はよくわからないが、地味に売れない曲ばかり作るよりも、友達と楽しく歌って稼げたほうがやっぱりいいよな、という心境に変わったのだろうか。
このテンションのままウィルベリーズや来日公演やアンソロジーといった活動的なジョージを見ることができて、ファンのみなさんとしてもよかったのではないかと思う。
92年のクラプトンとの日本公演でも、このアルバムから「Cloud 9」「Fish on the Sand」「Devil's Radio」「Got My Mind Set on You」の4曲を演奏している。
(「Fish on the Sand」だけCDには未収録)
なのでジョージもこのアルバムは気に入っていたのだろう。
すでに語り尽くされている感はあるが、やはりジェフ・リンの功績は果てしなく大きい。
ジョージというクセがすごいミュージシャンから、インドやプログレではない「ビートルズの音と香り」を最大限に引き出し、さらに自分の音を混ぜながら芸術的にも興行的にもジョージを成功に導いている。
このジェフ音(モンスリー師匠風に言うと「リン化」)をどう受け取るかによって、評価は分かれる気がする。
おそらくビートルズ時代からのコアなジョージのファンの中には「あれはジョージの音じゃない!」と拒絶してる人もいるんじゃないだろうか。
自分はもちろん大歓迎ですけど・・
ジャケットはサングラス姿の笑うジョージ。
手にしているのはビートルズ結成前にリバプールで購入したグレッチ6128という黒いギター。
ただジョージの手元にずっとあったわけではなく、長年友人であるクラウス・フォアマンに預けられていたもので、ジョージは返してもらったギターを修復してジャケットに使用したとのこと。
背景は雲や海だが、下から光が当たってギラギラした、どこかハワイアン音楽レコードのようなジャケットだ。
あまりジョージっぽくない写真だが、中身同様楽しそうでいいと思う。
というわけで、「Cloud Nine」。
これは予想通りよかったです。
時系列的には最後のスタジオ盤から聴いてしまいましたが、これがジョージ初心者の自分には正解でした。
ビートルズ時代からジョージの独特な音や世界観は今ひとつなじめなかった自分ですが、このアルバムにはそうしたとっつきにくさは全くなく、楽しい音楽だと感じました。(安い感想)
一筋縄ではいかないアーチストだとは思いますが、これを機にジョージの作品も学習していきたいと考えております。
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コメント
SYUNJIさん、こんばんは。
私も久しぶりに聴きました。ロック感満載、ハリスンのボーカルも
力強いしアップテンポの曲が多いのも私好みです。さらにクラプトン
のギターが80年代ならではの音で、頼もしいです。
で、リンです。
ハリスンの「All Things Must Pass」はギターを何台も一斉に
鳴らして音つくりをしています。リンが作ったこのアルバムも
ギター指向で似ていますね。ですから、ハリスンとリンは相性が
良かったのだと思います。
ですが、あのビートルズの唯一無二のオリジナルメンバーであり
「超」がつく大物のハリスンが、なぜリンに丸投げしてしまったのか。
「オレが目立つアルバムを作れ」という命令を、なぜリンに
しなかったのか。このアルバムは下手をするとリン(のサウンド)
が目立ってしまいます(好きですが)。
プロモビデオにもちゃっかり出てますしねえ。
はたまた、人気プロデューサーを起用したかったのなら、ビートルズ
オタクのリンでなければいけなかったのか。
87年ならば、ナイル・ロジャースやトレバー・ホーンでは
いかんかったんか。ハリスンを小一時間問い詰めたい(笑)
>>これを機にジョージの作品も学習
「Live In Japan」行きましょう。クラプトンバンドの演奏や
「While My Guitar…」でのクラプトン渾身のソロが堪能できます。
(←そっちかい!)
>>渋谷陽一の言った通り
渋谷閣下を呼び捨てするとは! 先生にちくっておきます(笑)
投稿: モンスリー | 2021.12.15 21:41
モンスリーさん、コメントありがとうございます。
おすすめいただきながら16年も放置してしまってすいません・・
>ハリスンのボーカルも力強いしアップテンポの曲が多いのも私好みです。
>さらにクラプトンのギターが80年代ならではの音で、頼もしいです。
そうですね、評価の基盤はまずここだと思います。
元気なジョージと豪華なゲストで、華があるアルバムですよね。
>ですが、あのビートルズの唯一無二のオリジナルメンバーであり「超」がつく大物のハリスンが、なぜリンに丸投げしてしまったのか。
ジョージに丸投げの感覚はあったのか不明ですけど、結果的にジェフの音になってますね。
アンソロジーでもジェフに依頼してるので、やはりジョージはこの音が好きなんでしょうね。
>87年ならば、ナイル・ロジャースやトレバー・ホーンではいかんかったんか。
あーこれも想像すると面白いですね。
ナイル・ロジャースとは合わない気もしますが・・
スティーブ・リリーホワイトとかジョン・マット・ランジとかだったら、また全然違う音だったでしょうね。
>「Live In Japan」行きましょう。
あ、「Live In Japan」はなぜかCDを持っています。
なので「Cloud Nine」収録曲もライブ盤で聴いてたはずなんですが・・
ビートルズ時代の曲ばかり聴いていて、ソロの曲はあまり印象に残ってないです・・
投稿: SYUNJI | 2021.12.17 21:14
こんばんは、JTです。
>ビートルズのドキュメンタリー「Get Back」が配信開始
今は無くなった、1か月の無料期間の内最後の1週間で見ました。有料前に解約しました。
SYUNJIさん的見どころはジョージが脱退宣言するところでしょうか。ネタバレになるのでここまでとします(笑)。
>ジェフ・リンとの共同プロデュースで、この共同制作がトラベリング・ウィルベリーズ結成、ビートルズ・アンソロジー活動へ
アンソロジーのあとは、ポールにも飛び火し、「フレイミング・パイ」まで続きましたね。
>現時点で元ビートルズが記録した全米1位は、この曲を最後
へー、そうだったんですね。この後出そうにないですね。
>6.When We Was Fab
>11.Got My Mind Set on You
この2曲の印象が強くて、他はどうだったかひさびさに聴き直してみました。
>10.Breath Away from Heaven
>中国風のメロディにジョージのゆったりボーカル。
こんな曲あったんですね。欧米人の思う東洋風楽曲ですね。
ジョージの作ったインド音楽も、ラヴィ・シャンカールが聴くとこんな印象だったかもしれませんね。
>偉大な元ビートルズは音楽的には5年ほど沈黙の状態にあった
その後のアルバムが最後のオリジナルアルバムになったのは、奇しくもジョン・レノンと同じですね。
「Cloud 9」も「Revolution #9」や「Dream #9」といったジョンの好きな数字9を使った曲名に引っ掛けているのかな、と発売当時は思っていましたが、どうなんでしょうか。
>モンスリー師匠風に言うと「リン化」
「リン」をひらがなにすると、「『ジェフ』りんは僕の事どう思っている?」とクロちゃんに言われそう(くだらない話ですみません)。
>渋谷陽一は曲紹介で「ジョージ・ハリスン、久々のシングルですが、とても元気です!」
ああ、言いそうですね(笑)。陽一閣下は「ひさかたぶりの」もよく言われます。
あ、年末に毎年、陽一閣下と大貫憲章,伊藤政則とのNHK FMの特番があります。面白いので興味がありましたらご一聴下さい。
https://www4.nhk.or.jp/wrn/x/2021-12-29/07/73796/4561261/
SYUNJIさんのブログをスマホで見ていて気が付いたのですが、ジョンの「イマジン」、2回間に挟んでポールの「タッグ・オブ・ウォー」、2回間に挟んでジョージの「クラウド・ナイン」と続いている事を発見。
となると、2回間に挟んでリンゴの「??」かしらん。
投稿: JT | 2021.12.18 00:16
JTさん、コメントありがとうございます。
やはり「Get Back」はもうご覧になってたんですね。
DVD化や劇場公開の話はないのかなぁ・・
劇場用には長すぎてムリでしょうけど。
>アンソロジーのあとは、ポールにも飛び火し、「フレイミング・パイ」まで続きましたね。
アンソロジーの時にジェフ・リンを起用しようと言い出したのはジョージだそうですが、最初はポールは難色を示したそうです。
そこをジョージが押し切ってジェフに依頼し、ポールもその力量を認めた、という、ジョージファンが大喜びで書いた文章を見たことがあります。
「フレイミング・パイ」は聴いてませんが、これもやっぱりジェフ音がするんですかね?
>こんな曲あったんですね。欧米人の思う東洋風楽曲ですね。
まあ確かにそんな感じですね。
インド調よりは聴きやすいですが・・
>「Cloud 9」も「Revolution #9」や「Dream #9」といったジョンの好きな数字9を使った曲名に引っ掛けているのかな、と発売当時は思っていましたが、どうなんでしょうか。
あー・・なるほど。そんな話もありそうですね。
「Cloud Nine」が「この上なく幸せ」「有頂天」という意味の言葉だそうなので、ジョージの造語ではないようですが。
>ああ、言いそうですね(笑)。陽一閣下は「ひさかたぶりの」もよく言われます。
そうでしたっけ?
たまたま「Got My Mind Set on You」は陽一(呼び捨て)の番組で聴きましたけど、この人はエイジアやジャーニーやフォリナーといった産業ロック大キライを公言してたので、以来自分とは敵対関係にあります。(妄想)
>となると、2回間に挟んでリンゴの「??」かしらん。
いえ、そんな小技は考えてません・・
でもリンゴのソロアルバムも全く聴いてないので、聴かねばならない義務感のような感情はほんの少しありますが・・(さっさと聴けよ)
投稿: SYUNJI | 2021.12.18 17:51