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聴いてみた 第163回 ポール・マッカートニー&ウィングス その3

中高年初夏のポール・マッカートニー手遅れ補講シリーズ、今回はウィングスのラストアルバム「Back to the Egg」を聴いてみました。

「Back to the Egg」は79年発表。
ちょうど自分は洋楽を聴き始めた頃で、収録曲のいくつかはリアルタイムで聴いたが、アルバムは聴いていない。
姉は友人からレコードを借りてテープに録音していたが、残念ながらテープの貸し借りをするほど仲良し姉弟でもなかったので、自分は聴くことはなかった。

Back-to-the-egg

あらためて鑑賞前に制作背景を一夜漬け学習。
前作「London Town」の制作中にジミー・マカロックとジョー・イングリッシュが脱退。
いったんウィングスは3人組バンドとなる。
ポールは「London Town」発表後、デニー・レインの紹介でやってきたローレンス・ジューバー(G)とスティーブ・ホーリー(D)をバンドに加入させた。

メンバーがそろったところで、新アルバム制作にとりかかる。
ポールはロックやライブへの回帰を目指し、娘との会話で出た「Back to the Egg」という言葉をタイトルに採用。
観客が夜にコンサートに向かう情景、ラジオ放送やライブそのものなど、臨場感に満ちた過程を表現すべく制作を開始した。
プロデューサーにはクリス・トーマスを起用。
ウィングスとしては最初で最後の外部スタッフによるプロデュースとなる。
(実際にはポールとの共同プロデュース)

このアルバムの目玉イベントはやはり「ロケストラ」だろう。
ポールが構想していた「ロックとオーケストラの融合」を体現すべく、ポール自身が直接ミュージシャン達に電話連絡しまくり、アビー・ロード・スタジオに集合させた。
集まったミュージシャンはいずれもビッグネームばかり。
ピート・タウンゼント、ケニー・ジョーンズ、デヴィッド・ギルモア、ジョン・ボーナム、ジョン・ポール・ジョーンズ、ゲイリー・ブルッカー、ロニー・レインなど、自分が知ってるだけでもそうそうたる豪華メンバーである。
しかも実はリンゴ・スターとキース・ムーン、さらにはジェフ・ベックエリック・クラプトンも参加予定だったそうだ。
不参加となった理由はわからないが、もし参加してたらさらに話題になったと思われる。
ロケストラは丸1日がかりで「Rockestra Theme」「So Glad To See You Here」の2曲を録音。

さらにポールはディスコ・テクノ・ニューウェーブ・パンクといった、当時の音楽シーンでの流行も大胆に採り入れている。
原点回帰と最先端流行の採用という難易度の高い挑戦だったが、ポールの才覚により無事アルバムは完成した。
名義はウィングスだが、ライナーの一部には「ポール・マッカートニー&ウィングス」とも書かれているそうだ。
先行発売されたシングル「Goodnight Tonight」も全米・全英5位と上々の滑り出し。

ポールとウィングスは当然このアルバムを大ヒットさせ、その後ツアーにも出て世界中の会場を連日満員にするぜ・・というつもりだったはずである。
まだそれほど盛んではなかったプロモ・ビデオも8曲分も作り、稼ぐ気満々だったポール。

しかし。
構想も企画も人員もご予算も申し分のないもののはずだったが、なぜかアルバムは期待していたほどのヒットにはならなかった。
もちろん天下のウィングスなので、各国のチャートでトップ10入りは果たしたが、1位を獲得した国はナシ。
全英は6位、全米は8位が最高である。
(一番売れたカナダでも最高2位)
数字だけならこれで十分売れたんじゃねーの?とは思うけど、そこはポール・マッカートニー&ウィングスなので、どうしても世間や事務所の評価はキツくなるんだろう。

さらにシングル「Getting Closer」「Old Siam,Sir」「Arrow Through Me」も全て伸び悩み。
「Old Siam,Sir」は全英35位、「Arrow Through Me」は全米29位、「Getting Closer」なんか全英60位止まりって、本当?
・・・まあ「Getting Closer」はともかく、「Old Siam,Sir」「Arrow Through Me」はシングル向きでもないよね。
サウンドもメロディも大衆向きじゃないし、ポールの曲の中でコレ一番好き!という人もいないでしょ。
あと「Goodnight Tonight」をアルバムには収録しなかったのもマイナス要因だと思う。
ポールほどのマーケティング達人が、どうしてそこを読み違えたんだろうか。

こうなるとがぜん勢いづくのが英米の音楽評論家たちである。
「まずい小さなオムレツ」「最近の記憶の中で最も悲惨な安物の詰め合わせ」「どの曲も少しも肉付けされていない」「この元ビートルズは、ロックンロールの歴史の中で最もダメなレコードにその素晴らしい才能を使ってしまった」「ウィングスなのにどこにも翼がない」などとムチャクチャ厳しい意見が評論家から続出し、今風に言うと大炎上。
評論家の厳しい意見は毎度のことなのでポールはあんまし気にしてなかったらしいが、売り上げがふるわなかったのは結構こたえたんじゃないかと思う。

その後ウィングスはいくつかの国内ライブを経てワールドツアーに出る予定だったが、ご存じのとおりポールは日本公演直前に大麻不法所持で逮捕され、9日間警視庁の留置所で過ごした後強制送還。
予定されていたウィングスの日本公演や以降のツアーも全部中止となった。

自分はこの80年の日本公演に行く予定で、友人がウドーで買ってきてくれたチケットもすでに持っていた。
まさかのポール逮捕に動揺はしたが、中止が決まった時の感想は「ああ残念」よりも「ああ払い戻しの電車賃がかかる」というクソ極貧なものだった。
当時はまだ偏差値の低い極東のバカ中学生だったので、事の重大さがあんましよくわかってなかったんスね。
後に大学でポールの熱狂的ファンの友人に出会うが、そいつは騒動の時に夜中に中目黒の麻薬取締官事務所の前まで行ったそうだ。

こうして自分とポール・マッカートニーの歴史的対面はまぼろし~(チョコプラ調)となった。
まあ「Back to the Egg」すら聴いてなかった自分に、そもそも公演に行く資格はなかったとも言えますけど。

結局このまぼろしな逮捕騒動が、ポールの活動停滞・デニーの脱退・ウィングス解散という途方もないクライシスにつながってしまう。
なので「Back to the Egg」はいまいち売れなかった上にバンドのラスト作品という因縁のアルバムなのである。
聴いてないことへの危機感もそんなになかったが、あらためて調べてみるとかなりいろいろなドラマがあったようだ。

「Back to the Egg」のタイトルに引っかけて、LPではA面に「Sunny Side Up(片面を焼いた半熟目玉焼き)」、B面は「Over Easy(両面焼きの半熟目玉焼き)」という副題が付けられている。
果たしてこの因縁の目玉焼き、どんな味がするのでしょうか。

・・・・・聴いてみた。

1. Reception
ラジオの音から突然曲が始まる。
このラジオの音は実際の放送された音声が使われており、曲の間も裏で続く。
タイトルは「受信」という意味で、ポールがラジオのチューニングダイヤルを回して4つの放送局を見つけた状況を表現しているとのこと。

2. Getting Closer
この曲はほぼリアルタイムで聴いていた。
ウィングスの中では好きな曲のひとつ。
イントロのノイズは前の曲からのラジオチューニング音で、周波数が合った瞬間に曲が始まるという演出。
「Jet」「Rockshow」にも通じる、ノリのいいロックナンバーである。

3. We're Open Tonight(今宵楽しく)
初めて聴く曲。
アコースティックギターが静かに流れ、ややはかなげなメロディでポールが歌う。

4. Spin It On
この曲はかすかに聴き覚えがある。
タイトなリズム、重く響くギターとベース。

5. Again And Again And Again
デニー・レインの作品で、デニー自身がボーカル。
明るい曲で、ベースラインも悪くないが、やはりデニーのボーカルにそれほど魅力を感じない。
ウィングスがバンドであることの証明として、ポールは最後までデニーとリンダも歌うことにこだわったのだろうけど、正直リスナーとしてそこはそんなに大切な点でもないのだ。
全部ポールでいいです。

6. Old Siam, Sir
この曲も聴いていたはずだが、メロディは思い出せなかった。
重たい感じの曲調にキレ気味に歌うポール。
「どこかオリエンタル風」という評価が多いようだが、自分にはあまりそう思えない。
歌詞は昔のタイ(シャム)の村で起きた男女のトラブルを童話のように語るという内容。

7. Arrow Through Me
アルバム中唯一エアチェックで録音した曲。
もちろん柏村武昭の紹介である。
ウィングスの曲だからと気合を入れて録音してみたが、そんなに好みのサウンドでもなかったことを覚えている。
同時期に録音できた「Goodnight Tonight」のほうがずっと好きだった。
あらためて聴いてみると、レゲエやAORのようなリズムにテクノっぽいサウンドやコーラスなど、いろいろ工夫されたアレンジが乗っている。

8. Rockestra Theme(ロケストラのテーマ)
LPではここからB面で、いよいよロケストラ登場。
「ロックとオーケストラの融合を目指したプロジェクト」として「ロケストラ」という造語が付けられた、ということは知っていた。
発表当時は日本盤では「ロッケストラ」という表記だった。
歌詞はなく、ポールはアドリブで歌ってはいるが、インスト・ナンバーとされているそうだ。
ベスト盤「夢の翼」で聴いていたはずだが、実はあまり印象に残っていない。
壮大で面白いサウンドだが、豪華なメンバーの特徴がパートやボーカルを通じてもう少し伝わってくれば・・と思う。

9. To You(君のために)
これも初めて聴く曲。
ヤケクソで投げやりなポールのボーカルがいいという評価だそうだけど、そうかなぁ。

10. After the Ball / Million Miles
ゴスペルのような壮大なメロディ、シャウトするポール。
長いことポールの歌を聴いてきたが、この頃の声の調子はあまりよいとも思えない。
ポール自身はこの声でいけると思っていたのだろうか。
後半の「Million Miles」はアコーディオンだけが鳴るシンプルな曲。
メドレーとした理由はなんだろう?

11. Winter Rose(冬のバラ) / Love Awake
次もメドレーで、冬から春への移り変わりを表現しているとのこと。
前半は哀愁に満ちた冬の調べ、重いリズムでゆっくり進行。
後半は春の訪れをポールお得意のアコースティックなバラードで歌う。

12. The Broadcast
ポールのピアノの音をバックに、男性が詩を朗読する。
歌はない。
朗読したのはレコーディングに使用したリンプ城の所有者ハロルド・マーガリー氏。
ポールとリンダは城に滞在中毎晩マーガリー夫妻から歓待を受け、仲良くなる。
ポールは詩の朗読を録音するアイディアを思いつき、城の図書館にあったマーガリー氏の蔵書からランダムに本を選び、マーガリー氏に好きな散文や詩を読んでもらった。
その中からイアン・ヘイ作「The Sport Of Kings」とジョン・ゴールズワージー作「The Little Man」を採用したとのこと。
高尚な富裕層のお遊びといった感じだが、詩の中身はさっぱりわからない。

13. So Glad To See You Here
ロケストラによるロックナンバーで、ポールはボーカルとベースを担当。
アルバム中一番ノリのいい曲だが、メロディがあまり明るくない。
当初はこの曲がラストの予定だったそうだ。

14. Baby's Request
最後に追加で収録されたのが、ピアノとギター中心のジャズ調のバラード。
これで終わりにしたのは正解だと思う。
イギリスでのシングル「Getting Closer」のB面がこの曲だったそうだ。

以下はボーナストラック。
15.Daytime Nightime Suffering
16.Wonderful Christmastime
17.Rudolph The Red-Nosed Reggae(赤鼻のトナカイ)

なお2007年のiTunesでの再発時にはボーナストラックとして「Goodnight Tonight」のリミックスが追加されている。
なんでアルバムにこの曲が収録されなかったのか、ずっと不満だった。
同じように思っていた人も多いと思う。

ようやく聴き終えた。
感想としては、どこか散漫な印象がまずある。
ロックありバラードありテクノあり、パンクやレゲエやジャズの香りあり、メドレーからインストから詩の朗読までいろいろ多面的ではあるが、思ったほど印象に残らない曲が多い。
ロケストラの2曲も明るくなく、聴いていてそれほど楽しくない。
ロケストラという情報を仕入れずに聴いたら、評価はもっと下がっていた可能性がある。

ポールはいろいろやりたくて詰め込んでみたのだろうけど、そのいろいろが全部ありがたかった・・というようにはならなかった。
「Getting Closer」は昔から好きな曲だが、他にあまり繰り返し聴きたくなるような曲がない、というのが正直なところ。
聴いていた「Spin It On」「Arrow Through Me」がそれほど好みではなかったので、初めて聴く曲に期待していたのだが、その期待どおりにはいかなかった。

ウィングスのアルバムはこれで「Wild Life」以外は全て鑑賞したが、残念ながら「Back to the Egg」には「Venus and Mars」「Band on the Run」ほどの楽しさはまだ感じない。
たぶん今後もその差が埋まることはない気がする。

もしリアルタイムで聴いていれば、それなりに繰り返し聴いたとは思う。
ただしいわゆる愛聴盤となっていたかは自信がない。
この翌年に出た「McCartney II」は、友人からレコードを借りてテープは繰り返し聴いてきたが、そこに愛はあるんかと大地真央に問われたら、実はそんなに自信はないのだ。
よく聴いたアルバムではあっても、好きなアルバムかというと微妙なところ。
「Back to the Egg」もたぶんそうなっていたような気がする。

ネット上では「最高傑作ではないが好きなアルバム」といったあたたかい評価が意外に多い。
自分がその境地までたどりつくにはまだまだ時間がかかりそうである。

ジャケットはヒプノシスのデザインで、ウィングスのメンバーがビリヤード台のようなハッチを通して宇宙空間に浮かぶ地球を見下ろしている写真。
メンバーの背後にあるマントルピースの上の小さな像は、「Greatest Hits」のアートワークに表示されているものと同じだそうだ。
初めて知った・・
このジャケット、ウィングスのアルバムの中ではSFチックで好きなほうである。

というわけで、発売から42年も経ってやっとたどりついた「Back to the Egg」。
聴いてみた達成感はそれなりにありましたが、満足感・充足感は思ったほど得られませんでした。
ウィングスの残る未聴盤は「Wild Life」のみとなりましたので、早急に聴いて全盤制覇したいと思います。

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コメント

SYUNJIさん、こんばんは。
レコヲタマンガの「レコスケくん」に、マッカートニーのソロ作品の
デラックス・エディションが出る出ないの話があります。
レコスケが「プレス・トゥ・プレイやヤア・ブロードストリートの
デラックス盤に10,000円払って購入したい」といいますが、
レコガールが「それ、本当に発売されるのかしら?」
と冷静なツッコミを入れます。

この会話の中にすら出ない、それが「Back to the Egg」。
確かにジャケ画は見たような気がしますが、タイトルはまるっきり知りません
でした。
SYUNJIさんのレビューを拝見しても、1曲も知りません。

>>集まったミュージシャンはいずれもビッグネームばかり。
(以下、略)

これだけのミュージシャンを揃えたとなると、どんなロック名盤解説本
でも1番に来そうなはずですが、そうなっていないところにこの
アルバムの実態が見え隠れしています。
ちなみに、ギルモアはマッカートニーのロックンロールカバーライブ
にギタリストとして参加していました。確か99年くらいだったと
思います。しかし顔がプログレですので、あまり合いませんでした。

そんなことより、
>>自分はこの79年の日本公演に行く予定で、
>>友人がウドーで買ってきてくれたチケットもすでに持っていた。

これはすごい! コンサートこそ流れたものの、歴史の立会人では
ありませんか!
これだけで本が1冊書けるはず。期待しています(^^;

投稿: モンスリー | 2021.06.28 20:41

モンスリーさん、コメントありがとうございます。

>確かにジャケ画は見たような気がしますが、タイトルはまるっきり知りませんでした。
>SYUNJIさんのレビューを拝見しても、1曲も知りません。

えー?そうでしたか。
やはり人気も印象も薄いアルバムなんですかね?

>これだけのミュージシャンを揃えたとなると、どんなロック名盤解説本でも1番に来そうなはずですが、そうなっていないところにこのアルバムの実態が見え隠れしています。

ああー・・言われてみれば確かにそうですね。
今までいろいろなロック解説本を読んできましたけど、ロケストラに関する記事を見たことはないですね。
あのポールがこれだけのメンバーを集めて行ったイベントなのになぁ。
同じメンバーでアルバムまるごと1枚作っておけば、もう少し扱いは違ってたかもしれませんが・・

>しかし顔がプログレですので、あまり合いませんでした。

顔ですか(笑)
音ではなくて?
でもわかるような気はします。(本当か?)
ギルモアさんてポールの言ったとおりにギター弾いてくれなさそうですよね。

>これはすごい! コンサートこそ流れたものの、歴史の立会人ではありませんか!

いえ、実際に行ってないんで立ち会ってもいませんけど・・
すいません、調べたら記事中あちこち誤りがあったんで訂正しました。
自分が行くはずだった日本公演は80年でした。
(チケットを買ったのが79年です)

あと大学の友人が騒動の時に行ったのは、拘置所ではなくて中目黒にあった麻薬取締官事務所でした。
ポールが取り調べを受けてるという話を聞きつけて友人含むファンが大勢集まり、「イエスタディ」などを建物の外で合唱した・・という話でした。

投稿: SYUNJI | 2021.06.28 21:36

こんばんは、JTです。

>ネット上では「最高傑作ではないが好きなアルバム」といったあたたかい評価が意外に多い。

ああ、私もそうですね。「Venus and Mars」「Band on the Run」にはかなわないですが、好きなアルバムですね。

>14. Baby's Request

この曲も気にいってますが、当時クリス・トーマスが付き合っていた元サディスティック・ミカ・バンドの福井ミカさんの事を歌ったようです。Babyがミカさんかな?

After the Ballも好きですね。

で「ロケストラ」の2曲ですが、人数揃えただけで、演奏自体はオーケストラというより、大味な演奏ですね。もっと緻密なアレンジを期待したのですが。

>デニー・レインの紹介でやってきたローレンス・ジューバー(G)

このアルバム発表後、『カンボジア難民救済コンサート』に出演しますが、この時の「レット・イット・ビー」の彼のギターソロは素晴らしいです。ジョージ・ハリソンや前任者ジミー・マカロック(彼はレット・イット・ビーはやっていませんが)と比べると、音楽バックボーンが違いを感じました。ブルースロック系ではないギタリストです。

>レコスケが「プレス・トゥ・プレイやヤア・ブロードストリートの
>デラックス盤に10,000円払って購入したい」といいますが、
>レコガールが「それ、本当に発売されるのかしら?」と冷静なツッコミを入れます。

あはは、そんな面白い回ありましたっけ。未単行本化の回かな。

レコガールは「ジョージの『電子音楽の世界』のデラックス盤が出たのかと思った」、という発言をしていたこともあったのでありがちですね。

>>自分はこの79年の日本公演に行く予定で、
>>友人がウドーで買ってきてくれたチケットもすでに持っていた。

あ、すごいですね。私当時高3の1月だったので大きく悩んで購入を諦めていました。

>ウィングスの残る未聴盤は「Wild Life」のみとなりましたので、

一番評価が難しいアルバムが残ってしまいましたね。
これも「最高傑作ではないが好きなアルバム」です。

投稿: JT | 2021.07.04 21:28

再びJTです。

>あはは、そんな面白い回ありましたっけ。未単行本化の回かな。

モンスリーさん、単行本にありました。

>レコスケが「プレス・トゥ・プレイやヤア・ブロードストリートの
>デラックス盤に10,000円払って購入したい」といいますが、

デラックス盤の第一弾『バンド・オン・ザ・ラン』リリース時の回でした。私は少なくとも『フラワー・イン・ザ・ダート』までは全アルバム、デラックス盤が出ると思ってました(汗)。

プレス・トゥ・プレイやヤア・ブロードストリートはもちろん、「Back to the Egg」や「London Town」も出てない。
「マッカートニーⅡ」は出ているのに(笑)。

投稿: JT | 2021.07.05 20:54

JTさん、コメントありがとうございます。

>この曲も気にいってますが、当時クリス・トーマスが付き合っていた元サディスティック・ミカ・バンドの福井ミカさんの事を歌ったようです。Babyがミカさんかな?

この話は曲名で検索すると見つかりますね。
ポールはミカとの会話を元に歌詞を書いたそうですね。

>演奏自体はオーケストラというより、大味な演奏ですね。もっと緻密なアレンジを期待したのですが。

同感です。
オーケストラは少し大げさで、セッションみたいなノリですね。
各パートを順にメンバーが演奏する演出などがあってもよかったのにと思いました。

>ブルースロック系ではないギタリストです。

あ、そうなんですね。
この人の活躍はウィングスでしか知りませんが、調べたらギタリスト向け教材CDなども作ってるようですね。

>プレス・トゥ・プレイやヤア・ブロードストリートはもちろん、「Back to the Egg」や「London Town」も出てない。

このあたり誰が発表を決めてるのかわかりませんけど、リマスター盤が出ないアルバムはやはり評価が低い・・ということですかね?
「Back to the Egg」ってそんな扱いだったんスね。
「Off The Ground」も出ていないようですが・・
権利関係などの問題もあるのかな?

>私当時高3の1月だったので大きく悩んで購入を諦めていました。

そう言えば自分も高校受験直前の中3だったんですけど、あまり悩まなかったと思います。
たぶん先に高3の姉が見に行く決意をして、対抗して自分も・・という幼い流れだった気がします。

投稿: SYUNJI | 2021.07.06 17:52

JTさん、ご紹介のコンサートについて動画見てみました。

>このアルバム発表後、『カンボジア難民救済コンサート』に出演しますが、この時の「レット・イット・ビー」の彼のギターソロは素晴らしいです。

https://www.youtube.com/watch?v=P4KBkhsV_RI

この動画で合ってますかね?
確かにギターソロは素晴らしいですね。
ギターの技術的なことはよくわかりませんけど、情熱的で曲の雰囲気を壊すことなく堂々と弾いている気がしました。
教えていただいてありがとうございます。

投稿: SYUNJI | 2021.07.08 18:23

三たび、JTです。

>この動画で合ってますかね?

合ってます。わざわざ確認頂いたのですね。
ギターソロ、「それほどでもない...」とか、「何が違う?」とか思われなくてよかったです。

音源はブートで何度も聴いているのですが、ひさびさに動画で見ました。
せっかくのギターソロなのに、黒スーツのよれよれ動くおっさん(ピート・タウンジェント)の方が目立っている(笑)。
あと、リンダさんの隣で「ウー」とコーラスするロバート・プラントとか。「レット・イット・ビー」と音楽的に一番遠いところにいる二人が参加しているなんて....。

投稿: JT | 2021.07.12 21:59

JTさん、情報ありがとうございます。

>せっかくのギターソロなのに、黒スーツのよれよれ動くおっさん(ピート・タウンジェント)の方が目立っている(笑)。

みんな揃いの長いキラキラしたジャケットを着ているのに、ピートだけは嫌がって着なかったそうですね。
まあこのキラキラジャケットが当時イケてたのかは微妙ですが・・

>あと、リンダさんの隣で「ウー」とコーラスするロバート・プラントとか。

これ気づきませんでした。
映ってるのはほんの1秒くらいですね。
リンダはわかったんですが、ロバート・プラントは画面の端で照明も暗いのでわかりませんでした。

>「レット・イット・ビー」と音楽的に一番遠いところにいる二人が参加しているなんて....。

確かに、よくあのヤンキー芸人(失礼)の二人が「Let It Be」に参加しましたね。
以前ポールのドキュメンタリー映画で、ピートにポールが冗談で「お前クスリのやりすぎじゃないの?」と直球をカマし、苦笑いするしかないピート・・というシーンを見ました。
暴れるミュージシャン・ピートも、ポール先輩には昔から意外にアタマあがらないんですかね。

投稿: SYUNJI | 2021.07.13 17:39

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