やってみた 入院
新年早々おだやかならぬタイトルですが、このコロナ禍の最中に人生で初めての入院をしてみました。
「してみました」などとオシャレなコーデのチョイスのように言ってますが、もちろん積極的意欲的にトライしたわけではなく、医師の指示に従っただけ。
今年に入ってBLOG更新が止まっていたのも、そういう事情です。
これまでの生涯で入院も手術もしてこなかった自分ですが、思わぬ形で経験するはめになりました。
新型肺炎ではなく、内臓の病気です。
10月半ばからみぞおちや背中に異常な痛みを感じるようになり、近所の医院・総合病院でもよくわからず、大学病院でようやく病状が判明。
手術してみないとその後の治療方針も立たないとのことで、渋々入院・手術に同意。
手術や検査や麻酔など山ほどの同意書に署名しました。
まあ「ハイ喜んで」と居酒屋チェーンみたいにウキウキ同意する患者もいないとは思いますが・・
入院は2週間ほどでしたが、やはり想像以上に大変でした。
術後の痛みは当然苦痛でしたが、点滴や尿管などにつながれている間は自由に動けず、かと言って食事と検査以外にやることもなく、日中のテレビはワイドショーばっかで楽しくもなく、とにかく退屈でした。
これは入院あるあるかもしれませんが、ベッドに寝ながらテレビ見るというのが意外に大変でした。
テレビがベッド横のためどうしても体や顔をテレビに向けてひねらないといけないので、病気の身としてはキツイ体勢になります。
テレビを顔の正面に持ってこれるようなアームを設置するなど、改良の余地が大いにあると思います。(文句ばっか)
一方で病棟で働く看護師のみなさんは若い方ばかりでしたが、どの人も当たりが柔らかく動作は機敏でムダがなく、感心することしきりでした。
倒産寸前の出版社に勤務するポンコツ会社員とは対極にあるような方ばかりで、お世話していただくのが申し訳ないと感じていました。
また1日おきに病室に清掃担当の方が来るのですが、これもとても申し訳なく、思わずモップを奪い取って「あああすいません、いーですいーです、自分でやりますから」と毎回言いたくなりつつベッドで身を縮めていました。
入院すると食事が唯一の楽しみになる、という話はよく聞きますが、自分の場合そこまでの渇望はありませんでした。
特に術後2日目までは五分粥だったのですが、さすがに味も食感もなく楽しみとはほど遠いものでした。
ただ動かないから腹も減らないんだろうなと思ってましたが、意外とそうでもないもんですね。
小食な自分ですが、日々出される食事はほとんど完食していました。
さて入院にあたり多くの方は本を持ち込むと思われますが、自分が持ち込んだのは東京の旅行ガイドブック(地球の歩き方)でした。
小説や漫画だとあっという間に読み終えてしまい、時間が持たないと思ったのです。
でも結論から言うとガイドブックも2日くらいで飽きていまいました。
病室ではスマホ使用はOKでしたが、wi-fiやタブレット持ち込みは禁止。
なので通信料がかさみそうな動画サイトや漫画アプリの利用は極力控えました。
まあ普段からそんなに見ないですけど。
そんな中重宝したのは、MP3プレイヤー「ウォークマン」。
CD200枚分くらいを入れてあり、またFMラジオも聴けるので、かなり暇つぶしになりました。
なお入院という心身共に弱った状態では、やはりサバスやメタリカといった重く暗い音楽よりも、おだやかで静かなサウンドがいいようです。
聴いていていいなと思ったのはイーグルスでした。(70年代の全アルバム聴いた)
普段はそれほど鑑賞意欲のないイーグルスですが、入院という特殊な環境下においては有効なのだと感じました。
未だ緊急事態宣言も解除されない中、全国の医療従事者のみなさんの苦労は大変なものだと思います。
そんな中で低賃金下級国民である自分が、貴重な医療資源を使って入院・手術などしていてよいものかという葛藤はありましたが(本当か?)、「コロナで大変だからオマエは後回し」などとならずに済んだのはとてもありがたいことでした。
これまで特に体に悪いことを続けてきたつもりもありませんが、今後は今まで以上に健康に気を使い、できるだけ病院のお世話にならないよう務めるつもりです。
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