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聴いてない 第255回 ビリー・レイ・サイラス

ネットの普及で昔のヒット曲やアーチストの情報が簡単に得られる昨今、当時は全くわからなかった話に驚愕することもしょっちゅうである。
今日のお題ビリー・レイ・サイラスも、「調べて仰天」シリーズに該当。
仰天してるのは本州でも自分だけかもしれないけど。

ビリー・レイ・サイラス、聴いてない度は2。
92年の大ヒット曲「Achy Breaky Heart」だけ知っている。
FMのエアチェックではなく、MTVの番組まるごとを録画して、音声をテープに録ったものだ。
なお同時に録音したのがガンズの「November Rain」やヴァネッサ・ウィリアムズの「Save The Best For Last」だった。
「Achy Breaky Heart」の感じからロックとは少し違うような気がしていたが、調べたらビリー・レイ・サイラス、やはりカントリーの歌手だそうだ。

ただし今回仰天したのはそこではない。
(正体がカントリー歌手と知って仰天したのはテイラー・スウィフトだ)
「実は本人も娘も大スター」に仰天したのだ。
こういう話は極東の引きこもりリスナーには当時なかなか伝わってこなかった。
あらためてビリー・レイ・サイラスの身元調査をしたらこんな感じだった。

ビリー・レイ・サイラスはアメリカのカントリー歌手。
1961年ケンタッキー州に生まれ、1980年にはデビューって書いてあるので、二十歳前にはすでに歌手になっていたことになる。

92年の「Achy Breaky Heart」が大ヒット。
全豪1位、全米4位、同カントリーチャートで5週連続1位、さらにデビューアルバム「Some Gave All」はビルボードカントリー部門で17週連続1位など、輝かしい成績を記録。
ということは、いちおう自分も「Achy Breaky Heart」をほぼリアルタイムで聴いたことになる。

その後の活動については、ウィキペディア日本語版にはアルバム発表履歴くらいしか書いておらず、チャート順位や売上枚数は不明。
2012年までに13枚のアルバムをリリースしているようだが、目立ったヒット曲はなかったのだろうか。

今年に入ってからの情報に再仰天。
ラッパーのLil Nas Xが発表した「Old Town Road」という曲が、ビルボード1位を獲得。
この曲のリミックスにビリー・レイ・サイラスが参加しており、ビリーとしては初の全米1位・・という話。
カントリー歌手がなぜラッパーの曲に参加してるのか、どっちが誘ったのかはよくわからないが、この異業種交流名刺交換大会みたいな作品はやっぱし論争を呼び、ビルボードはこの曲をカントリーチャートから除すことにしたそうだ。
カントリーはアメリカでもっとも多くの人が聴いている音楽だそうだが、ラップとはリスナー層が全然違うんだろうね。

仰天情報はまだある。
全米で大人気のディズニーチャンネルの「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」というドラマ番組で主人公役を務めたマイリー・サイラスが、ビリーの娘なんだそうだ。
この番組でビリー・レイ・サイラスもマイリーの父親役で登場。
実の親子が劇中も親子役で共演という話。
番組は2006年から5年間続き、2010年のマイリーの年収は30億円以上にもなったらしい。

さらにこの親子を含む家族みんなでカラオケ映像にて共演の実績も持つ。
2017年Apple Music配信のカープール・カラオケで、ビリーとマイリーに加え、妻やマイリーの兄弟も出演し、家族全員で「Achy Breaky Heart」を合唱したとのこと。
マイリーの兄トレイス、姉ブランディー、弟ブレイズン、妹ノアも全員芸能人だそうです。
高島一家も仰天の芸能家族。
いずれにしても親父を超える大スターとなったマイリー。
歌手や女優として活動し、様々なゴシップで全米を賑わせており、ウィキペディア日本語版は父親よりも情報量が多い。

もちろん何もかもが初めて知る話。
ビリー本人はともかく、子供たちの活躍も全然知らなかった。
ディズニー・チャンネルやカラオケ映像は日本でも観ることは可能なんだろうけど、番組や親子の大ファンでしたよなんて人は日本にどれくらいいるのかな?

お父ちゃんビリーの代名詞「Achy Breaky Heart」だが、本人のオリジナルではなく、作ったのはドン・ヴォン・トレスというカントリーの作曲家だそうだ。
またこの曲をビリーよりも前にマーシー・ブラザーズというバンドが「Don't Tell My Heart」というタイトルで曲名で発表しており、その翌年ビリー・レイ・サイラスがタイトルを「Achy Breaky Heart」に変えて大ヒット・・という経緯。

この曲、感覚的にはのどかな田舎の風景が思い浮かぶおだやかなカントリーのイメージとはかなり違う。
リズムやテンポはそれほど激しくはないが、なんとなくブルースの香りもする太い曲だ。
歌詞も別れた女に対するヤケクソな捨てゼリフのようであんまし明るくはない。
自分が聴いた・・というか見たMTVはライブ映像で、客の歓声も入っている。
好みかどうかは正直微妙だが、メロディや構成がわりと単調なので印象に残る曲ではある。

そんなわけで、ビリー・レイ・サイラス。
ジャンルがロックとは違うようなんで、日本では聴いてきた方もちょっと少ないのかもしれません。
聴くとしたらもちろん最初で最大のヒットアルバム「Some Gave All」は外せないでしょうけど、他によい作品があれば教えていただけたらと思います。

 

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