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聴いてない 第251回 ジーザス・ジョーンズ

今日のお題はジーザス・ジョーンズ。
もはや流れとか何もなく、ただひたすら聴いてない音楽を脈絡もなく振り回すだけのパンクなBLOGになってますけど(なってない)、どうせ誰も読んでないので構わず振り回すよ。

キレてるわりにはジーザス・ジョーンズ、全く聴いてません。
1曲も知らないので、聴いてない度は安心の1。
厳密にはある曲のワンフレーズだけ記憶に残っていて、今回調べたらそれは「Right Here, Right Now」の「I was alive and I waited waited」という部分であった。
たまたまMTVか何かでこの曲が流れていて、なぜかそこだけ覚えているという状態。
なのでフルコーラスで聴いた曲はない。

ジーザス・ジョーンズの名前をなんで知ってるのかもよくわからないが、漫画の中に出てきたのをうっすらとだが覚えている。
誰の何という漫画なのか忘れたので調べたら「ツルモク独身寮」でした。
確か普段はマジメな寮長が突然新人歓迎会でいきなり「JESUS JONES!!」と叫んでギターを手に歌いだす・・という、そんなシーンだった。
なので曲もメンバーも全然知らないけどたぶん若い人に人気のバンド、という表層部分だけすくい取って脳みそに貼りつけておいたレベル。
相変わらずエラくもなんともない。 

本当に当時のナウいヤングに人気があったのかを確かめるべく、さらに薄い学習を敢行。

ジーザス・ジョーンズは、80年代終盤に登場したイギリスのバンドである。
初めて知った・・・アメリカの人たちじゃないんですね。
ボーカルのマイク・エドワーズを中心に、ジェリー・デ・ボルグ (G)、イアン・ベイカー (K)、アラン・ヤワルスキー (B)、ジェン (D)の5人で結成され、1989年にデビュー。

ハウス・テクノ・ヒップホップ・ロックといった要素を基盤としたデジタルサウンドと、メッセージ性の強い歌詞、ハデなビジュアルなどが支持され、91年に発表した2作目のアルバム「Doubt」が全英チャートで初登場1位の大ヒット。
シングル「Real Real Real」も全英19位・全米4位を記録。

自分が少しだけ聴いた「Right Here, Right Now」は全英37位だが全米では2位まで上昇したそうだ。
なおこの頃になるとビルボードでもチャートのジャンルが細分化されてきて、全米2位とは「ポップ・チャート」で2位、ということだが、「オルタナティブ・チャート」では堂々の1位を記録している。
・・・オルタナのチャートってのはなじみがないので、どれくらいスゴイことなのかよくわからないですけど、とにかくヒットしたそうです。(雑)

しかし。
ジーザス・ジョーンズは早くも転換期を迎える。
93年のアルバム「Perverse」は、よりデジタルサウンドに傾倒した戦略が裏目に出て、ビルボードでも最高59位と営業的には後退する。
この不振についてはあちこちのサイトでほぼ同じ分析がなされており、「ブリットポップの台頭に負けた」というのが共通した見解のようだ。
この頃のイギリスではオアシスブラーといったストレートでどこか古臭いけどシンプルなサウンドが好まれており、その時流に乗り切れなかったジーザス・ジョーンズのデジタルサウンドは支持されなくなった、ということらしい。
本国イギリスの事情はなんとなくそうかもという気はするけど、アメリカでも受けなくなったんですかね?

その後98年にマイクの幼なじみでもあったジェンが脱退し、入れ替わりにトニー・アーシーが加入。
ただしこのメンバーチェンジ以降のジーザス・ジョーンズはそれほど目立った実績はなく、ベスト盤やライブ盤は出たが、スタジオアルバムは2001年の「London」くらいだった。

で、2014年になってやっぱりジェンがバンドに復帰。
クラウドファンディングでキャンペーンを行い新しいアルバム制作の準備を行うという今風な展開を見せ、晴れて2018年4月20日に17年ぶりのスタジオ盤「Passages」をリリースした。

以上がジーザス・ジョーンズの簡単な略歴である。
知ってた話はひとつもない。
ジーザス・ジョーンズを語るサイトやBLOGにアルバムのジャケットが貼ってあったりするが、なんとなく見覚えのある絵はいくつかあった。
それだけです。

さて。
毎度聴く前からヘタレな話だが、ハウス・テクノ・ヒップホップ・オルタナという何一つなじみのないジャンルが並んでいるところに高い難易度を感じてしまう。
こんなの自分みたいな素人が聴いて平気でしょうか?(知らねーよ)

自分が部分的に聴いた「Right Here, Right Now」は、歌詞にボブ・ディランが出てくるそうだ。
「but Bob Dylan didn't have this to sing about you.」という歌詞があり、訳すると「ボブ・ディランはお前について歌うことはもうなかった」となるようだが、何を言っているのかはよくわからない。
訳詞全体を見るとなんとなく70年代っぽい主張のように感じる。

というわけで、ジーザス・ジョーンズ。
これはもう学習カリキュラムとしてアルバム「Doubt」が必修でしょうね。
大ヒット曲「Real Real Real」や「Right Here, Right Now」を含めてまずはこのアルバムを確認して、他の作品にも拡張していく・・というのが正しい人の道と思われますが、他のおすすめアルバムやエピソードなど教えていただけるとありがたいです。

 

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コメント

SYUNJIさん、こんばんは。
ジーザス・ジョーンズ、初めて名前を知りました。
このころ、ツルモクではありませんが、会社の寮に入って
おり、テレビやラジオのない生活をしてたのが理由かも
しれません。

ですので、申し訳ないですが脱線します。
「ツルモク独身寮」は、私がスピリッツを読んでいた頃に
連載されていました。最初から最後まで読んでいたと
思うのですが、またしても内容が思い出せません。

マンガに登場する実在のロックミュージシャン。
私が覚えている中では、「マカロニほうれん荘」で、
下宿のオーナー?が経営している喫茶店で、客が
クイーンをリクエストする場面です。

藤子・F・不二雄先生の作品にもよく登場します。
ぱっと思い出せるのは、「中年サラリーマン佐江内氏」
の娘ハネ子が「Sex Pistols」のTシャツを着ていたり。
ジャイアンが「Led Zeppelin」のTシャツを着ているのは
結構有名です。他にも探せばたくさん出てきます。

投稿: モンスリー | 2019.08.18 20:13

モンスリーさん、コメントありがとうございます。
ジーザス・ジョーンズ、ご存じなかったですか。
自分もそうですが、あの頃のミュージシャンはリアルタイムで聴いてないとなかなかその後学習する機会がないと感じます。

>最初から最後まで読んでいたと思うのですが、またしても内容が思い出せません。

自分もあの漫画はたまに読む程度で、ジーザス・ジョーンズのシーンはストーリーに全然関係ない1コマだけでしたので、逆になんで覚えていたのか不思議です。
ここにそのコマがありました。
http://chansoku.com/archives/6225384.html

>客がクイーンをリクエストする場面です。

これは有名なシーンですよね。
というか店にやって来た客がクイーンのメンバーで、「華麗なるレース」をリクエストしたのはブライアンでしたね。

>ジャイアンが「Led Zeppelin」のTシャツを着ているのは結構有名です。

これは知りませんでした。
調べたらやはりまとめサイトがありました。
https://matome.naver.jp/odai/2136914650477901801

昔のロックと漫画(家)は親和性が高かったんですね。

投稿: SYUNJI | 2019.08.19 23:06

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