行ってみた 第69回 三室戸寺・藤森神社・智積院
10年ほど前から毎年のように桜と紅葉の季節に京都を訪れておりましたが、最近徐々にそのルーチンをマジメに行わなくなってきました。
昨年の秋も今年の春も結局京都には行きませんでした。
別に義務でもないので、どうでもいいことでもありますが。
事情や理由はいくつかあるのですが、まず激しい混雑があります。
そもそも京都は年中混雑してることを覚悟の上で楽しむ観光地ですが、桜や紅葉の季節は外国人観光客も含めて混雑するので、当然新幹線や宿が取りにくくなります。
まあその混沌の中をなんとかスキマをかいくぐって闇ルートを駆使して(ウソです)座席や部屋を確保してきたのですが、さすがに疲れてきた、というのもあります。
で、今回は桜の時期をスルーしてあじさいにシフトしました。
6月に京都入りするのは9年ぶりです。
9年前と同じく三室戸寺に行ってみました。
JR宇治駅から臨時バスが出ていたので乗りましたが、バスを待つ行列は9年前より長く伸びていました。
決定的に違ったのはやはり外国人観光客の多さ。
9年前にはほとんど見かけなかった(と思う)外国人が、今年は大挙して三室戸寺にもやって来ていました。
あじさいで有名な三室戸寺ですが、京都で真っ先に訪れる場所ではないはずです。
(日本人でも知らない人は多いと思います)
おそらくは母国のSNSなどで様々な情報を調達し、あじさいのきれいな三室戸寺を目指して来たのでしょう。
で、大量の外国人観光客に混じって三室戸寺に入りました。
広く傾斜のある敷地にたくさんのあじさいが咲いています。
しかし。
どうも様子が変。
以前の三室戸寺とどこか風景が違います。
あじさいの木々を見ていくうちに状況がわかりました。
花が付いていなかったり枯れている木がかなりあります。
どうやら病気にかかった木や花が多いようで、植え替えられたばかりのとても小さい木もたくさんありました。
寺にとっても観光客にとっても気の毒で残念な光景です。
植え替えは少しずつ行われているようですが、来年には元通りになるというレベルではなく、この状況はしばらく数年単位で続くような気がします。
ややテンションが下がりながら三室戸寺を後にし、京阪宇治から墨染まで移動。
次の目的地はここも9年前にも来た藤森神社ですが、その前に「纏」といううどん屋で昼飯を食うことにしました。
つゆをかけて食べるうどんを注文しましたが、つゆをかけたら色が黒くないことに一瞬驚き。
すぐに「ああ関西だった」と気づきましたが、自分のような関東の人間からすると、つゆは黒くて当然という固定観念があるので、心の準備ができておらず不意をつかれた感じ。(大げさ)
味は非常にうまかったです。
不意をつかれたとかほざくわりに、この関西のダシが効いたつゆのほうが好きだったりするのでした。
さて藤森神社もあじさいの名所ですが、知名度や人気は三室戸寺よりもおそらく低く、地元の方に親しまれている小さな神社だと思われます。
ただ競馬ファンにとっては聖地とのことで、絵馬には必勝を祈願する競馬ファンの切実な願いがたくさん書かれています。
観光客はいましたが、混雑と言うレベルではありません。
ありがたいことにここのあじさいは以前と変わらずたくさん咲いており、とりあえず病気や枯れなども見当たりませんでした。
いったんバスで京都駅に戻り、乗り換えて東山七条へ。
目的地は智積院。
訪れたのは初めてです。
この日はたまたま「青葉まつり」というイベント?の期間で、境内の5か所を参拝し御朱印をもらうと特製のお守りがもらえるというスタンプラリーみたいな催しが行われていました。
智積院もすぐ近所の三十三間堂など著名な寺社に比べ知名度が今一つと思われ、こうしたイベントで参拝客を増やそうとしているようでした。
本殿の裏にあじさいがたくさん咲いています。
きっちり庭として造り込んだ感じではなく、なんとなく植わっているスペース。
たまたま晴れていたせいか、ここのあじさいは明るい色が多かった気がします。
夕飯は高島屋の「田ごと」で鯖寿司を食べました。
創業140余年の老舗京料理店で、東京にも店舗があるそうですが、初めて入りました。
酢でしめた鯖は好きですが、実は3切れ以上は食えないというおかしな体質。
3切れ目からはなぜかくどくて急に受け付けなくなるのです。
田ごとの鯖寿司はかなり大きく、しかもきっちり3切れあったのですが、味が非常に落ち着いており、全部食べてもくどいと感じませんでした。
この後京都駅でモンスリー師匠とお会いしました。
世にも奇妙な聴いてない自慢の珍奇BLOGを始めて15年になりますが、何年経とうが未だにド素人な自分に対し、しびれを切らした師匠からの「今こそメジャーどころを押さえよ」という啓示。
・・・全くご指摘の通りで、ドゥービー・ブラザーズやブルース・スプリングスティーンやピンク・フロイドなど、洋楽の基礎的名作をまだまだ全然聴いておりません。
若い頃に基礎学習をさぼってチャラい産業ロックばかり聴いていたツケが未だに有り余るほどの宿題として残っているのでした。
師匠のお言葉を胸に刻み、洋楽の源流を究めることを京都の夜に誓いました。(棒読み)
旅はもう1日続きます。
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コメント
SYUNJIさん、こんばんは。
先日はありがとうございました。
>>桜や紅葉の季節は外国人観光客も含めて混雑
私の場合、ここ数年はSYUNJIさんとお会いするときに京都へ
行っています。毎年すごい人出で今回も多いなあと思って
いましたら、SYUNJIさんが、
「6月はオフシーズンに当たるので、今日は少ない方です」
との鋭い観察眼を。
いやはや、どちらが地元民なのやら(^^;
>>つゆをかけたら色が黒くないことに一瞬驚き。
やっぱり違いますか。
こちら関西も、結構味が濃くなってきて、それに伴ってつゆの色も
濃くなっています。
次回出張があるときは、気をつけて食べてみます。
当日は、「ボヘミアン・ラプソディ」の魅力についてお話したかった
ですが、うっかり失念していました。
来年も、どうぞ京都へおこしやす。
投稿: モンスリー | 2019.07.07 21:02
モンスリーさん、先日はありがとうございました。
>「6月はオフシーズンに当たるので、今日は少ない方です」
まあ毎日京都にいるわけでもないので、感覚的な話でしかありませんが、春や秋に比べればこの時期は人出は少ないと思いますね。
>こちら関西も、結構味が濃くなってきて、それに伴ってつゆの色も濃くなっています。
え、そうなんですか?
それはあまりよくない傾向ですね。
関西の食文化はそのままでいいと思いますが・・
>当日は、「ボヘミアン・ラプソディ」の魅力についてお話したかったですが、うっかり失念していました。
すいません、こちらもすっかり忘れてました・・
次回も忘れる自信がありますので、必ず話を振っていただくようお願いします・・
投稿: SYUNJI | 2019.07.09 22:15