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行ってみた 第68回 浜松

浜松は過去に仕事と観光でそれぞれ数回訪れていますが、実は名物の餃子を浜松で食べたことはありません。
そこで安直に浜松餃子を食べることにしました。
何をもって浜松餃子と言えるのか、実はあまりよくわかっていませんが、宇都宮では出てこない「もやし」が付いている・・というところまでは知っています。

しかし。
駅周辺の餃子店を数軒回ってみましたが、どこも御朱印待ちのようなおびただしい行列。
回った店全てが店の外にまで行列が伸びています。
連休という背景だけではなさそうで、やはり浜松の人は打倒宇都宮を掲げて気合を入れて餃子を食べているようです。
おとなしく行列に並んでもよかったのですが、天気もいまいちで根性もなかったので、餃子をあきらめて他のメニューにしようかと駅北側をうろうろしました。

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薄れゆく意識の中で一軒のラーメン屋を発見。 
行列もなく餃子もあるようなので、入ってみました。
「しるし」という名のラーメン屋です。

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ラーメンと餃子を注文。
1人前なのでテレビでよく見るような丸い皿にぐるりと乗った餃子ではありませんが、もやしは付いています。
これで浜松餃子を食ったことにしていいのかわかりませんが、味はうまかったです。
もやしがなくても普通にうまいですが・・

翌朝はやっと晴れました。
令和最初の晴れ。
うなぎパイの春華堂が経営する新業態の店舗「nicoe」に行ってみました。

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「nicoe」は2014年にオープンした「スイーツ・コミュニティ」と呼ばれる複合施設で、うなぎパイの販売はもちろんありますが、ケーキや洋菓子も売っており、レストランや和カフェ、見学できる工場や体験工房などもあります。
うなぎパイと言えば昭和のおっさんがOLに言わせて喜ぶ「夜のお菓子」という妙なキャッチで有名ですが、そんな不本意なおっさんの運用から脱却すべく登場したオシャレなお店が「nicoe」。
団体観光客も来ていましたが、「夜のお菓子」を連呼して喜ぶおっさんはさすがにいませんでした。
そういうおっさんが明らかに場違いであると自覚させられる、そんな雰囲気です。
和カフェで柏餅を食べましたが、これはうまかったです。

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「nicoe」から車で20分ほどのところにある「ドロフィーズキャンパス」という謎の街に移動しました。
説明が難しいですが、ドロフィーズとは地元の都田建設という会社が手掛けるライフスタイルのブランドで、キャンパスは「生活を豊かに美しくする」をコンセプトに、大小25の施設が集まる小さな北欧タウン・・だそうです。
建設会社が運営と言われても、ガテンなイメージは一切ありません。
北欧雑貨や文化に感度の高い女子が好きそうな雰囲気、という表現でわかっていただけるでしょうか。
北欧行ったことないけど。

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インテリア、雑貨、マリメッコ専門店、ガーデン、レストラン、カフェ、本屋などが地区内に点在しており、古い家屋を北欧風のデザインでリノベーションしたりリフォームしたり・・といった、独特の空気感を持つエリアになっています。
ベタな言い回しですが、確実に「インスタ映え」する場所です。

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実際に何組もの女性たちがそれぞれの店構えを丁寧に撮影したり、店をバックに自撮りしたりしていました。
おそらく彼女たちはみんな「なんとなく来てみた」のではなく、「目的意識を持ってやって来た」ものと思われます。
買い物や飲食で消費するというよりは、コンセプトや世界観に共感する場所、という感じでしょうか。(知ったかぶり)

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天竜浜名湖鉄道の都田駅が最寄りですが、駅からも徒歩15分くらいかかります。
駅舎にあるカフェもこの会社がプロデュースしているそうで、田舎駅の喫茶店とは全く雰囲気が違います。
決してよいアクセスとは言えない場所ですが、それなりに観光客は来ていて(大半が女性)、レストランには行列ができていました。

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キャンパスエリアの明確な敷地境界区分はなく、営業中の店舗ならどこでも出入りは自由で、特にゲートや塀もありません。
実際に店舗と店舗の間に一般の民家がふつうにあったりしていて、「ドロフィーズの店舗ではありません」と注意書きされた家もあります。

都田建設の取り組みや経緯を説明する展示スペースもありました。
きっと様々な苦労や課題はあったと思いますが、この建設会社が地域住民や行政との良好な関係のもとで開発を進めてきたことはよくわかります。
地方創生というお役所言葉は好きではありませんが、町おこしのあり方としては独自性が高く画期的でよいのではないかと思いました。
今後も全国各地でこうしたエッジの効いた町づくりは増えていく気がします。

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午後は島田市にある蓬莱橋に行ってみました。
大井川にかかる「世界一長い木造の歩道橋」です。
ただし橋脚はコンクリート製だそうですが・・

全長は897.4m。
この数字が語呂合わせで「8974=ヤクナシ=厄無し」、また「長い木の橋=長生きの橋」で縁起が良いとされているそうです。
厄無しはありがたいですが、ふつうに歩いても対岸まで渡るのに10分以上かかります。

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橋にはひざ下程度の欄干しかなく、気をつけないと川に落ちそうになります。
この日は強風でさらにスリルは増していました。
ネットでは「台風の影響で破損した箇所があり、通行は途中まで」と書いてありましたが、この日は対岸まで通行可でした。

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帰りの東名が激しく渋滞していたので、いったん御殿場で降りて焼肉を食いつつ渋滞解消を待つことにしました。
しかしやはり憲政史上初の10連休中。
飛び込みで入った焼肉屋もむやみに混雑しており、食べるまで1時間待たされました。
さらに食い終わって再び東名に乗ったものの、渋滞はちっとも解消しておらず、舌打ちしながらようやく帰りつきました。
なんか今年の連休の渋滞予測はあちこちで外れてたらしいですが・・

というわけで、旅は終了。
久しぶりに名古屋・浜松に行けて、いちおう一通り名物料理にもありつけてよかったです。
次の機会にはもう少しゆっくり名古屋を観光したいと思います。

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