聴いてない 第244回 ゴットハード
16年目に突入した比類なき惰性珍奇インチキBLOG、2019年初回はゴットハード。
当然聴いてないのだが、個人的にはひとつだけエピソードを持っているバンドである。
・・・いえ、例によって全然大した話じゃないですけど。
まずは聴いてない度、安定の2。
「All I Care For」という曲しか聴いてない。
92年頃にMTVの音声をテープに録音しており、調べたらデビューアルバム収録曲なのでデビュー当時リアルタイムで聴いたことになる。
ただしその他の曲は全く聴いていない。
一応MTV画面に表示されたバンド名・曲名を見ながらインデックスに書き写したのだが、いまいち自信がなかったので数年後にFROCKLでバンド名について質問してみた。
そう、「ゴットハードかゴッドハードかゴットハートかゴッドハートか?」という愚かな問い合わせである。
するとやはりありがたきFROCKL、親切な人から「ゴットハードでOKです」という回答をいただいたのだ。
ついでにその人からは「アンディ・フグのテーマソングも歌っています」という情報もいただいた。
持ってる話は以上です。
・・・まあいつものパターンですけど。
せっかく貴重な追加情報までもらっておきながら、その後一切の学習もして来なかったという失礼極まる展開。
パソコン通信には熱心だったが、肝心の音楽鑑賞(特にエアチェック)をしなくなっていた時期だったので、ゴットハードに限らず学習は停滞してしまったのである。(クソ言い訳)
ということでゴットハードについてあらためてハードな調査。
やはり意外な情報(常識?)がどんどん見つかる。
スイスのロックバンドだということはうっすら知っていたが、ウィキペディアには「バンド名はスイスのゴッタルド峠にちなむ」と書いてある。
えっそうだったの?
Got Hardとか英熟語だと思ってました・・
峠の名前バンドってことは、もし日本だったら「ヤビツ」とか「笹子」「小仏」みたいなバンドってことですかね。(微妙)
ちなみにゴッタルド峠はスイス連邦の起源となった歴史的な地点でもあり、スイス国民にとって象徴的な場所でもあるとのこと。
現在世界一長いトンネルがあるのもこの峠だそうだ。
低偏差値を痛感しながら先に進む。
1991年にスティーブ・リー(V)、レオ・レオーニ(G)、マーク・リン(B)、ヘナ・ハーベッガー(D)の4人で結成。
92年デビューアルバム「Gotthard」発表。
パープルもカバーした「Hush」が収録されており、ディオやデフ・レパードでギタリストを務めたビビアン・キャンベルも2曲参加している。
94年のセカンドアルバム「Dial Hard」ではビートルズの「Come Together」やツェッペリンの「Rock'n Roll」をカバー(日本盤ボーナストラックのみ)。
続く3作目「G」にはディランの「Mighty Quinn」もカバー収録。
なんかこのバンド、けっこうカバー好きみたいですね。
なおFROCKLで教わったアンディ・フグのテーマソングだが「Fight For Your Life(邦題:闘え!アンディ・フグ)」という曲で、97年の企画盤CDにはアンディ・フグの日本語による挨拶も収録されているそうです。
この曲の制作はボーカルのスティーブがアンディと親交があったため実現したらしい。
しかし発表後わずか3年ほどで、アンディは白血病のため日本で亡くなってしまう。
ここでさらに意外な人物の名前を発見。
98年にはすでにライブでバンドに帯同していたマンディ・メイヤーが正式に加入。
エイジアの3枚目のアルバム「Astra」でスティーブ・ハウの後任としてギターを弾いていた人である。
マンディ・メイヤーの名前はもちろん知っていたが、その後ゴットハードに加入してたとは知らなかった・・
ここからゴットハードはしばらくツインギターバンドとなる。
2001年アルバム「Homerun」をリリース。
シングル「Heaven」はスイスのチャート1位となりバンド最大のヒットを記録。
このアルバムではアンディ・テイラーの「Take It Easy」という意外なカバーを残している。
2003年の「Human Zoo」リリース後、やっぱりマンディ・メイヤーは脱退し、フレディ・シエラーが加入。
2009年のラウドパーク09に、あのアンヴィルやスレイヤーとともに参加している。
ところが。
2010年にバンド史上最大の悲劇が発生する。
ボーカルのスティーブ・リーが、アメリカ旅行中トレーラーに飛ばされたバイクの直撃で即死してしまう。
そうだったのか・・
バンドは分解することなくスティーブ追悼盤としてバラード集「Heaven - Best of Ballads Part 2」を発表し、バンドの継続を宣言。
新ボーカリストとしてニック・メーダーが加入し、2017年までに3枚のアルバムを発表している。
なお2018年にレオ・レオーニはゴットハード25周年を記念して自らのトリビュート盤を発表。
これはゴットハード名義ではなく「コアレオーニ」というプロジェクトで、ゴットハードからはドラムのヘナ・ハーベッガーが参加している。
ということで、いつものとおり知らない話だらけだが、ボーカルが既に亡くなっていたことも全く知らなかった。
サウンドとしてはハードロックを基調にバラードやメロディアスな楽曲も得意としており、前述のとおり様々なカバーもこなす器用な楽団らしい。
「All I Care For」はアコースティックな演奏にスティーブの朗々とした太いボーカルが乗る、やや重めの曲である。
80年代のクソチャラいキラキラサウンドとはちょっと違い、好みかどうかと言われれば微妙だが印象に残る曲だ。
あちこちのサイトに書いてあるが、スティーブ・リーの声はデビッド・カバーディル(の低音)にも似ている。
カバの声は嫌いではないので、ゴットハードもそんなにハードルは高くはないかもしれない・・と安易に考えていますが・・
というわけで、ゴットハード。
まずはデビューアルバムから順に聴いていけばいいはずですが、みなさんの鑑賞履歴やおすすめのアルバムについて教えていただけたらと思います。
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