行ってみた 第65回 岩手
八幡平の宿から徒歩で後生掛自然研究路に行ってみました。
後生掛(ごしょうがけ)温泉の源泉地帯で、一周約1時間の散策路があり、あちこちに泥や蒸気やガスが噴き出す箇所があります。
周辺一帯は硫黄臭が立ち込め、火山活動を間近で見ることができます。
絶え間なく泥が噴き上がっているところもあり、誰もいないのにぶちゅぶちゅと泥が勝手に飛んでいる風景はかなり不気味です。
活動状況によっては立入禁止になることもあるというスリリングなエリア。
観光客はほとんどいません。
散策路は無料ですが、冬の間は積雪のため閉鎖になるようです。
後生掛自然研究路を一周し、車で八幡平山頂レストハウスまで移動。
ここで岩手山にかかる雲海を見ることができました。
レストハウスは秋田県と岩手県の県境にあり、ここから先は全て岩手県観光となります。
八幡平にはいくつかトレッキングコースがありますが、山頂にも行けて一番人気のある「八幡沼・ガマ沼展望台コース」を選んでみました。
レストハウスから往復約1時間。
コースは平坦で歩きやすく、沼が次々に現れて変化に富み、飽きません。
この日は天気もよく、どの沼も非常にきれいに見えました。
八幡平の頂上に到着。
木組みの展望台がありますが、周囲の木々が意外に高く、眺めはそれほど開けた感じではありません。
訪れる大半の人が同じ感覚になるようで、展望台に長居する人はほとんどいませんでした。
1時間のトレッキングを終え、レストハウスに戻ってきました。
八幡平アスピーテラインを下り、岩手山のふもとにある焼け走り溶岩流に到着。
風景は富士山や浅間山の鬼押し出しによく似ています。
この溶岩流の中にも散策路があります。
しかし。
歩いてみてわかったのですが、この散策路はかなりハードでした。
そもそも足元はいちおう整地はされているものの基本的に全部溶岩で、歩きやすいとはとても言えない状態。
岩手山は雄大ですが、それ以外は周囲全て溶岩で、歩いても風景が変わらず、かと言って他に観光ポイントもお休みどころも売店もなく、正直あまり楽しくはない道でした。
散策路は端から端まで全部歩くと30分くらいらしいですが、半分までの地点で溶岩にも飽きたので引き返してしまいました。
溶岩で足も頭もよろよろになったので、気を取り直して小岩井農場に行くことにしました。
広大な土地に農場見学コースや売店やレストランなどの施設が点在しています。
が、園内が広すぎて徒歩での移動はかなりきついです。
園内移動用のトレインもありましたが、自転車が使えたらいいのにと思いました。
ベタにソフトクリームを食べてみました。
「生乳の味わいを活かした名物」とのことですが、確かに濃厚で非常にうまく感じました。
この日は盛岡泊。
盛岡と言えばやはり冷麺。
市内には冷麺の店がたくさんあると思われますが、その中でも元祖といわれる「食道園」に行ってみました。
入口に「平壌冷麺」の看板が掲げられていますが、形態としては冷麺専門店ではなく焼肉屋です。
カルビと冷麺を注文。
冷麺は普通・辛・特辛の3種類ありましたが、初めての店なので普通を選択。
先にカルビが来ましたが、生卵がついています。
すき焼きのように食うのですが、これがかなりうまいです。
今まで焼肉と生卵の組み合わせなんて考えたこともありませんでしたが、これはアリだと思いました。
他の焼肉チェーンでも採用したらどうだろう?
続いて冷麺登場。
この盛岡冷麺はウチの近所の焼肉チェーンで出てくる冷麺とはかなり違いました。
まず麺の歯ごたえが全然違います。
弾力があり、太さもラーメン並み。
またスープもコクがあってうまいです。
普段冷麺のスープなんて飲み干したりしないですが、このスープは全部飲みました。
辛さは結構辛いですが、イヤな辛さではないので、食べやすいです。
翌日は盛岡市内を観光。
岩手銀行赤レンガ館に行ってみました。
1911年に建てられた赤レンガの建物は、1936年から2012年まで盛岡銀行本店として営業していたそうです。
2012年に本店としての営業は終了し、保存修理が行われて2016年から一般公開が始まったとのこと。
外観が東京駅に似てるな・・と思ったら、同じ人(辰野金吾)が設計したそうです。
内部には金庫部屋やカウンターなど、かつて銀行として使われていたことがわかるような造りがあちこちに残っています。
盛岡城跡に隣接して桜山神社があります。
建てられたのは江戸中期なので神社としてはまだ新しいほうだと思いますが、ここの神社ですごいのは高さ6m以上もあるでかい烏帽子岩です。
盛岡城を築城する際に土の中から出てきたそうですが、置き方というか支えが見た感じ頼りなくてスリリングです。
震災の時は大丈夫だったんでしょうか。
でかい岩に驚いていたら昼になりました。
盛岡と言えばじゃじゃ麺の聖地後楽園ホール。(意味不明)
これはぜひとも本場のじゃじゃ麺を食わねばなりません。
桜山神社の参道にあるじゃじゃ麺発祥の店「白龍(パイロン)」に行ってみました。
近くに分店もあったようですが、自分が入ったのは本店でした。
あとで調べたら盛岡駅のフェザンやパルクアベニュー川徳にも支店があるようです。
店はかなり狭く、ちょうど昼時だったのでテーブルもカウンターも満席。
カウンターが空いたので若干ムリヤリという感じで押し込まれました。
この日は平日でもあり、観光客はあまりいないようでした。
すでにじゃじゃ麺は三軒茶屋や横浜で何度も食べてきたので、地元民のように慣れた感じを装いながら小を注文。
店の人には観光客だとバレていたとは思いますが・・
味は予想よりもマイルドでシンプル。
本場のほうが薄味だと感じました。
じゃじゃ麺を堪能して外に出たら、偶然盛岡八幡宮の例大祭が行われており、参道を各町の山車が行進するところに出くわしました。
この行事は市の無形民俗文化財に指定されているそうです。
山車の前後には馬や子供たちの笛太鼓の行列も現れ、大変な賑わい。
周辺は山車パレードと交通規制で車は大渋滞でしたが、地元のお祭りなので車を運転してる人も怒ることなく山車がゆっくり進むのを楽しそうに眺めていました。
一通り山車の行列が通り抜けた後で、屋台がたくさん出ている参道を歩いて八幡宮まで行ってみました。
人出はそれなりにありましたが、浅草寺や鶴岡八幡宮の混雑に汚染された自分にとってはほどよい盛り上がり。
ちょうど例大祭の日に訪れることができてよかったです。
というわけで、秋田・岩手の旅は終了。
どこでも食べ物がおいしく、天気も良くて満足しました。
今度こそ堂々と秋田県も含めて全県制覇を宣言いたします。(偉くもなんともないけど・・)
次は桜の季節にぜひ行こうと思います。
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コメント
岩手を楽しんだようで何よりです。
三大麺の2つを楽しんだようですね。
桜は弘前城が最高だと思います。
桜の名所はまあ、人それぞれのおすすめがあります。
岩手県人でも、弘前は最高だと思います。
お城の堀に花びらが落ちて一面にピンクになるときに見に行くといいと思います。
ゴールデンウィークのちょっと前くらいになるのかな、、時期は。
投稿: だいまつ | 2018.09.30 12:26
だいまつさん、コメントありがとうございます。
>三大麺の2つを楽しんだようですね。
だいまつさんからじゃじゃ麺を教えていただいてから10年以上経ちましたが、ようやく本場盛岡で、しかも元祖の「白龍」で食べることができました。
ありがとうございました。冷麺もうまかったです。
>岩手県人でも、弘前は最高だと思います。
え、そうなんですか?
やはり弘前は別格なんでしょうね。
東北の桜は会津しか見ていないので、いつか桜前線とともに角館や弘前を巡ってみたいですね。
投稿: SYUNJI | 2018.09.30 18:26
SYUNJIさん、こんばんは。
いい写真ばかりですね。
東北方面は旅行したことがないので、私にとっては
未知の土地です(笑)
>ベタにソフトクリームを食べてみました。
最近、私も同じような事をしました(笑)
東北もいいですね、将来的に観光してみたいです。
投稿: bolero | 2018.09.30 20:43
boleroさん、コメントありがとうございます。
自分は写真もヘタクソなんで、半分くらいは妻が撮ったものです。
(同じ場所を撮るとたいがい妻のほうがいい写真になってる)
>東北方面は旅行したことがないので、私にとっては
未知の土地です(笑)
今回は全て初めて訪れる場所でしたが、どこもいいところばかりでした。
日本は広いですね。
>東北もいいですね、将来的に観光してみたいです。
ぜひおすすめします。
・・って言えるほど自分も東北を知ってるわけではないですが・・
男鹿や八幡平は特におすすめですね。
投稿: SYUNJI | 2018.10.02 20:58