聴いてない 第239回 デペッシュ・モード
今日も相当ムリして採り上げてみました、デペッシュ・モード。
BLOGでこの文字列を入力すること自体初めてですけど、当然全く聴いておりません。
アズテック・カメラ同様、1曲も知らずメンバーも誰一人わからず。
イギリスのバンドだということはおぼろげにわかっていたが、なぜ名前だけは知っているのかもナゾ。
80年代洋楽につながる情報ソースを必死に思い浮かべてみたが、柏村武昭・東郷かおる子は言うに及ばず、姉や友人との会話に登場した記憶も一切ない。
そもそもわりと最近までテペッシュ・モードだと思っていた。
なので相当コアでマニアックなバンドなのかと思い、たわむれにウィキペディアをのぞいたら、いきなり「欧米ではスタジアム級の人気を誇る大物バンド」などと書いてあってびっくり仰天(死語)。
そうスか・・
激しく落胆のまま大物バンドであるデペッシュ・モード学習に突入。
デペッシュ・モードはロンドン郊外のバジルドンという街で、労働者階級出身の若者により結成されたバンドである。
結成当時のメンバーは以下のとおり。
・デイヴ・ガーン(Vo)
・マーティン・ゴア(G・Vo・K)
・アンディ・フレッチャー(K)
・ヴィンス・クラーク(K)
・・・なんかキーボード担当が多くないスか?
あとベースとドラムはいないの?
1980年に学校の同級生だったヴィンス、マーティン、アンディが「コンポジション・オブ・サウンド」というグループを結成。
さらに年下のデイヴを加入させ、バンド名をデペッシュ・モードとした。
81年シングル「Dreaming of me」でデビュー。
この曲はチャートで50位以内には入らなかったが、続く「New Life」が11位、「Just Can't Get Enough」は8位を記録し、アルバム「New Life」も全英10位と順調なスタートとなる。
・・・81年と言えばデュラン・デュランなど英国エレポップが極東日本のFMでもふつうに聴けた時期である。
全英10位を獲るほどのバンドの曲をどうして聴けなかったんだろう・・
柏村武昭は何をしていたのだろう・・
しかし好調だったはずのデペッシュ・モード、意外なほど早く内紛が発生。
多くの作詞作曲を担当していたヴィンスが「New Life」発表後に脱退し、その後ヤズーに加入。
ヴィンス脱退でそれなりにダメージは受けたものの、バンドは存続しアルバム「A Broken Flame」を発表。
シングル「「See You」も全英6位まで上昇した。
83年にはマーティンやアンディより2歳上の中流階級出身であるアラン・ワイルダーが加入し、アルバム「Construction Time Again」をリリース。
このアルバムからサウンドが変化し始め、また歌詞も社会派な内容が増えてきたそうだ。
なお83年には初来日も果たしている。
翌84年にバンドの代表曲と言われる「People Are People」を発表。
人種や階級による差別を批判する内容と言われ、様々な音をサンプリングした完成度の高い曲とのこと。
同年「Some Great Reword」、86年「Black Celebration」、87年「Music for the Masses」とコンスタントにアルバムを発表。
この頃から本国よりもアメリカでの人気が高まり、ツアーやプロモーションなども戦略的にアメリカ市場を強く意識した方向性に切り替わる。
90年代に入り、再びイギリスでの人気が復活。
アルバム「Violator」は英米ともに大ヒットし、全英チャートでは2位という最大のヒットアルバムとなった。
しかし大ヒットの副作用か、一時活動は停滞。
93年にようやくグランジやロックの影響を受けたとされる「Songs of faith and devotion」がリリースされる。
興行的には順調でアジアや南米も含むワールドツアーも行われた。(でも日本には来なかった)
ただメンバーはそれぞれ疲弊しており、アンディは精神を病み、アランは自分の扱いに不満を抱き脱退、デイヴは薬物中毒・自殺未遂・離婚を経験、マーティンもアルコール中毒となり、まともな人がいない苦しい時期が続いた。
だがバンドは解散せず、97年にアルバム「ULTRA」を発表。
全米1位・全英5位という底力を見せつける成績だったが、アラン不在の作品に厳しい評価を向けるファンも多かったらしい。
苦難を乗り越え、21世紀になっても活動は継続。
2001年に「Excitor」、2005年「Playing the Angel」、2009年「Sounds Of The Universe」、2013年「Delta Machine」が発売される。
アルバムの音楽性はそれぞれ異なるそうだが、どれも完成度の高い円熟の作品と高評価のようだ。
最新のアルバムは2017年の「Spirit」。
・・・今回も当然ながら知ってる話はもちろんひとつも出てこなかった。
そもそも音楽性もかなり変化してきたバンドで、一言でくくれるようなカテゴリーはないようだ。
初期はいわゆる英国エレポップにも含められていたようだが、ゴシックやメタルやグランジなど時代ごとに先端のエッセンスを採り入れて独自の路線を歩み実績を残してきたバンドだそうです。
・・・ということは、自分の場合ぶっつけで適当にアルバム選んで聴くと痛い目にあう確率が高い気がする。
入念に調べてから聴いてもダメかもしれませんけど。
ちなみに途中で脱退したヴィンスが加入したヤズーも全く聴いておりません。
英米ではスタジアムクラスのビッグなバンドとのことだが、日本では事情が少し異なると思われる。
ウィキペディアにも「日本での知名度は低いものの」って書いてあるし。
当時FMでもふつうに聴けたとか雑誌にばんばん載ってたとか「夜のヒットスタジオ」に出演して芳村真理が紹介スベったなどという扱いではなかったと思う。
でも90年の日本公演は武道館が2日もあったそうなので、やっぱり自分がよく知らないだけかもしれない。
なお日本のミュージシャンにはデペッシュ・モードのファンが多いそうだ。
石野卓球はプロになる前からずっとファンを続けており、土屋昌巳、高松浩史、ラルクのyukihiroなどは2016年にデペッシュ・モードのトリビュート・セッションを行ったとのこと。
玄人好みのバンドってことなんでしょうかね?
ということで、結局なんにもわからないデペッシュ・モード。
アルバムごとの特徴が相当異なるようなので、できれば重くて暗い音がするのは後回しにしたいところですが、こんな自分にも聴ける楽しいアルバムがあれば教えてください。
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