行ってみた 第61回 平野神社・仁和寺・梅宮大社
関西桜前線漫遊放浪芸人のSYUNJIです。
今年も例によって京都に寄せていただくことにしました。
ところで皆様は昨年の桜事情を覚えておられるでしょうか?
ここ数年の温暖化によるムダにクソ早い開花の常態化をひっくり返すような、全国的に原点回帰でプレゼンスな遅さ(というか本来の開花状況)だったのでした。
なので昨年は4月8・9日という京都の花見にしては遅い日程を組んだら、ソメイヨシノは京都中で見事満開という予想外な展開だったのです。
世間の人は昨シーズンの気候がどうだったかなんてあまり覚えてない気がしますが、自分は学生の頃に気象を少し勉強したこともあって、意外に冷夏とか暖冬とかけっこうしつこく覚えてるほうです。
ちなみに昨年の関東の夏は異様に雨が多く気温もそれほど高くなかったのでしたが、みなさんもうお忘れでしょうか。(比較的どうでもいい)
今年も京都の桜について競馬新聞ばりに綿密予想。
関西方面は秋も冬も気温の低い日が続いており、今年もおそらく桜は開花も遅く長持ちするだろうという気合いのわりに根拠の薄い雑な予測を立てました。
昨年同様4月の二週目の週末に京都行きを決断。
しかし。
3月に入り突然全国で気温が高まり、各地で桜は次々と開花。
冬の低温なんかまるでなかったかのごとく異様な速度で咲き始めやがるという、シラを切り通す財務省のエライ人みたいなクソ展開に。(下品)
・・・まあこれまでもこうした状況は何度か経験済みでしたので、テーマを八重桜鑑賞に切り替えることにしました。(若干負け惜しみ)
今年もムダに早い便で京都入り。
天気があまりよくなく気温も低いであろうことは予報でわかってはいましたが、着いてみるとやはり寒いです。
舌打ちしながらまずは西陣の千本ゑんま(引接寺)を目指します。
以前も来たことがありますが、正直観光客が真っ先に選ぶような場所ではありません。
街中の小さなお寺で、八重桜の隠れた名所。
桜の木もそれほど多くはありませんが、見事に咲いていました。
続いてすぐ近くの千本釈迦堂に歩いて移動。
ここは「おかめ桜」という1本の大きな枝垂桜で有名ですが、残念ながら散った後。
ソメイヨシノよりも早いらしいので、さすがに今年は間に合いませんでした。
しかし境内を見渡すとあちこちに八重桜が咲いていました。
何度も来ていた場所でしたが、おかめ桜しか見てこなかったので、ここまで八重桜がきれいだとは知りませんでした。
本数で言っても千本ゑんま堂よりも多いくらいです。
やはり京都は通い詰めないとわからないことがたくさんあります。
地元の方にとっては何を今さらな話でしょうけど・・
思わぬ発見に気をよくしながら上七軒へ。
「グリル彌兵衛」という有名な洋食店に10年ぶりくらいに入りました。
オムライスを久しぶりに食べましたが、変わらぬうまさに中尾彬ばりに感動。(意味不明)
北野天満宮を抜けて平野神社へ。
自分にとってはこの千本通り→上七軒→北野天満宮→平野神社は春の定番コースです。
平野神社は桜の種類が非常に多いため、「行けばどれかが咲いている」という便利な場所なのです。
ソメイヨシノは当然終わってましたので、花も人出も昨年の半分以下。
気温も低いせいか境内にある紅白幕の花見席も閑散としています。
昨年とは違う木が咲いており、ゆっくり花見ができました。
外国人観光客もちらほら。
初めて京都に来た外国人が必ず立ち寄るという場所ではないので、おそらく京都リピーターでしょう。
バスと嵐電を乗り継ぎ、仁和寺へ。
遅咲きで知られる仁和寺の御室桜ですが、二王門には「落花さかん」の看板が出ていました。
何度も来ている仁和寺ですが、この看板は初めて見ました。
今までの中で最も散ってる状態。
今年の開花の早さは御室も例外ではなかったようです。
世界遺産なんで人出はかなり多く、花はだいぶ散ってましたが、みんな喜んで桜の写真を撮っていました。
満開の時には怖いくらいブイブイ飛んでいたアブが全くいません。
散った桜が地面に敷き詰められた光景はどこか幻想的でもあり、この時期にしか見られない貴重なものだと感じました。(負け惜しみ)
バスで梅宮大社に移動。
実は本日のハイライトとしてひそかに楽しみにしていました。
梅宮大社は5年ぶり2回目ですが、八重桜の名所であり、何より観光客がほとんどいないというパラダイスな神社なのです。
しかし。
ここまでなんとかもっていた天気が、梅宮大社に着いたとたんにがっつり崩れ始め、大雨に。
しかも降水確率20%の予報を「まあ降らんやろ」と判断して傘をホテルに置いてきてしまい、しばらく社務所前で待機するはめになりました。
しばらく雨はやまず気温もさらに下がってきて、困ったと思っていたら猫の姿が。
社務所には猫がたくさんおり、みんな人慣れしていて全然逃げません。
全部神社の飼い猫で、後で調べたら猫で有名な神社でもあるようです。
数人いた観光客も桜でなく猫を撮り始め、雨だけどなんとなくなごんだ雰囲気。
どうやら桜より猫目当てで来ていた人もいたようでした。
ようやく小降りになったので庭を一周して桜を鑑賞しました。
前回のようなインパクトはありませんでしたが、やはり八重桜の時期はここに来るべきだと強く思いました。
以前に来た時は八重桜に驚喜していたので、猫なんか全く気づかなかったんですが・・・
この日の夕飯は京都大丸のイタリアンレストラン「バルダルノ」。
最近京都の夕飯はなぜか大丸が多いです。
初めて入った店でしたが、ピザもパスタもうまかったです。
京都駅でモンスリー師匠と1年ぶりの再会。
今年もイーグルスからプリファブ・スプラウトまで様々なアーチストの話や、スマホやノイズキャンセリングのイヤホンなど最先端技術?の話で盛り上がりました。
師匠には自分の「イーグルス本なんて若い人は買わない」「最近の若いヤツは音楽を聴かない」というじじい丸出しな意見に共感していただきましたが、よく考えたら自分こそは若い頃から重要な音楽を聴いておらず、おかげでこんな聴いてない自慢珍奇BLOGなど書き散らし、師匠はじめ親切な皆様のお助けを借り続けているのでした。
「どの口が言うてんねん」って話ですね・・
旅はあと1日続きます。
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コメント
SYUNJIさん、こんばんは。
当日は真冬並みの寒さに加えて、にわか雨が続くというあいにくの
お天気でしたが、写真を拝見していると、桜もきれいに咲いていた
ので、安心しました。
>>「どの口が言うてんねん」
スマホはおろかタブレット端末すら触ったことがない私が
スマホ事情をベラベラとしゃべるという、まさに
「どの口が言うてんねん」状態でしたが(^^;)
ところで「梅宮大社」ですが、あの動物写真家・岩合光昭さん
も取材に来ていたようですね。私は「世界ネコ歩き」が好きで
毎回見ています。SYUNJIさんの写真を拝見して、「ひょっと
すると、ネコ歩きで紹介された神社ではないか」と思って
検索すると、当たりでした。
念のため、昨年の記事を改めて拝見しますと、昨年もかなり
寒かったようですね。「花冷え」といいますから、この季節は
天気や気温が読みにくいですね。
蹴上の写真を掲載されていましたが、ここには京都市動物園があります。
こちらも桜の名所だそうですよ。私は動物目当てに行っています(^^;;;
投稿: モンスリー | 2018.04.22 16:13
モンスリーさん、先日もお世話になりました。
今年も天気いまいちで寒い京都でした。
最近どうも春は晴天に恵まれないです。
>スマホはおろかタブレット端末すら触ったことがない私がスマホ事情をベラベラとしゃべるという
まあ自分もスマホやタブレット持ってるくせに全然使ってないですから。
ノイズキャンセリングの威力はすごかったです。
移動が長いと音楽が絶対必要ですよね。
>ところで「梅宮大社」ですが、あの動物写真家・岩合光昭さんも取材に来ていたようですね。
そうなんですよ。
帰ってきて調べて知ったんですけど、猫好きの人の間では有名みたいですね。
>蹴上の写真を掲載されていましたが、ここには京都市動物園があります。
ああー昨年の蹴上も雨の記憶しかありません。
今年よりもひどい天気でした。
動物園もいつも横を通りますが、入ったことはないんですよ。
いったん入ると動物も花も見て・・でかなり時間取られると思うんで、なかなか行程に組み入れられないですね。
一度行きたいとは思ってるんですが・・
投稿: SYUNJI | 2018.04.22 22:38