聴いてない 第234回 トリーネ・レイン
北欧のシルク姉さん、トリーネ・レイン。(大スベリ)
こんなあたしでも1曲聴いてるし、1枚だけだがアルバムジャケットもよく覚えているので、日本でも相当流行ったと思われる。
聴いたのはもちろん大ヒット曲「Just Missed The Train」。
昨日たまたま耳にしてトリーネ・レインを思い出した次第。
93年の曲だが聴いたのはその3年後くらい。
当時もうFMからのエアチェックなんか誰もやっておらず、自分もNOW系オムニバスCDで聴いた。
あともう1曲聴いてるはずだがタイトルが不明。
後で調べます。
聴いてない度は2。
「Just Missed The Train」はいい曲だったが、CDショップに大量入荷してた爆乳ジャケットには手を出さず、トリーネ・レインについてさらに掘り下げることはしていない。
繰り返しの言い訳になるが、聴いた当時はもうエアチェックもFMステーションもミュージックライフも卒業しており、自主的な音楽学習をほとんど行わなくなった時期にあたる。
なのであと5年登場が早ければおそらく違った展開になっていたと思う。
あのジャケットのイメージから、マドンナやデボラ・ハリーのような妖艶路線(表現ダサ過ぎ)の人なのかと思ったけどそうでもないみたいです。
ということで25年(!)経った今頃トリーネ・レインについて、果てしなき手遅れ学習を敢行。
毎回恒例で当たり前だが調べてみると驚くような話が続出である。
トリーネ・レインは1970年サンフランシスコに生まれ、ノルウェーで育つ。
91年頃からノルウェーで活躍し始め、93年11月にソロデビューアルバム「Finders Keepers」発表。
このアルバムについてはどこのサイトでも全世界で60万枚売れたとあるが、内訳についてはあるサイトが「ノルウェーで20万枚」、別のサイトでは「日本で40万枚」などとなっており、総合するとノルウェーと日本でしか売れてないことになるけど合ってます?
いずれにしろ日本で本国以上のセールスを記録しており、ジャケットも大きく売り上げに貢献したと思われる。
96年のセカンドアルバム「Beneath My Skin」も30万枚中日本では18万枚売れ、同年来日コンサートが行われた。
さらに98年アルバム「To Find The Truth」を発表するが、セールス的には10万枚と伸び悩む。
ここから先の経歴はサイトによりニュアンスが少し異なる。
ウィキペディアでは「有名人としての生活に辟易」「活動を停止し2000年にアメリカ移住」「数年間リムジンのドライバーなどを経験」となっている。
しかし別のサイトでは「リムジン会社で運転手のアルバイトをしながらソングライターやプロデューサーとのネットワークを作っていった」と書いてある。
アメリカ移住・リムジン運転手は同じだが、芸能界がイヤで移住だったのか、さらなる夢を抱いて移住だったのかで話は大きく変わってくる気がするが・・・
諸説あるようだが、転機は意外なところから。
ケリー・クラークソンというアイドル歌手が2003年に「Just Missed The Train」をカバーしヒットしたことで、再びトリーネ・レインが注目されることになったらしい。
その後2004年にノルウェーでの野外フェス出演をきっかけに本格的に復帰し、ベストアルバム「The Very Best Of Trine Rein」も発表というハッピーな展開。
2010年に12年ぶりのシングル「I Found Love」とアルバム「Seeds of Joy」をリリース。
2011年3月にはノルウェーで東日本大震災復興支援チャリティコンサートを開催。
現在もノルウェーで音楽活動を続けているそうだ。
もちろん知ってた話はひとつもないが、本国より日本のほうが多く売れたアルバムがある、というのはかなりすごいことのように思う。
トリーネ・レイン本人も日本に対して良い思いでいるであろうし、そうしたことが復興支援コンサート主催などの行動にもつながっているのだろう。
「Just Missed The Train」しか聴いてないが、歌唱力は非常に高いものがある。
シンディ・ローパーやスティービー・ニックスのような特徴的な声ではないが、情感こめてひきずるように歌うボーカルは聴いていて安心する。
またセールスとしてはマライア・キャリーやセリーヌ・ディオンには及ばないだろうが、個人的にはあの2人よりもトリーネ・レインの声のほうが好きである。
ちなみに「Just Missed The Train」はトリーネのオリジナルではなくダニエル・ブリズボワという人の作品で、94年にダニエル自身がセルフカバーを発表しているそうだ。
トリーネ・レインについて調べていくと、度々名前が見つかるのが椎名林檎だ。
椎名林檎は中学生の頃に「Just Missed The Train」を聴いて歌を作ろうと決心し、高校2年生でヤマハ主催の音楽フェスティバル全国大会にバンドで出演、この曲を歌い激励賞を受賞したとのこと。
椎名林檎のアルバムには「Just Missed The Train」に似ている曲もあるようなので、トリーネ・レインに強く影響を受けているのは間違いなさそうである。
というわけで、トリーネ・レイン。
オリジナルアルバムは今のところ4枚なので、「Finders Keepers」から順番に聴けばいいだけの話だが、ベスト盤でお手軽に学習してしまう予感もする。
みなさまの鑑賞履歴はいかがでしょうか?
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コメント
SYUNJIさん、こんばんは。
トリーネ・レインですが、私は聞いたことがありません。
しかし妻が「Finders Keepers」をとても好きで、CDをもって
おりましたので、早速聞いてみました。
1曲目が大ヒットの「Just Missed The Train」なんですね。
SYUNJIさんがおっしゃるとおり、セリーヌ・ディオン系の
グラミー賞を狙うような曲です。2曲目もこの系統です。
ファンの方には大変申し訳ないのですが、私はこの系統は
ちょっと苦手です。
しかし、3曲目以降はロック系の曲が多いです。演奏は、
ドラムは打ち込みのようですが、その他の楽器は生演奏度
が高く、気になりません。サックスも入っています。
レインのボーカルはエモーショナルで、かっこいいです。
ロック系に合います。ここが、好みの分かれ道のようですが、
私は気に入りました。
というわけで、アルバム「Finders Keepers」はよかったです。
>>ベスト盤でお手軽に学習してしまう予感もする
ここは是非「Finders Keepers」を。多分、ブックオフで
100~300円程度で手に入ると思います。
投稿: モンスリー | 2018.02.12 20:37
モンスリーさん、こんばんは。
>しかし妻が「Finders Keepers」をとても好きで、CDをもっておりましたので、早速聞いてみました。
そうでしたか、さすが奥様、お目が高い!(聴いてないくせに)
トリーネ・レイン、女性にも人気があった人のようですね。
>しかし、3曲目以降はロック系の曲が多いです。演奏は、ドラムは打ち込みのようですが、その他の楽器は生演奏度が高く、気になりません。サックスも入っています。
へぇーそうなんですか?なんとなく意外ですね。
サックスは「Just Missed The Train」の間奏にもありますね。
ロック系女性ボーカルはあまり得意なほうではありませんけど・・
やはりおすすめのとおり「Finders Keepers」から発表順に聴いていったほうが良さそうですね。
投稿: SYUNJI | 2018.02.12 22:24