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聴いてない 第228回 スクリッティ・ポリッティ

日々FMから大量に流される産業ロックを片っ端からエアチェックしていた80年代。
それでも全てのアーチストや楽曲にふれることは当然不可能で、残念ながら個人的には置き去りにしてしまったものもたくさんある。
今回のスクリッティ・ポリッティもまさにそんな80年代置き去りバンドです。

スクリッティ・ポリッティ、聴いたことがあるのは「Lover To Fall」の1曲だけ。
これは「サンスイ・ベストリクエスト」ではなく「クロスオーバー・イレブン」から録音している。
「サンスイ・ベストリクエスト」でスクリッティ・ポリッティを録音できたことはない。
たぶん柏村武昭の趣味ではなかったのだろう。
なお同時に録音したのがエイス・ワンダーの「オープン・ユア・マインド」やスターシップ「シスコはロックシティ」である。

この1曲以外に一切の情報を持ち合わせておらず、FMステーションやミュージックライフ、またベストヒットUSAでも彼らの情報を得ることはなかった。
あまり日本ではヒットもせずチャートをにぎわせるような存在ではなかった・・という認識なのだが、合ってますかね?
1曲だけ聴いた範囲で言えばデジタル・テクノ・シンセといったワードがぼんやり思い浮かぶが、果たして正しいのかどうかもわからない。

そもそもバンドなのかピン芸人なのかもよく知らないので、スクリッティ・ポリッティについて生涯初の検索を実行。(毎度のこと)

スクリッティ・ポリッティは1977年にイギリスでグリーン・ガートサイドを中心として結成された音楽ユニット。
実質グリーンさんのワンマンバンドで、学生時代に結成した時からメジャーになってもこの形態は変わらないそうだ。
主なメンバーにはデビッド・ギャムソンとフレッド・メイハーという人がおり、最大では8人編成にもなった時期もあったらしい。

ユニット名はイタリアのマルクス主義思想家アントニオ・グラムシの言葉から採ったもので、「政治的著作・文書・書簡」といった意味になるらしい。
たぶん意味よりも音を重視して命名したと推測。
レイナード・スキナードとかアドリアン・アドニスとかいんぐりもんぐりなんかとノリは同じだろう。(適当)

しかしウィキペディアには「登場したばかりのYAMAHA DX7とゲートリバーブを全面的に楽曲制作に導入し、音響効果の徹底的な練り込みやシーケンサーを用いた緻密な音色の配置により、都会的なポップミュージックに洗練したキューピッド&サイケ'85を制作し、80年代の音楽シーンに大きな影響を与えた。」とある。
この時点で何を言っているのかド素人の自分には全然わからない。
「DX7」ってのはシンセサイザーだと思うが、「ゲートリバーブ」「練り込み」「シーケンサー」「緻密な音色の配置」ってひとつもわからない・・・
なんかいろいろすごいユニットみたいです。(雑)

82年「Songs To Remember」でデビュー。
84年にシングル「Wood Beez」「Absolute」「Hypnotize」を立て続けに発表。
これらは3部作と呼ばれ、いずれも12インチ盤もリリースされた。
翌85年には3部作やマイルス・デイビスのカバー「Perfect Way」を収録したアルバム「Cupid & Psyche 85」も大ヒット。
自分が聴いた「Lover To Fall」もこのアルバムにあった。

88年には3枚目のアルバム「Provision」をリリースしたが、以降作品発表は停滞し、10年ほど沈黙期間となる。
デジタル技術を駆使した打ち込みによる楽曲創作を続けていたため、スタジオ以外での音の再現ができずライブでの演奏はほとんどしてこなかった。
その後楽器演奏の工夫や音声技術の進歩などでようやくライブ活動ができるようになり、2006年にはデビュー24年後にやっと来日公演が実現。

最近はあまり活動しておらず、アルバムは通算5枚というポリス並みの実績。
2011年にはベスト盤が発表されている。

大まかにいうと、テクノやエレクトリックという技術志向でソウルやレゲエやポップスなど多角的にトライしていたユニットということになるようだ。(かえってよくわからない)
音楽シーンに多大な影響を与えたという称号はついてまわるようだが、日本でどのくらいセールス的に実績があったのかは不明。
チャートアクションもよくわからない。
玄人好みというところなのだろうか。

唯一聴いた「Lover To Fall」も、前後の曲とまとめて録音したので消さなかっただけというのが実情。
テンポのいい80年代のリズムとサウンドだが、特にいいとも悪いとも感じなかった。
どこか冒険アニメのエンディングテーマ曲みたいな雰囲気。
「クロスオーバー・イレブン」で録音したので、FMステーションには曲とアーチスト名が記載されていた。
なのでスクリッティ・ポリッティの名もこの時正確に知ることができたが、それ以上の興味はわかなかった。

というわけで、スクリッティ・ポリッティ。
「Cupid & Psyche 85」はレゲエやソウルやバラードなど多彩なサウンドのようで評価も高いので、聴くとしたらこのアルバムからになると思いますが、他におすすめのアルバムがあれば教えていただきたいと思います。

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コメント

SYUNJIさん、こんにちは。
このバンドですが、名前が変わっているので、バンド名だけ
覚えています。多分、意識して聞いたことは1曲もありません。

SYUNJIさんの記事も知らない話ばかりでしたが、80年代的には、

>>YAMAHA DX7

確か、「プロフェット5」と並ぶ、日本が生んだシンセサイザーの
名機だったような気がします。

>>「ゲートリバーブ」

これはどこかで聞いたことがある言葉・・・・・・確かYMO関係
だったと思い、「ゲートリバーブ YMO」で検索しましたら
ヒットしました。YMOの「BGM」という作品で多用されていた
効果のようです。

>>最大では8人編成にもなった時期

全く関係ありませんが、キング・クリムゾンの2017年編成は、
創業以来初となる8人編成です(ギター2人、ドラム3人、
キーボードとサックスとベースが各1人)。
噂では、2018年にはエイドリアン・ブリューが復帰して
9人編成になるとか。乞う来日!
(また脱線ですみません)

投稿: モンスリー | 2017.09.10 15:50

お邪魔します

スクリッティ・ポリッティ
好きです

タイムリーに来日が決まりましたね

> マイルス・デイビスのカバー”Perfect Way”を収録したアルバム「Cupid & Psyche 85」も大ヒット。

これは、ちょっと違うかも知れません
マーカス・ミラーが仲をとりもったのかも知れませんが、
スクリッティ・ポリッティを気に入ったマイルスがグリーンに書き下ろし曲をお願いしたけどグリーンのスケジュールが取れず代わりにスクポリの「Perfect Way」をマイルスがカバーさせてもらって、そのお礼に?次作「Provision」の”Oh Patti”でマイルスが客演したのだったと思います

ちなみに英国の1stシングルは”The Word Girl”
米国は”Perfect Way”だったかと。。。

グリーンの声は魔法の様で
1stから、そのアップデート版?な現在の最新アルバム”WHITE BREAD, BLACK BEER”までどれも良いです

が、オススメの一枚。。。
となるとやはり「Cupid & Psyche 85」
をススメさせて頂きます


> ゲートリバーブ
ゲートエコーとか言われてもの?
音響処理の手法?
モンスリーさんがおっしゃるように、YMOは最初期に取り入れたと言われてます
YMOはタイトな音を目指したためと思われますが、
荒々しく派手なインパクトを求めた手法として
広く知れ渡ったのはスティーヴ・リリーホワイトPro.の
ピーター・ガブリエル「ピーター・ガブリエル Ⅲ」
XTC「Black Sea」
もっと知れ渡ったのはThe Power Stationになると思います
主に打楽器に深めのエコーをかけて残響音を途中でバッサリ切り落とす感じ?でしょうか

投稿: tatsuroman | 2017.09.11 15:30

モンスリーさん、コメントありがとうございます。

>このバンドですが、名前が変わっているので、バンド名だけ覚えています。

やはりそうでしたか。
確かに変わった名前ですよね。
自分もFM雑誌に名前が書いてなければ正確に覚えていなかった可能性は高いです。

>YMOの「BGM」という作品で多用されていた効果のようです。

そうスか・・YMOも全然聴いてないので、この手の話は未だに疎いです。
検索したら「深めにかけたリバーブをノイズゲートを使って意図的に残響の途中で切り落とすエフェクトの事」ってあるんですけど、なおさらわからない・・
実際に音で確かめたほうがよさそうです。

>噂では、2018年にはエイドリアン・ブリューが復帰して9人編成になるとか。乞う来日!

エイドリアンて、ぷく先輩が嫌ってるメンバーですよね。(ひどい覚え方)
しかし今も多人数編成で活動しつづけるクリムゾン、恐ろしいバンドですね・・

投稿: SYUNJI | 2017.09.15 10:32

tatsuromanさん、コメントありがとうございます。

>タイムリーに来日が決まりましたね

なんかそうらしいですね。
たまたま記事を書きはじめたら来日のニュースも知ったんですが・・

>これは、ちょっと違うかも知れません

すいません、少し調べ直してみましたが、ご指摘のとおりのようです。
マイルス・デイビスがスクリッティ・ポリッティの「Perfect Way」をカバーした、ということですね。

>もっと知れ渡ったのはThe Power Stationになると思います

あー・・なるほど・・
かすかにわかった気がします。
パワー・ステーションのドラムって、なんか叩いた直後に握りつぶすような音になってるんですけど(説明がコドモ)、あれがゲートリバーブ処理ってことですかね?
You Tubeでゲートリバーブを説明する動画がありそうなんで、探してみます。

投稿: SYUNJI | 2017.09.15 10:49

お邪魔します

> なんか叩いた直後に握りつぶすような音
はい
想像されている音だと思います

スクリッティ・ポリッティ
「Cupid & Psyche 85」
Pro.がアリフ・マーデンと言うのもポイントです
黒い音にはしてないはずなのに、このグルーブ感にはソウル感じてしまいます
白人としての黒人音楽表現
デヴィッド・ボウイ「Station to Station」の進化版?
まさにブルーアイドソウルだと思います

投稿: tatsuroman | 2017.09.19 16:58

tatsuromanさん、何度もコメントすいません。

>想像されている音だと思います

・・あんな幼稚な説明で合ってますかね?
実はパワー・ステーションのドラム、特に「Get It On」は結構好きで、Tレックスよりもいいと思ってたりします。

アリフ・マーデンの名前は知らなかったのですが、検索してもやはり自分が聴いてる作品は見当たらないですね。
ノラ・ジョーンズのプロデュースもしてたそうですけど、まだ聴いてません・・
しかも10年以上前に亡くなってるそうですね。
この歳になっても知らないことばかり・・

投稿: SYUNJI | 2017.09.24 10:50

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