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行ってみた 第56回 裏磐梯・栃木

味噌田楽を食べたあと会津若松の街を散策しようと店を出たとたん、ゲリラ豪雨並みの大雨。
しばらく市街をうろうろしましたが、気温も低く止む気配もないので、この日の宿である猫魔に早めに移動することにしました。
猫魔までは磐梯ゴールドラインという観光道路を通って1時間程度。

Goldline1

ゴールドラインのあちこちにまだ雪が残っていました。

Goldline2

Goldline3

残雪は路面ではなく通行に影響はなかったのですが、5月に雪を見るというのは新鮮な体験です。
以前も連休に長野から富山に抜ける安房峠を越えた時に残雪を見たことがありますが、雪の量は今回のほうが多い気がしました。
ただし雪自体は泥だらけであまり美しい光景ではありませんでしたが・・

Hibarako

途中桧原湖にも寄ってみましたが、小雨のなか観光客はほとんどおらず、土産物屋も4時くらいで店じまいの準備を始めていました。
近くに五色沼という美しい観光ポイントもあるのですが、先月の東寺見学の悲劇が脳裏をかすめ(大げさ)、この寒さの中散策する気力はもうありませんでした。(虚弱)

この日の宿は裏磐梯レイクリゾート
以前は「裏磐梯猫魔ホテル」で、名前は変わりましたが10年前にも泊まったホテルです。

Dinner1

連休谷間の平日だったので満室ではなく、食堂も大浴場もかなり余裕がありました。
最近日本中の観光地で当たり前に見かける外国人観光客もそれほどいません。
食事は夜も朝もバイキングでしたが、ここのバイキングはかなりレベルが高いです。
具体的に「これがうまい」と特定できませんが、地方のホテルにありがちな味の落ちる雑なバイキングではなく、種類も多くどのメニューも非常にいい味です。
こういう時少食はつくづく不利。

Hotel

翌朝は逆襲の晴天。(意味不明)
キレ気味にホテルを出て、名家(みょうけ)というところに行ってみました。

Myouke1

特に観光物件があるわけでもない場所ですが、猪苗代観光協会のサイトでも桜の名所として紹介されており、桜は文字通りムダにきれい。
秋元発電所のわきに桜が固まって咲いています。

Myouke2

見ている人は誰もいません。
小さな広場のような場所ですが、公園のように整備されているわけでもなく、ベンチも看板もない微妙なスペース。
日によってはイベントなどあるのかもしれませんが、いずれにしてももったいない咲きっぷりです。

Myouke3

地元の人は前の晩から場所取りでブルーシートを敷いて新入社員を置き去りにしたり会社の名前をスプレーで大書きしたりといった下品なことはしないんだろうなぁ。
誰もいない美しい桜並木を眺めながら、そんな腐敗した感想を思い浮かべました。

Kamegajo1

猪苗代町の亀ヶ城跡に移動。
会津若松の鶴ヶ城に対して亀ヶ城というそうですが、戊辰戦争により建物は焼失して残っておらず、跡地が公園になっています。
ここも桜がたくさん咲いていました。

Kamegajo2

Kamegajo3

この桜も見事です。
城跡なので小高い丘のようになっており、桜のむこうに磐梯山を望める絶景スポット。

Kamegajo4

やはりこの日は人がおらず、地元民が数人散歩したりカメラを構えるだけ。
あああもったいない。(貧乏性)
公園入口では翌日からの祭りの準備が始まっていたので、祭り開催中はもっとにぎやかなのでしょう。

Tenkyodai1

続いて磐梯山の山腹にある天鏡台という場所に行ってみました。

Tenkyodai2

Tenkyodai3

山から猪苗代の街と湖が見渡せる展望ポイントで、ここにも桜が並んでいますが、亀ヶ城より標高が高く、まだ一本も咲いてませんでした。
車で20分程度のわずかな移動でこうも風景が違うものかと驚かされました。
後で調べたら、ここの桜は八重桜でそもそもの開花が遅い品種のようです。

Totigi1

東北道のサービスエリアで昼飯を食べ、途中で高速を下りて蔵の街栃木市へ。
ここも6年前に来たことがあります。
6年前に閉店した福田屋百貨店は、建物はそのままで中身は1階が東武百貨店で2階から上が市役所庁舎になっていました。

Totigi2

Totigi3

連休中は市街地を流れる巴波川の上にそよぐたくさんのこいのぼりを見ることができます。
偶然舟に乗った新婚さんを見かけました。
地域の伝統的な慣習というほど堅苦しい雰囲気ではなさそうで、新郎新婦は川を眺める人々に手を振っていました。

というわけで、福島桜の旅も終了。
今年に限ったことだったかもしれませんが、連休中にこれだけの桜を見ることができて非常によかったです。
自分は旅は好きだが人混みが苦手というバチあたりな観光客ですが、どこに行っても連休中でありながら人出の少なさが非常にありがたかったです。
ただしそれは福島の観光客数はまだ震災前のレベルには戻っておらず、地元の人々にとってはまだ厳しい状況にある、ということだと思われます。
いずれにしても、こうして福島県を訪れることで自分も少しでも復興に貢献できたらと思いました。
次回は桜以外の季節にまた訪れてみたいと思います。

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