« 聴いてない 第215回 レニー・クラヴィッツ | トップページ | 聴いてみた 第133回 ドナルド・フェイゲン »

やってない 第37回 中央線沿線に住む

まず初めにお断り。
今回は東京都限定の話題です。
東京に土地勘のない方は申し訳ありません。
もうこんなBLOGどうせ誰も見ていないので断ったところで何ら影響はないと思いますが。

都内の大学に通い、都内の会社に勤めるという、東京にはわりと縁のある人生を送っているが、生涯で一度も都内の中央線沿線に住んだことがない。
それだけの話です。
まあ中央線に限らず、東西線も埼京線も西武多摩湖線も東武東上線もないですけど。

人生の大半を神奈川県で過ごしているが、東京都民になったことも少しだけある。
生まれた時の家は杉並区下高井戸にあった(らしい)。
その後町田市に移住したようだが、いずれも自分には記憶はない。
それから20年以上後に、再び都民となったことが2年だけある。
大学を出て都内の会社で働きだした時に、江戸川区小岩のアパートを借りたのだ。
住民票も移したので、2年間都民としてイヤイヤ税金も払い、パスポートも有楽町に取りに行き、運転免許更新も東陽町で行った。
2年後に神奈川県に戻り、以来一度も都民に返り咲いたことがない。
返り咲きたい野望もないのでどうでもいい話だが。

で、今回のテーマだが、この社会人スタートの時点で中央線沿線に住むという選択をせず、以来一度も中央線沿線に住んでいない、というだけのことである。
当時会社はまさに総武・中央線(黄色い電車)のとある駅前にあり、実際中央線沿線に住んでいた社員もたくさんいた。
時はバブル前夜で、中央線沿線は人気も家賃も高いエリアだった。
これは今でも変わっていないだろう。

そんな条件のもと、自分が自立開始の拠点にチョイスしたのは、中央線とは方向も雰囲気も真逆の総武線・小岩駅徒歩7分の風呂もないアパートであった。
新入社員なので当然上司や先輩から「どこに住んでるの?」という質問を受ける。
小岩であることを答えると、次の質問は「じゃあクニはどこ?」となる。
「地方から出てきて小岩に住んでる新入社員」だと思われたのだが、自分の答えは神奈川県である。
そうなるとその次の質問はほぼ100%「え、通えるじゃない。なんで小岩に決めたの?」となるのだった。

それぞれの事情はあろうが、当時江戸川区小岩を選ぶ若い人はあまりいなかったのだろう。
少なくともウチの会社で小岩に住んでいた若者は自分だけだった。
同期入社の男は東北出身で阿佐ヶ谷に住んでいたが、こんなのはとてもわかりやすい地方出身若者の典型であった。
阿佐ヶ谷がどれだけ偉いのかよく知らないが(半ギレ)、当時の若い女性に住所聞かれて「阿佐ヶ谷です」と答えるのと「小岩です」とでは反応が決定的に違ったのである。(ヤケクソ)
たとえて言えば、「どんな音楽聴きます?」と聞かれた時の、スティーリー・ダンエア・サプライくらいの違いである。(伝わらない)

中央線沿線を選ばなかったのは、家賃が高いこともあるが、勝手にイメージしていた雰囲気が「自分に合わない」と思ったからである。
全然説明になっていないが、なんとなく中央線沿線を「けっ」と思っていたのだ。

実際中央線沿線在住の社員はみんな楽しそうだった。
阿佐ヶ谷の同期の男は、同じく沿線に住む先輩たちと「木曜会」と称して毎週木曜夜に集まってはジャズダンスやボウリングや飲み会などのイベントに参加してかわいがられていた。
総武線沿線にも先輩社員は住んでいたはずだが、およそジャズダンスとかそういう系統の遊びには縁遠かったはずであり、「新小岩で毎週ジャズダンスやろうよ」といった企画自体がありえなかった。

まあこれは総武線が悪いんじゃなく、単純に自分がその頃からヒネていただけである。
おそらく仮に高円寺や西荻窪に住んでいたとしても、自分がジャズダンスや飲み会に積極的に出かけたとは到底思えない。
簡単に言うと当時の自分は「アンチ中央線」だったのだろう。
本当は条件さえ整えばオサレな中央線沿線に住みたかったのに、「あんなチャラいところに住めるか」と勝手に反発していただけだった。
つくづくアホウな痛いクソガキである。(今もアホウで痛いですけど)

住むどころか、中央線は未だに縁のない駅が多い。
東京駅から高尾駅まで、生涯で一度も使ったことのない駅はけっこうある。
順に言うと、大久保・東中野・阿佐ヶ谷・武蔵境・日野・豊田。
これらの駅は乗ったことも降りたこともない。
逆に言うとたまに使うのが中野(年に1回程度)・吉祥寺(年3回程度)・国立(年1回程度)・立川(年4回程度)・八王子(年3回程度)くらいで、他はどこも「以前一度だけ降りたことがある」レベル。
あんまし中央線沿線に用事ないんです、すいません。

話は総武線小岩駅に戻る。
アンチ中央線は勝手だが、じゃあそれでどうして小岩になるのか?
これまで小岩を選んだ理由を他人に話したことはほとんどない。
極めてミーハーな理由だが、実は椎名誠や明石家さんまに影響されたのだ。
彼らが若い頃住んでいた街が小岩だったのである。

椎名誠の著作には小岩に住んでいた頃の話がたくさん出てくるので、ご存じの方も多いと思う。
明石家さんまが東京に出てきて最初に住んだ街が小岩であることは、それほど知られていないのではないだろうか。
まだ学生だった頃、ぼんやりとテレビをながめていたら明石家さんまが「小岩に住み始めて駅前の喫茶店でバイトしていた」といったことを話していたのだ。
二人の熱烈なファンというわけではなかったが、どこかで憧れもあったのだろう。
大学卒業まで全く縁も土地勘もない小岩だったが、就職が決まった時点で何の迷いもなく小岩駅に初めて直行し、数件不動産屋を回りその日のうちにアパートを一人で決めてしまった。
若き自分のアホウな決断力に驚くばかりである。

実際住んでみて小岩の街に不満はほとんどなかった。
水道の水がまずい・見るからにカタギでない人がわりと多い・謎の外国人が駅前で大量のテレホンカードをやりとりしている(さすがに話が古い・・)、といったことは多少気になったが、暮らしていく分には特に不自由はなかった。
そのわりには2年しか住んでおらず、行きつけの店ができたり近所の人と交流したり商店街の祭りに参加したりといった三流ドラマのような展開も全くなかった。
気合い入れて小岩に住んだつもりだったが、結局どこでもよかったんじゃないかという気もする。
まさに「住めば都」な江戸川区小岩なのだった。

あれから20年以上が過ぎ、もう行くことも全くなくなった小岩。
だが、今でもたまにテレビで採り上げられると、知ってる店なんか出てくるはずもないのに「おっ小岩だ」とつい見入ってしまう。
中央線沿線に住んでいれば、それはそれでもっと強い地元意識も芽生えたであろうが、特に住まなかったことを後悔もしていない(と思う)。

というわけで、中央線。
いったい何が言いたいのか相変わらずよくわかんないカス展開な記事ですが、みなさんは都内で中央線沿線に住んだことはありますか?
中央線沿線でなじみの街・思い出の街などあれば教えてください。

|

« 聴いてない 第215回 レニー・クラヴィッツ | トップページ | 聴いてみた 第133回 ドナルド・フェイゲン »

コメント

はいはーい、中央線沿線に住んでましたー。
全く記憶にありませんが、中野で生まれたらしい。
物心付いた時は小金井で、小学校卒業する迄小金井に住んでました。
東小金井と武蔵小金井の間で、ジブリの『借りぐらしのアリエッティ』の舞台になった辺りです。
中央線の駅の中でも屈指の地味な駅(^_^;)。
……にも関わらず、中央線沿線から離れる時は、なぜか都落ち感をおぼえました。

小金井では並の成績だった私が、引っ越し先では出来る子扱いされました。
地域による学力レベル差ってあるんですね。
が、高校では落ちこぼれになりました(爆)。

中学以降はずーっと同じ市に住んでます(市内で引っ越した事はあり)。
今住んでる市の方が圧倒的に好きです。

ちなみに私は、阿佐ヶ谷に住んでる人にもスティーリー・ダン好きな人にも、全く好感を持つことはなかったです(笑)。

投稿: YAGI節 | 2016.07.12 23:04

YAGI節さん、コメントありがとうございます。
やはり沿線に住んでおられましたか。

>東小金井と武蔵小金井の間で、ジブリの『借りぐらしのアリエッティ』の舞台になった辺りです。
>中央線の駅の中でも屈指の地味な駅(^_^;)。

あれ、そうですか?
以前は地味だったんですかね?
自分は長いことどちらの駅とも全く無縁でしたが、最近になって何度か行ってます。
どちらも高架下にnonowaというお店の集合体ができて、結構おしゃれな雰囲気ですね。
nonowaは国立や西国分寺にもありますね。

>地域による学力レベル差ってあるんですね。

これはあるでしょうね。
自分も子供の頃都内からの転校生の学力に驚いたことがありました。
「やっぱ東京のヤツはすげえ」みたいなことになりましたよ。(電車で1時間くらいの距離から来ただけでしたが)

>ちなみに私は、阿佐ヶ谷に住んでる人にもスティーリー・ダン好きな人にも、全く好感を持つことはなかったです(笑)。

そうですか!なんだかうれしいです。
・・ってデタラメ書いただけなのに、大丈夫かなぁ?(笑)
阿佐ヶ谷はホントに一度も降りたことないんで、どんな街なのかも全然知らないんですけど・・

投稿: SYUNJI | 2016.07.13 22:45

中央線沿線は国分寺に妹が住んでいたので、行ったことがあります。関東には出張で何回か行った程度です。

国分寺は、「さらば国分寺書店のオババ」とか、
母が、津田塾出身なので、国分寺書店の話を聞いたり、とか

そして、中央線といえば、やはり
「僕は今阿佐ヶ谷の駅に立ち」
「中央線よ、空を飛んで、あの子の胸に突き刺され」
とかいう、一本道って日本の曲を思い出します。

学生時代は、めぞん一刻とか流行ってたけど、実際は
老夫婦の言葉の訛りのきつい家主だったとか、
でも自炊で、椎名誠の鯖缶鍋は結構作りましたね。
あと、マヨネーズパスタとか、

椎名誠の哀愁の町に霧が降るのだ、は好きだったなぁ。
自分の学生時代はは、あんなんじゃないけど、

若干、話がずれつつ、コメントを終わります。

投稿: remu | 2016.07.21 13:55

SYUNJIさん、こんばんは。
さて、20年ほど前に1年半ほど杉並区荻窪に住んでおりました。
転勤だったため、会社から家賃補助がでたためです。でないと、
こんなに家賃が高い地域には住めません。事実、会社の人からは
「ええのう、そんなところに住めて」
と嫌みを散々言われました。

>>スティーリー・ダンとエア・サプライくらいの違い

たとえて言えば、荻窪は前期と後期を一緒にしたドゥービー
ブラザーズです。マイケル・マクドナルド的アーバンな雰囲気と、
トム・ジョンストン的な泥臭いところがまだら模様に混在しています。
典型例は、荻窪の駅前です。きれいな駅ビルの隣で、
平日の午前中から営業している立ち飲み焼き鳥屋がありました。
焼き鳥の香ばしい煙がもうもうとあたりに漂い、
昼間から飲んでいる人がいました。
くどいようですが、おしゃれな駅ビルの、すぐ横なのです。

中央線ですが、会社と荻窪駅の往復のみ。たまに、中野ブロードウェイ
で中古CD&オタク散策をしたくらいです。仕事では八王子や
青梅にいったくらいでしょうか。
ちなみに、東京にいても有名人は一度も見たことがありませんでした(^^;)

投稿: モンスリー | 2016.07.21 21:39

度々失礼致します。

「東京にいても有名人は一度も見たことがありませんでした(^^;)」
というモンスリーさんのコメントを見て思い出した事が。
3ヶ月程前、吉祥寺の某食べ物屋さんで宮藤官九郎さん見ましたー。
っていうか、隣のテーブルでした!!
「似てる人?」とも思いましたが、吉祥寺在住らしいので、間違いないのではないかと(^^)v。
見て見ぬふりしました。

投稿: YAGI節 | 2016.07.22 00:06

たびたび失礼します。
YAGI節さんのコメントを拝見し、私が会社の近所(大阪・梅田)
で見た有名人を思い出しました。

・村上ショージ氏
・池乃めだか氏
・ありがとう、浜村淳です氏
・オール阪神巨人の両氏

見事に関西ローカルです。
同じ関西なら、なぜ有村架純さん(伊丹市出身)や高畑充希さん(大阪市出身)
を見ないのでしょうか。

投稿: モンスリー | 2016.07.22 20:55

remuさん、コメントありがとうございます。

国分寺ですか・・
ほとんど行ったことないなぁ・・
そういや「さらば国分寺書店のオババ」も椎名誠の本ですね。
なぜか国分寺は思いつかなかったです。

>学生時代は、めぞん一刻とか流行ってたけど、実際は老夫婦の言葉の訛りのきつい家主だったとか、

そうですねぇ・・あんな漫画のような若い未亡人が管理人のアパートなんて中央線沿線でも実在しなかったでしょうね。
自分が住んでた小岩のアパートの大家さんは、いい人なんだけど異様に声のでかいおばさんでした・・

投稿: SYUNJI | 2016.07.22 21:31

モンスリーさん、コメントありがとうございます。
以前荻窪に住んでおられた話はうかがいましたが・・

>会社から家賃補助がでたためです。

あー確かにそれはありがたい話ですね。
自分の同期は阿佐ヶ谷、自分は小岩でしたが、家賃補助なんてもちろんありませんでした。

>たとえて言えば、荻窪は前期と後期を一緒にしたドゥービーブラザーズです。

いや、そんな中央線洋楽大喜利に広げなくても(笑)

>きれいな駅ビルの隣で、平日の午前中から営業している立ち飲み焼き鳥屋がありました。

そういうことですか・・
荻窪もほとんど行ったことのない駅ですが、おそらくは昔は立ち飲みの似合う街だったんじゃないですかね?
そこに徐々におしゃれな店や建物が増えていったのでは・・?

投稿: SYUNJI | 2016.07.22 21:44

YAGI節さんとモンスリーさんのお話を見てふと思いましたが、言われてみると東京で働いているとそれなりに有名人を目にすることはありますね。
そんなにしょっちゅうではないですが。

先週はあるホテルの入り口で、笑福亭鶴瓶さんと肩がかするくらいにすれ違いました。
そのホテルのレストランでは以前に登山家の野口健さんが一人でカレー食ってたのを見たこともあります。

先月は渋谷で千原ジュニアが自慢の旧車に乗って狭い道を走り抜けたのを目撃しました。
昨年は新宿の骨董市で美川憲一さんを見かけましたし、数年前ですが成城で北野武監督がすごい車を運転していたのを見たこともあります。
会社の前の道で小島よしおとユージがロケしてたり、清洲橋という橋の上で宮川大輔がドラマの撮影してたり・・
ただ、東京では有名人がいてもあんまし声かけないですね。
自分も有名人に話しかけたことは一度もありません。

投稿: SYUNJI | 2016.07.22 22:02

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/9509/63897578

この記事へのトラックバック一覧です: やってない 第37回 中央線沿線に住む:

« 聴いてない 第215回 レニー・クラヴィッツ | トップページ | 聴いてみた 第133回 ドナルド・フェイゲン »