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行ってみた 第51回 京都府立植物園・下鴨神社・円山公園

旅は2日目。
ソメイヨシノのシーズンど真ん中なので、訪れる場所も必然的にベタな観光名所となります。
ここ数年京都ではあまり人の行かない隠れた名所を巡る旅を続けてきたので、久しぶりに原点回帰なプレゼンスの旅。(意味不明)

Syokubutuen1

まずは京都府立植物園
以前も桜の時期に来たことがありますが、どんなところだったのか実はあまりよく覚えていません。

Syokubutuen4

Syokubutuen3

さすがに植物園なので有り余るほど様々な桜が咲いています。
ソメイヨシノは当然満開ですが、チューリップが早くも(そうでもないか?)咲いており、水仙やボケなども開花していました。

Syokubutuen2

園内は飲食をしながらの花見は禁止でもないようですが、酒類の持ち込みは禁止。
平野神社のような茶屋や屋台はなく、酔って暴れたりカラオケを持ち込んだりする人はいません。
学生サークルや中高年の合唱団みたいな集団はいましたが、宴会ではなく桜の下での会合といった感じです。

Nakaragi1

Nakaragi2

Nakaragi3

植物園を出て鴨川沿いを歩くと枝垂桜が続く「半木の道」というエリアがあります。
久しぶりに歩いてみましたが、ここの枝垂桜はまだ五分から八分咲きくらいでした。

Sika

鴨川の対岸にふと目をやると、鹿がいました。
奈良ではむやみにいる鹿ですが、京都で野生の鹿を見るのは初めてです。
やはり人馴れしてるようで、そばを通る人に全く動じる様子がありませんでした。

Simogamo1

川沿いをさらに南に進むと、下鴨神社に行き当たります。
本来は南側から糺の森を北に進んで参拝すべき場所ですが、今回は西側から入ってみました。

Simogamo2

ところでこの下鴨神社、糺の森の隣接地にマンションを建てようとしているらしく、すでに工事は始まっていて参道の両側は工事用の白い壁がそびえ立っていました。
この話題は新聞で読んでいて知っていましたが、建設工事は取りやめの気配もなく順調?に進んでいるようでした。

Simogamo3

地元の人たちはやはりこのマンション建設には反対のようで、あちこちの家に「建設反対」の看板やポスターが貼られていました。
新聞によれば地元住民側が3月に、京都市に許可取り消しを求める訴訟を京都地裁に起こしたとのこと。
自分はただの無責任な観光客なので軽率に建設反対と叫ぶわけにもいかないとは思いますが、由緒ある世界遺産の下鴨神社が、糺の森の隣にマンションを建てようとする姿勢には、やはり抵抗を感じてしまいます。
今からでもなんとかならんもんでしょうか・・・

そんな困惑の下鴨神社をあとにして、バスで四条河原町方面に移動。
四条通りを久しぶりに歩いてみましたが、歩道が広くなって歩きやすくなっていました。
その分車道は以前の上下4車線を2車線にしており、渋滞が起きていました。
もっとも4車線であっても歩道側の車線は駐車してるバスやタクシーで埋まっていてほとんど車道として機能してませんでしたので、この作戦は良かったのではないでしょうか。

Yasaka

ただし歩道が広がったのは川の西側までで、その先は相変わらずクソ混雑する中を歩いてやっと八坂神社に到達。
そのまま円山公園まで歩いてみました。

Maruyama1

Maruyama2

シンボルの枝垂桜は満開でしたが、以前に比べて枝が短くなったせいか、インパクトはあまりありませんでした。
初めてここの枝垂桜を見た時はそれなりに感動したもんですけど、回を重ねるうちに感動のレベルは確実に下がってきました。
他にもきれいな桜は京都中にいくらでもあるし、そもそもここには一本しかない。
おまけにいつもムダに混雑してるし、ゆっくり鑑賞するような場所ではない。
観光客なんて勝手なもんです。
今度は早朝とか月夜とか、全く違う状況で鑑賞してみたいと思います。

Kaidan1

Kaidan2

京都駅では夜に大階段をスクリーンに見立てたLEDイルミネーションが行われていました。
階段に設置されたLEDによって様々な模様や絵が映し出されるのを一番下から見上げるというイベントです。
2012年秋から始まったそうですが、今回初めて見ました。
写真で撮ってもあまり臨場感がありませんが、実際には絵が次々と変わっていて見ていて飽きません。
時期や季節で内容は変わるそうですが、やはりクリスマスの頃が一番人気のようです。

ということで、今回の京都の旅も終了。
金閣寺や円山公園など、久しぶりの修学旅行調コースでしたが、それなりに楽しめました。
次回はまた反動で人の少ない場所を掘り起こしていこうと思います。

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行ってみた 第50回 京都御苑・平野神社・金閣寺

カネも体力も愛想もないのに毎年桜の季節には遠征を繰り返すSYUNJIといいます。
昨年の春は北陸新幹線開通に伴い金沢に寄せていただきましたが、今年は京都に舞い戻って桜鑑賞としゃれこんでみました。(死語)
以前は桜の開花を必死に予想したりうまいこと満開に当たるよう天に祈ったりしてましたが、最近は「咲いている場所に行けばよい」ことに気付いたため、それほど気をもむことはなくなりました。
京都は桜の種類も非常に多いため、大ざっぱに出かけてもどこかに必ず咲いている桜があるのでした。

しかしながらやはり桜と言えば王道はソメイヨシノ。
この品種が満開の時期に当たれば、楽しめる場所も当然多くなります。
今回も2月の時点で4月2・3日の行程を企画し、新幹線及び宿を予約。
予想に反して何の問題もなく希望どおりに予約できました。
宿も今回は久しぶりに京都市内です。
感覚的には、やはり桜の時期よりも紅葉の時期のほうが京都の予約は取りにくいと思っています。

今年もムダに早い時間の新幹線(しかもグリーン車)に乗ってしまい、9時過ぎには京都駅に到着。
体調も天気もイマイチでしたが、とりあえず雨はなんとか降らずに済みそうです。
最初に選んだ目的地は京都御苑。
御所の北西側の端に近衛邸跡という場所がありますが、ここにたくさんの桜が咲いており、特にしだれ桜が見事です。

Gyoen1

Gyoen2

しだれ桜は満開。
他の桜もほぼ満開でした。
宴会禁止なので非常におだやかに桜鑑賞ができます。
それなりに人はいますが、朝の常磐線みたいな混雑はありません。

Gyoen3

ここは以前も満開のしだれ桜を見に来たことがあります。
その時は女優の杉田かおるが桜を見に来ていましたが、みんな桜に夢中なので気づいた人はあまりいないようでした。

Okame1

Okame2

御苑の桜を堪能し、バスで上七軒方面に移動。
千本釈迦堂という小さな寺があります。
ここのしだれ桜も「おかめ桜」という名で有名。
何度も来ている場所ですが、満開のしだれ桜に当たったのは久しぶりでした。

Udon

北野天満宮の前にある小さな店でうどんを食べました。
小さな店で、自分たち以外には台湾人と思われる家族連れしか客がいませんでした。

Kitano

北野天満宮は梅で有名な神社で、桜があまりありません。
なので歩いて5分くらいの平野神社に移動。
ここは対照的に桜の種類も数も非常に多い神社なので、この時期にはできるだけ寄るようにしています。

Hirano1

Hirano2

Hirano3

平野神社は京都の中でも好きな場所ですが、とにかくいつ来ても不思議な造りだと思います。
大きく3つのエリアに分かれていて、表(東側)から鳥居をくぐると社殿がある通常の神社境内。
その隣には桜を中心とした木立のエリア。
さらに奥に進むと紅白の幕に茶屋や屋台が並ぶお花見ゾーン。

何度も来てる神社ですが、花見のエリアの茶屋だけは利用したことがありません。
いつもこの時期混雑していて酔客も多く騒々しいのですが、そもそもは地元の人たちが桜を楽しむための場所であり、おそらく自分みたいな観光客はあまりこの花見エリアにはいないのではないかと思います。
花見の時期だけ異様にテンションが上がる日本人が面白いのか、外国人が桜でなく花見客を盛んにカメラに収めていました。

Hirano4

平野神社を出て少し時間があったので、金閣寺まで歩くことにしました。
金閣寺まではゆっくり歩いて20分ほどです。

Kinkaku1

久しぶりに来てみましたが、やはり混雑しています。
半分くらいが外国人観光客。
いつ見てもこの金閣寺にだけは底知れぬ狂気性を感じます。
日本の他の寺院仏閣のたたずまいとかわびさびとは別の次元にある、クスリっぽい建物です。
こんなものを建てた義満公もさぞかしクスリっぽい人だったであろうと想像しますが、建立当時からこんだけアナーキーな状態だったのかはよくわかりません。
天気がいまいちだったので金の輝きもいまいちな気がしました。

Kinkaku2

今さらですが、金閣寺そのものの周りには桜がほとんどないことに気がつきました。
池と桜と金閣寺なんて構図がふつうに見られるもんだと思ってましたが、それはたぶん旅行会社の作るイメージであって、実際には金閣寺にレンズを向けても桜の花は全然入って来ません。
なんだか少しがっかり。
外国人観光客はそんなことはお構いなしにクレイジーでゴールデンな日本の寺を自撮り他撮りして楽しんでいました。

Hotel

今回の宿はからすま京都ホテル
地下鉄四条駅の駅前にあり、非常に便利なホテルです。
特にツテや政治力を使ったわけでもないのに、こんなところがよく予約できたもんだと思いました。

夕飯を大丸のファミリー食堂で食べることにしました。
初めて入りましたが、まさに「食堂」と呼ぶにふさわしい昭和な雰囲気の充満する場所です。
一般客向けの店のはずですが、どこか社員食堂のような感じ。

Konoha

木の葉丼を食べました。
気軽に書きましたが、このメニューは東京ではあまり見かけません。
親子丼の鶏肉をかまぼこに変えたもの、という説明で正しいと思います。
名前の由来はわかりません。
全国どこでも作れるメニューだと思いますけど、やはり関西のどんぶりのようです。
調べたら「なか卯」が2年前からメニューとして出してるそうです。

この後京都駅でモンスリー師匠と1年半ぶりの会見に臨みました。
師匠とのおつきあいも10年を超えましたが、10年経ってもド素人全開の自分に、この日もいろいろと親切に音楽情報を教えていただきました。
話題はクリムゾンのライブの客層から相次ぐアーチストの訃報、また映画の話まで多岐に渡りました。
自分のほうは相変わらず「スター・ウォーズを全然マジメに観ていない」と直球で告白してしまい師匠を落胆させたりでしたが・・

ということで、旅はもう1日続きます。

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聴いてない 第212回 テイラー・スウィフト

今日のお題はテイラー・スウィフト。
前回のシェールとは年齢差が40歳以上というバラエティ感あふれるBLOGですけど、みんな元気?(ヤケクソ)
さてテイラー・スウィフト、ナウいヤングのみなさんには人気の歌手だと思うんですけど、じいさんにはいったい誰やらさっぱりわかりませんわ状態。
まあこのトシでCD全部持っててライブもばんばん行っててハッピ着てペンライト振ってというのもキモイでしょうけど、実際聴いてないのでご安心ください。
名前をかろうじて知ってるのと、人気があるんだろうな・お金稼いでるんだろうなくらいの認識。(雑)

テイラー・スウィフト、聴いてない度はほとんど1。
「Shake It Off」は家庭教師のトライのCMで流れてるのを聴いたくらいで、フルコーラスで聴いたことはない。
実は顔もあんましよく知らない。

ここまではありがちな展開なのだが、今回テイラー・スウィフトを採り上げてみたのは、とあるサイトの記述に結構驚いたことがきっかけである。
そこには「カントリー歌手であるテイラー・スウィフトは・・」とあったのだ。
えっそうなの?

テイラー・スウィフトが実はカントリー歌手であることは、それまで全く知らなかった。
そもそも本人が何者なのかもよくわかっていなかったんで当然ではあるが、まさかカントリーの人だとは想像もしていなかったのだ。
「実はオペラ歌手」「実は演歌歌手」であっても驚いたとは思うが、少なくとも「Shake It Off」でカントリーを連想することはあまりないのではないだろうか。

何かの間違いかも・・と思って改めてテイラー・スウィフトをネットで調べてみた。
まずは心の友ウィキペディア。
冒頭いきなり「アメリカ合衆国のカントリー・ミュージック歌手」とある。
あっそう・・
ついでに「身長180cm、足のサイズは26.5cm」ってのもかなり驚きですけど。
ミッツ・マングローブ並みの体格ということですかね。

結論というかポイントを先に書くと、「カントリー歌手だがポップな音楽を作って歌って大成功」ということのようだ。
実際カントリー・ミュージックで成功したテイラーが、ポップ・ミュージックのアルバムを作ることにはレコード会社も初めは猛反対したが、彼女はそれを押し切って実行。
「そんならポップのファンにもカントリーのファンにも受ける音楽をやったらどうか」という会社側の妥協案も突っぱねたそうだ。

略歴は以下のとおり。
テイラー・スウィフトは1989年12月、アメリカのペンシルベニア州に生まれる。
日本流に言うと平成元年生まれだ。
ゆとり世代ってやつですね。(←違うと思う)

しかし。
ゆとりどころか、生い立ちは非常にダイナミックだ。
「幼い頃から歌が好きで・・」などというぬるい話ではなく、「音楽業界で成功するためにテネシー州ナッシュビルへ行く必要性を感じた」「11歳の時、レコードレーベルに自作のデモテープを提出した」などといった伝記映画のシナリオみたいな記述がある。

14歳でナッシュビルに転居し、RCAレコードの養成所と契約。
15歳でビッグ・マシン・レコードの最初の契約歌手となる。
これだけの若さでレコード会社との契約までこぎつけることができたのは、もちろんテイラー・スウィフト自身の才能と意欲の成果でもあるが、両親の理解と支援があってこそであろう。
デモテープをレコード会社に送ったのは母親の提案だそうだし、ビッグ・マシン・レコードという当時設立されたばかりの会社には父親が資本金を投じている。
娘の成功を願い親としてできるだけのことはしてきた、という感涙の物語があるようだ。

2006年10月、テイラー・スウィフトは16歳で自身の名をタイトルにしたアルバム「Taylor Swift」をリリース。
ビルボードの総合チャートで5位、カントリー部門では1位を記録した。
2008年11月には2枚目のアルバム「Fearless」を発表。
グラミー賞年間最優秀アルバム賞を史上最年少で受賞し、ビルボード総合チャート1位を獲得。
この後のアルバム「Speak Now」「Red」「1989」とも全て大ヒットを記録し、シングル「Shake It Off」が全米1位に輝いた。
日本公演も2010年からの5年間に4回ほどツアーが組まれており、昨年は東京ドーム公演が行われている。

なお今年のグラミー賞では「年間最優秀アルバム」「最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム」「最優秀ミュージック・ビデオ」を獲得している。
「年間最優秀アルバム」を2度受賞した女性アーティストは史上初だそうだ。

さらにアメリカのBMIという音楽著作権を管理する団体が、その名も「テイラー・スウィフト・アワード」という賞の設立を発表。
最初の受賞者はテイラー本人とのこと。
・・・これがとても名誉なことなのかいまいちわからないが、この若さで名前の付いた賞が設立されるというのはすごいことなんでしょうね。

とにかく21世紀の女性ミュージシャンとしてやたら稼いでいるすごい人なのだった。
全然知らなかった・・
なんか売れてそうな気はしてたけど、若いアイドル歌手の域を出ないお姉ちゃんなのかなくらいにしか思ってませんでした・・
とにかくカントリー歌手であることなんて全く知らなかったんスけど、若い人の間では常識なのかな?

カントリーというジャンルは日本に住んでるとなかなかわかりにくいが、アメリカでは最も多くの専門ラジオ局があり、歌手の数も発売曲数もやたらと多いというすそ野の広い音楽らしい。
そのカントリー界からこれだけ破壊力を持つ若い女性シンガーが登場したということも、まさに歴史を塗り替える出来事のようだ。

ちなみにテイラー・スウィフトが所属するカントリーレーベルのビッグ・マシン・レコード、最近ではチープ・トリックが移籍してきたことで話題になったそうだ。
この会社のCEOであるスコット・ボーチェッタという人がチープ・トリックの大ファンで、リック・ニールセンに「協力できることなら何でもやりまっせ」と持ち掛け、リックがそれならと好条件で移籍に応じたということらしい。
移籍にあたってスコットからカントリーへの転向を打診されることもなかったようだ。
打診されてリックがすぐ応じるとも思えないが。
先進的なのか節操がないのかよくわかりませんけど、いろいろやり手のレコード会社みたいです。

というわけで、テイラー・スウィフト。
今さら夢中になって聴くのもやっぱし相当キモイとは思うが、いったいどんな音楽をやってる人なのか、かすかに興味はわいているところです。
おすすめのアルバムはどれなのか、教えていただければと思います。

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