聴いてない 第204回 シンデレラ
今日のお題はシンデレラ。
このバンド、みなさんはご存じでしょうか?
シンデレラ、聴いた曲は「Nobody's Fool」だけ。
おそらく柏村武昭の紹介だと思うが、この曲以外は全くエアチェックできなかった。
従って聴いてない度は2。
推測するに、きっと柏村武昭の好みではなかったのだろう。
もし柏村武昭が「いいえ、大好きでした。ライブも見ましたよ」なんてお好み焼きを食いながら思い出を語ったら相当驚くと思う。(知り合いかよ)
バンド名とこの1曲以外に一切情報を持ち合わせていない。
ということでよろよろとシンデレラをネットで調べてみたが、シンデレラを紹介しているところに必ず名前が見つかるのがジョン・ボン・ジョビとジャニス・ジョプリンである。
シンデレラは1983年頃フィラデルフィアにて結成されたメタルバンドである。
結成当時のメンバーはトム・キーファー(Vo・G)、エリック・ブリッティンガム(B)、マイケル・スメリック(D)、トニー・デストラ(G)。
結成から解散に至るまで、実態はほぼトム・キーファーのワンマンバンドだったようだ。
みんなアメリカ東部出身なので、いわゆるLAメタルとは違うらしい。
と言ってもそもそもLAメタルが何なのか未だによくわからないですけど。
結成後まもなくギターはジェフ・ラバー、ドラムはジム・ドルネックに交代。
なおジェフは日系二世でおばあちゃんはタマ子という名前だそうです。
で、「シンデレラはフィラデルフィアでジョン・ボン・ジョビによって発掘された」ということがあちこちに書いてある。
デビュー後はボン・ジョビと同じレーベルに所属し、「ボン・ジョビの弟分」というキャッチで売り出されることになる。
・・・ボン・ジョビの弟分って他にもいなかったっけ?
あ、スキッド・ロウだ。
そういえばその昔河合奈保子は「西城秀樹の妹」というキャッチだったような・・・(関係ない)
85年頃兄貴分ボン・ジョビにくっついて全米ツアーをスタート。
翌年デビューアルバム「Night Songs」を発表。
このアルバムには兄貴バンドからジョンとリッチー・サンボラも参加し、全米3位を記録した。
自分の聴いた 「Nobody's Fool」 も収録されている。
87年にはやっぱり兄貴のボン・ジョビとともにイギリスやドイツでの「MONSTERS OF ROCK」に出演。
日本でも公演が行われ、名古屋・大阪・東京で多くのファンを魅了。
さらに「夜のヒットスタジオ」にも出演したが、司会の古館伊知郎は彼らを「ギンギンのパンクロック」と紹介したり、「Somebody Save Me」を演奏したけどやっぱり口パクだったりで、いつものとおり痛い放送だったようだ。
この後88年にアルバム「Long Cold Winter」(コージー・パウエル参加)、90年に「Heartbreak Station」(ジョン・ポール・ジョーンズ参加)をリリースするが、ブルース趣味に傾倒しすぎてか、セールス的にはいまひとつの結果に。
さらにドラマーが脱退するなどの危機の中、94年に「Still Climbing」を発表したが、すでにグランジが音楽業界を覆い始めており、シンデレラも含めメタルというジャンルは急速にイケてないものとされ、このアルバムも全く売れず。
翌年バンドは解散。
グランジに粉砕されたメタルバンドの典型となってしまった。
結果としてシンデレラはファーストアルバムが最も売れてしまい、その後残念ながら下降線をたどる一方であった。
たまに再結成ライブなどを行ってきたが、現在はバンドとしての作品発表は停止しているようだ。
トム・キーファーは2013年に念願のソロアルバムを発表している。
まあこういう情報はファンしか話題にしないものではあるけど、評判はかなりいいようである。
自分はシンデレラを1曲しか聴いてないので何の評価もできないのだが、「Nobody's Fool」に限って言うと、トム・キーファーはメタルなんだけどどこか演歌や歌舞伎のような、見得を切りそうな大振りの歌い方だと感じる。
この歌い方が災いしてか、トムは度々喉の不調を発症してきた。
そりゃそうだろうなぁ。
サビの手前で猛烈にコブシを効かせて(違うけど)シャウトするというスタイルは、ちょっとロニー・ジェイムス・ディオやケヴィン・ダブロウにも似ていておもしろいとは思うけど、やっぱり喉には悪そうだ。。
あちこちのサイトに「ジャニス・ジョプリンに強い影響を受けている」と書かれているが、そうかなあ?
自分はやっぱりジャニスよりもロニーに近いものを感じますが・・・
というわけで、シンデレラ。
今さらこのトシでメタルかよという気もするんだが、ここまで「聴いてみたシリーズ」を細々と続けてきた中で、ハードロックやメタルに対する自分の反応はそれほど悪くはないことがほぼ明らかになっている。
なのでもしかするとどのアルバムでもそれなりに聴けるのではないか・・?という甘い考えでおるのですが、みなさまの感想はいかがでしょうか?
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