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2014年の終わりに

BLOGを始めてとうとう丸11年が過ぎてしまった。
こんな三流な内容でよく11年も続いたものだ。
もはや音楽BLOGとは誰も信じていないとは思うが、11年の活動記録は以下のとおり。
ここまでの記事数は601。
コメントは、自分のものも含めて4994。
トラックバック(死語)は403だが、今年はとうとうゼロ。
12月30日現在の累計アクセス数は781671、1日当たりの平均は194.68。

さて11年目の今年も、恒例の今年起こったBLOG関連のできごとの中で印象に残るものをあげてみようと思います。
ちなみに今年も番号は順位ではなく、起きた順序で並べているだけですので、あしからず。

1.スマートフォン購入
もう誰も突っ込まないと思うので、いきなり音楽ネタではない話から。
今年2月にスマートフォンを購入
しかもiPhoneである。
20年近くアップル製品を遠ざけてきた自分だが、ここに来てスマホ選びであっさり改宗。(大げさ)
まあiPhoneで今んとこ良かったと思います。
などと言ってますけど、そもそもスマホもヘビーユーザーでもなんでもないので、たぶんAndroidでも同じ感想だったと思われますが・・・

2.BLOG更新停止
11年間続けてきたBLOGですが、7月初めから9月末まで約3ヶ月更新を停止しました。
これだけの期間更新しなかったのは11年間で初めてでした。
で、BLOG更新をさぼっている間に何をしていたかというと、実は資格を取っていました。
昨年末に突然思い立って国内旅行業務取扱管理者という資格の試験を受けることを決意。(どうした?)
受験する人の半数以上が学生という、主に若い人が取る資格です。
大半の資格がそういうもんだとは思いますけど。
さすがにロック検定みたいに一夜漬けというわけにはいかず、参考書や問題集でじわじわお勉強を始めたのですが、脳みその退化が著しく全っっっ然入ってきません。
通勤時間が長いことを逆手にとって学習してましたが、そうするとBLOG更新もままならず(実はBLOGの原稿はほとんど電車内で作っている)、断腸の思い(大ウソ)でBLOG更新を停止。
問題集には「全問解くことを3回繰り返すと合格できます」みたいなキャッチが書いてありましたが、偏差値の低いあたしは6回繰り返しました。
文字どおり人の倍お勉強した感じ。(大げさ)
9月初めに大量の学生さんに混じって受験し、「じじいジャマなんだよ」「リストラにおびえてこんなとこ来てんじゃねーよ」といったヤングの罵声(幻聴)をエネルギーに変え、なんとか合格。
今のところ資格が仕事に直結しているわけではありませんが、まあ合格できて良かったです。

3.47都道府県制覇
その資格試験の翌日から福井県に出かけました。(ヤケクソ)
今回福井県を選択したことに大きな意味がありました。
47都道府県全てに行くことができたのです。
「行った」の条件はその土地で観光または宿泊した、という設定ですが、福井県だけが残っていたのでした。
印象に残っているのはやはり東尋坊ですね。
ムダに高いところが好きというタイプなので・・・

4.U2無料配信
お待たせしました、ようやく音楽ネタ。(誰も待ってない)
AppleとU2が突然始めた「アルバムまるごと無料ダウンロード」という画期的?な試みに乗っかってみました。
感想は記事に書いたとおり微妙なもので、今も時々聴きますがあまり変わらないようです。
その後有料のCDとしても発売されましたが、やはり話題性としては無料ダウンロードのほうがインパクトがあったのではないでしょうか。

5.モンスリー師匠との会見
11月にモンスリー師匠と1年ぶりにお会いしました。
師匠とのおつきあいも10年になります。
今回も梅田のオールドな雰囲気の喫茶店で音楽談義となりました。
BLOGを長くやってて良かったと思うのは、こうして音楽の好きな方と交流を続けることができたことです。
自分みたいなコミュニケーション能力が著しく低い人間にとって、BLOGは人との交流において有効な手段であると確信しています。

というわけで、この11年間で多くの方から親切なアドバイスをいただいたり、楽しく交流することができて、BLOGを続けて本当に良かったと思っています。
いつまで続けられるかわかりませんが、これからもBLOGを通じて交流しつつ、たくさんの音楽を聴いていきたいと思います。
来年もよろしくお願いいたします。
みなさまよいお年を。

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聴いてない 第199回 ニック・カーショウ

日本人はなにかと「三大○○」とか「三頭体制」とか「新御三家」とか「闘魂三銃士」とか「三碧木星」とか「三軒茶屋」など、3つにくくるのが好きだと言われる。(適当)
まあ4つの場合は四天王とかどうせ言うんでしょうけど、座りがいいのはやはり3だ。

で、80年代ブリティッシュ・ポップ若手御三家というダサいくくりにまとめられたのが、ハワード・ジョーンズポール・ヤングとニック・カーショウである。
本人たちは遠い極東の島国でこんなまとめにされていたのを認識してたのか?という疑問はあるが、この三銃士の中で全く聴いていないのがニック・カーショウだ。
他の二人も聴いてないに等しいが、ハワードとポールはとりあえず顔の判別はつくし、エアチェックした履歴もある。
ニック・カーショウだけが、自分のズサンな洋楽鑑賞経歴の中で見事に抜けているのだ。
日本での人気も知名度も、申し訳ないけどハワード・ジョーンズやポール・ヤングには遅れをとっていたと思われる。
でも柏村武昭がニック・カーショウだけ拒絶してたとも考えにくいので、たまたま自分がエアチェックの機会に恵まれなかっただけだろう。

ということで聴いてない度は1。
1曲も知らないし、名前しか知らない・・・と思っていたが、今回PVをいろいろ見ていて「The Riddle」という曲のメロディにだけ聞き覚えがあった。
まあ曲名も今まで知らなかったので、実質全く聴いていないのと同じである。

そこでニック・カーショウの経歴を年末調整のようにあわててかけこみ調査。
年の瀬のクソ忙しいさなかいったい自分は何をやっているのだろうか。(知らねーよ)
1958年イギリスのブリストル出身、本名はニコラス・デイヴィット・カーショウ。
ちなみに名前はNickではなく「Nik Kershaw」と書く。
プロとしての経歴は78年フュージョンというジャズ系バンドのギタリストで始まる。
80年頃バンド解散とともにソロに転向し、84年のデビュー・アルバム「Human Racing」からのシングル「Wouldn't It Be Good(恋はせつなく)」が全英4位のヒットとなる。

同年アルバムと同じタイトルの「The Riddle」が全英3位を記録。
この曲をパクったのが小泉今日子の「木枯らしに抱かれて」だと、あちこちのサイトに書いてある。
85年には「Wide Boy」「Don Quixote(ドン・キホーテ)」など連続7曲トップ20ヒットを放つ活躍ぶりを見せ、あのライブ・エイドにも参加。
そうだったのか・・
ライブ・エイドに出てたなんて全然覚えていない・・

ところが86年以降、アイドル路線からの脱却を画策し始める。
「Radio Musicola」「The Works」といった意欲的なアルバムを残すが、セールスとしては伸び悩み、チャートにも登場しなくなる。

90年代以降は歌手よりもソングライターやサポートミュージシャンとしての活動に比重を移す。
チェズニー・ホークスというアイドルグループのために作った「The One And Only」が、マイケル・J・フォックス主演映画「ドク・ハリウッド」の主題歌として採用され大ヒット、といった裏方としての業績を残している。

もともとジャズ・ファンク系からスタートし、フュージョンやロックにも対応できるギターの腕前は、他のミュージシャンからも高く評価され、エルトン・ジョンの「悲しみのニキータ」でギターを弾いたり、トニー・バンクスのソロアルバムにも参加している。

98年、久々にアルバム「15 minutes」を発表。
2013年にはオーストラリアでキム・ワイルドとのジョイントコンサートを開催し、そして2014年には29年ぶりの来日公演。
へぇー・・・今年日本にも来てたんスね。
ビルボード東京・大阪で歌い、ライブ終了後は即売のCDにサインしたりといった距離感の近いアットホームな公演だったらしい。

以上が調べるまで1ミリも知らなかった経歴なのだが、歌も作曲も楽器もできる才能を持っていながら、長くチャートをにぎわすまでには至らなかったということのようだ。

受ける印象としては器用貧乏というか、マジメであまりオカネに固執していないという感じがする。
ハデなプロモーションをしかけたり女性スキャンダルで話題を振りまいたりステージで生きたコウモリを食いちぎったり新聞記者のシャツを破いて病院送りにしたりといったダーティーな話はなさそうである。

プロデューサー業も経験はあるようだが、本人は「あまり得意ではない」とのこと。
純粋に自分で曲を作って人前で歌うことが一番好きというタイプらしい。
ちなみに来日直前のインタビューでは、「子供の頃はパープルツェッペリンボウイを聴いていた」「音楽を始めるきっかけになったのはパープルの『ライブ・イン・ジャパン)』とボウイの『Aladdin Sane』だ」と発言しているので、若い頃はわりとハードロック芸人だったらしい。

なおネットで検索すると、ニックのヒット曲として「ワイルド・ボーイ」と表記しているサイトやブログが非常に多いが、これは「ワイド・ボーイ(Wide Boy)」が正しいようだ。
「ワイルド・ボーイ」は同じ頃デュランがヒットさせた曲で、あのミルコ・クロコップの入場曲にも使われていた。

というわけで、全然関係ない話でまとめてしまいましたが、ニック・カーショウ。
PVを見た範囲ではそれほど聴きづらいという印象もありませんけど、聴くとすればやはり「The Riddle」からになるんでしょうか。
年末でご多忙のところ恐縮ですが、みなさまの鑑賞履歴を教えていただけたらと思います。

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聴いてみた 第119回 クイーン その2

ロックが中高年のじわじわ来る趣味になって久しい感もある昨今、またしても中高年をターゲットにした貴重なライブが公式にリリースされた。
我らがクイーンの40年前!の未発表ライブ盤である。
今回はモンスリー師匠のご指導により、この「LIVE AT THE RAINBOW '74」を聴いてみました。

Queen74

BLOGでクイーンを採り上げるのは実に9年ぶりである。
9年前に「The Miracle」を聴いてスタジオ盤はいちおう全て制覇しており、自分としては全盤教習を終えた極めて珍しいケースだ。
(ただしポール・ロジャース加入の再結成版等は除外)
ライブ盤も「ライブ・キラーズ」「ライブ・マジック」「女王凱旋!」などいくつか聴いている。
またその昔FMやNHKテレビでライブの模様を放送していたこともあり、いくつかはカセットテープに録音している。
たぶん西武球場のライブだと思うが、日本公演の特番もテープが残っていたはずだ。
「クイーンのファンでぇーす」とでかい声で言えるほどの自信はないが、子供の頃から自分の好みに合致する音楽である。

実はこのライブ盤が発売されたことを全く知らず、モンスリー師匠から教えられて初めて知った次第。
自分がボケっとしてる間に、あちこちで70年代80年代の音楽がパッケージされて世の中に出回っているようだ。
さて今回のライブについては、映像・音声含めていくつか商品があるが、自分が今回聴いたのは2枚組CDである。
CD1は1974年3月のレインボーシアターでのライブ(クイーンIIツアー)、CD2は1974年11月のレインボーシアターでのライブ(シアー・ハート・アタック・ツアー)。
3月の音源を使ったライブ盤は当時発売の予定もあったそうだが、その前にバンドは「シアー・ハート・アタック」の録音に入り、ライブ盤は発売されることなく40年が経過・・という経緯とのこと。
クイーンくらいになるとライブ音源もさぞかしたくさん眠ってると思われるが、出し惜しみしないでどんどん世に出していってほしいものである。
・・などと勝手なことを考えながら聴いてみました。

・・・・・聴いてみた。

CD 1:QUEEN II TOUR

1. Procession
2. Father To Son(父より子へ)
3. Ogre Battle
4. Son And Daughter
5. Guitar Solo
6. Son And Daughter (Reprise)
7. White Queen (As It Began)
8. Great King Rat
9. The Fairy Feller's Master-Stroke(フェアリー・フェラーの神技)
10. Keep Yourself Alive(炎のロックンロール)
11. Drum Solo
12. Keep Yourself Alive(炎のロックンロール・Reprise)
13. Seven Seas Of Rhye(輝ける七つの海)
14. Modern Times Rock'n' Roll
15. Jailhouse Rock(監獄ロック) / Stupid Cupid / Be Bop A Lula (Medley)
16. Liar
17. See What A Fool I've Been

CD 2:SHEER HEART ATTACK TOUR

1. Procession
2. Now I'm Here(誘惑のロックンロール)
3. Ogre Battle
4. Father To Son(父より子へ)
5. White Queen (As It Began)
6. Flick Of The Wrist
7. In The Lap Of The Gods(神々の業)
8. Killer Queen
9. The March Of The Black Queen
10. Bring Back That Leroy Brown
11. Son And Daughter
12. Guitar Solo
13. Son And Daughter (Reprise)
14. Keep Yourself Alive(炎のロックンロール)
15. Drum Solo
16. Keep Yourself Alive (炎のロックンロール・Reprise)
17. Seven Seas Of Rhye(輝ける七つの海)
18. Stone Cold Crazy
19. Liar
20. In The Lap Of The Gods… Revisited(神々の業)
21. Big Spender
22. Modern Times Rock 'n' Roll
23. Jailhouse Rock(監獄ロック)
24. God Save The Queen


74年当時の若いクイーンの魅力に満ちあふれたステージである。
リリースにあたってそれなりに編集はあろうが、やはりライブでもスタジオ盤に匹敵するような演奏レベルにあるのがさすがクイーンだ。
今さらだが、4人の一体感や躍動感はライブにおいてもこの時期で完全に確立されており、技巧派でありながらポップでアートなサウンドは非常にいい。
特にブライアンのギターソロは「Brighton Rock」の間奏部分の再現なのだが、レコード同様の素晴らしい音がする。
「Great King Rat」「Modern Times Rock 'n' Roll」「See What A Fool I've Been」など、公式ライブ盤に初めて収録される曲も多いそうだ。
昔はこんなセットリストだったのね。

フレディの声も若い。当たり前か。
ライブでは高音を抑えオクターブを下げて歌うフレディはこの頃も同じスタイルだが、若さで押している感じもあり、それほど違和感はない。
ドラムが若干荒削りな気がしないでもないし、ジョンが緻密に裏メロで主張したりするようなこともまだあまりないようだが、フレディに対するロジャーのサポートもいい感じだし、ブライアンのギターも安心して聴ける、痛いところのないライブだと思う。

レインボーシアターがどれくらいの規模の会場なのかはわからないが、ライブ盤にしては客の歓声はそれほど聞こえない気がする。
もちろん曲間やMC部分にはそれぞれ拍手や歓声はあるのだが、後の「ライブ・キラーズ」「ライブ・マジック」にあるような、フレディと観客の掛け合いや大合唱はなく、ものすごく盛り上がってますというほどの音量にはなっていない。
編集によって抑えられているということだろうか?

そういえばメンバー紹介もこのライブ盤にはないです。
「ライブ・キラーズ」のメンバー紹介部分の盛り上がりなんかけっこう好きだけどね。
ちなみにロジャーは「ライブ・キラーズ」は音が悪くてキライなんだそうです。

もともとクイーンに限らずライブ盤はスタジオ盤よりも低い評価をしてきた自分だが、このライブ盤はいいと思う。
とにかく水準はスタジオ盤並みに高いし、難な部分はほとんどない。

時間的にはCD1と2で半年くらいの差があり、セットリストも多少違うが、かぶっている曲も多い。
どちらもクライマックスに「Liar」を持ってきている。
「ボヘミアン・ラプソディー」「伝説のチャンピオン」といったワールドクラスのヒット曲が登場するのはもう少し後のことだ。
自分の好きな曲も「オペラ座」以降「ザ・ワークス」までに集中しているので、それほど思い入れのある曲はないが、貴重な記録であることは間違いない。

というわけで、「LIVE AT THE RAINBOW '74」。
あらためて思うけど、クイーンはこの頃から「リスナーを置いていかない」バンドだったことがわかる。
安い表現だと「万人受けするバンド」になるのかもしれないが、そういう存在になること自体がとても大変な話であり、今なお多くの人を引き付けてやまない貴重なバンド、そしてライブであると思う。
フレディはすでにこの世におらず、ジョンが引退した現在、ロジャーとブライアンが誰と何をしようとも、やはりそれはクイーンではないのだ。
エンディングの「God Save The Queen」を聴きながら、あらためてそんな想いにさせられました。
今後もこうした貴重な記録が再発されることを望みます。

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やってない 第30回 テレビゲーム

慟哭の非国民シリーズ、今回はテレビゲームです。
この呼び方が果たして今の世の中で適切なのかどうかすらわかりません。
驚くほどやっていない。
ポータブルゲーム(でいいの?)も含め、全っっ然やってません。

一般家庭にテレビゲームが普及して30年以上は経っていると思うが、自分の意志でハードやゲームソフトを入手したことは一切ない。
友人の家でひたすらゲームして過ごすとか、ゲーセンに入り浸りで「小岩の俊」と異名をとどろかしたとか、ネトゲにハマり廃人寸前まで行ったとか、そういうことも全然ない。

世間ではゲーム業界の話題が日経新聞にふつうに掲載されるようになって久しい。
テレビでも新しいゲーム機や新作ソフトのCMが日々流され、CMの中でもリアルな世界でも家族は子供からお年寄りまでゲームを通じて団欒に興じ、関連会社は球団経営するくらいの規模になっている。
あって当たり前の娯楽であり産業なのだが、自分はこのトシになるまで全く関わることなく生きてきたのだ。

それにしてもマリオとかテトリスとかぷよぷよとかFFとかドラクエくらいはやったことあるんでしょ?と聞かれたら、「ないに等しい」という回答になる。
一度姉夫婦の家でマリオカートをやらせてもらったことがあったが、日々楽しんでいる姉夫婦とド素人の自分ではまったく勝負にならず、全く勝てなかった。

やってみて初めてわかったのだが、マリオカートとは単なるカーレースではなく、相手の進路を妨害したりクルマに物を投げつけたりという野蛮な行為が許されており、幾度となく姉(の車)に物を投げつけられ自分の車は毎回大破。
こんな人でなしの遊びなんぞやめてやる!と逆ギレし、姉の家を飛び出して雪の札幌をさまよった・・というつらい経験だけが残った。
いえ、雪の札幌は捏造ですけど、とにかくこれでマリオカートに対する興味は消え失せた。

こんな調子なので対戦型とか競争型のゲームには全く向いていない。
ではロールプレイングとか構築型とか、一人黙々とやれるものはどうなのかと言うと、根気根性がない。
クイズとかパズルになると飽きっぽくてダメ。(同じだよ)

パソコンは仕事でもプライベートでも比較的早くから使っていたクチだが、ゲームで遊んだことはほとんどない。
昔ウチの会社では「仕事中のソリティアはやめましょう」などといったバカなおふれが出されたくらいだが、あんなのも少しやってすぐ飽きてしまった。

・・・書いててなんだか憂鬱になってきたが、ゲーム全般については村上春樹以上に興味がないのである。
こんなおっさんが日本にもいたんだ・・とお嘆きの方も多いと思われる。
政府指定非国民の資格充分だと思うが、今さら失われた30年は取り戻すことも不可能だ。
どうしよう・・

なお基本はインドア寄りなタイプであり、「ゲームよりもアウトドアで体を動かすことが好きです!」という人間では全くない。
世代や性格という要素から照らしても、ゲームに親しむ人間になっていて少しもおかしくないはずなのだが、なぜかそうはなっていない。
「キライ」「遠ざけた」「拒絶」という意識もなく、遠い国のできごとのようにぼんやりと過ごしていただけである。

ではテレビゲームではなく、リアルなゲームはどうだろうか。
これもあらためて考えると何もやっていないに等しい。
将棋や囲碁をやる習慣はなく、トランプやカルタやオセロも疎遠だ。
若い頃は好きだった麻雀も今は引退して久しく、雀荘にはもう10年以上足を運んでいない。

自分のような中年になると「ゲームに夢中になりすぎて生活や学習に支障をきたしている子供」にどう対処するか、という教育的問題にも直面している人も多いだろう。
こんな自分でも、もし20歳若かったら、おそらくゲーム産業の波にはそれなりに飲み込まれていたような気はする。
ただし生来根性なしで万事長続きせずのクソガキだったであろうから、廃人になるまで没頭・・という展開も考えにくい。
お友達とつきあい程度にゲームをやり、腕も大して上がらずという半端な子供時代を過ごしていたと思われる。

今は若い人から自分みたいなおっさんまで、電車の中でスマホのゲームをしてる人が非常に多い。
少し前まではポータブルなゲーム機で恐竜と戦ったり冒険に必要な秘密のアイテムを入手したりという人もいたが(知ったかぶり)、最近はそれほど見なくなったように感じる。
自分はスマホを使うようになってそろそろ3年になるが、やはりゲームは全然したことがない。
先日ある資格をとったのだが、その学習にクイズアプリみたいなものを使ったくらいである。(それゲームじゃねえよ)

というわけで、テレビゲーム。
書いてみてこれほどまでに自分がやってないとは思ってませんでした。
でも美容院ビリヤードと同じく危機感も全然持っていません。
近い将来、老人ホームでとなりの部屋のじいさんから「SYUNJIさん懐かしいテレビゲームやりましょうよ」と誘われたはいいけど、「自分ゲーム全然やって来なかったんで・・」とつれない返事をしてしまい、「あ、そうなの?そんなひといるんだね」と露骨に舌打ちされて気まずい空気に・・といった展開になる予感がします。(長い)
みなさん、テレビゲームって好きですか?
今からでもこれだけは学習しとけよというゲームってありますかね?

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行ってみた 第47回 奈良・神戸

旅は2日目。
この日は奈良方面でもまだ行ったことのない西の京に行くことにしました。

最初に訪れたのが薬師寺。
その名のとおり薬師如来像のある世界遺産です。

Yakusiji1

Yakusiji2

建物はほぼ再建で歴史を感じさせる状態ではありません。
塔や伽藍の白壁が異様に新しく、広い境内に点在する様は失礼ながらどこかテーマパークっぽい印象。
しかも東の塔は解体工事の真っ最中。

Yakusiji3

世界遺産なのに観光客はほとんどいません。
それでも薬師如来像はやはり見事でした。

Tosyodaiji1

続いて唐招提寺に移動。
薬師寺から歩ける距離にあります。

Tosyodaiji2

Tosyodaiji3

唐招提寺も世界遺産ですが、建物は古いものもあり、敷地内も起伏があり紅葉も多く変化に富んでいて、ハデさはありませんが見ていて飽きない場所です。

Tennoryo

西大寺の駅まで歩く途中、垂仁天皇陵が目の前に現れました。
遺跡として文部科学省が管理してるのかと思ったら、天皇陵なので宮内庁の管理下にあるようです。
周囲の住宅地にも天皇陵の一部が点在していて、民家と天皇陵が入り組んで存在しており、なんだか不思議な光景です。

電車で近鉄奈良まで移動し、昼飯を食おうと商店街を物色しましたが、さすがに連休なのでどの店も非常に混雑しています。

Fujita1

Fujita2

JR奈良駅方面へ少し歩き、ホテルフジタ奈良のレストランでハンバーグを食べました。
人も少なくゆったりと過ごせてよかったです。

Kofukuji

Narakoen1

興福寺を通り抜け、奈良公園まで歩きました。
奈良はそれほど来ている街ではないので、駅から奈良公園や東大寺までの距離感がいまいちあやふやでした。
歩いてみると思ったより遠いと感じます。

Narakoen2

Narakoen3

奈良公園は予想以上に紅葉がきれいでした。
2年前にも来ていますが、そのまま東大寺に突入しており奈良公園の紅葉には気づきませんでした。
鹿ももみじの下でくつろいだりしており、花札みたいな絵になっています。
今回は東大寺や春日大社には行きませんでした。

Puchimaru1

Puchimaru2

この後妻の知り合いとならまちの「ぷちまるカフェ~」に入りました。
店内に入って気づきましたが、偶然にも2年前に飛び込みで入った場所でした。

近鉄で大阪に帰りましたが、京都から帰るよりも電車がすいていてラクでした。
これまで京都から大阪まで夕方戻る時は、阪急も京阪もJRもやたら混雑しているという記憶しかありません。

この日の夜はなんばパークスでそばを食べました。
実は自分は体質的にコーヒーが合いません。
味や香りはキライではないので時々飲むのですが、本格的なコーヒーであればあるほど、体調に異変をきたします。
具体的には食欲不振・胃もたれ・全身倦怠感など。
コーヒー酔いとでも言うのでしょうか。
大げさかもしれませんが、この日は昼にホテルで飲んだコーヒーが特に合わなかったようで、夜はそば一杯を食うのがやっとの状態。
カラダからコーヒーが抜けるまで丸一日かかりました・・・

Huukei

ホテルの部屋は11階でしたが、遠くにあべのアルカスや通天閣が見えました。
上の写真の右側の一番高い建物があべのハルカス、左端の小さい塔が通天閣です。

翌朝は阪神電車で神戸へ。
相楽園という日本庭園が県庁前にあります。

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Sorakuen2

神戸市街には京都や奈良のように紅葉の名所はほとんどないと思いますが、ここは市街地にある隠れた紅葉スポットです。
神戸市長を務めた人の屋敷跡だそうですが、三宮や異人館といった神戸の主要観光地からは少し離れているせいか、観光客はほとんどいませんでした。
雰囲気としては東京で言えば浜離宮のような感じでしょうか。

Sorakuen3

Sorakuen4

紅葉は期待以上でした。
池のまわりにもみじがあり、この日は色づきも良く、京都の寺院にもひけを取らない美しさ。
結婚式用の写真を撮っている和装のカップルが複数組いました。
京都だと紅葉のある場所はどこも混雑がひどいので、こういうこともなかなかできないでしょう。

Sorakuen5

ついでと言っては失礼ですが、前日まで菊花展も開催されていたようで、すでに一部撤収に入ってはいましたが、菊の花も観賞できました。
(以前にも告白しましたが、実は菊の花が好きで、菊を見るとムダにテンションが上がるタチ。)

午後は神戸駅前のハーバーランドumieに移動。
ここに来るのも初めてです。

Umie1

Umie2

全国各地にある大型ショッピングモールと特に変わらない商業施設ですが、テナントに神戸や関西ならではの物を売る店もあって、こういう場所も退屈しません。

Umie3

Umie4

海岸沿いのデッキに出ると、山を背景としたポートタワーなどミナト神戸らしい風景が眺められるので、ベタですが神戸に来たと強く実感できる場所でもあります。
神戸に通うようになってまだ年数も浅いので、今回ここに来てよかったと思います。

ということで、今回の旅も終了。
天気もよく気温も高めで屋外にいてストレスを全く感じなかったのは非常にありがたかったです。
来年には姫路城の保存修理工事も終わりますので、次回は神戸を拠点にさらに西への行程を組もうかと思います。

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