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聴いてない 第191回 ファイアーハウス

今日採り上げるのはファイアーハウス。
果たしてどれくらいの方がご存じでしょうか?

このバンド、自分としてはほぼウォレントと同じような位置づけにある。
80年代末期に登場し、ハードロックな楽曲で長髪を振り乱して歌う人たちだが、全然聴いてないという点が共通。(乱暴すぎ)
聴いたことがあるのは「Reach For The Sky」「When I Look Into Your Eyes」の2曲だけ。
厳密には「「Reach For The Sky」はテープが途中で尽きてしまい、フルコーラスで録音できていないので、2曲に満たない。
従って聴いてない度は2。
「When I Look Into Your Eyes」は日本でもヒットしたはずだが、バラードなので彼らの本質的なハードロックバンドとしての魅力をほとんど知ることなく今に至る。
この点もウォレントと同じである。
各アルバムのジャケットにも見覚えのある絵はひとつもない。

ファイアーハウスは、ノースカロライナ州で結成。(ヴァージニア州と記載されているサイトもあり)
西海岸の出身ではないので、いわゆるLAメタルではないようだ。
1988年、ホワイト・ヒートというバンドにいたビル・レバティとマイケル・フォスターに、別のバンドで活動していたC.J.スネアとベリー・リチャードソンが合流。
ここからファイアーハウスとしてスタートする。

ファイアーハウスのデビューにはジョン・ボン・ジョビの強力な後押しがあったと言われる。
ジョンの紹介によりエピック・ソニーとの契約が決まり、1990年にファースト・アルバムをリリース。
デビューアルバムなのにダブルプラチナム獲得と異様に売れ、シングル「Don't Treat Me Bad」と「Love Of A Lifetime」は全米チャートの10位と3位を記録した。
91年にはアメリカン・ミュージック・アウォードでヘヴィメタル部門最優秀新人賞を受賞。
翌92年にセカンドアルバム「Hold Your Fire」を発表。
「Reach for The Sky」「Sleepin With You」「When I Look Into Your Eyes」とヒット曲を連発。
自分が2曲聴いたのもこの頃で、FMのエアチェックではなくMTVの音声をテープに録音している。

しかし。
ファイアーハウス、これ以降の動向が興味深い。
3枚目のアルバムからアメリカでの評判はぐっと落ちていくのだが、それがいわゆるグランジ・オルタナの台頭によるメタル粉砕の悲劇の体現なのか、ファイアーハウス自らの全米市場との決別の表れなのか、評価は分かれるところらしいのだ。

4枚目の「Good Acoustics」ではタイトルのとおりアコースティックに傾倒し、アメリカでは当時のアンプラブームにうまく乗れたかと思いきやあんまし売れず。
その後セルフ・プロデュースで「Category5」というアルバムを出したが、やっぱしアメリカではいまいち売れなかった。
それでも90年代のファイアーハウスは日本をはじめアジア各国やヨーロッパでは依然高い支持を得ていた、という話。
自分は聴いてなかったのでよく知らないんだが、日本ではそんなにファイアーハウスって売れてたの?

ちなみにファイアーハウス、ロックバンドにしては珍しくそれほどハデな離合集散は行っておらず、オリジナルメンバーの4人のうち3人は今もバンドにおり、途中から参加してきた人もそんなに多くはないそうだ。
仲良しでなによりではあるが、あたし的には物足りない感じですけど・・・

ファイアーハウスは、マーケットとしての日本をデビュー以来ずっと重視し続けてきた、クイーンのようなバンドであるらしい。
デビュー翌年の91年に早くも「Love Of A Lifetime」という来日公演のライブ4曲が入った日本限定のミニアルバムを発売している。
2000年には大阪公演のライブ盤「Bring'em Out Live」をリリース。
同年スタジオ盤「O2(オーツー)」を発表した際、ボーカルのC.J.スネアは日本向けのインタビューで「アルバムタイトルの意味は?」と問われて日本語で「お疲れさまでした!オッツ!」と答えている。
2008年にはナイト・レンジャーとともに、さらに2014年にはウィンガーやY&Tとともに来日公演を行っている。
へぇー・・・全然知らなかった。
「アメリカで売れなくても日本で売れればOK」と思っていたのだろうか?

大ざっぱに分析すると、日本ではメタルやハードロックに傾倒した音楽はアメリカほどには売れない傾向にあるようだ。
「ほどよくハード、適度にメロウ」「メロディーの美しさ・繊細さ」「キャッチーなリズム」といったあたりが日本では比較的支持されることになる。
具体例で言うと、ボン・ジョビは日本でもアメリカでも人気は高いが、シンデレラやスキッド・ロウになると日本ではなかなか評価が厳しいものになる。
もちろんシンデレラもスキッド・ロウもG.I.オレンジもレイフ・ギャレットも好きで聴いている人はたくさんいると思うが、なんとなくわかるような気もする。(本当か?)
で、その日本人受けする路線で進んできたのがファイアーハウスだという。
産業ロックの延長といった批判もあるようだが・・・

2曲しか聴いてないので評価なんか全然できないのだが、この2曲に限って言えば「うまい・しっかりしている」楽曲であると思う。
大して聴いてもいないくせに上から目線で申し訳ないが、少なくともムダに絶叫したりひび割れるほどサウンドいじったり生きたコウモリを食い散らかしたりサーベルで若手をどついたりといった野蛮な音楽ではなさそうです。

ウォレントもそうだが、もう5年早く登場していたら確実にもっと聴いていたであろうことは容易に想像できる。
80年代前半からあのサウンドを携えて活動していたら、柏村武昭もきっと無視はできなかったに違いない。
いえ、実際自分が90年以降は「サンスイ・ベストリクエスト」を聴かなくなっただけで、柏村武昭はきちんとファイアーハウスも紹介してたかもしれないですけど。

ということで、ファイアーハウス。
聴くとしたら自分の場合まずは当然「Hold Your Fire」からになりますが、他におすすめのアルバムがあればご指導いただけたらと思います。

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