聴いてない 第190回 キャメル
10年もBLOGをやってて多くの方からいろいろ教えていただいたにもかかわらず、結局プログレという分野について定着をみていないあたくし。
5大バンドは言うに及ばず、イングランドやU.K.やムーディー・ブルースなんかも聴いてはみたものの、安い自分の耳には心地よく響くというものではありませんでした。
そんな失われた10年の間、ついぞ採り上げることのなかった叙情派プログレ・バンド、キャメル。
もちろん聴いてません。
バンドの名前しか知らない。
昔から中古レコード・CD店に行くとプログレのコーナーというのがたいがいあって、そこには難解で偏差値の高そうなアルバムがたくさん並んでいた。
で、そこでクリムゾンやイエスやELPなどに混じって名前を見かけるのがキャメルである。
いえ、それだけです。
メンバーも作品名も一切知らない。
今さらオマエみたいな永久ド素人がキャメルなんか聴いてどうすんだよ的な話だとは思うが、人生何があるかわからないので、かつお節を削る程度に薄ーく調査。
そういえばもう長いことかつお節を手で削るということをしていないなぁ。(どうでもいい)
キャメルは1972年イギリスで結成された。
当時のメンバーは以下の人たちである。
アンドリュー・ラティマー(G)
ダグ・ファーガソン(B)
アンディ・ウォード(D)
ピーター・バーデンス(K)
73年、デビューアルバム「Camel」を発表。
75年のコンセプトアルバム「Music Inspired by The Snow Goose」は、全曲インストではあるが彼らの代表作となる。
しかしキャメルもプログレバンドの血の掟から逃れることはできず、76年にダグ・ファーガソンを解雇。
代わって元キャラバンのリチャード・シンクレアが加入。
78年にはピーター・バーデンスが脱退。
後任にはまたも元キャラバンのヤン・シェルハースとデイブ・シンクレアが参加。
79年には初の来日公演を実施。
しかし直後にキャラバン再結成のため元キャラバン組がどんどん離脱し、メンバーチェンジが続く。
81年にあのルバング島で発見された元日本兵の小野田さんにインスパイアされたコンセプトアルバム「Nude」を発表。
ちなみにこのアルバムには前田日明の入場テーマ曲である「Captured」が収録されている。
81年にはオリジナルメンバーがアンドリューだけとなり、翌年にはいったん活動休止となる。
91年にスタインベックの小説「怒りの葡萄」を題材にしたコンセプトアルバム「Dust And Dreams」をリリースし、ツアーも再開し日本でも公演が行われた。
その後もコンスタントにアルバム発表とツアーを続けており、会場はハウスレベルではあるが日本でも2000年までライブを行っている。
近年アンドリューの病気のため活動は停滞気味ではあるが、解散はしていないようである。
・・・・どれも一切知らなかった話だ。
そもそも花の80年代にプログレなどという分野には全然タッチして来なかったので、当然の結果ではある。
イエスやジェネシスのように80年代のチャラい金満サウンドにシフトするといったこともしなかったのだろう。
そういうことから考えると「硬派」なプログレバンドと思われる。
FMで柏村武昭や石田豊からキャメルについて教わったという経験も全くないし、アルバムジャケットに見覚えのあるものもほとんどない。
キャメルを調べると「叙情派」「アンサンブル」「エモーショナルなギター」「シンフォニック・ロック」「オリジナリティあふれるサウンド」といったキーワードがあちこちに出てくる。
いまいちイメージがつかめないが、緻密で多層で感情豊かな演奏ということだろうか。
サウンドの中心はアンドリュー・ラティマーのギターとピーター・バーデンスのキーボードで、初期の作品は二人が手がけた曲が多いそうだ。
アンドリュー・ラティマーは技巧というより表現にこだわるギタリストで、フルートを使うことでも知られ、キャメルは同じくフルートを扱うジェスロ・タルともよく比較されるとのこと。
音楽性は全然違うらしいが、どっちも全然聴いてないのでよくわからない・・・
で、主にヨーロッパ各国にキャメルのフォロワーとも言うべきプログレバンドが存在していて、影響力の高さは相当なものがあるらしい。
まあキャメルに限らない話だろうが、キャメルを語るサイトやBLOGでは非常に評価が高く、「プログレを聴くならば必ず押さえておかねばならない」などと学研の受験参考書みたいに言い切る人もいる。
当然プログレなので「そう簡単に良さがわかる音楽ではない」というハードルの高さはたぶんあるはずだ。
クリムゾンやイエスなんかは聴いてて当たり前で、キャメルを聴いておけばさらにステージが上がるよ、という感じなのかな?
「どんなの聴きます?」と問われて「ええ、キャメルなんかわりと好きですけど・・」と答えると相手の表情が変わる、というクラスのバンドでしょうか。(知ったかぶり)
それにしても、前田の「キャプチュード」はキャメルの曲だったのね・・・
技の名前にもなってる有名なテーマ曲だけど、そういう部分からキャメル情報に到達するということも全然なかったなぁ。
というか、前田がキャメルのファンだったのか?
ついでに言うとキャメル・クラッチというプロレス技があるが、昔何度教えても必ず「キャラメル・クラッチ」と言ってしまう友人がいた。
木戸修が使うのは「キド・クラッチ」である。
なお木戸修の娘はプロゴルファー木戸愛である。
あ、いりませんかね、この情報は・・・
というわけで、キャメル。
プログレな上にさらにマニア向けなバンドっぽいので、自分みたいな三流が聴けるものではないだろうとは思いますが、ご参考までにどんな感じの音楽なのか教えていただけたらと思います。
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