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やってない 第25回 園芸

趣味も特技も資格も貯金もあまり持たず地味に生息する自分ですが、趣味の範疇に全く入ってこないジャンルに園芸があります。
園芸の定義や範囲を語るのは難しいが、花や草木や野菜なんかを植えたり育てたり、いわゆる「土に親しむ」といった行為全般をイメージしている。
で、そうした意味での園芸は全然やっていない。
農業や畜産に従事したことももちろんないが、ガーデニングや庭木の手入れや花を生けることも全くしない。

園芸をやらない理由は「面倒だから」である。(直球)
植物の世話ですら面倒という救いようのないモノグサだが、これが一番大きな理由だ。
時々旅行で数日家を空けることもあるので、基本的にいきものの世話はあまり向いていないのよね、という言い訳もある。
ただし興味はほとんどないが、「嫌い」という感覚もあまりない。
別の世界の文化みたいなとらえ方をしている感じに近い。

決して自慢できる話ではないので、育った家庭環境のせいにしたいところだったんだが、実は我が家はこの点はむしろ近所のお宅よりもハデに活動していたほうだ。
父親は生前庭いじりや鉢植えの花を育てるのがかなり好きで、材木でひな壇をこしらえて植木を並べたり、道路に面したフェンスにバラの生け垣をこさえたり、当時よその家ではあまり見たことのないような黄色っぽい玉砂利を庭に敷き詰めて手入れしたりしていた。

また家庭菜園もけっこうチカラを入れていて、自前の肥料までこしらえてスイカやナスやキュウリを作ったりもしていたのだ。
いったい何を原料に肥料を作っていたのかわからないが、父親が肥料をまく度に家の周りがやたら臭かったことは覚えている。

なお我が家は昭和の新興住宅地にあり、決して農家のような広い土地や家があったわけではない。
「家庭菜園」と書いたが、実はそれは我が家の敷地の外にあったのである。
当時家の裏は空き地で塀などもなく出入りが自由にできたため、父親も含めて近所の住民は地主に無断で空き地にそれぞれ菜園を勝手に作ったりしていた、というのどかな時代であった。
今近所でそんなことをする変人は誰もいない。

いずれにしろ成果は素人の域を出なかったが、父親は間違いなく趣味のひとつに園芸があったのだ。
母親は父親の趣味については「水道代がかかる」という貧乏くさい理由で批判的だったが・・・
で、そんな父親に育てられた姉は、趣味というほどの気合いはないが、今も観葉植物を置いたりベランダでゴーヤを育てたりといった、まあふつうの主婦が手がける程度のレベルで園芸を楽しんでいる。
また習い事で生け花を多少経験しているので、花についての知識や技術も人並みにはあるようだ。

しかし。
弟の自分は中年になった今もなおとりたてて園芸に興味はない。
我が家のベランダには妻が世話する植木がいくつかはあるのだが、自分の役目は毛虫を取ることくらいで、季節の花々がいったいいつ咲いていたのか気づかないような生活を送っている。

小学校の理科の授業でアサガオやヒマワリを育てるなどといった園芸体験もあるにはあったが、特にその後才能が開花したり趣味に発展したり、という展開は全然なかった。
桜や菊など花を観賞すること自体は嫌いではないが、自ら育て慈しむという発想には全然ならない。
草木や花は自分にとって山や海と同じく「風景」の要素なのだ。

まあ都市近郊のサラリーマン家庭で育った男の場合、若い頃から園芸大好きという人もそんなにいないような気もするけど、ある程度年齢を重ねると土への回帰が始まり、突然庭に木を植えてみたり近所で畑をレンタルしてパプリカあたりを作ってみたり、なんてことが起こるのだろうか。
都内に住む会社の同僚は、最近御殿場あたりにけっこう広い土地を借りて週末菜園を楽しんでいるらしい。
平日は土地を貸している農家の人が管理してくれるので、週末だけ世話する方法でも枯れたりせず菜園として成り立っているんだそうだ。
近郊の農家ではこのように休耕地を活用するビジネスとして発展させてるケースも増えているとのこと。

先のことはわからないが、もし自分が園芸デビューするとしたら、候補にあがるのは菊の花である。(変?)
なぜか若い頃から菊の花は好きで、笠間や小田原など菊まつりに行ったりすることもある。
「オマエは菊をなめているのう。そんな簡単な花じゃないぞよ」などと菊愛好会の古参に叱られたりするのかもしれないけど、そんなデタラメな発想をぬるく持ちつつ、実際には何もせずにムダに歳を重ねている。

というわけで、園芸。
それなりの年齢になれば園芸のひとつもたしなむくらいの度量や余裕がほしいとは思いますけど、今のところ全く興味もなく何もしていない状態です。
みなさんの園芸活動はいかがでしょうか?

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コメント

SYUNJIさん、こんばんは。
「レンタル農地」というのでしょうか、狭い農地を
借りて野菜などを育てるのがちょっとはやっている
そうですね。ストレス解消にもよいそうです。

さて、私もSYUNJIさんと同じく園芸には全く縁が
ありません。ただし父は園芸好きでいわゆる「盆栽」
をやっています。食べられる植物は育てたことが
なかったと思います。
小学校の頃、すんでいたマンションの部屋が1階
にあり、小さな庭がありましたので父がそこで盆栽をしていました。
私は「ジャガイモを植えたら食べられるかも」と思って、
勝手に庭に埋めてみました。すると、みるみるうちに
つるが伸びて、父が「虫がつく」といって全部ひっこ
抜きました(笑)。(サツマイモだったかも)

現在、会社で庶務を担当していますが、観葉植物に
水をやる仕事があります。毎週1回水をやるだけですが、
それなりに愛着がわいてきて、園芸をやる方の気持ちが
すこしわかったような気がしています。

投稿: モンスリー | 2013.11.10 14:29

モンスリーさん、コメントありがとうございます。

>さて、私もSYUNJIさんと同じく園芸には全く縁がありません。
>ただし父は園芸好きでいわゆる「盆栽」をやっています。

そうでしたか。
盆栽もマジメに取り組めばきっと奥が深くて楽しいんでしょうね。
たぶん自分の父親も、生きていれば盆栽も手がけていたように思います。

>すると、みるみるうちにつるが伸びて、父が「虫がつく」といって全部ひっこ抜きました(笑)。

盆栽とイモは共存はできなさそうですけど。(笑)
このあたりが園芸の難しいところですね。

>毎週1回水をやるだけですが、それなりに愛着がわいてきて、園芸をやる方の気持ちがすこしわかったような気がしています。

考えたら自分は観葉植物すら育てていないですね。
つくづく生き物の世話に向いていない人間のようです。

投稿: SYUNJI | 2013.11.10 20:38

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