行ってみた 第39回 松江・出雲・米子
旅は3日目。
足立美術館に行ってみました。
数々の近代日本画コレクションと美しい庭園で有名ですが、もちろん来るのは初めてです。
結論から言うと、日本画よりも庭園のほうが圧倒的に記憶に残りました。
順路に従って進むと先に庭園を鑑賞することになります。
近くの山を借景として、丁寧に刈り込まれた庭木や白砂や岩で水の流れを表現している庭園は、京都の醍醐寺を思わせるような迫力があります。
逆に言えばわびさびの枯れたイメージはあまりありません。
やや残念なのは、庭を直接見られる場所がかなり限定されていることです。
メインの庭園を正面から見るには、館内からガラス越しに庭を眺めることになるのですが、やはり庭のまとう空気や木の香りや虫の音なども合わせて鑑賞したいところ。
まあ当日はかなり暑かったので、涼しい館内から庭を眺められてラクではあったのですけど。
基本的に庭には下りられません。
これだけ手入れの行き届いた庭なので、観光客が大挙して庭をぞろぞろ歩いたりしたらやはり面倒なことになりそうです。
敷地内でヘビを見かけました。
旅の途中でヘビに出会うと何か幸運がおとずれる・・・ような話ってありませんでしたっけ?(適当)
松江の市街に戻って来ました。
「なくりあ」というお店で昼食。
季節野菜のセイロ蒸しランチを食べましたが、野菜の甘みが非常にはっきり感じられておいしかったです。
午後は松江城に行ってみました。
黒いシルエットで松本城にも少し似ています。
松江城は築城当時のまま天守が現存する12城のひとつです。
天守からは松江の街並みがよく見えます。
松江から宍道湖を見ながら出雲に移動。
この日の宍道湖は風がかなり強かったです。
出雲に着いたらちょうど日が暮れました。
ぜひ食べたいと思っていた出雲そばを、「羽根屋」という江戸末期創業の老舗店で食べました。
間口が狭く奥に長いという店構えで、一番奥の座敷に通されました。
とても静かで落ち着いた雰囲気。
そばは香りがしっかりしていて非常にシャープな味がしました。
翌朝は出雲大社に行きました。
「行ってない」シリーズで紹介した場所の中で行ってみたのは初めてです。
getsmart0086さんに教えていただいたとおり、入り口付近に「さざれ石」がありました。
しかし。
もっと荘厳で厳粛な場所なのかと思ってましたが、雰囲気は案外ふつうで、あちこちにある日本の神社とそう違わない印象。
今年は伊勢神宮とともに遷宮を迎えた出雲大社ですが、二つの神社は全然印象が異なりますね。
同時に語るべき場所ではないように思いました。
例のでかい大注連縄も見てみましたが、想像していたよりは小さな感じ。
勝手にもっと巨大なものだと思っていたので、なんだかやや拍子抜け。
最近は注連縄に向かって小銭を投げて刺す行為もNGだそうで、下がっている注連縄の底部分には網がかけられていました。
うーん・・・ちょっとやってみたかったなぁ。
日御碕灯台にも行ってみました。
美保関よりも高く断崖にあるので、眺めはこちらのほうが圧倒的に火曜サスペンスです。
昼は出雲大社の近くの「荒木屋」で再び出雲そば。
ここも有名な店のようで、出る頃には行列ができていました。
この日もとても暑く、午前中でかなりくたびれてしまったのですが、タマゴの乗った出雲そばで体力は劇的に回復しました。
午後は玉造温泉に寄ってみました。
出雲の伝統工芸品の勾玉のオブジェが橋にくっついています。
川の両岸に大小様々な温泉宿が集まっていて、あの星野リゾートの宿もあります。
温泉にはつかりませんでしたが、足湯で一休み。
玉造温泉は美肌の湯として女性に人気があり、観光パンフレットでもさかんに女子力アップを宣伝しています。
温泉宿のスキマにところどころ女性をターゲットにした雑貨店やカフェなどがあります。
写真はそんなカフェや雑貨店がひとつの建物にまとまっている「玉造アートボックス」にある「mama cafe」のラテ。
平日だったので観光客そのものがほとんどいませんでしたが、それでも確かにひとりで雑貨や陶器を探して歩いている30代女性を何度か見かけました。
紅葉などの時期ならもっと多くの女性がいるんでしょうね。
そんな女子力アップ系のカフェで休んでいると、どこか仙川や国立の街中にいるような錯覚を起こします。
なんだか不思議な温泉街です。
再び米子に戻り、ある書店に入りました。
業界では有名な「今井書店」です。
郊外の大きな書店なのですが、「本の学校」と名乗っていて、書店の中で様々なイベントを行ったり、出版業界人育成事業として全国の業界の人たちを集めて研修したりといった先進的な会社です。
米子に行ったらぜひ立ち寄ってみたいと思っていたのでした。
この日行われていたイベントは全国のインスタントラーメンを展示し、その場で調理して食べることもできるという、書店らしからぬ催しでした。
夕方だったので実際に調理してる人はいませんでしたが、本とは全然関係ないイベントに驚きました。
噂通りのすごい書店です。
この日は皆生温泉の「ベイサイドスクエア 皆生ホテル」に泊まりました。
非常にきれいで部屋も広く、浴槽も種類が多く、日本海を眺めながら温泉につかる展望風呂もあります。
皆生温泉はエリアとしてはそれほど広い地域ではありませんが、でかいホテル旅館が林立していて、収容客数としては山陰最大の温泉街だそうです。
さて山陰の旅もそろそろ終了。
米子鬼太郎空港のそばでカニやイカを土産に買いました。
今回行った場所は全て初めてという旅でしたが、非常によかったです。
次に山陰を訪れるなら、鳥取砂丘や石見銀山にも足を延ばしてみたいと思います。
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コメント
ルドフィーです。
携帯電話が鳴ってびっくりしたなぁ、もう!(←古典)
お久しぶりです。
私はいたって元気です。
死んでないって(笑)>ぷっきーさん
近々復活します。でわでわ~
投稿: ルドルフ | 2013.09.29 07:00
いやーすいませんでした、突然電話してしまって。
無事でなにより?です。
またどこかで集まって飲み食いしましょう。
実は旅行中にまた地方の麺類を食ってきました・・
報告は後ほどいたします。(いらない?)
投稿: SYUNJI | 2013.09.29 08:50
こんにちは。
松江は2年ほど前に旅行しましたが、市内の川を船でめぐるのがとても面白かったです。
2回も乗ってしまいました。
でも出雲大社はちょうど遷宮の真っ最中で見られませんでした。
残念。
投稿: 木曽のあばら屋 | 2013.09.29 20:10
木曽のあばら屋さん、コメントありがとうございます。
>松江は2年ほど前に旅行しましたが、市内の川を船でめぐるのがとても面白かったです。
これは実は自分も乗りたかったんですが、やはり暑さに怖じけてしまいました・・
舟に乗ってて熱中症になったら困りますし。(貧弱)
出雲大社は遷宮は終わっていたのですが、どこがどう変わったのかがよくわかりませんでした・・
投稿: SYUNJI | 2013.10.01 23:41
松江というか、出雲大社には縁があってなんどか行っております。仕事がほとんどでしたが、旅行的には日御碕、出雲大社、玉造温泉てなとこが松江での旅行。一度きりです。その後、鳥取砂丘を駆け足で見学(電車の乗り継ぎの間にタクシー飛ばした)、そのまま天橋立にいくという行程でした。今月神無月に出雲にいきたいなあと思っていますが、どうも休めそうにない。60年にいちどなのになあ?
投稿: マルチオーディオ | 2013.10.04 17:23
マルチオーディオさん、コメントありがとうございます。
>その後、鳥取砂丘を駆け足で見学(電車の乗り継ぎの間にタクシー飛ばした)、そのまま天橋立にいくという行程でした。
ええ~?それはかなりの強行軍ですね。
あまり距離感がわかってませんが、鳥取砂丘から天橋立って結構遠いのではないですか?
どっちも行ったことないですけど・・
>今月神無月に出雲にいきたいなあと思っていますが、どうも休めそうにない。
出雲では「神在月」と言うそうですね。
そうか、この時期に行けばもっといろいろ行事があるんですね。
投稿: SYUNJI | 2013.10.04 22:11
足立美術館は、行ったことないです。安来の近くにあるんですね。
松江城も登城したことないです。
近々、出雲大社に行く予定にしています。大縄”注連縄”に小銭を投げさす行為はNGになってますか!
出雲そばも楽しみです。
”玉造温泉”で疲れた体と心を癒したいが・・・
”今井書店”知らなかったなぁ、行ってみたいところです。
投稿: かまぼこRock | 2013.11.09 08:45
>足立美術館は、行ったことないです。安来の近くにあるんですね。
>松江城も登城したことないです。
そうでしたか。
今回行ったところは全て初めてだったので、自分にとっては新鮮でした。
>大縄”注連縄”に小銭を投げさす行為はNGになってますか!
そうなんですよ。
注連縄の底には金網がかけられていて、小銭を投げても刺さらないようになっていました。
それでも試す人はいるらしいですけど・・
玉造温泉はなんだか不思議な感じですね。
一見ふつうの温泉街ですけど、あちこちに女子旅向けの店が点在しています。
今井書店はおすすめです。
ずうっと行きたいと思っていたので、今回行くことができてよかったです。
投稿: SYUNJI | 2013.11.09 22:57