聴いてない 第184回 スキッド・ロウ
スキッド・ロウは自分の貧弱な洋楽鑑賞歴の中で全くかすりもしなかったバンドである。
1曲も聴いていないのは不思議でもなんでもないのだが、時期的にはどこかで1曲くらい出会っていてもおかしくはない気もしていた。
遠ざけたという感覚も特になく、クラスもクラブも全く違うけど名前だけ知っていてやっぱり話したことはない同窓生のような位置づけである。
いずれにしても聴いてない度は手堅く1。
1曲も知らないし、アルバムのタイトルやジャケットも全然知らない。
知っているのはバンド名とセバスチャン・バックだけ。
そのセバスチャンにしても顔まではっきりとはわからない。
柏村武昭も津嘉山正種もウィリアム・ジャクソンも石田豊も小林克也も、スキッド・ロウについては何も教えてくれなかった。
彼らのプロフィールを調べてみた。
スキッド・ロウは1986年、アメリカのニュー・ジャージー州で結成された。
結成当時のメンバーはデイブ・スネイク・セイボ(G)、レイチェル・ボラン(B)、スコッティ・ヒル(G)、ロブ・アフューソ(d)、マット・ファローン(Vo)。
その後ボーカルがセバスチャン・バックに代わり、1989年にデビュー。
ふーん・・・
セバスチャン・バックって結成当時のはえぬきどまんなかメンバーではなかったんだね。
デビューまでにジョン・ボン・ジョビやリッチー・サンボラのサポートを受けていたこともあり、「ボン・ジョビの弟分」というキャッチも付けられていたようだ。
このキャッチはかすかに覚えている。
スキッド・ロウとはどういう意味か?
調べてみたら、そもそもskidとは「木材を滑らせて運搬するための枕木」のことで、さらにその枕木が敷き詰められた道をスキッド・ロード、そんな道がある土地や地区のことをスキッド・ロウと呼ぶそうである。
アメリカのあちこちにあるらしいが、一番有名なのはロサンゼルス内の地区名とのこと。
ダウンタウン中心部に位置するが、貧困層が多く住み、犯罪も多発していてあまり安全な場所ではなさそうである。
で、バンド名のスキッド・ロウの由来がどこの都市にある枕木なのかは不明。
というか枕木由来なのかどうかもわからなかった。
デビューアルバム「Skid Row」は全米6位の大ヒットを記録。
91年に2枚目のアルバム「Slave To The Grind」をリリースし、全米チャート初登場1位を獲得。
これはHM/HR史上初の快挙だそうだ。
98年にセバスチャン・バックがバンドを脱退。
バンドは一時解散状態となるが、2003年にボーカルのジョニー・ソリンジャーが加入し再結成された。
この間セバスチャンは離婚したりハリケーンで自宅が壊滅したりとかなり気の毒な展開に。
バンドは2006年にもアルバムを発表しているが、ファンの間ではセバスチャン待望論が根強い。
わいては消える復帰の噂に、セバスチャン本人も「スキッド・ロウは高校の卒業アルバムみたいなもの」と復帰を否定し続けてきた。
ところが昨年セバスチャンはファンの復帰の可能性の質問に答える形で「メンバー5人のうち4人は(復帰に)賛成している」とツィッターで発言。
これには「あれはセバスチャンの宣伝」と現ボーカルのジョニーが反論した。
結局2013年の今もセバスチャン復帰は実現していない。
どれも全く知らない話だが、どうやらセバスチャン・バックが今も重要な人物であることは間違いなさそうだ。
セバスチャン復帰に4人がホントに賛成してるのかなんとなく疑わしいが、あっさり話がまとまってしまうかもしれない。
89年デビューで大ヒット・・という歴史は、自分にとってはかなり微妙な時期だ。
もちろんこの頃もチャートをMTVなどで多少追ってはいたが、すでにFMによるエアチェックやミュージックライフ購読などからは遠ざかりつつあったため、新しい音楽情報を仕入れる物量も確実に減っていた。
スキッド・ロウの登場がもう3年早かったら、おそらくは1曲くらいは聴いていたんじゃないだろうか。
音楽性としてはボン・ジョビの弟っぽいサウンド・・・なのかはわからないが、カテゴリーとしてはメタル芸人にくくられることが多いようだ。
しかしながら聴きやすいメロディとリズム、適度にハード&メロウといった、ボン・ジョビ風の評価があちこちで見つかる。
それゆえ女性ファンも多く、この点はむしろコアなメタルファンからは「軟弱」と厳しく見られていることもあるようだ。
セバスチャン・バックのボーカルはがなり系だそうだが、バラードも器用に歌いこなす人らしく、曲により声の質をかなり変えて歌っているとのこと。
ということはミーハーな自分にも聴きやすいのだろうか?
ということでスキッド・ロウ。
いいトシして今さらスキッド・ロウでもないかもしれませんけど、もしボン・ジョビに近い音なのであればなんとか聴けそうな希望がわいてきました。(ボン・ジョビもあまりマジメに聴いてませんが・・・)
聴くなら当然セバスチャン在籍時のアルバムからとなるでしょうけど、おすすめのアルバムがあればご指導いただきたいと思います。
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コメント
オジキ。
お誕生日を迎えても衰えぬ向学心に感動しているV.J.といいます。←師匠風の導入(懐かしい…)
スキッド・ロウね!
え…
なに…
だれこれ…
なにゆってっか1ミクロンもワカンネ…
SKID ROWといえば、ゲイリー・ムーア―とフィル・リノット(そんな発音してたら、ピーター・バカランにぶんなぐられます…)がいた、Pグレ崩れのハードロックバンドじゃないっすか!
ゲイリー・ムーア―がぼんじょびの子分なんて…
と、言う事で、こっちのスキッドロウは存在すら知りませんでした…
投稿: V.J. | 2013.06.23 23:57
私も知っているのは昔のやつ。全く知りませんでした。
投稿: ぷくちゃん | 2013.06.24 04:59
V.J.若、コメントありがとうね・・・とのんきに構えてたら、
>SKID ROWといえば、ゲイリー・ムーア―とフィル・リノット
え?この二人がいたバンドってシン・リジィではないの?
・・・で、もう一度調べてみたら衝撃の情報が!!
スキッド・ロウってゲイリー・ムーアのほうが先なんスね・・
すいません、1ミクロンも知りませんでした・・・
ウィキペディアではゲイリー・ムーアのバンドに全くふれてないし・・(言い訳)
元メンバーの人がアメリカのスキッド・ロウに対して無断で名前を使用したことを非難した、なんて情報もありました。
http://amass.jp/552
投稿: SYUNJI | 2013.06.24 22:52
長きにわたり先輩と交流し深い愛を育んできたつもりが、本日のコメントで深い断絶を自覚させられたSYUNJIといいます。(キモイし意味不明)
先輩も英スキッド・ロウのほうですか・・
そっちを全く知らなかったあたし。
なんだかまるで長州小力や小石田純一を見て笑ってるわりに長州力や石田純一の特徴をよく知らない中学生のような有様です。(違うと思う)
また出直して日々精進いたしますので、ご指導よろしくお願いします。(棒読み)
投稿: SYUNJI | 2013.06.24 23:05