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聴いてない 第178回 ビッグ・カントリー

洋楽界において本国では人気の高いアーチストなのになぜか日本では全然人気がない、という例は意外に多いように思う。
当BLOGでもいくつか採り上げているが、ミート・ローフボブ・シーガーなどは本国の評価と日本での人気には異常な乖離が発生しているようだ。
今日のお題であるビッグ・カントリーもどうやらそんな扱いらしく、本国イギリスではTOP10入りを記録したアルバムを複数枚持つくらいのレベルなのだが、日本ではヘタすると一発屋に分類されることもあるというバンドだ。

ビッグ・カントリー、聴いてない度は3。
大ヒット曲「In A Big Country」と、「Look Away」という曲だけ知っている。
アルバムは聴いておらず、メンバーも一人も知らない。
ファンの方には申し訳ないけど、こういう日本のリスナーはかなり多いんじゃないかと思う。

とりあえずビッグ・カントリーについてスモールな付け焼き刃学習。
まずビッグ・カントリーというトシちゃんばりのビッグで大胆な名前は、「広い田園」「広大な原野」みたいな意味らしい。
「In A Big Country」という曲においては、スコットランドの大地を表しているとのこと。
自分は勝手に「でかい国」だと解釈してカナダかアメリカのバンドだと思っていたが、スコットランド出身の四人組だそうだ。
あたしの英語読解力はそもそもこんなレベルです。

さてビッグ・カントリー、1981年にスチュアート・アダムソン、ブルース・ワトソン、トニー・バトラー、マーク・ブレゼジッキーの4人で結成された。
1982年に当時の人気プロデューサーであるクリス・トーマスのプロデュースでファーストシングルを発表。
しかし順位はいまいちだったのでプロデューサーをこれまた人気者スティーブ・リリーホワイトに変更。
これは功を奏し翌年のシングル「Fields of Fire」と「In A Big Country」は英米で大ヒット。
ファーストアルバムも本国イギリスでは3位を記録した。

ここから先の展開が日本とイギリスでは大きく違うと思われる。
84年のセカンドアルバム 「Steeltown」はイギリスでは1位、86年の「Seer」も2位まで上がった大ヒットアルバムである。
しかし日本での記録はもう全然わからない。
「Seer」からカットされたシングル「Look Away」はエアチェックはできたけどそんなにヒットはしてなかったと思うし、イギリスではこのアルバムからさらに3曲のシングルヒットが出たそうだが、全然聴いたことはない。

リーダーのスチュアート・アダムソンはスキッズというバンドの出身なので、ビッグ・カントリー結成時には超ド新人という身分ではなかったようだが、それでもクリス・トーマスやスティーブ・リリーホワイトといったそれこそビッグネームなプロデューサーを起用できたという略歴はけっこう驚きである。
事務所やレコード会社的にも最初から大きな期待を持っていたということだろうか。

オリジナルのアルバムは99年まで制作されているが、バンドは2000年に解散。
さらにスチュアートは2001年に自殺。
残ったメンバーで何度か再結成しているが、昨年トニー・バトラーが脱退を表明している。
なおトニーとマークはピート・タウンゼンドのソロ・アルバムに参加したことがあるそうだ。

人気絶頂の頃、スチュアートは「世界中でロックバンドはU2、シンプル・マインズ、エコー・アンド・ザ・バニーメン、そしてビッグ・カントリーの4つだけだ」と豪語していたそうだ。
そうスか・・・4つの中で聴いていたのはU2だけだったなぁ。

自分がビッグ・カントリーを知った経緯は、たぶんバンド・エイドである。
当時「バンド・エイド・スペシャル」というオムニバスのLP盤が発売され、それをレンタルで聴いた。
もちろんバンド・エイドの「Do They Know It's Christmas?」目当てに借りたのだが、このレコードにビッグ・カントリーの「In A Big Country」が収録されていたのだ。
他にもティアーズ・フォー・フィアーズの「Mothers Talk」、ボン・ジョビの「Runaway(夜明けのラナウェイ)」などが入っていた。
すでにお気づきのとおり、名前こそ「バンド・エイド・スペシャル」とは言うものの、ボン・ジョビなんかアメリカの人たちだし、もちろんユニットにも参加していない。
どうやら日本だけの企画盤だったようだが、いちおうCD化もされたらしい。

ビッグ・カントリーについては、その後「クロスオーバー・イレブン」で「In A Big Country」のロング・バージョンをエアチェック。
少し経ってから「Look Away」も録音できたが、これはあまり印象に残っていない。
なので実質「In A Big Country」しか知らないも同然だが、この曲はなかなかいいと思う。
行進曲のようなロールなドラムに、ギターを使ってバグパイプのような音を出しているのが特徴だが、広大で力強いサウンドや途中で入る剛竜馬のような「ショアッ!!」というかけ声は聴いていて元気になる感じだ。(ゆがんだ感想)

しかしアルバムを借りてみるところまで意欲はわかず、以降彼らの曲をFMで聴く機会は全然なかったので、鑑賞としてはこれっきりになっている。
友人との会話にビッグ・カントリーが登場したことも一切ない。

ということで今さらではあるが四半世紀以上も放置してしまった状態のビッグ・カントリー。
日本での評価も全く見当がつきませんし、掘り起こして聴くことも難しいのかもしれませんが、聴いていた方がおられましたら感想など教えていただけたらと思います。

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コメント

SYUNJIさん、お邪魔します。

ビッグ・カントリー、追っかけていました。好きでした。きっかけは「イン・ア・ビッグ・カントリー」でした。あのバグパイプに似せたギターの音色が印象的で、惹かれました。今でも、結構の頻度で聴いています。

80年代のアルバムまでは追っかけていましたが、その年代最後に出た4作目で音が変わって米国に向いた感じとなり、ガッカリして熱が冷めてしまいました・・・。

当時の大半の英国系ミーハー・バンドの音とは違い、そのしっかりした“男性的な”サウンドは個性的でした。
でも、好き嫌いが分かれるサウンドだとは思います。
自分も、好きな曲は多くあり好きなんですけど、多少一本調子な面があるので?アルバム1枚通して聴くのはちょっと辛い・・・って感じもありますからね。(本当に好きなのか?)

もし聴く機会があれば、個人的にはセカンドアルバムまでがお薦めです。

投稿: まったり男 | 2013.02.21 14:28

まったりさん、コメントありがとうございます。

>あのバグパイプに似せたギターの音色が印象的で、惹かれました。

これ、今思うとすごい特徴ですね。
こういう音を出すバンドも珍しかったんじゃないかと思いますが・・

>その年代最後に出た4作目で音が変わって米国に向いた感じとなり、ガッカリして熱が冷めてしまいました・・・。

そうスか・・
でも4作目まで聴いておられたってのはすごいですね。
自分は「Look Away」以降はFMでもビッグ・カントリーを聴く機会は全然ありませんでした。
まずはファーストアルバムを探してみようかと思います。

投稿: SYUNJI | 2013.02.22 22:34

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