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やってない 第21回 世間話

さっぱり意味不明なタイトルですが、今回のエントリに対する感想はおそらく「ああーわかるわかる」という方と「何を言っているのか全然わからない。バカじゃないの?」という方に分かれることと思います。

さて世間話。
正確には「やってない」というより「やれない・できない・苦手」ですけど、この時点で「なにそれ?やりゃいいだけじゃん」となりますわね、ふつう。
要するに自分は人見知り胃腸よわよわOPP芸人なので、世間話もまともにできない、ということです。
そもそも世間話なんぞ「やれる・やれない」という観点で語るようなものじゃなく、意識して構えた時点で世間話じゃないだろってものなんですけどね。

もう少し説明させてください。
初対面の人と対峙した時(大げさ)や、生活のいろんな場面の中で少し時間ができた時、お店に客として行ったりサービスを受ける時など、ふつうに世間話をする場面てのはいくらでもあると思うんだが、その時にうまく話ができないのが自分である、ということですわ。

たとえば。
ひとりでタクシーに乗った時。
床屋で髪を切ってもらっている時。
買い物にでかけて品物を選んだりオカネを払う時。
仕事でよその会社に出かけて会議が始まる間のちょっとした時間。

「・・・それで?そこでなんで世間話ができないの?」ってなると思うんですけど、それがうまくできないんですよ。
何を話したらいいのかわからないし、そんなに世間話のネタなんて持ってないし。
で、自分は上記のような場面では基本的に黙ってます。
「なんちゅう愛想のないヤツ」と思われるでしょうけど、実際そんなもんです。

以前妻の知り合いの案内で信楽焼の店に行った時、自分は特に買いたいものもないので並んでいる焼き物をぼんやりとながめていた。
するとお店の方が突然自分に「今日は新幹線で来られたんですか?」と聞いてきた。
突然と思ったのは当然自分だけで、お店の人は客として来てくれた自分に、しかも手持ち無沙汰でぼんやり退屈そうにしているのを見かねて?の配慮として話しかけてくれたのだが、不意をつかれた(大げさ)自分は「はい。」と返事をしてそのまま黙ってしまったのだった。

黙ったあと「しまった」とは思ったんだが、次の言葉が出てこない。
新幹線で来たのは事実なので回答は間違いじゃないんだけど、オトナの反応としては全く不適切なのだった。
そこは「そうなんですよ。今日はちょっと混雑してましたね」とか「はい、信楽は初めてなんですよ。けっこう暑いですね」くらい言えないといけないよなぁ。

お店の人も「なんだこいつ」と思ったらしく、それ以上は話しかけてこなかった。
今思い出してもがっかりである。
もうこんなの世間話以前の問題です。

こんな自分ほどポンコツではないけど、やはり人見知りで世間話や雑談が苦手な人は一定の割合で存在するようで、「気軽に雑談できる本」「話の接ぎ穂に困らない本」などは書店に行けば必ず置いてある。
特にビジネスにおいて「雑談もできないヤツ」はジャマでしかないので、みんな克服しようと思っているのだろう。

しかし。
この手のノウハウ本で雑談苦手が克服できた試しがない。(←読んでたのかよ)
だいたい書いてあることは「さあ勇気を出して話しかけてみましょう」「お天気でも家族のことでも故郷の話でも何でもいいんです」などといった、「世間話で苦労したことのない人」からのアプローチだ。
「だからそれができないんですけど」といったことばかりで、一生わかりあえない断絶がそこにある。(大げさ)

仕事の面でもこんなクソ性格は基本的に不利にしかはたらかないけど、仕事の場合は周囲の人と共通の目標があったり話題を共有できたりという環境なので、世間話がなくてもなんとか目的は成立はする(と思う)。
また今までネットを通じて数人の方々とお会いしてきたが、この場合「音楽」という非常に心強い共通の話題があるので、カタコトではあるが会話をすることは可能なのである。
なので年齢や趣味や性格も全く未知だったり異なる環境の人が登場した時に、世間話をする備えができていないので黙ってしまう・・ということになる。
あーあ。

従って「知り合いのほとんどいない立食パーティー」などは自分にとって苦行の場となる。
ふつうの知り合い同士の飲み会なら周りが話しているのをうなずいて聞いてればなんとかなるが、知らない人だらけの立食パーティーでそれをやってるのは非常に奇妙だ。
「だからそこを世間話から始めるんじゃん」と言われても、まず30秒と持たない。
必然的にひとり黙って食い物をもそもそ食ったり、端のほうでスマホなんかいじってみたりという「こいつ何しに来たんだ」状態になるのである。

人見知りしない人から見ると理解できないことばかりだろうが、衝撃だったのは、人見知りしない人は「人見知り」を「子供がすること」だと考えて疑わないことだった。
高校生の時、人見知りなんかとは無縁の天真爛漫な同級生から「高校生にもなって人見知りは恥ずかしいよな」と言われた時は殴ったろかとも思ったが、殴られるべきは自分のほうであり、友人の見解は真理であり常識であり当然であろう。
あれからものすごく年月が経ってるんだけど、自分みたいに中年になっても未だに人見知りで世間話もできないヤツは今すぐ死んでいいですよサヨウナラ程度のレベルなのかもしれない。
こんなんでよく社会生活が送れているなぁと我ながら感心するけど、まあ多くの人に支えられてなんとか生きている状態なんだろう。

そういう意味では「アメトーーク」の「人見知り芸人」という企画は非常に画期的だ。
だいたい日本のテレビにおいて、NHK教育の育児番組でもなければ「人見知り」をテーマに1時間番組を放送するなどありえなかったはずである。
それをお笑い芸人の中に一定の人数で存在することに目をつけ、苦労しながらも懸命にお笑いの世界で生きる人見知り芸人の様を笑いをまじえて紹介する、というのはどんなドキュメンタリーよりも伝わる内容だ。

人見知りしない人からすると「人見知りするヤツがよく人前で笑いをとるお笑い芸人なんてやれるもんだな」と信じられないことかもしれない。
しかし、自分のような「こっち側」の人間から見れば非常に納得のいく話なのだ。
人見知りは人嫌いと同義では決してない。
人見知りは他人の反応に人一倍敏感である。
客がどんなネタで笑ってくれるか、人見知り芸人は常にものすごく探求しているはずだ。
ただし彼らは楽屋での先輩芸人や番組スタッフとの世間話はきっと苦手なはずだ。
自分はもちろんお笑い芸人ではないし、オードリー若林やバカリズムにも会ったこともないんだが、彼らの心理や行動原理にはいちいち共感するのである。

というわけで、世間話。
あまりにもレベルの低い内容に我ながら辟易しますけど、みなさんは世間話、お得意でしょうか?
(この質問自体がすでにおかしいですけど・・・)

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聴いてみた 第101回 カンサス

今日聴いてみたのはカンサス。
ドリムシ以来の久々のプログレ学習である。
ストーンズの次がカンサスという相変わらず脈絡のないあたしのBLOG。

カンサスは「聴いてない」シリーズでも採り上げておらず、BLOGで書くこと自体が初めてである。
当然聴いてないのだが、バンド名以外の情報も全然持っていない。
「Carry On Wayward Son(伝承)」という曲だけ聴いたことがあるが、メンバーの数や名前も一切知らない。
現時点では聴いてない度は2だ。

ということで、健康診断直前に断酒するサラリーマンのように、聴く前にカンサスの基礎知識を詰め込むというムダなあがきをやってみる。

カンサスはその名のとおりアメリカのカンザス州で結成。
ということはバンド名は正確にはカンザスのはずだが、日本ではカンサスと濁らずに発音したり表記したりが慣例のようだ。

オリジナルメンバーはスティーブ・ウォルシュ、ロビー・スタインハート、ケリー・リブグレン、リチャード・ウィリアムス、デイブ・ホープ、フィル・イハートの6人。
この6人でツインギター・ツインキーボード・ツインボーカルにバイオリンという、楽団のような珍しいバンド編成。
主にスティーブとケリーが曲を作り、スティーブとロビーで歌う。

1974年にメジャーデビューし、4作目の「Leftoverture(永遠の序曲)」が大ヒット。
実は3作目までのアルバムも、発売当時はあまり売れなかったが、最終的には全てゴールド・ディスクとなっているという、息の長い作品を持つのが特徴。
曲の展開がダイナミックで技巧派なところから「アメリカン・ハード・プログレ」といういまいちピンと来ないカテゴリーに分類され、ジャーニースティクスやボストンとともに人気が出る。
・・・って書いてあるサイトが多いけど、日本での人気はやっぱジャーニーやスティクスには及ばないだろうなぁ。

でもってやっぱりプログレなのでメンバーの脱退や再結成も多く、中途採用の人たちも数人いる。
後にパープルに参加して日本にも営業に来たスティーブ・モーズも80年代後半のメンバーである。
ただ大英帝国系プログレミュージシャンとの交流はそれほどないらしく、イエスELPから来ましたよろしくねというメンバーはいないようである。
現在も活動は続いているそうで、2009年にはオーケストラと共演したライブを納めたDVDも発売された。

やはり全然知らない話ばかり。
そもそもプログレなバンドだという認識もあまりなく、「伝承」を聴いても「ああオレは今プログレを聴いてるんだなぁ」などとしみじみ感じたことは一度もない。
プログレファンの間ではいったいどういう評価なんだろうか。

Kansas

ということで、今回もモンスリー師匠の教育的指導のもと彼らの代表作である76年の「Leftoverture(永遠の序曲)」をチョイス。
アルバムタイトルもそうだが、全曲に邦題(死語)がつけられており、このあたりはプログレの掟どおり。
ただし「でぶでよろよろ」とか「むかつくばかり」とか「今納豆はいらない」といった後世に残るほどインパクトのあるタイトルはない。
ジャケットは中世の宗教画のような絵だが、「曲作りで疲れ切った男」を表しているらしい。
いわゆる理工系難解プログレとは一線を画すカンサス。
果たしてあたしは彼らの奏でる文系プログレになじむことができるのでしょうか。

・・・・・聴いてみた。

1.Carry On Wayward Son(伝承)
この曲だけ知っている。
最初に聴いたのは90年代になってからである。
駅売りオムニバスCDか何かに収録されていたのをテープに録音して繰り返し聴いていた。
聴いた当初も今もプログレという認識は全然なく、ふつうのアメリカンロックだと思っていた。
まあ確かにリズムや構成が少し変わってはいるのだが。
訳詞を読むとどこか受験生向け応援歌みたいな内容。

2.The Wall(壁)
壮大でいてどこかもの悲しい旋律。
サビのあたりで長調に転じる部分もあるが、あまり徹底はしていない。
これもメロディ構成がなんとなく変わっていて展開が少し読みづらい。

3.What's On My Mind(深層心理)
これは比較的わかりやすいロックだ。
スティクスやナイト・レンジャーにも似たような曲があるような気がする。

4.Miracles Out Of Nowhere(奇跡)
ツインボーカルとキーボードが特徴的な曲。
後半からエンディングにかけてキーボードが鳴り渡る。

5.Opus Insert(挿入曲)
前の曲と同じような路線だ。
ボーカルがハイトーンで声を張り上げる力強いスタイルだが、楽器の音はどうも完全にマッチしているようにも思えず、どこかコミカルな演奏部分もある。

6.Questions Of My Childhood(少年時代の謎)
スピード感のあるテンポは、他の曲とは少し違う。
明るいとは言い難いが、楽しそうなELPといった感じがする。

7.Cheyenne Anthem(黙示録)
ドラマチックなメロディ、壮大なサウンド。
キーボードを聴くとやはりELPを思わせるが、バイオリンが聞こえたり女性コーラスパートがあったり突然テンポアップしたりまた静かになったりと、忙しい展開はイエスのようでもある。
エンディングが思ったより長い。

8.Magnum Opus(超大作)
 ・Father Padilla Meets The Perfect Gnat(ファーザー・パディラと完全なるブヨの対面)
 ・Howling At The Moon(月に吠える)
 ・Man Overboard(船から落ちた男)
 ・Industry On Parade(メカニック総出演)
 ・Release The Beavers(ビーバーを自由に)
 ・Gnat Attack(ブヨの襲撃)
「超大作」という自信に満ちたタイトル。
その名にふさわしく大がかりな、いわゆる組曲ということになろうが、どこからどこまでが最小単位なのかわからない。
邦題もなんだか意味不明で、キンクスっぽいタイトルが並んでいる。
「ブヨの対面」とか「ブヨの襲撃」って、何?
「ファーザー・パディラ」って誰?(これは16世紀のアンダルシア出身のカソリック宣教師だそうです)
サウンドは最もプログレでかなりやりたい放題。
難解な進行の中にところどころ美しい旋律やリズムがあるけど、大半はついていけない状態。
最初にイエスやELPを聴いた時の感覚と同じだ。
で、ラストは盛り上がって唐突に終わり、置いてきぼり感が残る。

アルバムにはボーナストラックとして「伝承」「黙示録」のライブバージョンが収録されている。
「伝承」はスタジオバージョンとあまり変わらない音だ。
ライブでもスタジオの音を忠実に再現できるのはプログレバンドの本領発揮といったところだろうか。

聴き終えた。
楽曲や演奏技術は確かにハードプログレという評価そのままである。
あちこちのサイトに書いてあるとおり、難解さという点においては、クリムゾンやイエスなど英国系の人たちに比べると強くはないこともわかる。
組曲の一部を除いてどの曲にもボーカルがあるし、技巧派でありながらロックの要素もふんだんに採り入れている点は、後のドリーム・シアターにも継承された路線だろう。
自分のような素人には「聴きやすいプログレ」の範疇に入ることも確かだ。

しかし。
好みの範疇に入るかどうかはまたしても微妙。
そもそもこれまで「伝承」を聴いてもカンサスの音楽に興味がわいてこなかったし、現時点では他のアルバムへの鑑賞意欲もあまりない。
ジャーニーのファーストもやっぱり微妙だったし、花の80年代産業ロックに溺れて育った自分としてはアメリカン・ハード・プログレと言われてもなかなか共感しがたい部分もあるようだ。
カンサスには80年代のジャーニーやスティクスのような、もっとポップでアンチ陽一な作品もあるんだろうか?

というわけで、カンサス。
英国プログレのような難解さは希薄なものの、好みに合致するところまでは到達しませんでした。
アルバム1枚だけでは何も評価できないはずなので、機会があれば別の作品も聴いてみようかと思います。

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聴いてみた 第100回 ローリング・ストーンズ その9

おかげさまで「聴いてみた」シリーズ、記念すべき100回目となりました。
聴いてない」シリーズと同様に、100回目はストーンズを採り上げることにします。

親身の指導・日々是決戦・信頼と実績のストーンズ年末年始特別講習で聴いてみたのは76年の作品「Black And Blue」。
近所のレコファンで年末に買ってみました。
・・・などとのんきに構えていたが、ストーンズはシリーズ中9回目の登場なのに前回はもう半年前だということに今気づいた。
こんな調子ではストーンズ検定3級でも合格圏内は極めて危ういと三者面談で担任教師から厳しい言葉を浴びせられたような状況である。(終始意味不明)
いや、もしストーンズ検定あっても受けませんけど。
まだまだたくさんの未聴アルバムが残っているストーンズ、楽天の社訓並みに急いで聴かねばならない。

Blackandblue

「Black And Blue」はロン・ウッドが参加した最初のアルバムとして知られる。
参加当初はまだフェイセズのメンバーだったロン・ウッドは、契約上正式加入するまでは給料をもらってストーンズの音楽活動に参加していたそうだ。
じゃあ契約上の正式メンバーとなったのはいつかというと、なんと17年後の1993年とのこと。
そんな長期間契約社員の身でストーンズに貢献してきたロン・ウッド、果たして最初の働きぶりはどんな感じなのでしょうか。(偉そう)

・・・・・聴いてみた。

1. Hot Stuff
70年代っぽいディスコ調のサウンドでスタート。
ストーンズの音としてはやや意外で唐突な感じがする。
同じリズムとフレーズが延々繰り返されるだけで盛り上がりもなく、少し退屈な印象。

2. Hand Of Fate
これは本来のストーンズの楽曲そのものだ。
鋭いギターがよく聞こえるが、ベースラインも思ったより主張が強く、トータルなまとまり感がある。

3. Cherry Oh Baby
一転してレゲエなサウンド。
この曲は彼らのオリジナルではなく、ジャマイカのエリック・ドナルドソンという人の作品だそうだ。
後のポリスっぽくて悪くはないが、ミックやキースの声がレゲエのリズムに乗るという構図には、まだ聴き慣れないせいか若干のとまどいを覚える。

4. Memory Motel
ピアノのおだやかな調べで始まるバラード。
キースはギターを弾いておらず、キーボードとボーカルを担当しているとのこと。
さすがにかなり慣れてきたが、二人のボーカルはハーモニーや調和という点ではそれほど高い評価にはならないと思う。
しかしそれを補ってなお有り余るほどの「何か」があるのがストーンズなのだろう。
7分の大作。

5. Hey Negrita
独特のリズムに辛口なギターとミックのシャウトが乗る。
この前方やや右側に聞こえるギターがロン・ウッドと思われる。
作詞作曲ではなく「インスピレーション」という名目でロン・ウッドの名がクレジットされている。

6. Melody
ブルースとジャズが混ざったようなサウンド。
そのジャズっぽいピアノはあのビリー・プレストンだそうだ。
後半は叩きつけるような音に変わり、ボーカルも叫びが多くなる。
進行が読みづらく、ちょっと難しい曲。

7. Fool To Cry(愚か者の涙)
再びゆるやかなピアノが奏でられるバラード。
楽器の音は心地よいが、ボーカルの大半がファルセットなので、少々聴きづらい。

8. Crazy Mama
ミドルテンポのロック。
ミックとキースとロンの3人がギターを弾く豪華な構成だそうだが、センターで聞こえる高いギターがキース、右サイドがロンと思われる。
粘着なミックのボーカルはこういうガヤ系な楽曲の中でこそ冴える見本みたいないい曲だ。

・・・聴き終えた。
全8曲はストーンズのスタジオ盤としては最少だそうだが、結構変わった曲が多い。
レゲエありバラードありジャズあり食いタン先ヅケなんでもありといったバラエティパックな展開だが、好みに合致する曲は思ったほど多くはない。
激しく猥雑なストーンズが好きな人にとっては、微妙な評価になるんじゃないだろうか。
いろいろな音が聴けて楽しいのかもしれないけど、自分はレゲエやジャズでストーンズを楽しむというところまではまだたどり着いていない。
なので正直「少し難しい」「どこか物足りない」という印象がまずある。
アルバムごとに音楽性の特徴がかなり異なるのがストーンズだと思うが、このレゲエやジャズ路線と比べると「Let It Bleed」のカントリーテイストのほうがまだ自分には聴きやすい。

ネットでストーンズを調べていくと、ブライアンやミック・テイラーの高い評価はけっこう簡単に見つかるが、ロン・ウッド絶賛の感想はあまり出てこないように思う。
ド素人リスナーの自分にはもちろんロン・ウッド登場の成果や影響などを聴き分けることはできない。
レビューやサイトで得る情報から「たぶんこっちがロンのギターだろう」と推測できるに過ぎないし、キースやミック・テイラーとの違いを語ることなんかも不可能だ。

このアルバムを作った当時、ロンだけが20歳代で、他のメンバーはみんな30歳代。
ジェフ・ベック・グループやフェイセズ出身という華麗な経歴があったとしても、ビル・ワイマンなんかロンよりも10歳くらい年上なので、メンバーからは若造と見られていても不思議はなさそうだ。
ロックバンドのギタリストにしてはわりと性格がおだやかで、どのバンドでもあまり他のメンバーとの衝突はなかったんじゃないだろうか。
知り合いじゃないけど、なんかそんな感じの人に見えます。
なおロン・ウッドは「絵心ある芸人」としても有名であり、自分もロンの描く人物画は大好きである。
メンバーの似顔絵なんかハンパなくうまいよね。

ミック・テイラーの後任ギタリストとしては、ジェフ・ベックやロリー・ギャラガーの加入も構想にはあったようで、アルバム制作の過程ではオーディションやテスト的な意味合いも含まれたセッションなんかもやってたらしく、映像記録が残っているそうだ。
もしベックがストーンズに参加してたら、それはそれですごい事件だったろうなぁ。
なんとなく長続きはしなかったんじゃないかとも思いますけど・・

アルバムタイトルの「Black And Blue」だが、直訳の「黒と青」という言い回しは日本語にはない。
「白黒」や「紅白」という言葉はあるけど、「黒と青」はふつう日本語では定型の対比ではないと思う。
ヴァン・ヘイレンの曲にも同名のタイトルがあるが、ネットで調べたら、「青あざ」「あざができるほど痛めつける」を意味する言葉らしい。
転じて「こてんぱん」とか書いてあるので、今風?に言うと「ボコボコ」「フルボッコ」といったところだろうか。
果たしてストーンズがそういう意味で付けてるタイトルなのかはよくわからないのだが・・・

ジャケットはわりと昔から知っており、ストーンズのアルバムジャケットの中では結構好きなほうである。
ミックがぼてーんと無表情で写っていて、キースが「人の話聞けよ!」といった感じでミックに何か言っている。
その間にどこかおびえたような暗い表情のビル・ワイマン、という構図は緊張感に満ちていてなかなか良い。
裏はロンとチャーリーなのだが、ロンは横顔ながらチャーリーよりも手前にいる。
新加入のロンについては、ジャケットに限っては期待も込めて大きく扱われた、ということかな?

ということで、「Black And Blue」。
3回ほど繰り返し聴いてみましたが、まだ少し難しく物足りない感覚は抜けない、というところです。
次回はまた少し時代をさかのぼって「Beggars Banquet」「Sticky Fingers」「Exile On Main Street」あたりに挑戦しようかと思います。

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買ってみた その6 SONYウォークマン

2013年最初の記事は音楽BLOGにふさわしい話題よりお届けします。(場内静寂)
年末にSONYのウォークマンを購入しました。
7年ほど使用していたMP3プレーヤー「CREATIVE NOMAD MuVo2」ですが、充電池の持ちがかなり悪くなってきたこと、容量に限界が来て新しく音楽ファイルを入れるには何かを削除せねばならなくなってきたことなど、いろいろ不満が生じてきました。
このままでは音楽ブロガー(死語)としての成長も見込めないと勘違いしたあたしは、ついに新しいプレーヤーを購入することを決意。

スマホを持ってるのに、なぜプレーヤーを別に買うのか?という疑問が生じることと思いますが、スマホで音楽聴いたら電池が全然長持ちしません。
通勤時間がデタラメに長い自分としては、スマートフォンに音楽再生機能を期待することはできないのでした。

さて家電量販店に行ってみると、音楽プレーヤーのコーナーは基本的にSONYとアップルの二強にほぼ支配されていました。
CREATIVEやiriverといったメーカーの製品もあるにはありますが、店側もそれほどチカラを入れていないようです。
となれば。
アンチアップル製品の自分としては、選択肢は自ずとSONYということになります。
容量あたりの価格はipodのほうが安いようでしたが、パソコンもSONY製ですし、ここは迷わずSONYのウォークマンを選択。
NW-S775という16GBモデルにしました。
8種類ある色の中からブルーを選ぼうと思ったのですが、その店にはブルーだけ在庫がなしとのこと。
そこでいやらしくゴールドなんかにしてみました。

Nws775

さて、これまでMuVo2にためていた音楽はCD90枚分ほどあります。
これをウォークマンに移動したいと思い、パソコン経由でファイルを移動してみました。
移動して思ったのは、ウォークマンの操作性が良いことです。
MuVo2の場合、MP3ファイルの他にファイルリストを作成しないとCDの曲順に再生できません。
ウォークマンも原理は同じなのですが、このリストの作り方はMuVo2よりも簡単でした。

Nws7752

モニター画面もMuVo2より大きく文字が見やすく、またジャケット画像の登録ができるため、再生時の確認がしやすいのもありがたい機能です。
またMuVo2の場合、フォルダをまたいだランダム再生はリストを作らないとできませんでしたが、ウォークマンは入力した全曲でのランダム再生が可能です。

同じMP3ファイルなので音質の違いはわかりませんが、気のせいかウォークマンのほうがいい音がするように思います。
なにより容量が単純に3倍以上になりましたので、今まで以上にたくさんの曲を入れていくことができます。
これでもう「聴いてない」自慢をするバカなブロガーからは脱却です。(大ボラ)

こうして無事に新しい機器を手に入れることができたのですが、少し気になったことがあります。
今の若い人たちは、どうやって音楽を聴いているのだろう?
7年前にMuVo2を買いに行った時は、若い人から年配の方まで、結構な人数が売り場に群がっていました。
しかし。
今回はプレーヤー売り場自体が小さくなっていて、商品を見ている人が誰もいません。
たまたまその時間帯がそういう状態だったのかもしれませんが、今の若い人は音楽を聴くということよりも他のことに興味が行ってしまっている、ということなのでしょうか。
街中でイヤホンをつけて歩いている若者はそれなりにいると思いますが、実態はよくわからないですね。

ということで、久しぶりにウォークマンと名の付く製品を購入してみました。
再びこれで聴いてなかったものを聴いて、またたくさん「聴いてみた」シリーズを書いていければと思っています。

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