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2012年の終わりに

三流ブロガー(死語)のSYUNJIです。
早いものでBLOGを始めて丸9年が過ぎました。
ここまでの記事数は522。
コメントは、自分のものも含めて4549です。

この9年の間に、ネットの世界もかなり変わってきました。
わかりやすいところではFacebook・Twitter・LINEなどの普及があります。
一方BLOGという仕組みは、トラックバック機能だけは激しく衰退したものの、今のところ9年前からそれほど大きく変化はしておらず、有名人を中心に情報公開・意志表示の場としてすっかり定着したと言えるでしょう。
感覚的には今さらBLOGかよというような、ややダサいメディアになった感も強いのですが、思いの外自分の好みには合致しているらしく、今のところ長く中断することもなく続けています。
これはテーマが音楽中心であり、また毎回皆様からコメントをいただいていることが非常に大きいと思います。

ふつう9年も音楽BLOGを続けていれば、もう少し音楽に詳しくなったり高度な文章表現力が身につくものだとは思うんですけど、自分の場合そういう兆候は相変わらず見られないようです。
そんな堕落ブロガーの自分にとって、今年起こったBLOG関連のできごとの中で印象に残るものをあげてみようと思います。

ちなみに今年も番号は時系列順序であって、順位ではありませんので、あしからず。

1.スマートフォン購入
またBLOGとはほとんど関係のないネタから入りますが・・・
今さらですが2012年正月、ようやくスマホを買ってみました。
結論から言うと、1年経とうとしてる今もまだ使いこなせていません。(じじい)
スマホにしてからも家にいる間は電源をOFFにしていますし、スマホでBLOGに投稿したことは一度もありません。
おサイフケータイ機能も一度も使わず、音楽を聴くこともほとんどしていません。(だったら買うなよ)

ネット接続の主戦場がPCからスマホに移行したというサラリーマンは多いらしいんですけど、申し訳ありませんがPCよりも軽くて小さいこと以外に優位性がない、というのが自分の判断です。
とにかく電池の持ちが悪いですし、自分の場合BLOGを主たる表現の場(大げさ)にしているので、長い文章を作成するにはまだ頼りない機器である、ということになります。
もう少し改善が進んで便利になることを期待している、という上から目線状態なのが正直なところですかね。

2.モンスリー師匠との会見
自分がBLOGをここまで続けてこられたのも、モンスリー師匠のありがたいご指導があってこその話です。
今年は春と秋の2回、大阪でお会いすることができました。
春にはまた梅田界隈の中古CD店にも連れて行っていただきました。
例によって自分はそれほどたくさんは買わなかったのですが、こういうイベントはつくづく楽しいもんですね。
来年もまた関西でお会いしたいと思います。

3.カナさんとの会見
夏にカナさんが東京に長期出張に来られた際に、5年半ぶりにお会いすることができました。
カナさんとは非常に近い業界同士なので、お話も必然的に業界の話が多くなります。
実は自分の場合、今は出版事業とは別の仕事のため、普段書店の方と話す機会は全くありません。
なのでカナさんと業界の話をするのは非常に楽しみでもあり、情報交換の場としてもとても有意義な夜となりました。
業界自体はすっかり冷え込んでしまっているので、あまり明るい話題も出せませんでしたが、これに懲りずにまた会っていただけたらと思います。

4.内視鏡検査&MRI検査
チカラいっぱい中年の話題で申し訳ありませんが、思えば今年は体調不良が長く続いた年でもありました。
だいたい普段から虚弱で胃腸よわよわOPP頭痛持ち芸人なのですが、夏が始まる前から胃の調子が良くなく、結局内視鏡検査でも目立った異常は見つからず、今もって体調不良の原因ははっきりしていません。
MRIも突然の頭痛に驚いて緊急に受けることにしたのですが、結果は異常なし。ホントかよ?
あれ以来ハリセンのような急頭痛はありませんけど、若い頃よりも確実に頭痛はひどくなっています。
まあ今後こういった検査が習慣となっていくことになりそうです。

5.「祭典の日」鑑賞
ようやく音楽ネタ。
といっても映画を観ただけなんですけど、やはりその内容は素晴らしいものがありました。
オリジナルのスタジオ盤は全て聴いてしまったので、すっかり気を抜いてしまってましたが、さすがはツェッペリン、あなどれません。
おそらく今後彼らがこの時以上のパフォーマンスを見せることはもうないと思いますが、それがゆえに貴重な記録として、また伝説として残るものだと感じました。
記事へのアクセスも今なお上位にあることからも、みなさんの関心の高さがうかがえます。

ということで、音楽BLOGを名乗るわりに毎回音楽関連の話が極端に少ないという恒例の展開となりました。
それでも多くの方々からアドバイスをいただき、ストーンズを中心に12回の「聴いてみたシリーズ」の記事を書くことができました。
まだまだ聴いてない音楽は鬼のように大量にありますので、今さらですがこんな貧相なBLOGでもみなさまの教えに支えられながら続けていきたいと思います。
みなさま良いお年を。

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読んでみた 第41回 ENGINE

大してクルマの運転が好きでもないくせに外車に12年も乗ってるSYUNJIといいます。
まあ外車と言ってもものすごく小さくて軽自動車くらいの値段だったんスけどね。
その小さな安い外車が思いのほか気に入って12年も乗ってるんですけど、次に買うとしてもやっぱり外車だと思います。
不思議なもので自分みたいにそれほど運転が好きでもなくメカニックにも外観にも凝らないタイプの人間でも、なぜか一度外車に乗ってしまうと、もう国産車には戻れない体質になるようなのだ。

そんな外車マニア気取りの自分が今回手にしたのは、自動車雑誌「ENGINE」。
買ったのは初めてである。
特集「オススメのスモール・カー11台はこれだ!」のアオリにひかれて2013年1月号を買ってみた。

Engine

「ENGINE」は新潮社発行の月刊自動車雑誌である。
キャッチは「クルマとファッションを中心とした月刊ライフスタイル・マガジン」。
自動車だけでなくファッションや時計、食べ物や酒など、男のライフスタイル全般を扱う月刊誌とのこと。
発行部数は2009年の数字では35000部ぐらいだそうだが、2008年には12万部と書いてあるサイトもある。
1年で部数が激減したということだろうか?

自動車そのものが若者に売れなくなってきているようなので、関連雑誌もおそらく非常に厳しい状況にあると思われる。
そんなの自動車雑誌に限らないけど、「ENGINE」はターゲットがもともと中年以上の男性なので、年々購買層も加齢しているはずである。
果たしてこの雑誌であたしのライフスタイルにもエンジンがかかるのでしょうか。(迷惑)

・・・・・読んでみた。

1月号は226ページ、880円。
目次はこんな感じである。

【巻頭特集】It's a small world. 小さなクルマの大きな世界。
[第1部]ENGINE'S SMALL ELEVEN エンジン選、オススメのスモール・カー11台はこれだ!
[第2部]ニッポンには“軽”がある!
[第3部]ワンダフル・スモール・カー・ライフ
[第4部]これからのスモール・カーの世界
 
【ニューモデル海外試乗記】
・(1)完全に生まれ変わった新型VWゴルフにイタリア、サルディニア島で乗る。 オドロキの完成度!
・(2)新型ポルシェ911カレラ4&4Sにオーストリア、グラーツ近郊で乗る。 安心感とスポーティさの両取り
 
【ENGINE ROAD TEST】
・#1 V8エンジン搭載のベントレー・コンチネンタルGTCに沖縄で乗る。 ヤング・アット・ハート!
・#2 メルセデス・ベンツの中堅SUV、MLクラスのAMGとディーゼルに乗った。 どっちも速い!
 
【ENGINE名物!】CAR PEDIA
・日本篇 STIのコンプリート・モデル、レガシィ2.5i tSに乗る。etc.
・イタリア篇 新型クアトロポルテ、デトロイトで発表。etc.
・フランス篇 パリでシトロエンのDS5ハイブリッド4に乗る。etc.
・アメリカ篇 マスタングの2013年モデルに乗る。etc.

自動車雑誌にもいろいろあるが、この「ENGINE」はどうやら自動車を見る時に「センス」を重視しているように感じる。
逆に言うとメカニックや性能などにそれほど強いこだわりを持たず、トータルなバランスやファッションとしての自動車を評価する、というのが根底にあるようだ。
この号だけで判定してはいけないかもしれないが、少なくともカスタムパーツや中古車の広告は全然なく、痛車やスモガラのアメ車やデッパや竹ヤリや7連や特攻服といった世界には一切ふれていない。(当然か)

記事の文章はそれほど堅苦しくもなく、かといってチャラいノリなわけでもない。
ベントレーやポルシェやベンツなど高級外車も採り上げているが、全般的に車種やグレードとしてはセンターをややはずしたあたりにある。
これが全く手の届かないクソ高級車(下品)ばっかだったりするとカタギの人向けじゃなくなるんだが、高級車から今回の特集のように小さな大衆車までバランスよく配置してあり、一歩間違うとイヤミでスカした印象に受け取られかねないところを、ほどよく上品なセンスによって車情報を表現する、という、思ったより難しい編集をこなしている。
表紙も毎号外国と思われる街中での自動車写真となっていて、この写真だけでも現代アートとして通用するような雰囲気だ。

体裁がそれほど尖っていないのも、手には取りやすい一因となっているだろう。
判型はA4変形判だと思うが、ページ数はそれほど多くないし、値段もふつうの範疇だ。
紙質も悪くないし、厚みも光沢も適度な水準にあり、レイアウトや写真も当然だが高いレベルにある。
ただ個人的には本文の文字級数がやや小さいと感じる。
ターゲットは中高年なのだから、もう少し配慮してもらえたら・・と日々老眼が進んでいるあたしは思いました。

自動車に関しての広告が思ったよりも少ない。
その分読みやすいことはありがたいが、記事自体が広告の要素を兼ねているとも思われるので、収支の仕組みはよくわからない。

ということでなかなかセンスのいいバランスのとれた雑誌であるなぁ、という評価で締めようと思ったんだが、読み進むうちに事態は急転する。
自動車情報ページが終わってライカのデジカメや999.9のメガネの広告っぽい記事が登場するあたりから様子がおかしくなってきた。
後半60ページ以上が全部腕時計に関する紙面となっている。
写真も異様にでかく、これはほぼ広告と言って差し支えない。
しかも値段がものすごい。
時計だから当然ピンキリではあるが、100万円以上のものがどかどか載っており、中には5000万円以上というものまである。
こんなのデヴィ夫人でもなければ買えないって。

この構成はいったい何だ?
毎号こんな調子なのか、今月号だけやたら時計に注力してるのか、よくわからないが非常に唐突な印象を受ける。
掲載されてる腕時計はまさに自動車のような値段だが、購買層は違うはずである。
300万円のクルマに乗る人は、300万円の腕時計をするとは思えないんですけど。
今月号がスモールカーという比較的お手頃な価格帯のクルマを特集しているだけに、腕時計情報のページとの格差がありすぎてバランスが非常に悪い気がする。
こんな腕時計紹介が延々続くなら、中古車やパーツの広告ページのほうがまだマシだ。
もしかして「ENGINE」ってのはそもそもお金持ちの人向け雑誌で、今回のスモールカーはセカンドカーまたはサードカーとしての紹介のつもりだったのだろうか?

雑誌を維持するために必要な施策だとしたら、それは読者のほうを向いていない話だ。
版元や編集サイドの労苦や葛藤もあるとは思うが、やはり支持できないよなぁ。
申し訳ないけど、この腕時計ページのせいで雑誌そのもののイメージはかなり良くないほうに傾いてしまった。(貧乏人のひがみ)

というわけで、どこか悲しい評価となった「ENGINE」。
いちいち広告ページにグダグダ反応する自分も器が小さいですけど、こういう雑誌だったんだ・・・というガッカリ感のほうが強く残ってしまいました。
今後はよほど興味のある車種やメーカーの特集でもない限り、手に取ることはもうないと思います。

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聴いてみた 第99回 キャロル・キング

聴いてないことを告白したら各方面からお叱りを受けたキャロル・キング
死の宣告まで受けるほど鉄板で聴いてて当たり前なアーチストであることに恐れをなしたあたしは、モンスリー師匠の教育的指導により取り急ぎ今年発売の「Legendary Demos」というアルバムを聴くことにしました。

Demo

主に60年代に録音された未発表のデモ音源を集めたもので、大半は他のアーチストに提供された曲である。
不朽の名盤「つづれおり」に収録されている曲も5曲あり、ファンにはたまらない構成。
しかし「つづれおり」を聴いたことはあるが「It's Too Late」しか覚えていないので、自分にとってはほとんどが初めて聴く曲に等しい。
そんな情けない逆風の中、意を決して聴くことにしました。(大げさ)
果たしてこれを聴けばあたしの寿命も少しは延びるのでしょうか。

・・・・・聴いてみた。

曲名と提供先のアーチスト名は以下のとおり。

1. Pleasant Valley Sunday(モンキーズ)
2. So Goes Love(タートルズ、モンキーズ)
3. Take Good Care Of My Baby(ボビー・ヴィー)
4. (You Make Me Feel Like) A Natural Woman(アレサ・フランクリン、シャーリー・スコット)
5. Like Little Children(ニッカーボッカーズ)
6. Beautiful(バーバラ・ストライザンド)
7. Crying In The Rain(エヴァリー・ブラザーズ、フラッシュ・キャデラック)
8. Way Over Yonder(ジュディ・マウアット)
9. Yours Until Tomorrow(ディ・ディ・ワーウィック、イングルベェト・ハプディンク) 
10. It's Too Late(アイズレー・ブラザーズ)
11. Tapestry
12. Just Once In My Life(ライチャス・ブラザーズ)
13. You've Got A Friend(ダスティ・スプリングフィールド)

デモだけあって楽曲はピアノ中心のシンプルな構成。
なんとなくノイズも残っているし、キャロルの歌い方もけっこう自由でワイルドな部分もある。
小さな会場で歌うライブ音源みたいな雰囲気だ。

聴き覚えのある曲はやはり「It's Too Late」だけだ。
他にもかすかに聴いたことがあるような・・・と思う曲はあるが、はっきりしない。
「It's Too Late」の進行は「つづれおり」収録のものと違うのかどうかもよくわからない。

楽曲自体はシンプルで情感がこもっていて悪くない。
あまり楽しそうなメロディはないが、どんより暗いとかムダに叫ぶとか火を噴くとか生きたコウモリを食うとかはもちろんなく、古き良き60年代の美しい曲が楽しめる。

しかしだ。
聴いていてあらためて思ったのだが、やはりキャロルの声がどうも今ひとつ好みに合わないのだった。
やや低くこもった感じで、サビのところが若干不安定な歌い方は、何回か聴いてはみたがやはりすんなりと気持ちが入っていかない。
じゃあ低い声の女性ボーカルが苦手なのか?というとこれはそうでもない。
きちんと聴いてきたわけでもないが、ジョーン・ジェットやスティービー・ニックスといった人たちの声はけっこう好きなほうなのだ。
無意味な例えだが、このアルバムを全曲スティービー・ニックスが歌ったとしたら、評価はかなり違ったものになると思う。

これも賛同されるとも思えない失礼な意見なのかもしれないが、感覚的にはユーミンの曲を聴いた時のものに近い。
ユーミンの声も実はかなり苦手なほうだ。
ただ楽曲は素晴らしいものも多く、できたら他の人のボーカルで聴きたい・・と思う曲はけっこう多い。

自分にとっては音楽を聴く時のボーカリストの声や歌い方はけっこう重要なファクターで、声質が変わったりボーカルが交代しただけで評価が急変するケースはわりと多い。
ツェッペリンの後期なんてのは自分の中での評価が下がっちゃった典型である。
キャロル・キングもアルバムや時代によって多少は違うかもしれないけど、以前に「つづれおり」を聴いた時の難しい感覚は今回もやはり変わらないようだ。
まだキャロル・キングを聴き慣れていない段階なんだから当然・・とも言えるが、直感的な好みの問題なので克服する自信はあまりない。

というわけで、キャロル・キング。
ある程度予想はしておったのですが、やはり難しい展開となりました。
ストーンズのように聴き慣れたら少しは評価も変わるのかもしれませんが、いずれにしても自分にはもう少し修業が必要なようです。

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行ってみた 第34回 春日大社・東大寺・金戒光明寺・真如堂

さて旅は2日目。
昨年まで京都では大原野や八幡といった郊外にある紅葉のスポットに行ったりしましたが、やはり紅葉の色づきに加え周辺の食いどころとかお買い物とか、総合的なエンターテインメント性においては、市内の著名観光物件がどうしても優位になります。
もちろんそういう場所は当然人出も多く、観光どころじゃない状態になってしまっては本末転倒なため、自ずと限界はあります。
東福寺や金閣寺や清水寺は、さすがにもうこの時期の行程に組み入れる気力も根性もありません。

ということで、市内にありながらそれほど人は多くもなく、また紅葉もきれいで位置的にも便利・・というわがままおばはん集団のムリめな注文みたいな条件を考えていった結果、3連休のうち1日だけ京都観光、もう1日を奈良で過ごすという計画になりました。(説明がくどい)

天候も考え、2日目は奈良に行くことにしました。
奈良は8年ぶりです。

Kintetsunara

Kouhukuji

近鉄奈良駅から歩いて興福寺・春日大社へ向かいます。
この日奈良は曇りで気温も低かったです。

Kasuga1

Kasuga2

Kasuga3

境内や参道のあちこちに鹿がいるという鉄板な光景は変わっておりません。
春日大社はもみじよりイチョウが多い感じです。

続いて東大寺。
通算で3回目ですが、やはり大仏のでかさに毎回圧倒されます。

Toudaiji1

Toudaiji2

さすがにここは混雑していました。
奈良は見所の距離が離れており、京都に比べてバスも少ないので、移動に思った以上に時間がかかります。
朝わりと早めに梅田を出たつもりでしたが、春日大社と東大寺を見た時点で昼になってしまったので、近鉄奈良駅前でお茶漬けを食べました。

Tyaduke

午後はならまちを散策。
古い街並みの中にカフェや和風雑貨店などが点在していますが、道が狭く車が少ないところが京都とは少し雰囲気が違います。

Naramati1

Naramati2

世界遺産の元興寺に行ってみました。

Gankouji1

Gankouji2

Gankouji3

ここにはもみじもありましたが、色づきは今ひとつ。
ハギがたくさんあり、葉や茎は黄色くなっていました。

この後は唐招提寺や法隆寺にも足を延ばそうかとも思っていたのですが、やはり徒歩の移動で時間を食ってしまったので、お茶を飲んで大阪に戻ることにしました。
奈良観光を1日で済まそうという魂胆自体がちょっとムリがあったようです。

さて梅田の地下街で押し寿司を食おうとして店に入ろうとしたら満席。
しかたがないので近くの焼き鳥屋へ。

Yakitori

実は昨年も上本町で押し寿司を食おうとしたら品切れと言われてしまい、やむなく蒸し寿司に変えたのでした。
どうもあたしはなかなか大阪で押し寿司を食わせてもらえないようです。
焼き鳥屋の定食は非常にうまかったので、押し寿司はまたの機会にしたいと思います。
当たり前かもしれませんが、大阪はどこのお店でもやはりうまいですね。

この日の夜はモンスリー師匠と半年ぶりの会見。
再び梅田でおっさん同士がスイーツを食いながら音楽の話で盛り上がりました。
で、先月映画館で見た「祭典の日」のDVDが発売されたので、モンスリー師匠と感想を熱く語り合うつもりだったのですが、なんと師匠は未鑑賞とのこと。
DVDがお手元に届くのは来月だそうで、これは残念でした。

翌朝は快晴。
予定どおり京都に直行です。
目的地は金戒光明寺と真如堂。

Konkai1

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阪急と地下鉄とバスを乗り継いで、まず金戒光明寺へ。
以前桜の季節に来たことがありますが、秋は初めてです。
紅葉が非常に鮮やかできれいです。

Konkai3

実は今回の旅で一番楽しみにしていたのがこの金戒光明寺でした。
目的は紅葉の他にもうひとつ、庭を見ること。
ご存じの方もおられると思いますが、この寺にはお笑い芸人の麒麟・川島さんが造った庭があるのです。
川島さんはNHKの「仕事ハッケン伝」という番組の企画で庭を造ることになったのですが、たまたま番組を見ていて非常に良い内容だったので、ぜひその庭を見ておきたいと思っていたのでした。

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テレビで見たとおり、川島さんが思いを込めて配置した石や草木が並んでいて、「ご縁の道」と名付けられています。
混雑しているだろうと覚悟していたのですが、観光客の興味はやはり紅葉らしく、自分のように番組を見てやって来た人はあまりいないようでした。
おかげでゆっくり「ご縁の道」を鑑賞できてとても良かったです。
ただお寺のほうも「ご縁の道」での結婚式プランなどをたくましく企画してるようで、これからこの庭がもっとプロモーションされて人気が出てくるんじゃないでしょうか。

続いて北隣にある真如堂へ。
ここも春に来たことがありますが、予想以上に紅葉が多く人出も今戒光明寺より多いくらいです。

Sinnyodou1

Sinnyodou6

紅葉はちょうど見頃で、赤・黄・茶・緑が絶妙なバランスで重なっており、空気そのものがマボロシのような、クスリっぽいほどの美しさです。(伝わらない)
正直ここは三重の塔があるくらいの記憶しかなかったので、これほど紅葉が見事だとは思ってませんでした。

Sinnyodou2

Sinnyodou3

またこれまで紅葉ってのは「とにかく赤ければいい」「赤くなければ紅葉じゃない」みたいに考えていたフシもあったのですが、この真如堂の紅葉を見て、そうでもないことに気づきました。
赤だけではなく黄や緑や茶も含めて自然が織りなす配合にこそ美しさの真理があるわけですね。
・・・などとエセ評論家のようなことをあらためて考えました。

Sinnyodou4

Sinnyodou5

当たり前ですけど、やはり晴れていると紅葉の見え方が違います。
日光に照らされた葉と、日光を透かして見た葉では当然色も違って見えますし、周囲を照らす効果も晴れのほうがより大きくなります。
京都の紅葉はもう何度も見てきましたが、快晴での紅葉見物は実はそれほど多くありません。
曇りのことが多かったのですが、やはり桜も紅葉も晴れの日ですね。
これは個人の感覚でしかないのですが、桜も紅葉も、夜のライトアップはあまり好きになれません。
人工の光に照らされた花や葉は、結局ライトの色だけになってしまい、どこか作り物っぽい気がして興ざめなのです。

Torotoro1

Torotoro2

真如堂から白川通りに下りてすぐのところに「とろとろ」という小さなオーガニック系の洋食屋があり、ここでスパゲティとオムライスを食べました。
どちらも非常にうまかったのですが、特にスパゲティは麺のゆで加減が絶妙でした。

午後は哲学の道を通って永観堂へ。
「もみじの永観堂」と呼ばれるだけあって、ここは鬼のような人出。

Eikandou1

Eikandou2

永観堂も夏に来たことはありましたが、この季節は初めてです。
紅葉は激しくきれいですが、人もおびただしく多いので、真如堂に比べて落ち着かない印象です。

Eikandou3

Eikandou4

もみじの種類は真如堂よりもはるかに多く、バラエティ豊かな見本市みたいな感じ。
キャッチがもみじであることに全く異議はありません。

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隣の南禅寺まで歩いて移動。
ここは紅葉でなくてもそもそも年中人の多いところです。
境内が広いせいか、紅葉はやや散漫な印象を受けました。

Nanzenji2_2

南禅寺から神宮道まで歩き、途中にあった「OPA」という喫茶店で休憩。
さすがに人酔いしました。
南禅寺でこんな状態ですから、この日はきっと東福寺とか清水寺なんて床が抜けるくらいの人出だったんじゃないでしょうか。

この後神宮道にある「小倉山荘」で土産にせんべいを購入。
長岡京市にあるせんべい店の支店ですが、実は都内でも横浜でも買えます。(高島屋にお店がある)
ただ平安神宮に来るとついここで買いたくなるんだよなぁ。

今回は飛行機なので、早めに京都を切り上げることにしました。
東山駅から地下鉄と京阪を少しずつ乗り継いで、河原町駅から阪急に乗りました。
予想どおり阪急はやたら混雑しています。
正確な状況は不明ですけど、関西の私鉄はボックスシートが多いように思います。
乗り降りしづらく立ちスペースも狭いので混雑にあまり向いてない気がしますが、ロングシートは人気ないんでしょうかね?
座れるなら旅の風情はもちろんボックスシートのほうがあるんですけど、京都-大阪間の移動程度なら輸送力優先でロングシートのほうがいいんじゃないかと思いますが・・・
JRの新快速ってどうでしたっけ?

Itami1

伊丹空港に着いたらもう日が暮れて来ました。
フライトの時間まで空港内をいろいろ見て回りましたが、さすがに新千歳や羽田に比べて規模が小さいため、それほど時間はつぶせずやや退屈でした。

というわけで関西の旅も終了。
大阪・奈良・京都を1日ずつというパックツアーみたいな行程でしたが、やはり関西は何度行っても見所が多くて楽しい土地ですね。
また桜の時期には行きたいと思います。

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行ってみた 第33回 住吉大社・大阪城

今年の旅は比較的著名な観光物件をめぐる回帰傾向にあるSYUNJIといいます。
11月の3連休は再びの関西方面へ行って参りました。
今回は大阪を拠点に1日ずつ大阪・奈良・京都をめぐる行程としました。

昨年は地震の影響もあってか、宿も新幹線も30日前を過ぎた時点でも予約はまだ可能でした。
なので今年もあまり危機感もなくぼんやりと過ごしていたら30日前を過ぎてしまったので、よろよろと旅行予約サイトをいろいろ調べてみました。
しかし、今年はどうも様子が違います。
まず新幹線が全く取れません。
そして大阪の宿も全く取れなくなっています。
この時点で空き室があったのは関西空港とか和歌山とか姫路とか、大阪市内からものすごく遠い場所でした。
紅葉の時期、京都はそもそも宿が空いてませんけど、郊外も含めて大阪も全然空いていない状況は初めてです。

ようやく事態の深刻さに気づいたあたしは、潤沢な資金力で政府高官に圧力をかけ2日ほどかけてなんとか無理矢理予約。(幻想)
勝ち取ったのは、ムダに安い飛行機とムダに高いホテルの組み合わせでした。
ホテルは場所こそ梅田で便利だったのですが、夫婦なのにツインが取れず、シングルを2つ取るハメになりました。
これまであちこち夫婦で旅行してきましたが、シングルは初めてです。
なんだか客先への謝罪出張みたいでイヤだったんですけど(リアル)、泊まれないと話にならないのでやむを得ずこのパターンで予約。
大阪入りしてから気づいたのですが、3連休の最終日が大阪マラソン開催日だったんですね。
新幹線や宿が取れなかったのは、このイベントもあったためと思われます。

ということで久しぶりに伊丹空港より大阪入り。
この日最初に向かったのは住吉大社です。
特に理由はなかったのですが、大阪で最も初詣客が多いという著名な神社に一度行ってみたかったのでした。

なんばから南海電車で住吉大社に向かいます。
南海に乗るのは初めてです。

Sumiyosi1

Sumiyosi2

この日は小雨で寒く、七五三の家族連れが参拝していましたが、人出は少ない感じでした。
また境内や本殿も思ったほど大きくない印象です。
入り口の前を阪堺電車という路面電車が通っています。

Sumiyosi3

なんばに戻り、大阪で最初の食事に串揚げを選びました。
なんばCITYの「旬菜ダイニング あ」という店です。

Kusi

うまい・・・
「なんばで串揚げ」という非日常な演出も込みで、やはりうまいと感じるものです。
大阪に来てよかった・・・(単細胞)

雨も上がったので大阪城に行ってみました。
大阪は仕事・観光の両方で何度も来ていますが、実は大阪城は来たことがなかったのでした。

Oosakajou1

Oosakajou2

大阪城公園がやたら広く、天守閣までたどりつくのにかなりの距離を歩きました。
城内はエレベーター完備の近代建築です。
今は大阪城よりも高いビルがやたらありますが、それでも最上階には多くの見物客がいました。

Oosakajou3

Oosakajou4

この後中崎町という梅田の隣の街に移動。
大阪市内のディープなエリアとして有名な土地ですが、一方で最近は古い建物を利用した雑貨店やカフェも増えていて、若者にも人気のあるエリアになっているようです。
感覚的には東京の谷中・根津・千駄木にも通じる雰囲気だと思いました。

ここで事前に調べておいたリトルプレス専門書店「Books DANTALION」を訪れ、本を2冊購入。
たまたま手に取って開いたページに、妻の知り合いのライターが文章を書いていたという妙な偶然もありました。
ただ、このお店は2日後に閉店するとのこと。
もう二度と来ることのできない店内を撮影させてもらいました。

Dantalion1

Dantalion2

このあと中崎町の小さなカフェでお茶。
店内は若者ばかりです。

Nakazaki

一日大阪にいて思ったのは、若い人の話す大阪弁がどこかゆるいものになっていることでした。
これは梅田でもなんばでも、阪急電車の中でも南海電車でも同じです。
特に小中学生の話す言葉は関東の子供達とそれほど変わらなくなっていると思いました。
この現象はおそらくテレビの影響だと考えます。
もちろん根底には関西アクセントがあるのですが、関東のアクセントや言葉遣いが、テレビを通じて大阪の子供達にも浸透しているのだと感じました。

Udon

昼に食った串揚げで若干もたれ気味だったので、夜は梅田の地下街で関西うどんを食べました。

梅田は来る度にどこかが変わっています。
2日前に改装グランドオープンしたのが阪急うめだ本店です。

Hankyu

いわゆるデパ地下のフロアが大変なことになっていて、ハッピーターンの限定商品に3時間待ちというありえへん行列ができていました。
大阪の人は滅多に行列に並ばないと聞いてましたが、3時間も並んでまで手に入れたいものだったんでしょうか?

というわけで初日は終了。
旅はあと2日続きます。

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