行ってみた 第31回 旭川・富良野
昨年の夏に体調がいまいち良くないまま猛暑の九州に行ってえらい目にあったので、今年は涼しい北海道に行くことにしました。
北海道は7年ぶりですが、実は生まれた場所でもあり、妻も自分も親が北海道出身というなじみの深い土地です。
住んだことはありませんが、子供の頃からしょっちゅう行っていたので、主要な観光地はだいたい訪れています。
行ったことがないのは利尻礼文・天売焼尻などの離島やトマム、あとは登山で行くような高い山くらいでしょうか。
そんなインチキ道産子の自分は、久しぶりに大ベタなド観光地巡りを画策。
旭山動物園や富良野、札幌時計台や小樽運河といった外国人向けツアーみたいな場所ばかりをたずねる旅です。
とにかくクソ暑い首都圏を脱出し、さわやかな初秋の北の大地に降り立つはずでした。
しかし。
千歳行きの飛行機の冷房が異様に寒く、ただでさえこの2ヶ月半の間夏バテでぐったりしてたカラダにてきめんに効いてしまい、食欲が全く無くなってしまいました。
あーあ・・・
しかたがないので千歳空港でうどんを半人前だけ食べて、レンタカーで旭川に向かいました。
本当は旭川空港から入るつもりだったのですが、便数が少なく当日は満席で取れなかったのでした。
さらに。
この日道内は低気圧によって猛烈に天気が悪く、大雨のため高速道路はほとんど80km制限。
レンタカーもSクラスを頼んだはずが、なぜかフリードが来てしまい、車体の大きさに慣れるまでこわごわ運転だったので全然スピードが出せませんでした。
やっと夕方旭川に着きました。
ホテルでテレビを見ていたら、旭川からそう遠くない岩見沢の街が大変なことになっていて、ここで事態の深刻さにようやく気づきました。
家族や友人からも次々と安否確認メールが入っていました。
確かに千歳から旭川もずっとひどい雨でしたが、まさか岩見沢が洪水だとは・・・
高速道路が通行止めにならなかったのは本当に幸いでした。
翌日、なんとか雨はあがりましたが、かなり蒸し暑く、さわやかな北の大地とはほど遠い状態です。
食欲が全然回復しないまま旭山動物園へ。
ここに来たのはリニューアル後は3回目くらいですが、いつ来ても人が多いです。
動物の見せ方はやはりうまいと感じます。
また常に新しい動物や展示建物を次々に採り入れており、リピーターとして何度来ても新鮮な感覚にさせてくれるところです。
午後は旭川郊外にある「ブラウンボックス」という木工クラフト製品の店に行きました。
店にはネコがいます。
ここのネコはとても人懐こく、店の人によると「せんむ」という名の接客係だそうです。
ロクに食べていないせいか、異様に疲れてきましたので、妻の提案で温泉に行くことにしました。
温泉は旭川周辺にいくつかありますが、白金温泉を選択。
そばに「青い池」と呼ばれる水の色が青く見える池があるとのこと。
最近この池を撮った写真がMacの壁紙に採用されたということで、非常に人気が出てきたようです。
だが。
この日の大雨のせいで青い池はただの茶色い池になっていました。
せっかく来たのに・・・
ぐったりしながらそのまま白金温泉へ。
でも温泉に入ったら体調が劇的に回復しました。
夕方、新富良野プリンスホテルに隣接する「ニングルテラス」に行ってみました。
ログハウス風の建物が並び、イルミネーションのような明かりがついていて、ちょっと幻想的な雰囲気。
建物はどれも小さな手作りの雑貨店やカフェなどになっています。
夏にしか来たことがありませんが、たぶん冬のほうがきれいでしょうね。
この日は富良野の駅前にある「富良野ナチュラクスホテル」に泊まりました。
まだ新しく非常にきれいです。
このホテル、韓国ドラマ「ラブレイン」の富良野ロケでチャン・グンソクが泊まったとのことで、館内にもチャン・グンソクの写真がたくさん飾ってありました。
夕飯を食うため富良野で有名な「唯我独尊」というカレー屋を目指しました。
しかしこの日は(いつもか?)非常に混雑していて、店の外にまで行列ができています。
仕方なくここをあきらめ、駅前の「すぷらうと」という店に入りました。
テーブルやカウンターの配置がややスナック風ですが、インテリアは素朴でメルヘンチックなカフェ&レストランです。
ハヤシライスを食べましたが、これが倒れそうなくらいうまかったです。
まああまりまずいハヤシライスに当たったこともないですが、肉やタマネギやルーの味が絶妙で、非常に満足しました。
翌朝はようやく晴れてきたので、富良野から美瑛まで観光することにしました。
この日も朝から全然涼しくありません。
まず「ふらのワイン工場」を見学。
それほど多くの工程は見学できませんが、敷地内にはラベンダー畑もあります。
ただ時期的にはラベンダーはとっくに盛りが過ぎていて、この時期の富良野のラベンダー畑は実はどこもあまり美しくないのでした。
続いて訪れたのは、2年前にできた「カンパーナ六花亭」。
道内の人なら誰でも知ってるお菓子の六花亭ですが、ここ富良野にもどおおーんとパノラマな店を構えたのでした。
お菓子の販売はもちろん、イートインのコーナーやテラス席もあります。
しかもテラスの前には広大な富良野の畑や山並みが見え、ロケーションとしても最高です。
この後、「ファーム富田」に移動。
富良野も3回目くらいですが、ここは初めてです。
鉄板な観光スポットなので、団体や外国人で混雑していました。
やはりラベンダーはほとんど枯れており、この時期で色鮮やかなのはケイトウくらいですね。
富良野と言えば「北の国から」のロケ地としても有名ですが、今回は関連する施設や場所には全く行きませんでした。
以前に行ったことはあるのですが、自分はあのドラマを全然見ていないので、感じるものが何もないのです。
なので今回は全てスルー。
美瑛の「四季彩の丘」にも行ってみました。
ここも2回目です。
美瑛は知名度ではおそらく富良野に及ばないと思いますが、自分は美瑛の風景のほうが好きです。
なだらかなカーブを描いて重なり合う畑や丘を眺めていると、人工的ではありますけど内地にはない景色だとつくづく思います。
美瑛は旭川空港から近いので、飛行機がよく見えます。
美瑛駅前。
どの建物も同じようなデザインで建てられており、テーマパークみたいな光景です。
道内には他にもこうした統一デザインな街並みがいくつかあり、賛否両論あるかとは思いますが、自分はこの街並みも嫌いではありません。
夕方、高速で札幌へ。
雲行きが怪しくどうなるかと思いましたが、なんとか大雨には当たらず札幌に着きました。
夜はすすきので名物スープカレーを食べることにしました。
しかし目当ての店はどこも行列しています。
3軒目でようやく店に入れました。
チキンのスープカレーを食べましたが、そのチキンにどうも自分にとって気になる香辛料が効いていて、うまいスープカレーではあったんですけど、後味が今ひとつという感想となりました。
というわけで、旅はまだ続きます。
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コメント
オジキ
避暑の旅お疲れ様でした☆
あっしも北海道がダイスキで、1年おき位に最近は行ってます♪
今年も、知床・羅臼~美瑛(ちょっろと旭川と富良野)に行って来ましたぜ♪
天候は残念でしたね…
他の観光地以上に、天候に左右されますもんねぇ
。青い池は確かに真っ青でしたv(・_・) ブイッ←嫌がらせ
>以前に行ったことはあるのですが、自分はあのドラマを全然見ていないので、感じるものが何もないのです
僕も一緒(笑)
富良野にいっときながら全くどっこも行きませんでした。
やっぱり、僕は美瑛。本当に好き。観光客丸出しで写真撮って喜んでました♪
さすがに、畑にずかずか入り込む様な恥ずかしい事はしたくないのですが、中国、韓国の観光客のマナーの無さに、思わず怒鳴り付けそうになっちゃいました…
海外だと羽目外すくせに、日本だと、変にいい子になる…
同じぢゃねぇか、ヤツラと(´・ω・`)
話がずれました。。。失礼します。
Pt.2も楽しみにしてます☆
投稿: V.J. | 2012.09.23 12:50
SYUNJIさんこんばんは。
実は人生で一度も北海道の地を踏んだことがないです。
やっぱり【北の国から】の印象しかないので
雄大で自然が厳しい所なのかなぁ~
投稿: ボレロ | 2012.09.23 20:57
V.J.若、コメント感謝です。
全然避暑になりませんでしたけど・・
>今年も、知床・羅臼~美瑛(ちょっろと旭川と富良野)に行って来ましたぜ♪
これはけっこう移動距離長いですね。
知床はもう20年近く行ってないかなぁ・・
>富良野にいっときながら全くどっこも行きませんでした。
あそこに行くのは当然ですけど番組を見てた日本人だけですね。
なので今回あたしの行程はだいたい中国人向けコースと重なってました・・
美瑛では観光客が畑に入らないようパトロールしている車に出会いました。
観光地ならではの苦労ですね・・
投稿: SYUNJI | 2012.09.23 21:40
ボレロさん、コメントありがとうございます。
>実は人生で一度も北海道の地を踏んだことがないです。
おっと、そうですか!
あたしゃニセ道産子ですけど、ぜひ一度お越しください。
道内も広いんでいろいろな場所がありますけど、今回行ってきた美瑛や、静内や帯広や釧路はおすすめです。
投稿: SYUNJI | 2012.09.23 21:47