聴いてない 第174回 ハワード・ジョーンズ
前回マクラで採り上げた熊問題ですけど、結局熊の発音についてはナゾのまま。
街中に出没する熊と熊田曜子のクマは同じ発音でいいんでしょうか?
さて、前回のジョー・ジャクソンは1曲しか聴いてないという目を覆うばかりの有様だったのだが、今日のお題であるハワード・ジョーンズはもう少し聴いている。(偉くもなんともないけど)
聴いている曲は以下である。
・New Song
・Life In One Day(一日の生命)
・No One Is To Blame(悲しき願い)
・You Know I Love You Don`t You?
・The Prisoner
アルバムは聴いてないので、聴いてない度は3。
それほど多くの情報は持っていないのだが、「全てひとりで演奏をする」という話は雑誌で読んだことがある。
オウムのようなとがった髪の毛に帽子というチェッカーズみたいなファッションで、女性にも人気があったと記憶している。
ネットで調べた略歴は以下のとおり。
ハワード・ジョーンズは1955年イギリスに生まれた。
7歳でピアノを始め、10代の頃はプログレやパンクのバンドで活動。
1983年、「たったひとりでシンセサイザーを操る」というスタイルで、「New Song」をイギリスでリリースしメジャーデビュー。
これが全英3位の大ヒットを記録し、続く「What Is Love?」は2位、「Hide And Seek(かくれんぼ)」が12位となり、その才能は広く認められるところとなる。
なおデビュー当時はハワードがシンセサイザーを演奏し、ジェド・ホイルというダンサーがパントマイムを演じるという構成でライブを行っていた。
これらの曲を収録したアルバム「Human's Lib」は全英1位となり、プラチナ・アルバムにも輝いた。
ハワード・ジョーンズの名は本国イギリスを飛び出してアメリカ・オーストラリア・日本・ドイツ・イタリアにも届くようになった。
85年のセカンドアルバム「Dream into Action」からは「Like To Get To Know You Well(君を知りたくて)」「Look Mama」「Things Can Only Get Better」などのヒットが生まれ、さらにフィル・コリンズとの共作「No One Is To Blame(悲しき願い)」は全米1位を記録。
デビュー3年目にして早くもフィル・コリンズとの共作が実現するというのは、ハワード・ジョーンズの当時の人気と実力を表している話だと思う。
しかし。
87年以降の活動についてはネットでの評価が割れている。
ウィキペディアでは「86年10月発売のサード・アルバム『ワン・トゥ・ワン』あたりからセールスが落ち始め・・」と書かれているが、他のサイトでは「アルバム『ワン・トゥ・ワン』リリースとともに行なわれたワールドツアーも大成功を収めた」「その後も勢いは衰えず、1993年にはベスト盤を発表し、全アルバム総売上げ数は全世界で800万枚を突破」などと書いてあったりしている。
個人的には90年代以降、この人の曲をFMやMTVで聴くことはなくなっている。
日本でのメディア露出も極端に減っていったはずだ。
93年のベスト盤発表以降、メジャーレーベル契約が解除となり、以降は自主レーベルから作品を発表し、ライブ会場か公式サイトからでしか入手できないシステムを取っているそうだ。
では日本ではもはやすっかり過去の人なのか?というとそんなことはなく、2008年に14年ぶりとなる日本公演が行われている。
この時はFantom-Gというローランドのシンセサイザーだけを使用。
今年の2月にも来日しており、六本木で二部構成のライブを行っている。
小さなホールでの弾き語りライヴを行うなど、規模や形は変わったものの、日本ではまだ人気が高いそうだ。
全然知らなかった・・・
自分がハワード・ジョーンズにあまりのめり込まなかったのは、暗いほうの曲になじめなかったからだ。
「New Song」「Life In One Day」は明るく楽しそうなメロディだが、「You Know I Love You Don`t You?」や「The Prisoner」はどこか神経質そうでもの悲しいサウンドである。
聴いた順序で「なんかだんだん暗くなってきたなぁ」という印象を持ってしまい、「The Prisoner」を最後にエアチェックする機会もなくなり、アルバムに手を出す意欲も持たなかった。
じゃあ「New Song」「Life In One Day」のノリで続いていたら聴いていたのかと言われると、それもあまり自信ないですけど。
いずれにしろルックスから受けるイメージと暗い曲にギャップを感じたのが、聴いてない最大の理由である。
というわけで、ハワード・ジョーンズ。
最近の作品は店頭にCDが置いてないそうですけど、それらも含めておすすめアルバムがあればご紹介いただきたいと思います。
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コメント
SYUNJIさん、こんばんは。
ハワード・ジョーンズが相変わらず来日公演を行って
いることを知り、驚いております。
私も80年代にヒット曲だけエアチェックして聴いていました。
一番好きだった曲は「New Song」ですが、他の曲はもう
思い出せません。当時、来日公演もFMで放送されました
ので、これも録音していたと思います。
割と好きだったのですが、なぜ聴かなくなったのか。
たぶん、当時ブライアン・アダムスなどが好きで
バンドサウンドを魅力的に感じたからだと思います。
ところで話は全く変わりますが、80年代つながりで
先日ジョン・ウェイトの2009年の公式ライブ盤が安かったので
聴いてみました。
http://www.hmv.co.jp/artist_John-Waite_000000000012550/item_Extended-Versions_3954706
ドラム、ベース、ギターと本人(ボーカル)の4人編成です。
正直なところ、1曲目「Change」が聴きたくて購入しました
が、シンセサイザーがなく渋すぎで、80年代のノリを
期待したのですが、ちょっと残念でした。
投稿: モンスリー | 2012.09.02 19:12
こんばんは、大学時代にハワード・ジョーンズに似てると言われた事があるJTと申します(笑)。後輩が持ってきたカレンダーの中のハワード・ジョーンズの写真がたまたま私に似た感じの写りだっただけなんですけどね。
ダビングしたカセットですけど『ワン・トゥ・ワン』を持ってました。私もそのレベルなんですけど。「You Know I Love You Don`t You?」とか「No One Is To Blame」とか結構好きでした。でもその前後のアルバムを聞かなかったということは、私の評価も今一つだったのかなぁ?
投稿: JT | 2012.09.02 23:52
SYUNJIさん、お邪魔します。
これまた懐かしい!ハワード・ジョーンズですか!
自分「ニューソング」と「ホワット・イズ・ラヴ」の2曲しか知りませんが、彼の存在はしっかり印象に残っています。見分けがつきますからね。(笑)
暗い感じの「ホワット・イズ・ラヴ」の方はしっかり記憶に残っています。当時けっこう好きで、わりと聴いていました。
一方の「ニューソング」は、気に入らなかったのか、当時エアチェックもされていなかったです。(後に購入した洋楽オムニバスCDで音源を手に入れました・・・)
同時期のヒット曲なのに、何とも不思議?です。
後。
10年ぐらい前、リンゴ・スターのオール・スター・バンドに参加していると知って、「えっ、ハワード・ジョーンズが?!」とその意外さに驚いた記憶もあります。
それなりに、キーボード奏者として評価されているのでしょうね。
投稿: まったり男 | 2012.09.03 18:48
モンスリーさん、コメントありがとうございます。
>ハワード・ジョーンズが相変わらず来日公演を行っていることを知り、驚いております。
ですよね?
失礼ながらあたしも驚きました。
>当時、来日公演もFMで放送されましたので、これも録音していたと思います。
あ、これはかなり貴重な音源じゃないでしょうか?
今ハワードのアルバムは公式サイトでの販売のみだそうですし。
>先日ジョン・ウェイトの2009年の公式ライブ盤が安かったので聴いてみました。
おっと、偶然ですね。
たまたま昨日聴いたMDは「ビジョン・クエスト」のサントラで、ジョン・ウェイトの「Change」が入っていました。
投稿: SYUNJI | 2012.09.06 21:11
JTさん、こんばんは。
大学時代にジェフ・ベックに似ていると言われたSYUNJIです。(聞いてねえよ)
>ダビングしたカセットですけど『ワン・トゥ・ワン』を持ってました。私もそのレベルなんですけど。
大ヒットアルバムではないほうを聴いておられたんですね。
「No One Is To Blame」は悪くはなかったんですが、アルバムまで聴く意欲はなかったですねぇ・・
今気づいたんですが、この人、アルバムジャケットは80年代にしては地味な絵が多いですね。
投稿: SYUNJI | 2012.09.06 21:20
まったりさん、こんばんは。
>暗い感じの「ホワット・イズ・ラヴ」の方はしっかり記憶に残っています。当時けっこう好きで、わりと聴いていました。
自分はこの曲がなぜか記憶にありません。
エアチェックもしてなかったようです。
>10年ぐらい前、リンゴ・スターのオール・スター・バンドに参加していると知って、「えっ、ハワード・ジョーンズが?!」とその意外さに驚いた記憶もあります。
自分も今回調べてみて初めて知りました。
ハワードが参加したのは2001年頃で、グレッグ・レイクやシーラ・E、ロジャー・ホジソンなどと共に活動したそうですね。
コリン・ヘイが参加したのはその後みたいですね。
投稿: SYUNJI | 2012.09.06 21:28