« 聴いてみた 第93回 レインボー その7 | トップページ | 聴いてみた 第94回 ローリング・ストーンズ その7 »

見ていない 第33回 兼高かおる世界の旅

日本初のLCCのPeachで国内を旅してみたい引きこもり旅芸人のSYUNJIです。
もう長いこと海外旅行してませんが、Peachのような日本のLCCで韓国や台湾に行けるなら行ってみてもいいかなとぼんやり考えたりしています。
そのうち世の中がもっと雑になってくると、屋根のない飛行機とか全員つり革立ち乗りとか、アナーキーな鬼安LCCなんてのが出てきそうな気もしますが。

さて日本の元祖旅行番組である「兼高かおる世界の旅」。
実は一度も見たことがありません。
番組名くらいは知っているけど、意識して放送を見たことは一度もない。

この番組は「兼高かおる世界飛び歩き」として1959年12月TBS系列で放送開始。
1960年6月から3ヶ月中断の後、9月から「兼高かおる世界の旅」として再開した。
以来30年間放送され、回数は1586回。
開始当初は日曜午前だったり月曜深夜の放送だったが、62年以降は基本的に日曜朝の番組として定着。
完全カラー放送は67年からである。
放送は90年に終了したが、2007年からCSでデジタルリマスターによる再放送もしており、またTBSオンデマンドで配信もしているそうだ。
なので今から見ようとすることはわりと簡単かもしれない。

番組は長いことパンアメリカン航空の協賛で作られていた。
パンナムが倒産した後はスカンジナビア航空に変わったそうだ。
構成としては、セレブ系ジャーナリストの兼高かおるが外国を旅する映像を流し、それに本人とTBSアナウンサーである芥川隆行がナレーションやトークをかぶせる、といったものだったらしい。
訪れた国は150以上というから、一度も紹介されなかった国のほうがきっと少ないだろう。
北朝鮮はあったのかな?
ちなみにさすがに南極はないやろと思ったら、驚いたことに南極も何度か放送されているとのこと。

終了となった理由はやはり視聴率低下だそうだ。
長いこと日曜朝9時の始まりだったのを8時からに変更したら、とたんに視聴率が下がってしまったらしい。
が、これだけの長寿番組であれば放送終了は相当話題になったんじゃないかと思うが、全然記憶にない。
視聴率が下がったのは、おそらく多くの日本人にとって海外旅行が身近になったことも要因だと思う。
テレビで兼高かおるの説明映像を見るよりも、自分で見に行ったほうが早いという時代が来た、ということだろう。

見ていなかった理由は特にない。
生まれる前からの番組なので、親が見る習慣を持っていなかったと思われるが、その理由もはっきりしない。
90年まで放送してたんだから、自分の意志で見ることも可能だったはずだが、結局そうしたことをしないまま放送は終了。
終了当時のこの時間帯はまだ寝ていたんじゃないかと思う。
裏番組が何だったのかもよくわからないが、そもそも日曜朝に家族でテレビを見ていたかどうかさえ記憶にない。

母親は今も旅が好きで国内を徘徊することが多いが、海外旅行の経験は全くない。
父親は生前仕事で国内外を移動することが多く、特にデンマークにはよく出かけていたが、旅行として海外に出たことはなかったと思う。

冒頭に書いたとおり、自分はもう長いこと海外に行っていないが、これまで訪れた国は以下である。
西ドイツ・オーストリア・スイス・イタリア・バチカン・フランス・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・香港・カナダ。
国の数は父親より多いと思うが、滞在時間は全部合わせても1ヶ月半くらいしかなく、どれもあちこち見て回る落ち着きのないツアーばかりだ。
いずれにせよ程度の差はあれど、家族全員が比較的旅が好きなほうの部類だったわりに、なぜか「兼高かおる世界の旅」は誰も見ていなかったのだった。

旅番組ってのはけっこう微妙で、見ておもしろいと感じる要素は自分にもよくわからないほど多様性がある。
行きたいと思っていた場所が紹介されると「ああ行ってみたいなぁ」と思うはずだが、番組の構成や出演者の善し悪しによって急激に行く気が失せてしまう、ということも充分あり得るのだ。
全然行く気のなかった場所がたまたま番組で紹介されて、突然行く気が涌いてきて翌月行ってしまった、ということもあった。
(この時行ったのは安芸の宮島だ。)

高校生の頃見たテレビ番組で今も強く印象に残っているのは、アジアからヨーロッパを目指すバスツアーの紹介の特番だった。
決して楽しそうな話ではなく、むしろ多国籍な乗客の中で争いが発生したり犯罪者と疑われて強制下車する客が出るなど、けっこうハードな内容だったと思う。
厳密には旅番組というより社会派ドキュメンタリーみたいなものだったかもしれないが、こういう番組は記憶に残っているのだ。

というわけで、何が言いたいのかよくわからなくなってますけど、「兼高かおる世界の旅」。
みなさんはご覧になってましたでしょうか?
記憶に残っている放送などありましたら教えていただけたらと思います。

| |

« 聴いてみた 第93回 レインボー その7 | トップページ | 聴いてみた 第94回 ローリング・ストーンズ その7 »

コメント

ゲッツです。

小学校の時から時々でしたが見てました。家族で見ていたというよりは、僕一人が見ていたような気がします。

兼高かおるの「そうなんですのよ」を多用した受け答えは、分りやすいセレブのイメージでしたが、子供の頃は上流社会の人達はみんなそういう口調なんだと思っていました。

僕が海外旅行に行きたいと思い始めたのは、この番組がきっかけだったと思います。毎回パンナムのボーイング747が写っていたと思いますが、あれの2階席に乗ってみたかったです。

大人になって2階席に初めて乗った時には、ちっょと感激しました。

投稿: getsmart0086 | 2012.06.17 19:55

ゲッツさん、コメントありがとうございます。

>家族で見ていたというよりは、僕一人が見ていたような気がします。

そうでしたか。
すごいな、一人セレブの道を行く小学生・・
自分は番組を見ていないので、セレブ兼高かおるのイメージが岸恵子と森英恵と混ざってごちゃごちゃになってます・・

>僕が海外旅行に行きたいと思い始めたのは、この番組がきっかけだったと思います。

なるほど・・
旅番組が旅行意欲をかき立てることにつながったわけですね。

>大人になって2階席に初めて乗った時には、ちょっと感激しました。

いいなぁ、飛行機は好きなんですけど2階席は一度もないですね。
カナダに行った時の機内で、空席がやたらあったんで一人で4つの席を使って寝たことがあります。(貧乏くさい)

投稿: SYUNJI | 2012.06.17 22:57

こんにちは。いまだに海外旅行はほとんど経験していない私です。金ないから・・・

鍵っ子だった私は日曜日も家に一人で、テレビをみていました。この番組も消去法でみていました。兼高かおるの顔も思い出せません。なんだか中村紘子を浅黒くしたような顔だったかな。。。

ゲッツは昔からセレブだったんですね。。。。

投稿: ぷくちゃん | 2012.06.18 09:19

ども、SYUNJIさん。

自分、この番組大好きでした。
大人の中で、一番羨ましいと思っていました。
毎週、毎週、いろんな国に、、。

自分は海外旅行、未だに行った事無いです。
もしかして、、このまま海外旅行なしで人生、、。

自分がこの番組を楽しめたのは地理が大好きだったから。
いつも地図帳見てる子供でしたしね、、。

中村紘子さんを浅黒く、、。
そのとおりだと思います。(笑)

投稿: だいまつ | 2012.06.18 11:52

ぷく先輩、コメント感謝です。
我が家には今、台風来てます。

>いまだに海外旅行はほとんど経験していない私です。金ないから・・・

あれ?先輩は確か南極に行ったり小田和正とトイレで会ったりというご経験をお持ちなのでは・・・?

>兼高かおるの顔も思い出せません。なんだか中村紘子を浅黒くしたような顔だったかな。。。

なんだかいよいよわからなくなってきました・・
そんな人でしたっけ・・・

投稿: SYUNJI | 2012.06.19 22:19

だいまつさん、こんばんは。

>自分、この番組大好きでした。
>大人の中で、一番羨ましいと思っていました。
>毎週、毎週、いろんな国に、、。

おお、そうでしたか。
確かに150カ国も行けるような、文字通り別世界の人ですよね。

>自分がこの番組を楽しめたのは地理が大好きだったから。

おや、そうですか・・・それは奇遇ですね。
いえ、実はあたしも子供の頃からそういう傾向の人間で、そっち系の大学を出てそっち系の会社に勤めたりしてます。
しかしながら、この番組にはなぜかかすりもしなかったです・・

投稿: SYUNJI | 2012.06.19 22:34

初めましてローリングウエストと申します。ロック好き・旅好き・山好きの50半ばのオヤジです。1960年後半~1970年代のロック発展をリアルタイムに聴いており、コチラを覗かせていただきますと小生のお気に入りのアーティストもかなり紹介されており興味を持ちました。また時たま訪問させて頂きます。

投稿: ローリングウエスト | 2012.06.20 22:54

オジキ。
タイトルを見ただけで、「あぁ、あのパンナムの」って思い出しました。でも、番組の内容も、中村紘子かどうかも(そもそも中村紘子の顔すらあやふやでげす)1ミクロンも覚えて無いのです。

でも、パンナム。やっぱり、パンナム。
今になって気付きましたが、パンナムの世界各国のCMソングをコンパイルしたプロモーション用のLPがあるんですが、そいつは、ソフロロック界隈では超名盤扱いされています。

んで、僕も、パンナムのCMのちょい爽やか系の男女コーラスを何故か覚えているのです。
多分、この番組のCMを見て、子供心に刷り込まれたんじゃないかなぁ。と

本編じゃなく、CMしか覚えて無いのですが、そのCMは旅に出たくなるわくわくする様な曲でした☆

P.S. ハードロックを攻めて行った後に、ソフトロック探求つーのはどうですか?(笑)

投稿: V.J. | 2012.06.21 08:43

ローリングウエストさん、初めまして。
こんな低レベルのBLOGにコメントありがとうございます。

自分は主に80年代を中心に聴いてきたので、それ以前のアーチストを今さらですが学習しなおしている状態です。
お好きなアーチストについてご指導いただければと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

投稿: SYUNJI | 2012.06.21 20:58

V.J.若、コメント感謝です。

>タイトルを見ただけで、「あぁ、あのパンナムの」って思い出しました。

えーこの番組って、パンナムそんなに印象強かったんですか?
パンナム、結局一度も乗らないまま無くなったなぁ・・

>パンナムの世界各国のCMソングをコンパイルしたプロモーション用のLPがあるんですが、そいつは、ソフロロック界隈では超名盤扱いされています。

そんなものがあるんですか・・と思って調べましたが、これのことですかね?
http://www.hatago-international.com/product/718

>んで、僕も、パンナムのCMのちょい爽やか系の男女コーラスを何故か覚えているのです。

そうスか・・
飛行機は幼い頃から好きだったんですけど、これは全く知らないですね。
番組見てないから当然ですけど・・・
でも確かにレア物らしい値段ですな・・

投稿: SYUNJI | 2012.06.21 21:25

オジキ!
まさにこのレコでーす☆
僕は、海外のディーラーから取り寄せたので、こんな値段じゃありませんでした♪

で、ソフトロックへのチャレンジお願いします←しつこいw

投稿: V.J. | 2012.06.24 22:01

V.J.若、再コメントありがとうございます。

>僕は、海外のディーラーから取り寄せたので、こんな値段じゃありませんでした♪

海外ディーラーですか・・
でもオークションなんかで探せば、お手頃な値段のものもありそうな感じですね。

>で、ソフトロックへのチャレンジお願いします←しつこいw

ソフトロックの定義がいまひとつ把握できてませんけど、少し調べたら全然知らない人たちばかり・・
当分BLOGのネタに困らないかも・・

投稿: SYUNJI | 2012.06.24 23:29

多分、オジキはソフトロックはダメだと思い〼ww

ロジャー・ニコルズ&スモール・ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ

5th ディメンション

なんてトコがとっかかりにOKかもです(笑)

フリッパーズギター
なんて、丸パクリって事が分かります

では、連投本当に失礼しましたー

投稿: V.J. | 2012.06.25 00:52

V.J.若、連投感謝です。

>ロジャー・ニコルズ&スモール・ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ
>5th ディメンション

うーん・・どれも全く知りません・・
ソフトロックってどっか退屈なんじゃないかと勝手に考えているんですけど・・・

>フリッパーズギター
>なんて、丸パクリって事が分かります

こっちはさらにダメですね。
オザケンがあたしゃどうにも苦手でして・・

投稿: SYUNJI | 2012.06.30 00:11

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 見ていない 第33回 兼高かおる世界の旅:

« 聴いてみた 第93回 レインボー その7 | トップページ | 聴いてみた 第94回 ローリング・ストーンズ その7 »