聴いてない 第170回 アメリカ
国の名を名乗る大胆なバンドはいくつかあるが、その中でも最大級な感じのアメリカ。
もちろん全く聴いてません。
「名前のない馬」がヒットしたという史実は知っているが、曲そのものは一度も聴いたことがない。
いつも思うことですけど、こういう名前を付けるのに合衆国政府に許可とかいらないんでしょうか。
考えてみれば自分は国名バンドにはうとい。
ジャパンもU.K.もイングランドもあまり聴いてないのだった。
ところでロシアとかブラジルとかインドって名のバンドは存在するのだろうか?
Googleで「アメリカ」と検索すると、当然だが鬼のようにいろんなサイトにヒットしてしまうので、「アメリカ バンド」と入れて検索。
得られたアメリカの歴史は以下のような内容であった。
名前はアメリカだが、結成はイギリス。
ジェリー・ベックリー、デューイ・バネル、ダン・ピークの3人により1968年ロンドンで結成。
ジェリーとダンはアメリカ人だが、デューイはイギリス人でイギリス生まれ、アメリカのカリフォルニア育ち。
3人とも父親が在英米軍人という共通点を持ち、同じアメリカンスクールで学んだ同士というメンバー構成。
デビューは71年。
アコースティックギターにハーモニー重視のコーラスという、ウエストコースト・サウンドとブリティッシュ・トラッドフォークの融合みたいな音楽性を持つ。
そのサウンドからCS&Nと比較されることも多い。
12弦ギターを多用し、後のバーズやイーグルスにも影響を与えたとされる。
72年には「名前のない馬」が大ヒット。
日本ではその後この曲を超えるヒットはなかったが、アルバムは2006年頃までベスト盤も含めてコンスタントに発表している。
なおダン・ピークは77年にバンドを脱退し、2011年に亡くなっている。
以上がかき集めた情報だが、どれも1ミクロンも知らない。(V.J.調)
特にウエストコーストや英国トラッドフォークが苦手とかそういう意識はないんだが、苦手以前によく知らないジャンルなのだ。
バーズもCS&Nも全然聴いてないし。
ハードロックやプログレやテクノとは対極に位置する音楽、なんて表現がネットであちこちに見つかる。
80年代に伝染病みたいにエアチェックしまくっていた自分だが、当時FMでアメリカの曲を聴いたことは一度もない。
少なくとも「サンスイ・ベストリクエスト」ではオンエアされてなかったと思うよ。
ただしバンド名はなぜか知っていた。
80年に発表されたアルバム「Alibi」のジャケットを覚えている。
山並みを背景に赤ん坊の顔が横になった、どこかシュールな絵だが、このイメージから勝手にプログレみたいな音楽だと思っていた。
ちなみにこの「Alibi」にはスティーブ・ルカサーやティモシー・シュミットやJ.D.サウザーが参加しているそうだ。
「名前のない馬」は最初はオランダでヒットし、その後イギリスとアメリカでもヒット。
日本でも少し遅れはしたがさわやかなサウンドが受けてやっぱり大ヒットしたそうだが、歌詞を見るとあんまし楽しそうな話ではない。
名前のない馬で砂漠を旅して、9日目には海に変わったので馬を手放したよ、という、いまいちよくわからない内容なんだが、人間の手による愛情の感じられない都市化を批判するような表現もあり、メッセージ性の強い曲でもあるらしい。
そんな郷愁のアメリカ。
失礼ながら日本ではもう忘れ去られた人たちなのかと思ったが、今年の夏に行われるビーチ・ボーイズの来日公演にゲストとして参加するそうだ。
ビーチ・ボーイズは今年結成50周年を記念して23年ぶりに新しいアルバムをリリース。
ブライアン・ウィルソンがビーチ・ボーイズとして来日するのは33年ぶりとのこと。
ファンの層が共通してるのかどうかはわからないけど、アメリカも来るそうです。
というわけで、アメリカ。
聴くとしたら当然まずはデビューアルバム「America」で「名前のない馬」から入るということになるのだろう。
アルバムはたくさんあるようですが、デビューアルバムも含め、おすすめの作品があれば教えていただければと思います。
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