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行ってみた 第30回 京都 平安神宮・平野神社・京都タワー

春の京阪神行楽シリーズ2日目。
この日は京阪電車で京都に向かいました。
最近は秋の京都だと大原野とか廬山寺とかかなりコアな場所に行くのですが、桜の場合、コア以前にまず咲いているところを選ばなくてはならず、そうなるとだいたいメジャーな名所になってしまうのでした。
ということでしだれ桜の闘いのワンダーランド、バトル・オブ・スーパーチェリーの総本山である平安神宮を目指します。(適当)

まず八坂神社から円山公園へ。
円山公園のでかいしだれ桜はおおむね満開。

Maruyama

きれいですが、やはりどこか盛りがいまひとつ薄い気がします。
今年は花が少ないんでしょうかね?
以前満開を見た時にはもっとヤケクソな咲き方だったような・・・

円山公園内のソメイヨシノは散り始めでしたが、花見の場所取りであちこちブルーシートが広げられ、若い人がシート上に累々と倒れていました。
きっと花見は夜からで、ヒマなんで寝てるんでしょうね。
夜になると相当盛り上がるはずですが、正直ここは上野と同じで風情のカケラもありません。

知恩院を通っていったん東山通りに戻りました。
一澤信三郎帆布で小さなポーチを物色。

Ichisawa

実はスマホがでかすぎて携帯ケースに合わず、いい感じの入れ物がないか探していたのです。
神戸では見つけることができず、信三郎帆布でようやくちょうどいい大きさのものを購入しました。

さらに妻がよーじややら三条のまつひろやらで引っかかったため、平安神宮を見る前に昼になってしまいました。
京都ってこういう風に女性がいちいち引っかかるような構造になってるんだよなぁ。
平安神宮周辺は思ったほど飲食店がありません。
なんとかそば屋を見つけて中に入りました。

Chigiriya

Chigiriya2

前の晩がうどんだったので、この日はそばにしましたが、ここのそばはうまかったです。
ちょうどそばの「みやこめっせ」で内科学会なるイベントがあったらしく、店の中も学会に出席していた内科医の先生方で混雑していました。

Heian1

Heian2

気を取り直して平安神宮。
紅しだれ桜は見事に満開でした。

Heian3

Heian4

ただ天気はいまいちで、写真を撮ってもなんとなくインパクトが弱い状態。
3年前は強烈にオラオラでイケイケなクスリっぽい雰囲気が境内に充満していましたが、今年はやはり花の盛り方がおとなしめでした。
それでも満開の日に合わせて来ることができてよかったです。

Hirano1

Hirano2

地下鉄とバスを乗り継いで平野神社に移動。
平野神社は大きく3つのエリアに分かれています。
ソメイヨシノが咲いて屋台と花見席が用意される上野っぽいエリア、各種の桜が木立となっている散策エリア、そして本殿のある境内です。
各エリアはわりとはっきり分かれてはいるのですが、ムードは本当にバラバラ。
この神社の何でもアリなフトコロの広さにはいつも感心します。

Hirano3

Hirano4

どのエリアにも桜がきちんとあって順番に咲いていくのは平野神社のいいところですね。
境内ではバイオリンによるクラシック演奏会が催されており、屋台や花見席の酔客の嬌声とのギャップにややとまどいましたが・・・

この後北野天満宮を抜けて上七軒へ。
妻はここでもがま口店まつひろにつかまり、1日でがま口店をハシゴするはめになりました。
全然知りませんでしたが、がま口にも左利き用ってのがあるんですね。
今世間に出回っているがま口は、基本的に右利き用なんだそうです。

Kameya1

Kameya2

昨年開店したばかりのベーカリーカフェ「京都ぱん処かめやcafe」でお茶。
あとで調べたら、大宮にある店の2号店だそうです。
すでに3時過ぎでしたので、パン自体は品薄でしたが、ここの抹茶クリームパンはうまかったです。

二条城前の神泉苑に立ち寄りました。

Sinsenen1

Sinsenen2

Sinsenen3

桜はそれほどありませんでしたが、しだれが満開でした。

時間があったので京都タワーにも登ってみました。
以前来た時は夜だったので、昼のほうが眺めはいいはずです。

Tower1

Tower2

当たり前ですが、やはり日中のほうが眺めはよく、またどこに何があるかがよくわかります。
望遠鏡が無料で使えるので、かなり遠くのものまで見ることができます。

Tower3

これは伏見城。

Tower4

こちらは平安神宮です。

Tower5

東寺は京都タワーから近いので肉眼でもよく見えます。

さて帰りの新幹線では前回同様、大丸の地下で買った「下鴨茶寮」の弁当を食べました。

Bentou

今回も鬼のようなうまさ。
昨年秋に一番うまい「ベスト・オブ・デパ地下弁当in京都」と勝手に認定したのですが、今回もその評価はゆるがないものとなりました。
弁当買うと一品くらいは好きでない味のものがあたりするもんですが、この「下鴨茶寮」の弁当ではそういうことがありません。
とにかく味付けにイヤなものがいっさいなく、どれも絶妙なのでした。

というわけで、京阪神の旅も無事終了。
今回は久しぶりの神戸にも行けて、大阪でモンスリー師匠にもお会いできて、京都の桜も満開で良かったです。
次回はもう少し神戸に時間をかけてまわりたいと考えています。

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行ってみた 第29回 神戸・大阪

紅葉や桜の季節になるとつい京都にふらふら吸い寄せられてしまう、モウセンゴケにたかるハエのような有様のSYUNJIといいます。(いまいち伝わらない)
今年も例によって大阪に泊まって京都に通勤して観光するスタイルをとろうと思い、宿を再び上本町のシェラトン都ホテルに取ったのですが、よく考えたら神戸はもう15年くらい行ってないことに気づきました。
阪神なんば線開通によって大阪ミナミから神戸へのアクセスも良くなっています。
そこで大阪を拠点に神戸と京都を1日ずつ巡る2日間の旅を企画。

今年は桜(ソメイヨシノ)の開花がかなり遅れたため、関東も関西も4月半ばの満開となりました。
正確な統計は調べてませんが、こんなに遅い桜は自分が子供の頃でもなかったように思います。
ここ数年は温暖化で彼岸明けあたりからもう咲き始めるようなデタラメなイキオイでしたが、桜もいいかげんイヤ気がさしたのか、かなりのリバウンドがあったようです。
あとこれは自分の感覚だけかもしれませんが、東京も京都も桜の盛りが例年よりやや弱い気がしました。
満開ではあるんですが、もりもりという例年のようなハデさがあまりなく、比較的おとなしく咲いている木が多いと感じました。

石原良純ばりのにわか桜解説をカマしつつ、ムダに早い時間帯の新幹線で大阪へ。
いつもは京都で下りてしまいますが、今回は新大阪まで行くことにしました。
京都では多くの善男善女が下車して行きましたが、京都から乗り込んできた人の中に、政界のアキラ兄さんこと馬淵元大臣がいました。
馬淵氏は自分の2つ前の席に座りました。
こういう時はツイッターで「馬淵なう」などとつぶやくところでしょうか。(間違っている)
まあ最近有名人の目撃をツイッターで実況して結構な騒動になってしまう事件が多発してるようなので、そういうことはやらないほうがいいんでしょうね。

で、アキラ兄さんの横を通って新大阪で下車。
まだ朝8時半なので、いったん上本町まで行ってホテルに荷物を預け、念願の阪神なんば線で神戸方面へ。
でも阪神なんば線は極めてふつうの電車でしたが・・・

阪神の香枦園駅で下りて、夙川という川沿いの桜をながめることにしました。
実は香枦園駅も15年くらい前に一度来たことがある駅です。
残念ながら夙川の桜はかなり散っていました。

Syukugawa1

Syukugawa2

この日は夜モンスリー師匠との会食があったのですが、師匠によれば「最近は花見客であまりに混雑するので露店も禁止になった」そうです。
すでに散り始めた夙川は閑散としていて、花見客もまばらでした。
阪急の夙川駅まで歩き、今度は阪急で三宮へ。
たまたま乗り合わせた電車だけなのかもしれませんが、この日阪急はどこでも阪神に比べてやたら混雑していました。

ひさしぶりの三宮。
というかどんな街だったか実はあまりよく覚えていません。
まずは神戸ポートタワーへ。

Porttower1

Porttower2

Porttower3

基本的にバカなので高いところが好きなのです。
天気がいまいちだったため、港も山もやや霞んで見えました。

この日は日がよかったのでしょうか、タワーから2カ所結婚式をしているところが見えました。
特にこちらの写真は望遠で撮影したのですが、ご両家の皆さんが集まって記念写真を撮られているところです。

Porttower4

とても幸せそうないいシーンですね。
もし、ご両家のどなたかでこのBLOGをご覧になっておられましたら、お写真の原本を差し上げたいと思いますので、ご連絡を・・(難しいかな?)
日時は4月14日(土)11時頃、場所は神戸メリケンパークオリエンタルホテルです。

今回は妻が神戸の雑貨屋めぐりを目的にしていましたので、栄町から元町方面へ歩きながら雑貨店に立ち寄るコースをたどりました。
途中にあったフランス料理店「Bul Blanc」でランチ。

Bulblanc1

Bulblanc2

Bulblanc3

飛び込みだったのですが、ここのリゾットは非常にいい味でした。
チーズリゾットなのですが、チーズの風味がくどさがなく絶妙な加減。
またパンが店内焼きたてでおかわりできるのもよかったです。

Nankinmati1

Nankinmati2

歩いているうちに南京町に出ました。
神戸の中華街です。
そもそも神戸と横浜は街の成り立ちから雰囲気までよく似ているのですが、どこか自分の中には地元である横浜びいきの感情があったようで、市長でもないのに「ふふん南京町も横浜中華街よりは小さいな」などと感じてしまいました。
実際メインの通りの道幅や店の数や人出など、確かに横浜中華街のほうが規模としては大きいです。
次に神戸に行った時にはぜひ味比べもしてみたいと思いました。

Cafe

元町の小さな喫茶店で一休み。
チェーン店ではなく、比較的クラシカルなお店です。
小さな店でしたが、いい感じの雰囲気。
カウンターの親子連れとマスターが話しているのをなんとなしに聞いていましたが、マスターによればコーヒー豆は冷凍保存が一番いいと説明していました。
飲む分だけ取り出して、解凍せずそのまま豆を挽くのがよいそうです。

日も傾いてきたので、元町大丸の地下で土産のゴーフルなどを買い、阪神電車で梅田に戻りました。
昨年秋にも梅田の変わり様に驚いたのですが、再度来てみてスケールのでかさに圧倒されました。
駅の上にどかーんと屋根がかかっていて、駅と屋根の間に広場があるという構造。
文字で書くと全然伝わりませんけど、こんな感じです。

Umeda1

この写真もあまり良くなくて申し訳ありませんが、下に並んでいるのは大阪駅の各ホーム屋根です。
そのさらに上空をでかい屋根が覆う、という構造になっています。

Umeda2

駅ビルという呼び方ももはやあまりイケてませんが、店内の様子は他の都市にあるものと変わらなくなっています。
構造は個性的な造りかもしれませんが、商業施設としての梅田らしさ・大阪らしさは特にありません。
このまんま渋谷や池袋に持ってきても全く違和感はないでしょう。
この傾向は、ここ数年の間に開業した新横浜や博多の駅ビルでも同じだと思います。
店の風景や品揃えや雰囲気は決して嫌いではなく、どこも楽しくていいのですが、それぞれの都市らしさをもう少し押し出してみてもいいのではないかと感じます。

そんなエセ都市計画評論をタレ流しつつ、御堂筋線改札に移動。
モンスリー師匠とはいつもここで待ち合わせです。
関西うどんの店を目指して歩きましたが、残念ながらこの日は閉まっていました。
すぐ近くのさぬきうどん屋に変更。
大阪でさぬきうどんを食べるとは思いませんでしたが、これはうまかったです。

Sanuki

今回もいろいろな話をさせていただきましたが、やはり震災の話題となりました。
すでに1年経っているのですが、首都圏直下型地震発生の可能性も日々報道されており、旅先のどこでも震災の話は必ず出ます。
当然ですが、それだけ国民の防災意識が高くなっているということですね。
ちなみにウチの会社は震災後半年以上経ってやっと、各社員に非常用食料など防災セットの配給がありました。

うどん屋を出て、せっかくなので中古CD店に案内していただきました。
以前にも行ったことのある店でしたが、相変わらず安いです。
5分ほど物色して2枚購入。
あまり明確に目的とすることはないのですが、旅先でこうしてCDを物色するのも楽しいもんです。
ハズレも多いですけど・・・

というわけで、1日目は終了。
翌日は京都に向かいました。
旅はもう1日続きます。

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聴いてみた 第90回 ジャーニー

今日はジャーニーを聴いてみた。
予定には特になかったのだが、たまたまお茶の水に出かけ、1000円カットで散髪しようと思ったら1万円札しかなく、両替の代わりに何か買うか・・・と思ってたら目に止まったのが中古CD店。
店内は異様に狭く汚く雑然としていたのだが、ひるまずに進入。
棚に入りきらないCDが積み重ねてあるんだけど、そのわりに「動かさないでください」などと書いた紙が貼ってあってなんでやねん状態なのだが、そこをかまわず掘り起こして買ってみたのが、ジャーニーのデビューアルバム「宇宙への旅立ち」である。

Journey

よく知られているとおり、ジャーニーがビッグなバンドになったのは、スティーブ・ペリーの加入とともにポップ路線に転向してからである。
転向後のジャーニーはわりと聴いているほうで、今手元にはベスト盤CDしかないが、「Departure」「Escape」「Frontiers」はレンタルでレコードを聴いており、「Raised On Radio」はほぼ全曲をFMで聴いている。

これまでBLOGで何度か公表してきたわりにあまり賛同してくれる人はいなかったんだけど、あたしはスティーヴ・ペリーというボーカリストはかなり高く評価している。
ソロアルバムも1枚聴いているし、90年代初めくらいまではシングルもいくつかエアチェックしていた。
ジャーニー在籍中は安定した力強さを保ち、聴いてる範囲ではライブでも声がヘタったりはずしたりといったミスがない優れた歌い手だ。
哀愁漂うバラードやブルース調の曲で力を発揮するタイプだと思う。
キーが高い人なんだが声はツヤがない。
歌い方や声においては似てる人があまり見あたらない、思ったよりも珍しいボーカリストである。
ただしビジュアル的には厳しい評価が多く、ヅラをかぶった萩原流行のようなご面相は、ミュージックライフでは「みみずく」と呼ばれていた。

ジャーニーはサンタナの血をひく若きギタリストのニール・ショーンと、キーボードのグレッグ・ローリーが中心となって結成された。
結成当初は各パートの技術を追求する技巧派ハード・プログレ・バンドとして3枚のアルバムを発表するが、セールスとしては成功したとは言えず、4枚目のアルバムからスティーヴ・ペリーが加入し、バンド内に産業ロック革命が起こる・・・というのがジャーニー・ストーリー。

さて「宇宙への旅立ち」。
原題はバンド名まんまなので、これはいい邦題だ。
本作はみみずく不在の、ニールとグレッグの若き胎動を集めた技術志向なアルバムである。
果たしてあたしはみみずくの案内なしで無事に宇宙に旅立つことができるでしょうか。

・・・・・聴いてみた。

1. Of a Lifetime 時の彼方へ
もの悲しい旋律でスタート。
サウンドはそれなりに激しい盛り上がりがあるが、難解という感じはしない。
80年代のジャーニーにもありそうな音で、どこかブラッド・デルプの抜けた後のボストンにも似ている。

2. In the Morning Day 朝はブルーさ
題名はブルーだがサウンドはむしろ1曲目よりも明るい。
後半で長い時間をかけてキーボードとギターが主張する。

3. Kohoutek コホーテク
重くどんよりと進行するインスト・ナンバー。
映画のオープニングのような雰囲気だ。
途中でリズムが早くなり、緊張感が増す。
ニール・ショーンのギターはややメタルっぽい印象。
再びどんよりしたリズムに戻り、暗いまま終了。
この曲がもっともプログレである。
コホーテクって彗星の名前だよね?

4. To Play Some Music 君にイカした音楽を!
なんとなく中途半端に明るい曲。
ポップに徹しきれていない感じで、ボーカルがどうもインパクトが弱い。
70年代そのものな邦題が脱力でナイスである。

5. Topaz トパーズ
これもインスト。
静かなギターに奥行きのあるキーボード。
・・・と思ったら途中からかなり激しい音とリズムが交錯。
ジャズっぽい進行で、パート同士のぶつかり合いはクリームを思わせる。
終盤はゆっくりした流れに戻り、今ひとつ散漫な曲である。

6. In My Lonely Feeling/Conversations 悲しい気分で/会話
今度はわりとわかりやすいブルース調の曲で、ピンク・フロイドのような音がする。
ボーカルもあるが、歌のない部分がかなり長く、そのままエンディング。

7. Mystery Mountain 神秘の山
やや神経質で難しい曲だ。
音階の並べ方にあえて半音ずらしたようなところが多発していて、ひとことで言うと「変な音」。
それでも各パートの水準は高く、技術志向な曲である。

うーん・・・
聴いていて楽しくなるとかワクワクする音楽とは違う。
ニールとグレッグのプレイはこの時点でもすでに非凡なものであることはよくわかる。
楽器ごとのテクニックの評価を軸に聴くとか、バンドの歴史をひととおり学習するなど、目的意識を持った人向けのような感じの楽曲だと思う。

クリムゾンイエスのような難解で理工系なプログレではないが、後の産業ロック炸裂なジャーニーとも違う、全く別のサウンドである。
このあたりはネットでの評価とも合致するところだ。
安っぽい言葉で表現すれば「玄人受けする音」なのだろう。
なので正直自分の好みからはほど遠く、エイジアを期待してU.K.を聴いた時の感覚と同じである。
憶測でしかないが、おそらく初期のスティクスを聴いても同じ目に遭うような予感がする。

アルバムジャケットも初期の3作は転換後に比べて地味だ。
今回聴いた「宇宙への旅立ち」はメンバーが空中に浮遊する絵で、タイトルに整合していて悪くはないが、やはり「Evolution」「Escape」などのアートスタイルに比べるとインパクトは弱い。

80年代は良くも悪くも洋楽全体がチャラい方向に流れた時代であり、イエスもジェネシスレインボーもアメリカのマーケットを意識して楽曲を組み立てたという不思議な状態だった。
セールスの額面は別として、ジャーニーは77年のスティーブ・ペリー加入後からはっきりと産業ロック転換を果たしており、そういう意味では先駆け的な存在でもある。

ただしジャーニーは産業ロック転換には大成功したが、プロモ・ビデオ製作には全然力を入れていない。
そもそもメンバーのファッションセンスがかなりアレなことは否めないが、それは置いておくとしても基本的にスタジオ録音された楽曲音声に合わせて野外でクチパクで歌いながら地味に移動する・・という程度の映像だった。
このあたり80年代のアーチストは、プロモ・ビデオについては徹底的に凝るタイプか、全く頓着しないかのどっちかだったように思う。
前者代表はもちろんマイケル・ジャクソンであり、カーズカルチャー・クラブやデュランもそうだろう。
後者代表がジャーニーやヴァン・ヘイレンである。

ということで、ジャーニーのデビューアルバム。
唐突に聴いてみましたが、やはり80年代のジャーニーの魅力には遠く及ばないというのが正直な感想です。
この路線であればスティーブ・ペリー加入前の残る2枚はもう聴かないでもいいかなと勝手に考えております。
スティーブ加入後の「Infinity」「Evolution」「Dream After Dream」も実は聴いていないので、次に聴くのはこの中から選ぶつもりです。

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