行ってみた 第25回 湯布院・日田・柳川
毎年神々の国へ約束の地を求めて終わりなき旅を続ける三流人見知り旅芸人のSYUNJIといいます。
ようやく遅い夏休みがとれたので、今回は唐突に九州方面に行くことにしました。
九州に行くのは9年ぶりです。
新幹線開通で盛り上がる九州ですが、自分は飛行機で九州入り。
思い切って熊本まで新幹線で行ってみようかとかいろいろ考えたのですが、やはり時間と旅費の圧縮が必要なため、飛行機にしました。
飛行機は乗り物の中で一番好きですが、特に東京-福岡の航路は大好きです。
なぜかというと眼下に日本各地の町並みや山々がよく見えるからです。
あたしは少し大きめの都市であれば、上空から見える道路や鉄道や海岸線の形状からだいたい場所が特定できるという少し気持ち悪い特技?を持つ中年なのですが、今回は右側の窓席だったので、甲府や近江八幡や松江などの各都市が上空からよく見えました。
さて福岡空港前でレンタカーを借り、最初に向かったのは大分県の湯布院です。
湯布院に来たのは20年ぶり。
ただ20年前は駅前に少し立ち寄った程度だったので、街を歩くのはほぼ初めてです。
街の雰囲気は馬籠に近い感じ。
「マルク・シャガールゆふいん金鱗湖美術館」という長い名前の美術館に併設されたカフェで休憩。
ここにいる間に大雨となりました。
「やまなみハイウェイ」を通ってこの日の宿である小田温泉に向かいます。
小田温泉は、最近非常に人気の高い黒川温泉のすぐそばにあり、とても静かなところです。
黒川温泉も行ったことはないのですが、あまのじゃくな自分はなぜか黒川温泉から車で5分ほどの小田温泉を選択しました。
宿は小田温泉の中程にある「山しのぶ」という旅館です。
ここの旅館はとてもよかったです。
山深い温泉宿だと、建物や設備があまりにも古すぎたりして痛い思いをすることもあるのですが、ここは素朴さの中にも適度なセンスが感じられ、新しすぎず古すぎず、温泉や食事もレベルの高いところでした。
食事をする場所も半個室のような造りで、落ち着いて料理を楽しむことができます。
また当日は中秋の名月ということで、敷地内にある「天文館」というテラスのようなところで旅館の方が天体望遠鏡を使って月や星を見せてくれたりしました。
望遠鏡も手で持つような細長いものではなく、ダイソンの掃除機くらいあるようなでかいもの(MEADE LX200だと思います)で、自動で星の動きを追尾する機能が付いていました。
残念ながら月の観察中に雲が出てしまい、デジカメではこの程度しか撮れませんでした。
翌日、日田市に立ち寄りました。
日田の豆田町は古い街並みが残るところで、雰囲気は滋賀の長浜にも似ています。
日田醤油をみやげに買うことにしました。
店で味を確かめてみましたが、関東の醤油に比べてやはり甘いです。
日田醤油とは違いますが、我が家ではここ10年ほどずっと鹿児島の甘い醤油を使っており、この味に慣れてしまっているので、たぶんこれからも死ぬまで醤油は九州のものを使うと思います。
午後は吉井という街にも寄ってみました。
行政名でいうと福岡県うきは市ですが、日田と同じように古い街並みが残っています。
ただし街の規模は日田ほど大きくはなく、観光客もほとんどいませんでした。
しかしこのうきは市には、「ぶどうのたね」というナゾの?施設がありました。
もともと博多で呉服商を営んでいた田中家が、うきは市にオープンさせた集合施設とのことなのですが、地元はもとより全国各地の女性に非常に人気があるようです。
手工芸作品を展示するギャラリー「ギャラリーぶどうのたね」、ランチも食べられるカフェ「たねの隣」、オリジナルの和菓子が買える「葡萄家」などで構成されています。
各店舗は畑の上の高台にあり、駅や幹線道路からもかなり離れていて立地条件としては便利とは言い難い場所だと思うのですが、カフェの駐車場は平日の午後なのに満車でした。
少しわかりにくいですが、この写真はカフェの入り口です。
カフェは混雑していて入れなかったので、和菓子店でみやげにオリジナルの「楠森棒茶」を買いました。
夕方、柳川にも行ってみました。
城下町柳川は街の中にお堀が残っており、そこを舟でめぐるというアトラクション?が人気です。
残念ながら時間がなかったため、お堀めぐりはできませんでしたが、街の中を歩いていると船頭さんの歌う童謡などが聞こえてきて、情緒あふれる風景です。
この日は柳川の少し北にある久留米に泊まりました。
久留米のグリーンリッチホテルは部屋が広く、非常に快適でした。
ただ街中の暑さはハンパでなく、夜になっても気温が全然下がりませんでした・・・
ということで、旅はもう少し続きます。
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