聴いてない 第157回 ジョニ・ミッチェル
本日でテレビのアナログ放送も終了。
午後は画面にアナログ放送終了の告知が映るとのことで、試しに午後アナログにチャンネル変えてみたらふつうに番組が映ったので壮大なドッキリかよツヨシ!(←ユースケ・サンタマリア調)と混乱しましたが、我が家はケーブルテレビなので、ケーブル会社側で非地デジ対応テレビでもそのまま継続して見られるようデジアナ変換サービスをしている、ということに11秒くらい後で気づいたのでした。
午後も何事もなかったかのようにすすけたアナログ映像が表示されております・・・
全国でデジアナ変換の通知を受けてなかった人も多かったらしく、それなりに混乱が起きているようです。
前回コリー・ハートを採り上げた際、「カナダのミュージシャンと言われて日本のリスナーが思い浮かべるのは、70年代を聴いてきた人であれば、ニール・ヤングやザ・バンド。」などと知ったかぶりぶりで書いてしまったが、貴様は大切な歌手を忘れておる!とのご指摘を全国からいただいた。(妄想)
70年代・カナダ・女性シンガーとくれば名前があがって当然なのが、ジョニ・ミッチェルである。
決して畑中葉子ではない。(すべっている)
・・・などと冒頭から快調にすべってみたものの、ジョニ・ミッチェル。
全く聴いていない。
というか、なんにも知らない。
知っているのは名前だけ。
ウスラ7年半もくだらないシリーズでBLOGを続けてきたが、いよいよ「私は知らない」という冤罪のようなシリーズに突入せざるを得なくなった。
ジョニ・ミッチェル、聴いてません。
以上。
これだとツイッターで充分な文字数なので、仕方なく調査を開始。
ジョニ・ミッチェル、1943年カナダのアルバータ州に生まれる。
本名はロベルタ・ジョアン・アンダーソン。
64年頃、最初の夫チャック・ミッチェルとともに音楽活動を始めるが、すぐに離婚。
しばらく下積みの後、68年アルバム「Song to a Seagull」でソロデビュー。
この時のプロデューサーがデビッド・クロスビーである。
69年「Night in the City(青春の光と影)」、「Chelsea Morning(チェルシーの朝)」、70年「Big Yellow Taxi」などをヒットさせ、他の歌手にも曲を提供するなどフォークシンガー及びソングライターとして活躍。
69年の伝説のロック・フェスティバル「ウッドストック」についてジョニ・ミッチェルが曲を書き、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングが映画「ウッドストック」のテーマ曲としてヒットさせた。
しかし70年のワイト島でのコンサートでは、ヒッピーにかぶれた観客の一部が暴徒と化し、アコースティックな曲を歌うジョニ・ミッチェルに対して強烈なヤジを飛ばし続けるというつらい出来事も経験する。
74年「Court and Spark」(全米2位)発表の頃からジャズの要素を強めていく。
多くのジャズ・ミュージシャンたちをアルバムに起用し、ハービー・ハンコック、パット・メセニーとも共演。
79年の「Mingus」はほぼジャズ・アルバムで、全米17位を獲得。
80年代後半より再びロック寄りに変わり、88年の「Chalk Mark in a Rainstorm」にはピーター・ガブリエル、ウィリー・ネルソン、トム・ペティ、ドン・ヘンリー、ビリー・アイドル、ブライアン・アダムスなどそうそうたるミュージシャンが参加。
90年代にも3枚、2000年以降も3枚とコンスタントにアルバムを発表し、活動を続けている。
・・・あらためて書き写すとものすごい経歴である。
しかも活動が2000年以降も続いているのがすごいなぁ。
実際感心しているばかりで全く知らなかった状態。
映画「ラスト・ワルツ」にジョニ・ミッチェルが登場していたことは、いちおう知っている。
ただし映像は会社の忘年会でBGVとして流れていたため、あまりまじめに画面を見ておらず、ザ・バンドのメンバーをバックにギターを弾きながら歌う姿をかすかに覚えている程度である。
今回調べてみて初めて知ったのだが、ツェッペリンの「Going to California」はロバート・プラントがジョニ・ミッチェルを讃えて作った曲だそうだ。
「彼女はギターを弾いて泣きながら歌うそうだ、ららら」という歌詞があるが、これがジョニ・ミッチェルのことらしい。
またジミー・ペイジは「俺の夢はジョニ・ミッチェルに枕元でギターの弾き語りをしてもらうことだ」と言ったことがあるとのこと。
ペイジやプラントがそこまでジョニ・ミッチェルを高く評価しているとは、これも全く知らなかった。
共演したことはあるのだろうか?
さて。
このように調べていく過程でどんどんジョニ・ミッチェルの偉大さが明らかになってきたので、さすがにこのトシになるまで聴いたことがないのはマズイなぁ・・と浅薄な思いでいる。
そんなことはジョニ・ミッチェルに限りませんが・・・
聴くとすればやはりジャズよりはロックに傾いた頃のサウンドのほうが、自分には合うのではないかと勝手に考えているのですが、おすすめのアルバムを教えていただけたらと思います。
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コメント
オジキ
ジョニ・ミッチェルと聞いて朝から駆けつけました。
ロック期をなんて訳ワカンナイ事言ってないで、まず、Acid Folkの名盤の1stか、尼リンクで取り上げている青春の光と影か、全米の全ての女性が涙したとまで言われるBlueを聞いてくださいなもし。(ま、アコギ1本の世界ですが、彼女のメロディの魅力が一番わかりますぜ。色んな男を骨抜きにしてきたのも頷けます)やっぱ、一番お薦めはBlueかなぁ…
で、骨抜きついでに、世紀の名ベーシスト、ジャコパスを骨抜きにした、彼との諸作(これは当然、JAZZより)も是非!やっぱ、最高峰は逃避行ですが、ドンファンのじゃじゃ馬娘も捨て難いです♪(ミンガスとコート・アンド・スパークはちょっと面倒くさいかも(笑))
彼女は、男の才気をテメェの血肉にする様なトコがあると言っては誤解を生みますが、恋して相互作用を産み出すと言うと聞こえが良いでしょう(笑)
僕は、ずーーーっと、ジョニに骨抜きにされてる位好きです♪
投稿: V.J. | 2011.07.25 08:34
SYUNJIさん、こんばんは。
また、難易度の高いミュージシャンですなあ(^^;)。
私も、ザ・バンド「ラストワルツ」での1、2曲しか
知りません。
「透明感のあるボーカル」というより、「飄々と
歌う」(悪い意味ではありません)ような感じでした。
しかし、V.J.さんのように熱心なリスナーもいらっしゃい
ます。何より、「ラストワルツ」出演者で、今なお
活動を続けているところを見ると、日本で人気がない
だけで、海外では高い評価を受けているのでしょうね。
投稿: モンスリー | 2011.07.25 21:02
V.J.若、コメント感謝です。
>ジョニ・ミッチェルと聞いて朝から駆けつけました。
いやーそうだったんですか、恐縮です。
そんなにファンだったとは・・
>ロック期をなんて訳ワカンナイ事言ってないで、まず、Acid Folkの名盤の1stか、尼リンクで取り上げている青春の光と影か、全米の全ての女性が涙したとまで言われるBlueを聞いてくださいなもし。
うーん、そうですか・・
なんか「ジャズ系」と聞いただけで「ムリかも・・」という思いが先に立ってしまい・・
まあ確かに聴いてみないと何もわかりませんね。
おすすめの中から聴いてみることにします。
モンスリーさん、こんばんは。
>私も、ザ・バンド「ラストワルツ」での1、2曲しか知りません。
おや、そうでしたか。
少し安心しました。(こんな調子で7年半)
>何より、「ラストワルツ」出演者で、今なお
>活動を続けているところを見ると、日本で人気がない
>だけで、海外では高い評価を受けているのでしょうね。
うーん、そうかもしれないですね。
自分のような80年代ミーハーリスナーが好む音楽とは明らかにステージが違うんだろうなとは思います。
ただジョニ・ミッチェルはボブ・ディランのことをあまり評価していないらしく、「盗作野郎で名前も声もインチキ」と発言したこともあるようです。(こういう情報だけは集めたがるヤツ)
投稿: SYUNJI | 2011.07.25 23:03
こんにちは。実はジョ二・ミッチェル好きです。V.J.程ではないのですが、初期のころは結構追いかけていました。
「ドンファンのじゃじゃ馬娘」をリアルで新盤として購入したくらいです。しかし「ミンガス」で撃沈。その後は追いかけて聞いていません。
しかし、それ以前のアルバムは私にとって素晴らしいアルバムで、今も何度も聞いています。ぜひ。
投稿: ぷくちゃん | 2011.07.28 07:09
ぷく先輩、コメント感謝です。
まあ先輩ならジョニ・ミッチェルは鉄板だとは思ってましたが、やはりそうでしたか。
>「ドンファンのじゃじゃ馬娘」をリアルで新盤として購入したくらいです。
本当ですか?
当時先輩は中学生か高校生ですよね。
シブイ学生だったんですね・・
>しかし「ミンガス」で撃沈。その後は追いかけて聞いていません。
V.J.若も言ってましたが、どうもこのアルバムはハードルが高そうですね。
やはり自分のような素人が聴くなら70年代の初期作品のようですね。
投稿: SYUNJI | 2011.07.29 23:32