聴いてない 第152回 ジェームス・テイラー
今さらですが7年間も「聴いてない著名なアーチスト」をBLOGで延々と採り上げてる行為自体がヒトとしていかがなものか、という葛藤の中で、おそらく「ああ・・たぶんそうだろうなとは思っていたけど、コイツやっぱり聴いてないのか・・」と世の中を悲しい気持ちにさせる「聴いてない」告白、それがジェームス・テイラーではないでしょうか。(結局意味不明)
くどくど書いてますけど、やっぱり聴いてません。
ちなみに表記ですが、ネットでは「ジェームス・テイラー」「ジェイムズ・テイラー」「ジェイムス・テーラー」などかなりバラバラです。
一番多いように思う「ジェームス・テイラー」に今回は統一します。
ジェームス・テイラー、聴いてない度は微妙だが2。
81年頃の「Her Town Too」(憶い出の町)、91年の「(I've Got To) Stop Thinkin' 'Bout That」(想い溢れて)の2曲が全てである。
「Her Town Too」はJ.D.サウザーとのデュエットだが、ジェームスのアルバムに入っている。
「(I've Got To) Stop Thinkin' 'Bout That」はMTVから拾ってテープに録音したものだ。
どちらも一応リアルタイムではある。
当時から基礎的な情報はほとんど持っておらず、J.D.サウザーはおろかジャクソン・ブラウンとの区別もおぼつかない状態だった。(馬鹿)
なんとなくフォーク系のミュージシャンというイメージなのだが、当たっているのか今も不明。
ということで一夜漬けですがジェームス・テイラーについてYahoo!知恵袋を駆使して基礎学習を開始。
しかし入試問題をライブで携帯経由でネットで質問して解答を得ようって、いろんなこと考えるよなぁ。(←ジェームス・テイラーとは何の関係もない感想)
ジェームス・テイラーは1948年ボストンに生まれ、ノースカロライナ州で育つ。
兄弟全員が音楽活動をしており、レコードやCDを発表している。
ただ音楽活動の始まりの頃は決して順調ではなく、そもそも父親は大学の医学部長を務める名士。
父親の意志でお堅い学校に通わされたりして、繊細なジェームス君は一時期精神を病んだり麻薬中毒になったりしていたそうだ。
彼の転機はまずイギリスで起こる。
69年イギリスに渡ったジェームスは、ビートルズが設立した音楽会社「アップル」の契約第1号ミュージシャンとなる。
デビューアルバム「心の旅」ではポールがベースで参加したりという恵まれた環境でのスタートだったが、まもなくジェームスは交通事故にあい、アルバムは全然売れず、あげくアップル倒産という踏まれたり蹴られたりの状態でアメリカに戻る。
失意の療養中に創作活動を再開し、今度はアメリカで70年にアルバム「Sweet Baby James」を発表。
これが大ヒットとなりシンガー・ソングライターとしての地位を確立する。
続く71年にはカーリー・サイモンと結婚、また友人であるキャロル・キング作の「You've Got a Friend(君の友だち)」が全米1位を獲得。
以来ニール・ヤングやジャクソン・ブラウンらとともにアメリカを代表するシンガー・ソングライターとして活躍している。
2010年にはキャロル・キングとともに日本武道館で公演を行い、それなりに歳を重ねた日本のファンをあらためて感動させた・・・とのこと。
・・・みなさん知ってました?
すいません、全然知りませんでした。
そもそもアップル契約ミュージシャン第1号がジェームス・テイラーって、クイズみたいな情報ですけど、これってビートルズ周辺においては鉄板な話ですかね?
ビートルズがアップルを設立したり失敗したりという話は、こんな自分でも知ってはいる。
会社運営に一番熱心だったのはポールで、事務所を借りた当初はトイレのペーパーがきちんと補充されているか楽しそうにチェックまでしていた、なんて話を本で読んだことがある。
そんなトイレとポールとペーパーというどうでもいい話はよく覚えてるんだが、ジェームス・テイラーの名前もその手の本にはきっと書いてあったはずだ。
なのに全然知らなかった・・・
しかしジェームス・テイラー、経歴を見るとけっこう若い頃はハードな生き方をしている。
イメージ的には繊細上品で実直誠実な印象だったんだが、麻薬中毒まで経験してるとは・・
窓から女の子を投げたりスタッフのかばんにうんこしたりとかはないと思いますけど・・(誰?)
あとカーリー・サイモンが元奥さんだとか、キャロル・キングの曲で大ヒットとか、みんな初めて知る話ばかり。
まあカーリー・サイモンもキャロル・キングも聴いてないんで、当然ではあるんだが。
ちなみにワタクシは「キャロル・キングを聴いてない」と三軒茶屋のCD店内でぷく先輩に告白したら、悲しい表情で「アナタこのままでは何も聴かないうちに人生が終わります」とダメ出しを食らった実績があります。(実話)
ちなみにジェームス・テイラー、「遠ざけた」という意識は特にない。
80年代のFMで流れる確率が低かっただけの話だと思う。
聴いてる2曲だけで好みかどうかも語れないが、「(I've Got To) Stop Thinkin' 'Bout That」はトランペット?の音が記憶に残る楽しそうな曲である。
「Her Town Too」は少し曇った感じの物憂いメロディだ。
自分にはジェームス・テイラーとJ.D.サウザーの声は聞き分けられない。
J.D.サウザーも「You're Only Lonely」しか知らないので、ムリもないんだけど。
というわけで、ジェームス・テイラー。
アルバム以前にまず有名な「Fire And Rain」や「君の友だち」を学習すべきだとは思いますが、それらも含めて模範解答を教えていただけたらと思います。
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コメント
暇なので携帯でコメントしているぷくちゃんといいます。
ジェームス・テイラーは私にとって最重要アーティストで、ほとんどの曲が大好きです。
お薦めはコメンテーターと同じ名前のアルバム「JT」。ただしあの声が駄目な人はきついかなあ。
投稿: ぷくちゃん | 2011.03.06 19:58
ぷく"JT"先輩、移動中のコメント感謝です。
>ジェームス・テイラーは私にとって最重要アーティストで、ほとんどの曲が大好きです。
げぇー本当ですか??
じゃあキャロル・キングとジェームス・テイラーをどっちも聴いてないあたしのような輩とは国交断絶ですね・・
しかし先輩はグレッグ・レイクやレイ・デイビスが最重要アーティストじゃなかったんスか?
>ただしあの声が駄目な人はきついかなあ。
うーん・・それほど特徴的な声とも思えませんが、声だけなら苦手意識はあまりないので、若干希望がわいてきたような気がします。
投稿: SYUNJI | 2011.03.06 20:28
> そもそもアップル契約ミュージシャン第1号がジェームス・テイラー
> あとカーリー・サイモンが元奥さんだとか、キャロル・キングの曲で大ヒット
SYUNJIさん、どちらも鉄板です。
ロック検定保持者の名が泣きますぜ・・・
(ところで、いまもロック検定ってあるのかしら・・・)
> ジャクソン・ブラウンとの区別もおぼつかない
これ、似てますよね(笑)
私の場合、ハゲがJT、かっこいいほうがJBと乱暴な分け方してます。
投稿: ルドルフ | 2011.03.07 06:59
ルドルフさん、コメント感謝です。
>SYUNJIさん、どちらも鉄板です。
>ロック検定保持者の名が泣きますぜ・・・
ぎゃーやっぱり??
「トイレのペーパーをチェックしていたのは誰か?」という問題だったら答えられるんですが・・
ちなみにロック検定、2008年に第2回を実施以降は何の動きもないようです。
では来月は中華街でぷく先輩による「私とジェームス・テイラー」講義を受けることにします・・
>私の場合、ハゲがJT、かっこいいほうがJBと乱暴な分け方してます。
あーあたしも90年代以降は同じ見分け方ですね。
かなり失礼な方法ですけど・・
投稿: SYUNJI | 2011.03.07 23:27
SYUNJIさん、はじめまして(以前、柏村武昭関連の記事で?寄らせてもらいました。今は“のれん”を変えて出直しています。)
わたしも、ジェイムス・テイラーは、LP1枚『ダッド・ラヴズ・ヒズ・ワーク』やカセットテープが少しあるぐらいで、昔からそんなに聞いていなかった方です。どちらかと言えは、アダルトな感じを受けていましたので...
最近、やっと、『スウィート・ベイビー・ジェイムス』・『マッド・スライド・スリム』や『JT』など聞いて、いちいち感動しています。(アコースティックな曲もいいですが、ブルースやロックの曲もいいですよ!)
(ちなみに、柏村武昭さん、こちらでは、ラジオ番組を2つ持っていて元気に活躍されていますよ。)
投稿: かまぼこRock | 2011.03.08 12:44
SYUNJIさん、こんばんは。
私もJTは全く聴いていません。
が、キャロル・キングは少し聴きます。この人は
過去のヒット曲が有名ですが、最近の作品も
いいのです。
で、最近の作品で外せないのがこちらです。JT
との共演盤です。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3792416
JTもキャロルも年齢を重ねた人だけが出すことが
できる深みと慈しみを持って歌を聴かせてくれます。
あの名曲「君のともだち」ももちろん収録。二人の
デュエットという、ある意味で「完全版」を聴く
ことができます。
JTもキャロルもまずはこの1枚からおすすめです。
投稿: モンスリー | 2011.03.08 21:54
かまぼこRockさん、コメントありがとうございます。
えーと、以前コメントいただいたのは柏村武昭がメインではなくてカセットデッキの記事でしたね。
>最近、やっと、『スウィート・ベイビー・ジェイムス』・『マッド・スライド・スリム』や『JT』など聞いて、いちいち感動しています。(アコースティックな曲もいいですが、ブルースやロックの曲もいいですよ!)
なるほど・・・あれ?
ジェームス・テイラーってブルースやロックもあるんですか?
フォークやアコースティックのイメージが強いですが、意外に幅が広いですね。
>ちなみに、柏村武昭さん、こちらでは、ラジオ番組を2つ持っていて元気に活躍されていますよ。
え、そうなんですか?
もう国会議員ではないんですよね。
それにしても、80年代当時洋楽の番組を担当していたというのが、なんだか意外な経歴ですよね。
投稿: SYUNJI | 2011.03.08 23:06
モンスリーさん、こんばんは。
>私もJTは全く聴いていません。
>が、キャロル・キングは少し聴きます。
そうスか・・
やはりキャロル・キングを聴いておかないと、おちおち人生も終われませんね。(意味不明)
>で、最近の作品で外せないのがこちらです。JTとの共演盤です。
調べたらロサンゼルスのライブハウスでのコンサートだそうですね。
ライブ好きのモンスリー師匠ならではのおすすめですね。
ちなみにキャロル・キングですが、アルバム「つづれおり」を1回聴いたのですが、どうも声のトーンが好みに合わずそれっきりになっています。
投稿: SYUNJI | 2011.03.08 23:17