行ってみた 第21回 豊川・名古屋
諸国漫遊人見知り旅芸人のSYUNJIといいます。
唐突ですが、あたしはえびせんべいが大好きです。
別に珍しいお菓子でもなんでもないんですが、観光地に行くとたまに顔面ほどもあるえびみりんせんべいが売ってたりしますよね。
あーいうのが好きで、仕事中もぱりぱりえびせんべいを食べて幸せを感じるという、ポンコツなサラリーマンです。
一方妻はちくわが大好きです。
理由は全くわかりませんが、スーパーに買い物に行くと必ずちくわをオーバースローからわしづかみにし(実話)、冷蔵庫に常備させているという、相原コージの漫画のような変わった感じのちくわ女です。
そんなイカレポンチ夫婦にとって、地上の楽園とも言える土地があることをネットで発見しました。
それは自分にとってはなじみの深い愛知県です。
愛知県にはその名も「えびせんべいの里」という有名なえびせんべいメーカーの工場直売所があり、過去3度も行っています。
体育館のようなでかい場内に試食が可能な様々なえびせんべいがうず高く積まれ、訪れた人々はみな驚くほど大量のえびせんべいを買ってしまうという、極めて依存性の高いデンジャラスなパラダイス空間です。
で、そんなえびせんべいを売るメーカーが愛知県内にいくつかあり、それぞれ直売所や土産物屋での販売合戦にシノギを削るという状態とのこと。
さらに。
三河地方、特に蒲郡や豊橋はちくわが名産であるところでもあり、これまた複数のちくわ会社が血みどろの抗争を繰り広げている、巨大なるちくわ山脈、ちくわ名勝負数え歌、掟破りの逆ちくわ、バトル・オブ・ちくわな展開。(とことん意味不明)
しかも場所によってはえびせんべいとちくわをいっぺんに扱う店もあるらしい。
これはちくわの神様のお導きとしか思えない展開となり、さっそく連休を利用してえびせんべいとちくわ狩りに出かけることにしました。
祝日の金曜に出発。
しかしこの日は雪。
積もることはなかったので車の運転にそれほど支障はありませんでしたが、高速道路では粉雪でもけっこう目がチカチカして集中力が落ちますね。
最初に訪れたのは豊川稲荷。
かなり前に一度来ており、妻はおみくじで大凶を見事引き当てたという因縁の場所です。
記憶には大凶しか残っておらず、境内に入っても何も思い出せませんでした。
滅多に見られない雪景色の豊川稲荷。
大きな鳥居もあって名前も「稲荷」ですが、厳密に言うとここは神社ではなくお寺です。
さて因縁のおみくじを引くことにしました。
あたしは大吉でしたが、妻は半吉。
・・・半吉?
序列がよくわかりませんが、中吉ってことでしょうか。
半吉ってのも初めて見ました。
門前の「来恩」という店で昼飯を食べました。
昭和な看板が店内至るところにかかっている不思議な店です。
稲荷の門前だけあってでかい揚げが入ったきつねうどんです。
「おきつね本舗」という店で「おきつねバーガー」なるものを買ってみました。
ハンバーガーのパンが厚揚げになっている食べ物で、豊川稲荷の名物のようです。
意外にうまいです。
続いて蒲郡に移動。
ここも昔一度来たことがあります。
「蒲郡ファンタジー館」というファンクな施設があったのですが、最近閉鎖してしまったようです。
代わりと言っては変ですが、「ラグーナ蒲郡」という巨大なレジャー施設が登場していました。
プールと遊園地とショッピングモールがあり、としまえんとららぽーとがくっついたような感じです。
モールのほうだけ行ってみました。
モールの2階は主にファッション系店舗が集まっていますが、あまり人はいませんでした。
しかし1階のフードコートや海産物などを売る店には驚くほど人がいます。
イメージ的には八戸の「八食センター」に近いです。(あまり伝わらない・・)
この日は名古屋の金山に宿泊。
名古屋はかつて仕事で鬼のように来ていた場所ですが、金山に泊まったのは一度だけです。
駅前がすっかり美しくなっており、驚きました。
夕飯を食いに名駅まで出てみましたが、ここも少しずつ変わっているようで、銀座のような高級ブランドショップが入ったビルがどおーんと建っていたりしました。
一方でかつて駅前にあったテルミナ(ターミナルビル)は取り壊し中。
さて名古屋と言えば味噌カツ。
というのがあたしみたいな関東の人間のステレオタイプな印象ですが、その味噌カツで有名な「けやき」というレストランが作る「味噌カツのタレ」を買ってくるのが、実は今回の旅の使命でもありました。
(姉に頼まれた)
ところが。
4年前には買えた駅前のおみやげ屋で、「けやき」の味噌カツのタレが見あたりません。
記憶違いかと思い、いくつかの店を見て回りましたが、どこにもありません。
イヤな予感がしたので姉にメールし、ネットで調べてもらうよう伝えました。
1時間後に返信がありましたが、「どうもなくなったらしい」ことしかわかりませんでした。
結局「けやき」のタレは買えずじまい。
帰宅後に自分でもネットで調べてみましたが、「けやき」のその後がよくわかりません。
真相はいかに?
翌朝は快晴。
実は前日までは予報では大雪だったのですが、大はずれです。
痛快だったので名古屋城に行ってみました。
宿泊だけなら過去100泊以上している名古屋ですが、実は名古屋城には行ったことがありませんでした。
別に城マニアでもなんでもないんですが、考えてみるとけっこうあちこちのお城に行っています。
ただし有名なところで名古屋城や大阪城には行ったことがなかったのでした。
今のお城は戦後の再建なので、歴史的価値はあまりないはずです。
それでもさすが名古屋城、かなりの観光客が来ています。
天守閣から見る名古屋の街は、背の高いビルが増えたという印象です。
城の中に戦災による焼失を説明する展示があり、「戦争の愚かさを伝えなければならない」と書いてありましたが、その通りだと思いました。
ちょうど本丸御殿が復元中で、ヘルメットをかぶれば現場見学が可能です。
まだ始まったばかりで屋根部分の骨組ができている程度でしたが、この状況は後世の人々は当然見られないわけで、ある意味貴重な状態かもしれない・・とむりやり思うことにしました。
この後は知多半島に移動。
というわけで、旅はもう少し続きます。
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コメント
こんばんは、JTです。
就職してから愛知県民になったアタシですが、豊川稲荷行ったことありません。熱田神宮でさえ去年初めて行きました。
「おきつねバーガー」ですか。いつの日か行くことになったら食べてみます。
ラグーナ蒲郡は数年前の夏に行きました。遊園地は微妙ですね。たしかT社がテコ入れしてるようですが、アメリカ黒ネズミ帝国には当然遠く足元にも及ばない...。
名古屋城は去年行きました。私もヘルメットかぶって本丸御殿見ました。あとは「おもてなし武将隊」。名古屋にゆかりのある有名武将6人と、陣笠隊の4人が寸劇&ダンスを披露してくれます。名古屋城だけでなく、あちこちで「営業」しているみたいですが。
続きの知多半島編も楽しみにしています。
投稿: JT | 2011.02.22 23:27
JTさん、コメントありがとうございます。
>豊川稲荷行ったことありません。熱田神宮でさえ去年初めて行きました。
おや、そうですか。
熱田神宮はあたしも行ってないですね。
4年前に熱田神宮の前でクルマが突然不調になったという思い出深い場所ですが・・
>たしかT社がテコ入れしてるようですが、アメリカ黒ネズミ帝国には当然遠く足元にも及ばない...。
なるほど、そういう施設だったんですね。
寒かったんで遊園地にほとんど人はいないようでしたが、この先も厳しそうですね。
>あとは「おもてなし武将隊」。名古屋にゆかりのある有名武将6人と、陣笠隊の4人が寸劇&ダンスを披露してくれます。
ああ、いましたよ、おもてなし武将隊!
踊る前の出番待ちのような状態だったのですが、確かに武将の格好して歩いてました。
彼らの寸劇が始まるのを待っている人たちが100人くらいいて、なんだかすごい人気だなぁと思いました。
時間が合わず寸劇は見ずに知多半島に行ってしまいましたが・・
投稿: SYUNJI | 2011.02.24 23:01
お世話になります。その節は都合が合わず申し訳ありませんでした。でも名古屋楽しまれたようでよかったです。
わたし生まれも育ちも生粋の名古屋人ですが、豊川稲荷には一度も行ったことがありません。仕事で豊川には何度も言ってるんですが。そーいうもんですよね。
逆に「えびせんべいの里」には10回ぐらい言ってます。えびせん好きにとってはパラダイスですよね。試食だけで1000kcal超えしてしまいそうなデンジャーゾーンです。
投稿: カナ | 2011.03.05 02:02
カナさん毎度です。
こちらこそ突然の連絡ですみませんでした。
>豊川稲荷には一度も行ったことがありません。
ありゃ、そうでしたか。
あたしもかなり長いこと神奈川県民ですが、湘南で泳いだことは一度もないですが・・(少し例えが違うか?)
>逆に「えびせんべいの里」には10回ぐらい言ってます。えびせん好きにとってはパラダイスですよね。
やはりそうでしたか。
今回は豊橋でちくわとえびせんべい買いましたが、どっちかっつうとちくわ優勢な施設だったんで、インパクトはやはり「えびせんべいの里」にはかなわないようです。
あたしなんか小食なんで、試食だけで一食助かるくらいのノリですね。
とにかく「口に合わないせんべいなんてない」という恐ろしい場所ですよね。
投稿: SYUNJI | 2011.03.05 18:52