« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »

行ってみた 第22回 半田・豊橋

中高年早春のちくわ狩り旅シリーズの2日目。
名古屋を離れ、知多半島の北にある半田に移動しました。
西側の常滑は4年前に来ていますが、半田は初めてです。

まずは昼飯を食べることにしました。
魚太郎・蔵のまち」という和食系のレストランで、土産物店も併設されています。

Uotaro1

Uotaro2

ここの昼食スタイルはバイキング形式です。
メインの定食を選び、その他のおかずやデザートなどを好きなだけとって食べるという方針。
実はそれほど期待していなかったのですが、選んだおかずはどれも非常にうまかったです。

Mitukan1

午後はまずミツカン工場見学。
半田はお酢の町としても知られ、ミツカンの本社工場があるのでした。
もちろんお酢だけでなく、「味ぽん」や「おむすび山」を作っている会社でもあります。

Mitukan3

Mitukan4

Mitukan5

見学コースは実際に稼働している工程ではなく、お酢の歴史や昔の製造工程を見せるという、博物館のような内容です。
この手の見学コースでは最後に商品サンプルなどを無料でくれたりするのですが、今回は売店に案内されただけで試供品はなし。
残念だなぁ。
なんかちょっとでももらえると、印象がだいぶ違ってくるんですけど・・(セコイ)

半田には古い建物がいくつかあります。

Renga1

Renga2

レンガ造りのこの建物は旧カブトビール工場。
ただしこの日は閉まっていて中には入れませんでした。

Tscafe1

駅前にはこんな洋館があり、中は「T's CAFE」という紅茶専門のカフェになっています。

Tscafe2

紅茶とケーキを食べましたが、窓際の席で隙間風が寒く、けっこうこたえました。

この後セントレアに行ってみました。
開業直前にすぐそばをフェリーで通過したことはありましたが、来たのは初めてです。

Centrair1

ターミナルビルに入ってみると、どこか見覚えのある造りになっています。
すぐにわかりましたが、羽田空港の国際線ターミナルとほとんど同じなのです。
おそらく同じ設計者・設計会社によるものではないでしょうか。
羽田の国際線ターミナルは昨年開業したばかりですから、セントレアの評判に気を良くして同じにしたのかもしれません。

Centrair2

Centrair3

店の数は同じくらいですが、フロアのスペースはセントレアのほうが広いです。
セントレアのほうが人も少ないので余計に広く感じます。

Centrair4

Centrair5

デッキに出てみました。
さすがに飛行機の数は羽田には及ばないようで、見ている間飛行機の離着陸は一度もありませんでした。

この日は豊橋のホテル「アークリッシュ」に泊まりました。

Arcriche1

ネットで適当に探していて見つけたのですが、施設は後ずさりするほどに立派で、部屋も我が家より全然広く、会員制リゾートホテルのような感じです。

Arcriche2

Arcriche3

ただ理由はわかりませんが、この日は1泊12000円でした。
ひとり6000円。
この設備にしては破格の値段です。
というか値段で言ったら前の日に泊まった金山のビジネスホテルのほうが高いです。
(しかも異様に狭い部屋だった)

Arcriche4

2008年開業だそうですが、もうこんな値段で泊まれるってのは大丈夫なのか・・?と、大きなお世話ですがやや心配になりましたが・・

さて豊橋で夕飯に名物とされる「豊橋カレーうどん」を食べました。

Udon

テレビ番組「秘密のケンミンショー」でも紹介してましたが、ただのカレーうどんではありません。
見た目はカレーうどんですが、食べ進むとうどんの下からとろろとライスが登場するのです。
「カレーを最後まで食べてほしい」という意図からこういう構造になったそうですが、確かにこの状態だとカレーも全て食べきることができます。
うどんとごはんをいっぺんに食べるというスタイルは、ありそうでなかったものだと思います。
カレーはふつうのカレーうどんの汁とカレーライスのルーの間あたりの感じです。
豊橋ではあちこちの店で出すようになってきており、B級グルメとして町おこしに使っていくようです。

さて最終日。
いよいよちくわ狩りです。
まず行ってみたのが、音羽蒲郡インターそばの「えびせんべいとちくわの共和国」。
店舗はそれほど広くありませんでしたが、えびせんべいはたくさん置いてあります。

あまりでかい袋をガツガツ買うと食べきる前に湿気るので、小分けになったやつを買いました。
妻はいろいろ悩んでましたが、ちくわはここでは買わないと決断したようです。

続いて訪れたのが「ちくわの里」。
ここのほうが店舗も広く、観光客がたくさんいます。
ちくわの試食もできるのですが、あちこちに観光客のじいさんばあさんがイナゴのように押し寄せ、試食の皿がそこかしこでカラになっています。

Chikuwanosato1

Chikuwanosato2

ここで妻はちくわ女の本領を発揮し、様々なちくわをガツガツと購入しました。
あたしもえびせんべいの小分け系(駄菓子屋にあるような四角いビン入り)を買ってみました。
家に帰ってちくわを食べましたが、ふだん食っているちくわよりも歯ごたえがありました。

昼を浜松で食べることにしました。
実は以前浜松に行った時に、鬼のようにうまかったレストラン「クレル レヴェイエ」にねらいを定めていたのです。

しかし。
ドアを開けるとマダムから「今日は予約で満席でして・・」と残念な告白。
しまった・・・こっちも予約しておくんだった・・・
やむを得ずガイドブックで佐鳴台周辺のオサレ系レストランを探してみました。

しかし。
(加藤みどりの声で)なんということでしょう。
行く先々で「今日は予約客で貸し切り」の札があるではありませんか。

この後連続3件で貸し切りを食らい、また1件は閉店していました。
いったい何があったのでしょうか。
この日浜松はなんかめでたい日だったんスかね?

ここがダメならもう高速に乗って帰ろう・・と思って立ち寄ったのが「エピファニー」というフランス料理のお店でした。

Epiphanie1

結果は大正解。
出てきたお料理はどれも鬼のようにおいしゅうございました。

Epiphanie2

Epiphanie3

Epiphanie4

あなどれません、浜松。
今度来る時もきっとおいしいお料理に出会えるはずです。

というわけで、愛知県ちくわ狩りの旅も無事終了。
今度は紅葉の香嵐渓にでも行ってみようかと思います。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

行ってみた 第21回 豊川・名古屋

諸国漫遊人見知り旅芸人のSYUNJIといいます。
唐突ですが、あたしはえびせんべいが大好きです。
別に珍しいお菓子でもなんでもないんですが、観光地に行くとたまに顔面ほどもあるえびみりんせんべいが売ってたりしますよね。
あーいうのが好きで、仕事中もぱりぱりえびせんべいを食べて幸せを感じるという、ポンコツなサラリーマンです。

一方妻はちくわが大好きです。
理由は全くわかりませんが、スーパーに買い物に行くと必ずちくわをオーバースローからわしづかみにし(実話)、冷蔵庫に常備させているという、相原コージの漫画のような変わった感じのちくわ女です。

そんなイカレポンチ夫婦にとって、地上の楽園とも言える土地があることをネットで発見しました。
それは自分にとってはなじみの深い愛知県です。

愛知県にはその名も「えびせんべいの里」という有名なえびせんべいメーカーの工場直売所があり、過去3度も行っています。
体育館のようなでかい場内に試食が可能な様々なえびせんべいがうず高く積まれ、訪れた人々はみな驚くほど大量のえびせんべいを買ってしまうという、極めて依存性の高いデンジャラスなパラダイス空間です。

で、そんなえびせんべいを売るメーカーが愛知県内にいくつかあり、それぞれ直売所や土産物屋での販売合戦にシノギを削るという状態とのこと。
さらに。
三河地方、特に蒲郡や豊橋はちくわが名産であるところでもあり、これまた複数のちくわ会社が血みどろの抗争を繰り広げている、巨大なるちくわ山脈、ちくわ名勝負数え歌、掟破りの逆ちくわ、バトル・オブ・ちくわな展開。(とことん意味不明)

しかも場所によってはえびせんべいとちくわをいっぺんに扱う店もあるらしい。
これはちくわの神様のお導きとしか思えない展開となり、さっそく連休を利用してえびせんべいとちくわ狩りに出かけることにしました。

祝日の金曜に出発。
しかしこの日は雪。
積もることはなかったので車の運転にそれほど支障はありませんでしたが、高速道路では粉雪でもけっこう目がチカチカして集中力が落ちますね。

最初に訪れたのは豊川稲荷
かなり前に一度来ており、妻はおみくじで大凶を見事引き当てたという因縁の場所です。
記憶には大凶しか残っておらず、境内に入っても何も思い出せませんでした。

Toyokawainari1

滅多に見られない雪景色の豊川稲荷。
大きな鳥居もあって名前も「稲荷」ですが、厳密に言うとここは神社ではなくお寺です。

Toyokawainari2

さて因縁のおみくじを引くことにしました。
あたしは大吉でしたが、妻は半吉。
・・・半吉?
序列がよくわかりませんが、中吉ってことでしょうか。
半吉ってのも初めて見ました。

門前の「来恩」という店で昼飯を食べました。
昭和な看板が店内至るところにかかっている不思議な店です。

Raion1

Raion2

稲荷の門前だけあってでかい揚げが入ったきつねうどんです。

Raion3

おきつね本舗」という店で「おきつねバーガー」なるものを買ってみました。

Okitune

ハンバーガーのパンが厚揚げになっている食べ物で、豊川稲荷の名物のようです。
意外にうまいです。

続いて蒲郡に移動。
ここも昔一度来たことがあります。
蒲郡ファンタジー館」というファンクな施設があったのですが、最近閉鎖してしまったようです。
代わりと言っては変ですが、「ラグーナ蒲郡」という巨大なレジャー施設が登場していました。

Laguna1

プールと遊園地とショッピングモールがあり、としまえんとららぽーとがくっついたような感じです。
モールのほうだけ行ってみました。

Laguna2

モールの2階は主にファッション系店舗が集まっていますが、あまり人はいませんでした。
しかし1階のフードコートや海産物などを売る店には驚くほど人がいます。
イメージ的には八戸の「八食センター」に近いです。(あまり伝わらない・・)

この日は名古屋の金山に宿泊。
名古屋はかつて仕事で鬼のように来ていた場所ですが、金山に泊まったのは一度だけです。
駅前がすっかり美しくなっており、驚きました。
夕飯を食いに名駅まで出てみましたが、ここも少しずつ変わっているようで、銀座のような高級ブランドショップが入ったビルがどおーんと建っていたりしました。
一方でかつて駅前にあったテルミナ(ターミナルビル)は取り壊し中。

さて名古屋と言えば味噌カツ。
というのがあたしみたいな関東の人間のステレオタイプな印象ですが、その味噌カツで有名な「けやき」というレストランが作る「味噌カツのタレ」を買ってくるのが、実は今回の旅の使命でもありました。
(姉に頼まれた)

ところが。
4年前には買えた駅前のおみやげ屋で、「けやき」の味噌カツのタレが見あたりません。
記憶違いかと思い、いくつかの店を見て回りましたが、どこにもありません。
イヤな予感がしたので姉にメールし、ネットで調べてもらうよう伝えました。
1時間後に返信がありましたが、「どうもなくなったらしい」ことしかわかりませんでした。
結局「けやき」のタレは買えずじまい。
帰宅後に自分でもネットで調べてみましたが、「けやき」のその後がよくわかりません。
真相はいかに?

翌朝は快晴。
実は前日までは予報では大雪だったのですが、大はずれです。
痛快だったので名古屋城に行ってみました。

Nagoyajo1

宿泊だけなら過去100泊以上している名古屋ですが、実は名古屋城には行ったことがありませんでした。
別に城マニアでもなんでもないんですが、考えてみるとけっこうあちこちのお城に行っています。
ただし有名なところで名古屋城や大阪城には行ったことがなかったのでした。

Nagoyajo2

Nagoyajo3

今のお城は戦後の再建なので、歴史的価値はあまりないはずです。
それでもさすが名古屋城、かなりの観光客が来ています。
天守閣から見る名古屋の街は、背の高いビルが増えたという印象です。
城の中に戦災による焼失を説明する展示があり、「戦争の愚かさを伝えなければならない」と書いてありましたが、その通りだと思いました。

Nagoyajo4

ちょうど本丸御殿が復元中で、ヘルメットをかぶれば現場見学が可能です。
まだ始まったばかりで屋根部分の骨組ができている程度でしたが、この状況は後世の人々は当然見られないわけで、ある意味貴重な状態かもしれない・・とむりやり思うことにしました。

この後は知多半島に移動。
というわけで、旅はもう少し続きます。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

見ていない 第30回 水戸黄門

半年ぶりの「見ていない」シリーズ。
本日採り上げまするは日本を代表する時代劇ドラマ、「水戸黄門」にござります。
気安く書いてますが、全然見ていません。
一話を通して見たことは一度もない。
「そんなヤツが日本にいるのか・・」と珍獣扱いされそうな予感もしますが、まあ事実なので仕方がない。

「見ていない」シリーズを始める時にも書いたが、そもそも時代劇を見る習慣というものが我が家には全くないのだった。
なんでかっつうと親が見ないからだ。
父親は西部劇や刑事ドラマ、母親は古い洋画が好きだったので、「たまには時代劇でも見るか」などといった気まぐれすらもあり得なかった。
祖父母と暮らした経験もないので、家で誰も時代劇を見ないのだった。
なので見ていないのは「水戸黄門」に限らず、「暴れん坊将軍」「遠山の金さん」「銭形平次」「必殺仕事人」も同じである。

さて「水戸黄門」。
21世紀の今なお続いていることも驚きだが、初回テレビ放送はなんと1969年である。
ずうっと切れ目なく続いているわけではないらしいが、40年もの間放送していたら、いくらなんでもネタが尽きて飽きられてしまうんじゃないかと思うが、もう制作側も視聴者もそんな次元を超越しているのだろう。

黄門様を演じてきた役者は古い順に東野英治郎・西村晃・佐野浅夫・石坂浩二・里見浩太朗。
替わる都度、芸能ニュースなんかで報じられてきてるので、見ていない自分もなんとなく知っている。
その他の登場人物としては助さんこと佐々木助三郎、格さんこと渥美格之進。
本名ってこうだったんスね。
助さんて「佐々木さん」だったんだ・・知らなかった・・
今放送中のシリーズで助さんは東幹久、格さんは的場浩司が演じているそうだ。
あー・・だから楽しんごが東幹久のモノマネやるとき「やべぇ玄関に印籠忘れてきた」と言ってるのね。
ようやくわかりました。
自分の知識はホントにこんなもんです。

そして「風車の弥七」「うっかり八兵衛」「かげろうお銀→疾風のお娟」といったサブキャラが脇を固めるという設定。
彼らとともに全国を漫遊する黄門様は、行く先々でなぜか悪いヤツらとそれに困っている人に出会い、困っている人を助けようとして悪いヤツらに取り囲まれ、助さん格さんが一通り悪者を懲らしめたイイ感じの頃合いに印籠を出し、悪いヤツらは「ははぁーっ」とひれ伏して解決、めでたしめでたし。
見てないんですけど、だいたいこのパターンなんですよね?

他にも立ち回りや印籠を出す時間が決まってたり、由美かおるの入浴シーンが必ずあったり、八兵衛はいつもうっかりだったり、とにかく全て予定調和の上で成り立っているドラマとのこと。
そんなんでオモロイんかとも思うが、やっぱりいつもと違うパターンだとテレビ局に抗議する爺さんもいるんでしょうか。
助さん格さんが立ち回りでうっかりやられちゃったり、印籠出しても誰も反応しなかったりしたら困るだろうし・・
開始5分くらいで印籠出しちゃって悪者がひれ伏したら、残りの間が持たないしなぁ。

79年の東野英治郎の頃には最高視聴率43.7%を記録したそうだが、最近は10%前後でたまにヒト桁だったりと苦戦は続いているらしい。
夕方の再放送のほうが視聴率が上なんてこともあるそうだ。
今確か由美かおるって出てないんですよね?
だから再放送のほうが視聴率がいいのかな?

水戸黄門こと徳川光圀は実在の人物だが、テレビドラマの内容は史実とは全く違うらしい。
そもそも水戸光圀が全国を漫遊した記録もないそうだ。
まあそんなことはみんなわかっていて見ているんでしょうね。
「副将軍」という肩書きだが、じゃあ「正将軍」は誰かというと徳川綱吉だそうです。
また「黄門」とは水戸藩主の中で中納言・権中納言という役職?に任命された人を当時の中国風に呼ぶ言い方なので、厳密に言うと徳川光圀だけではなく、十五代将軍慶喜の父親の水戸斉昭も「水戸黄門」となるらしい。

「じい~んせーいらっくありゃ・・」と歌われる有名なテーマソングだが、「あゝ人生に涙あり」という曲名。
これだけ長寿なテレビドラマでキャラも立ってるのに、歌詞に黄門様も助さん格さんも八兵衛も誰も出てこない。
説教くさいしリズムも独特で、決して聴いてて楽しくなる歌ではないと思うんだが、番組見てる人は満足してるんでしょうか?

というわけで「水戸黄門」。
長澤まさみや相武紗季が「疾風のお娟」役でレギュラーになるとか、よほどの革命が起きない限り今後も見ないまま生涯を閉じることになると思うんですけど、みなさまの鑑賞履歴はいかがでしょうか?

| | コメント (5) | トラックバック (0)

聴いてみた 第82回 クーラ・シェイカー

昨年夏に発行された厚生労働白書は、当時の長妻大臣の写真が13ページに渡ってそこかしこに散りばめられ、まるで長妻大臣の卒業アルバムのよう。
しかも大臣発案の巻末付録「子ども向けの政策PR用カルタ」というアナーキーな企画も。
先日の予算委員会で自民党からは「こんなもん仕分けの対象とすべきちゃうんかい」との質問も出たようですが、民主党側の回答は「カルタは使いたいヤツがつこたらええやないけ。経費は前回とあまり変わってへん(ので問題ないやろ)」とのことでした。
正直どっちもどっちなんですけど、こうして国家レベル的八百長事業が相変わらず続いているのに、新聞では大相撲の八百長問題よりもずうっと扱いが小さいってのもポンコツな話ですね。

などとたまには鋭く時事問題に切り込むエセ社会派論客ブロガーのSYUNJIといいます。
今日聴いてみたのはクーラ・シェイカーの「Peasants, Pigs and Astronauts」。(社会派はどこに・・)
クーラ・シェイカーは実は全く聴いておらず、メンバーも一人も知らず、バンド名しか知らない状態だった。
なので本日のエントリは「聴いてないので聴いてみた」という少年漫画雑誌の新年合併号のようなノリで書いてみました。(意味不明)

Kula_2

クーラ・シェイカー、このとおり聴いてない度は1。
「90年代に人気のあった人たち」というイメージ以外の情報は一切ない。
鑑賞前に彼らの履歴書を人事部ばりに検証してみる。

1994年ロンドンで結成。
メンバーはクリスピアン・ミルズ(Vo・G)、アロンザ・ベヴァン(B)、ポール・ウィンターハート(D)、ジェイ・ダーリントン(Key)。
実際には90年から別のバンド名で活動していたが、クーラ・シェイカーとしてのスタートがこのメンバーによる。
バンド名はインドの皇帝の名前に由来するとのこと。
由来のとおりインド音楽を多分に採り入れたサウンドが特徴であり、一方でビートルズをルーツに持つブリット・ロックの代表としての評価も高い。

デビューアルバム「K」はイギリスで1位となる大ヒットを記録。
しかし次の作品完成まで意外に時間がかかり、99年に2枚目のアルバム「Peasants, Pigs and Astronauts」を発表。
この後バンドは金銭面での苦境に陥り、同年解散。
2006年再結成し、現在も活動中。
再結成後はジェイ・ダーリントンに代わってハリー・ブロードベントが参加。
2006年フジロックに登場、2008年には単独の日本公演も行われた。
2010年発表のアルバム「Pilgrim's Progress」は本国イギリスより日本での人気が高いという現象が起こっている。

意外だったのはアルバムの数が少ないことだ。
こんな自分でも名前だけは知っているバンドなので、それなりに発表実績を積み上げてきたのだろうと思っていたのだが、実態としてはポリスよりも少ないよ。
あとインド音楽を採り入れていることも全然知らなかった。
こうして知識のないまま発作的に新宿ユニオンで買ったのが「Peasants, Pigs and Astronauts」。

一度も釣りなんかやったことがないのに相当マニアックなメーカーの釣り竿をつい買ってきてしまった・・・ような心境。
果たしてあたしは竿をうまく扱ってインド洋で魚を釣り上げることができるでしょうか。

・・・・・聴いてみた。

1.Great Hosannah グレイト・ホサナ
オープニングはSF映画のBGMのような音から始まる。
どこかもの悲しく殺風景な旋律。
ボーカルはそれほど重くはなく、結構いろいろな楽器の音が聞こえる。
時々ベックを思わせるギターがあったり、ヴァニラ・ファッジのようなキーボードがあったり。

2.Mystical Machine Gun ミスティカル・マシン・ガン
胡弓のような音とブルースっぽい調べ。
サビのタイトルコールの部分はボーカルがちょっと投げやり。
なんか少しフロイドに似ている。
エンディングにかすかにバグパイプの音が聞こえる。

3.S.O.S. エス・オー・エス
これはもっと叫ぶ系のクリムゾン風な曲。
ボーカルもかなりグレッグ・レイクが入っていると思うが、いかがでしょうか?
曲そのものはあまり楽しくはないが・・

4.Radhe Radhe ラディ・ラディ
今度は女性ボーカルによる民族音楽。
これが彼らお得意のインド音楽のようだ。
ちょっと騒々しい。

5.I'm Still Here アイム・スティル・ヒア
アコギ一本の弾き語り。
意外にバラエティに富んだ展開だが、この曲は短い。

6.Shower Your Love シャワー・ユア・ラヴ
少しアップテンポな、インド系フォークソングのような感じ。
ここまでの中では明るい曲である。
思ったよりメロディが古くさく、70年代の雰囲気。

7.108 Battles (Of The Mind)  108バトルズ(オブ・ザ・マインド)
これもけっこう古典的なコミックソング調の楽曲で、がやがやしたノリとブルースハープにキーボードがうまくマッチしている。
ラストにわざとギターのミスタッチを「ぺしっ」と入れて終わる。

8.Sound Of Drums サウンド・オブ・ドラムス
これはドアーズだ。
キーボードの音がモロにドアーズなのだ。
ただボーカルはジム・モリソンよりもだいぶ軽い。

9.Timeworm タイムワーム
静かで抑揚のないメロディの中、奥行きのある歌が進む。
この曲にもインド音楽が練り込まれている。
カレー屋で流れているような曲だが、これも聴いていてあまり楽しくはない。

10.Last Farewell ラスト・フェアウェル
これは1曲目と同じ歌詞かな?
フロイドのようなブルース基盤のプログレッシブな曲。
イントロのビブラなキーボードはジョン・ロードを思わせる。

11.Golden Avatar ゴールデン・アヴァター
ここまでの雰囲気からするとむしろ珍しいアメリカン・ロックバンドのようなサウンド。
中盤転調があり、水中の音のようなアレンジ。
逆回転も少し混じっているようだ。

12.Namami Nanda Nandana ナマミ・ナンダ・ナンダナ
小鳥のさえずりが聞こえ、やがて笛の音がやってくる。
だいぶ経ってからようやく歌が始まる。
でも歌詞は英語ではなく、お経のようなタイトルを連呼している。
歌が終わった後、5分くらい無音があり、再び音や声が入っている。
この後「シークレット・トラック」として「Stotra」となっているが、3秒ほどの無音が入っているだけ。
この仕掛けはよくわからない。

うーん・・・
難解であることは間違いないが、基盤にブリットなロックがあり、プログレとインドとフォークを練り込んだような感じがする。
全然伝わらないとは思うが、壁に下がっている縦横10mくらいの布に描かれた円形の絵画(曼陀羅)を、下から見上げているような感覚だ。
拒絶感は思ったほどないが、理解もできていないし好みとも言えない。
芸術鑑賞ってこんな気分になること多いですけど。

ブラー
を聴いた時と同じ言い回しで恐縮だが、こういう音楽だったのか・・
もっとポップでチャラい(失礼)音なのかと勝手に思ってましたが、全く違いますね。
訳詞を見ると結構実直で切実な言葉が多く、チャラい内容の曲は全然ない。

ジャケットは、森の中になぜかエスカレーターがあり、そこを昇ってくる宇宙飛行士のような姿の人間、というもの。
とりあえずここからはインド音楽は全く想定できない。
アートとしては意外におもしろく、悪くないと思う。

というわけで、クーラ・シェイカー。
全く知識のないまま無謀な飛び込みで聴いてみましたが、かなり不思議な印象です。
90年代のバンドらしく多様性を持ちつつも、かなり個性的な芯のある音楽だと感じました。
「K」を聴くまではこのバンドの評価をしてはいけないことはわかりましたので、いつになるかわかりませんが、次は「K」を聴いてみようと思います。

| | コメント (7) | トラックバック (1)

« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »