やってない 第11回 海外一人旅
今さらですが、みなさま新年明けましておめでとうございます。
東洋一内容の薄いBLOGで世間を脱力させる一方、年末のAPF通信社やおせち騒動にもやや脱力していたSYUNJIといいます。
2011年最初のエントリーは「やってない」シリーズ、今日の告白は海外一人旅です。
一度も経験がありません。
元祖ヒッキー系芸人のあたしだが、過去に海外へは都合4回行っている。
訪れた国は10ヶ国を少し超える程度だが、社員旅行が3回と新婚旅行なので一人旅は一度もない。
また仕事で海外に行ったこともない。
国内でも一人旅は数えるくらいしか経験していない。
若い頃に北海道を半周程度したのと、大阪神戸に2泊3日、仙台山形に2泊3日の一人旅に出かけたくらいである。
今も旅行は好きなほうだが、田舎に泊まろう的なノープランの旅は苦手で、野宿もほとんどしたことがない。
海外一人旅をしない理由はいくつかあるが、一番大きいのは単純明快、言葉が通じないことへの不安からだ。
英語なんてもちろん全く話せないし、そもそも普段話してる日本語もカタコト寸前なので、海外なんてムリムリムリという思いが先に来てしまうのである。
「身振り手振りでなんとかなる」とは旅慣れた人からよく聞く話だが、そんなもんだろうか。
「なんとかなる」と思ってるのは当の本人だけで、現地の人は「おい見ろよこの日本人!なんか言いたいらしいけど全然わかんねぇ気持ちわりいハハハ」と思っているんじゃないだろうか・・(被害妄想)
ローマでも香港でもシドニーでも、身振り手振りでも全くなんともならなかったしなぁ。
おそらく現地の人と通じたいという気合いとか根性がないんでしょうね。
ちなみにかなり昔の話ですが、初めて海外旅行に行った時、ローマでチチョリーナ(知ってる?)に会ったことがあります。
写真も撮りました。
この時は社員旅行だったので、英語のできる社員がチチョリーナに果敢に話しかけ(当時世界的に有名になったばかりだった)、写真を撮らせてもらったのだ。
もし一人旅だったら、おそらくチチョリーナに話しかけることなんて絶対できないはずである。
そんな国際的人見知り芸人のあたしは、カラダが弱い上に国境を越えてOPP芸人なので(意味不明)、海外滞在中はだいたい腹の調子が悪い。
あなどれないのは時差ボケである。
欧米に行くとだいたい昼夜が逆転するため、長いフライトで疲れているところに現地時間に合わせた行動や食事をムリにとったりするので、旅の始まりはいつも不調なのだ。
飛行機は好きな乗り物だが、さすがに半日以上乗ってると退屈だし疲れるよね。
オーストラリアに行った時は、季節は逆だが時差がなかったため、その点はラクだった。
治安の問題も日本人であれば誰しも不安に思うところであろう。
国や都市によって事情は全く違うだろうが、トーキョーで特に気にしなくてもいいことを、ロスやデトロイトやロンドンや香港では気にしないといけない、というのは誰でも知っている話だ。
当然バグダッドやカブールやエルサレムでは緊張の度合いがもっと違うだろう。
実際に現地で危ない目にあったことは幸いにも一度もなかったが、その昔ローマやパリに行った時はけっこう物騒な時期で、空港の至る所で銃を手にして引き金に指までかけている兵士がやたら目についた。
まあ今でも世界中でこんな光景は全く珍しくもないんだろう。
海外一人旅に不安はつきものだが、それを上回る好奇心がある人は実行に移すし、自分のようにヘタレでものぐさな人間は日本に引きこもる、というだけの話だ。
ただし多少時代が変わり、「海外に出ないと手に入らない」というものが減っていることは確かだ。
舶来なんて言葉はおそらく死語だろうだし、欧米の一流ブランドでも日本に店のないケースは少なくなっているはずだ。
今はさらに時代が変わって、東京にはないけど上海には店がある、といったブランドも増えていると思われる。
欧米ブランドとは趣が少し違うが、たとえばカンタベリーのオールブラックスのラグビーシャツ。
これは20年前は日本では手に入らず、ニュージーランドで買ってきたことがある。
今では日本中にたくさんの店舗があり、我が家の近所のデパートにも置いてあるような状態だ。
最近若者が海外旅行に行かないことや留学する人が減っていることについて、「嘆かわしい」といった論調で批判する国際派知識人が多いらしいが、一概にそうとも言えないと思う。
あたしのようなヒッキー系な若者が増えていることもあろうが、それ以前に不況で余裕がなかったり、国内にいても得られる外国の情報や学べる学問が増えてきた、といったことも事実だろう。
週刊誌で「若者が海外に出なくなったのは、むしろ帰るべき日本社会がチカラを失っているからだ」という論説を読んだが、そうかもしれないと思った。
というわけでまとまりのない文章になってますが、海外一人旅。
みなさんは海外一人旅の経験をお持ちでしょうか?
良かった場所や危ない目にあったことなど、海外一人旅ならではのお話を教えていただけたらと思います。
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コメント
SYUNJIさん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
さて、海外一人旅ですが、もちろん行ったことは
ありません。そもそも海外旅行は新婚旅行で一度きり
です。ものすごく出不精ですので、旅行そのものに
出かけることがありません。
>>海外滞在中はだいたい腹の調子が悪い。
私の場合、普段から便秘気味ですので、いわゆる
「旅行便秘」も激しく、社員旅行はおろか、妻の実家に
帰省して一泊するだけでも苦しみます(笑)。
私の同僚の3年目の若手社員は、ゴールデンウィークや
年末年始などの長期休暇期間に、タイや韓国へ一人旅に
行っています。1週間程度の貧乏旅行のようですが、
帰国後は楽しげに、現地の人や旅先で知り合った人との
交流を話します。私からすればまさに「新人類」(←死語)
です。
投稿: モンスリー | 2011.01.10 18:15
モンスリー師匠、今年もよろしくお願いします。
>さて、海外一人旅ですが、もちろん行ったことは
ありません。
>そもそも海外旅行は新婚旅行で一度きりです。
そうでしたか。
あたしも会社が用意しなければ、海外はたぶん新婚旅行だけで終わっていたはずです。
>私の場合、普段から便秘気味ですので、いわゆる「旅行便秘」も激しく、社員旅行はおろか、妻の実家に帰省して一泊するだけでも苦しみます(笑)。
うらやましい・・
いや、ゲリ気味の人間からすると道中始終トイレを探してさまようよりは、便秘のほうが断然ラクだと思ってしまうんですけど・・
>私の同僚の3年目の若手社員は、ゴールデンウィークや年末年始などの長期休暇期間に、タイや韓国へ一人旅に行っています。
ウチの会社も海外一人旅が好きなヤツはいますね。
昨年まで部下だった男はもう40歳近い独身ですが、オーストラリア以外の四大陸を制覇しています。
しかもどうも治安の悪いところに行きたがるので、半分本気でこちらは記者会見の予行演習しようかと毎回思っていました・・
投稿: SYUNJI | 2011.01.10 20:59
こんにちは。海外一人旅ですか、ハードル高いですよね。
今の状態では休みは取れないし、もちろん金もない。昨年、嫁が短期留学したいというのも、治安が悪いからと諭してやめさせました。
田舎だからでしょうが、まわりにひとりで海外へ行ったという話も聞いていません。
中学の後輩は「戦場のカメラマン」でいたるところに行っているのに、チンケな先輩は時々ブロガー狩りに出かけるしかないのでした・・・
投稿: ぷくちゃん | 2011.01.11 07:05
ぷく先輩、コメント感謝です。
先輩はなんとなく若い頃は世界中を放浪していたようなイメージがありましたが・・(どんなヒトだと思っていたのか?)
>中学の後輩は「戦場のカメラマン」でいたるところに行っているのに、チンケな先輩は時々ブロガー狩りに出かけるしかないのでした・・・
その狩られるブロガーが中華街に集結・・
先輩のボビー・ブラウン評が今から楽しみです。
投稿: SYUNJI | 2011.01.15 23:13
国際的人見知りOPP(大笑!)芸人のSYUNJI様
今年も舌鋒鋭い評論を楽しみに待っております。
さて、海外一人旅。
一人旅は独り身の時期にバイクで東京~青森(父の転勤先)~東京、
北海道、香港、インド…だけですね。
海外は香港(食べ歩き),インド(砂漠地帯放浪歩き)
小田実“何でもみてやろう”、沢木耕太郎“深夜特急”と続き
第三世代のバックパッカーと呼ばれていた(本当か?)頃です。
印象深いのは2カ月ほど滞在したインド。
多分その通りにはならないであろう1ケ月分程度の滞在地・ホテル名を
記入した予定表を提出、各地から近況を知らせる絵ハガキを出す約束をして
猛反対の父を説得し4年温めてきたインド行きを決行。
1年オープンのチケットと列車のパスのみで旅立ち、
鉄道時刻表をニューデリー駅構内で購入、目的地への列車を探り出し
宿泊先は観光案内所か“地球の〇〇方”で探すという行き当たり
ばったりの、親にばれたら目をむくような旅でした。
もともとイスラム建築様式に興味がありその上砂漠好き。
インド北西部に、パキスタンまで続いているタール砂漠が荒涼と
広がっていてラクダに乗って日帰りや2~3泊のキャメルサファリが体験できます。
ご多分にもれず世界中から観光客が訪れる町になると
悪質な業者や悪質なガキンチョがたくさんいるので要注意!
(某国の銃社会のような命の心配は無用でしょう)
そう言えば成田~ニューデリーに入ったばかりの男子大学生が犬に噛まれ
即入院、帰りの便に乗る直前までベッドの上だったそうです。
インドでは狂犬病の予防接種をしていない結構な数の野良犬がいるので
これも要注意。
ニューデリー(中心部)は綺麗でしたがとにかくヒトヒト、ウシウシ、
リクシャーやオートリクシャーの波で圧倒されます。
カルカッタin のある旅人は、あまりにも汚い町の様子にショックを受け
ホテルにこもりっきりだったとか。
砂漠も堪能し一人旅にも慣れ、英語で考える癖がついた事と
日本人に全く出会えない日々や避けてはいられない切羽詰まった状況等に
身を置く羽目により少々話せるようになりましたが、さすがにインドの
大学生に専攻科目の詳細や日本の政治、世界情勢についての質問を受けた時は
語彙が少ないため辞書片手にかなり苦労しました。
マハトマ・ガンディー空港の匂い、リクシャワラー(人力車のようなもの)
の献身、月の光に輝くタージ・マハル、ヤムナー河の滔々とした流れ、
レッド・フォートの哀しみ、砂漠に落ちるでかい太陽、ラクダの涙目、
ガートの沐浴、寝台列車の非快適旅、部屋の天井に張り付いているヤモリ、
…いろいろ思い出して来ました。
2ヶ月近くいると多くの日本人や世界中の人たちとの出会いがあり
アドレス交換がありお互いの旅の幸運を祈りながら、別れていきます。
まさに“怒涛の一期一会64日間インド出会いと別れの旅”でありました。
イスラエルの友によると1カ月や2カ月は 「very short trip !!!」だそうで
友は兵役が終わったので一年かけて世界中を回る予定だと言ってました。
日本の安いホテルを紹介してほしいと頼まれましたっけ。
お互い旅人の関係で異文化の若者の今を知ることは貴重だったと思います。
上昇志向の強い人や堕ちて行く人の動向など。リアルでした。
どんな状況になっても自分は大丈夫というか、ちょっとやそっとじゃ動じない
結構な自信はつきました。
インド以外に行きたいのはヨルダンのぺトラ。
インディ・ジョーンズに登場したことでかなり有名になってしまったあの街…。
インドを語ると終わりがないので、残念ですがこの辺でお仕舞いにします。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
投稿: うっさ | 2011.01.21 00:54
うっささん、コメント感謝です。
インド2ヶ月ですか・・すごいなぁ・・
ハマる人はハマる国だとよく言われますね。
しかし2ヶ月インド体験があったら、BLOGで1年くらいは持ちますよ。
あたしは京都1泊2日でも記事2回にしますから・・
>インドでは狂犬病の予防接種をしていない結構な数の野良犬がいるのでこれも要注意。
これはイヤですね。
そもそも犬が苦手なのに・・
>イスラエルの友によると1カ月や2カ月は 「very short trip !!!」だそうで
>友は兵役が終わったので一年かけて世界中を回る予定だと言ってました。
これもよく聞く話ですねぇ。
あるタレントが母親といっしょにドイツを1週間旅した時、現地で会ったアメリカ人に「1週間滞在して日本に戻る」と言ったところ、「クレイジーだ!」と真剣に説教された、という話を聞いたことがあります。
>インドを語ると終わりがないので、残念ですがこの辺でお仕舞いにします。
いやーもっと聞きたいですねぇ。
BLOGに書いたりはされないんでしょうか?
ちなみにインドではゲリってやっぱり一度はするもんでしょうかね・・?
投稿: SYUNJI | 2011.01.22 00:00
SYUNJI様
プータローインド旅にお返事ありがとうございます。
…BLOGですかぁ~あたし筆不精なんです、というか多分やり始めると
ハマるか炎上しちゃうか…怖い(∵)
SYNJIさんのBLOGは広範に亘っていて、面白い意見や考えさせられる文章に
出会えるので今一番のお気に入り。白バック黒文字も見やすくて好きです。
はじめてお邪魔した時に思ったのが、この写真の場所はどこ?でしたが…
ゲリは。。。胃が疲れた~~~と思った一ケ月も過ぎた頃、薬局でビタミン剤と
なぜかチョコレートを購入、少し落ち着くまでフルーツもたくさん摂ってました。
特にパパイヤが好きで腰からぶら下げて歩いてたなぁ…日本の2倍くらいのサイズで
30~50円で買えました。
おなかの調子が少し悪いと思ったのは成田に着いてから。
たしか入国手続きの際に現地でお腹を壊した人に用紙を配ってまして、記入して検査して
(尿検査だったか今はもう不明)「一週間はあまり動きまわらず居場所が分かるように
して下さい。」と言われ、一週間潜伏したのち大丈夫の連絡を貰いました。
コレラの検査だったような…
なんせ父方の家系が“鉄の胃”の持ち主で、私もその血を余すことなく受け継ぎ
今に至っております。
反対に旦那は独身時代に胃潰瘍で3分の2を切除!その旦那との新婚旅行はインド。。。
あたしの母曰く
「〇〇クン、この子(あたし)と一緒の物を何でもかんでも食べたらいけないわよ~っ、
この子の胃は尋常じゃないんだから」って…あんまりな事を言っていたようです。
毎日ホテルに戻ると時刻表を見ることとお金の入り繰り、雑記が日課になりました。
インドの時刻表はあちこちのページに飛んでいて複雑なんですが、停車駅でドミトリーがあるか
シャワー完備か食べ物を売っているか否か、いろいろ記していて結構な暇つぶしになります。
ものすごくお世話になったこの時刻表は帰国する直前に次の旅人に譲りました。
余ったフィルムはイギリス人に売り、特大バスタオルはまだインドが終わってない旅人に譲り、
ステンレスポットはイラン人の辞書と交換、等々…
子供たちが大学に上がり次第、ちょっと旅をすると宣言しているあたし…
たぶんインドに行きます。
ジョドプールを再度訪れ、南に下がりトリヴァンドラム、カニャークマーリー、
ポンティシェリ。。。
投稿: うっさ | 2011.01.24 01:22
うっささん、再びコメント感謝です。
>はじめてお邪魔した時に思ったのが、この写真の場所はどこ?でしたが…
おお!この写真に反応してくれた方はたぶんうっささんが初めてです。
ここは三重県の志摩にある「槇之木」という小さなホテルからの風景です。
http://www.makinoki.jp/
山並みと海がとてもきれいだったので、BLOGのバックに使ってみました。
>なんせ父方の家系が“鉄の胃”の持ち主で、私もその血を余すことなく受け継ぎ今に至っております。
うらやましい・・
あたしの母親は鉄の胃と健脚を持つ老人で、医者から「成人男子並み」と言われたことを自慢しており、食べるスピードは「営業マン並み」です。
が、息子はなぜかOPP芸人です。
>毎日ホテルに戻ると時刻表を見ることとお金の入り繰り、雑記が日課になりました。
楽しそうですねぇ。
この雑記、残ってないんですか?
ぜひBLOGで公開していただけたらと思いますが・・
>子供たちが大学に上がり次第、ちょっと旅をすると宣言しているあたし…
>たぶんインドに行きます。
それは楽しみですね!
・・ところで旦那様はインドをどのように思われているんでしょう?
投稿: SYUNJI | 2011.01.29 10:17