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2010年の終わりに

三流ブロガー(ブロガーって、もう死語?)のSYUNJIです。
BLOGを始めて丸7年が過ぎた。
すでにエントリは420回を超え、ありがたいことに今年もほぼ全てのエントリにコメントがついた。
しかしながら結局今年も自分は特に何かが変わったわけでもなく、相変わらず生涯ポンコツ初心者リスナーのままなのだが、今年起こったBLOG関連のできごとの中で印象に残るものをあげてみようと思う。
・・・って文章の形が毎年末ほぼ同じなんですけど。

ちなみに今年も番号は時系列順序であって、順位ではありませんので、あしからず。

1.ツイッター開始
BLOGとは関係ないネタが1番・・
昨年まで全然興味もなかったツイッターですが、BLOGで知り合った方々がみなさん始めておられるのを見て、じゃあオレも・・と主体性のない小学生のような動機で、1月から始めてみました。
読んだ本の感想をなんとなく義務的に書いたりしてる程度で、正直まだ仕組みもよくわかってませんが、まあゆるやかに利用していこうと思います。

2.ぷく先輩・getsmart0086さんとの会見
2月に音楽BLOG界の巨匠ぷく先輩とgetsmart0086さんとの3者面談を開催しました。
ゲッツさんが出張で上京されるとのことで、ぷく先輩との初の面会を僭越ながらあたしがセッティングさせていただくことになりました。
銀座で豪遊というプランもあったのですが、お二人の帰りやすさを考慮して品川をチョイス。
ところが予定していたレストランに開店30分前に着いてしまい、しかたなくそばのカフェで時間をつぶすという失態を出会って早々に演じてしまいました。
その後ぷく先輩から激しい叱責とマウントポジションからのパウンド攻撃を受け、私は激しい出血と痛みで命からがら西麻布の店を飛びだし逃走しました。(三流脚色)
なんとかぷく先輩をなだめて30分後に「パルテノペ」という店へ。
ゲッツさんはクルマの運転予定があったため、ぷく先輩だけがワインを浴びるほど飲み、会合はいたってなごやかに進行。
お二人の博識さに感心することしきりでした。
またの上京をお待ちしております。

3.やってないシリーズ開始
塩ラーメン食べ歩きで麺類BLOGへの転換をもくろむあたしでしたが、あまりの反応の悪さに不安になり、何かネタはないものかと模索する日々が続きました。
そこでかなり前から構想していた「未経験告白」を引っ張り出す決意を固め、「やってない」シリーズを開始しました。
このシリーズ、思ったより文章を起こしやすいことが、始めてみてわかりました。
理由は単純で、自分には未経験なことがむやみに多いからです。
ただゴルフ競馬など、世間ではオトナのたしなみとされる遊びについて、意外に経験されていない方も多いことがわかり、驚きと安心が交錯する不思議な展開となりました。

4.ぷく先輩・ルドルフさん・sugiさんとの会見
前回の品川会談から半年後に、再びぷく先輩が東京に現るとの情報がルドルフさんからあり、ため息まじりにイヤイヤ参加してみました。(ウソです)
有楽町マリオンという比較的ベタな場所で待ち合わせ。
sugiさんとはネット上でも交流がなく、お会いするのも初めてでしたが、クールでおだやかな方でした。
国内有数の音楽ブロガー集団の我々一行は銀座の有名店を次々に突破。(いえ、ただ飲んで食ってしゃべってただけですけど)
別れ際にぷく先輩から「2月に中華街で大ブロガー決起集会をやるからセットしとけ」と指示がありました。
この件につきましては、後ほど告知いたします。

5.読んでいたシリーズ開始
最近は漫画を全く読まない生活ですが、子供の頃はそれなりに読んでいました。
ただ貧乏だったので持っていた単行本の数はそれほど多くはなく、同じ作品を繰り返し何度も読んでいた少年でした。
すっかりネタも枯れてしまいましたんで、かつて読んでいた漫画作品について書いておこうと思い、「読んでいた」シリーズを始めてみました。
まだ1回しか書けてませんが、来年はもう少し書いてみようと思います。

ということで、音楽関連の話がひとつもなかったという、音楽ブロガーとしてあり得ない結果となりました。
それでも多くの方々からアドバイスをいただき、パープルジェフ・ベックの作品を少ないながらも聴き進めることができました。
まだまだ聴いてない音楽は全然減ってませんので、こんな貧相なBLOGですが、みなさまの教えに支えられながら続けていきたいと思います。
みなさま良いお年を。


・・・と締めた後からナンではありますが、告知をひとつ。
2月に横浜中華街にて音楽ブロガー総決起集会を予定しております。
日時はまだ決めておりませんが、週末開催のつもりですので、参加ご希望の方はご連絡下さい。
みなさまのご都合をもとに日時を調整いたします。

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行ってない 第3回 上高地

第2回がいつ書いたものか思い出せないくらい間が開いてしまった「行ってないシリーズ」。
まあ暮れの忙しい時にこんな三流BLOGはどうせ誰も見ていないだろうという自虐的ヤケクソ根性で3回目。
今回採り上げるのは上高地です。

上高地、一度も行ったことがありません。
日本のリゾート地の元祖とも言われるようだが、実は位置関係もよくわかっていないのだった。

ご存じの方も多いとは思うが、上高地についての基礎学習を行うことにする。
まず上高地の位置だが、長野県西部にあり、梓川という川の上流である。
飛騨山脈を望む標高約1500mの高地で、行政上の所属は長野県松本市である。
登山する人にとっては穂高や槍ヶ岳への入り口としてもなじみの深い場所であろう。

漢字表記はもともとは「神垣内」だったらしい。
穂高神社の神様が神社と明神池に祀られていることに由来するそうだ。
芥川龍之介の小説「河童」にも上高地が登場する。

上高地や周辺の山岳を有名にしたのはイギリス人によってである。
近代化推進のため明治政府は多くの外国人技師を雇ったが、その中にイギリス人技師のウィリアム・ガウランドがいた。
ガウランドは明治10年に槍ヶ岳登山の記録を本国の雑誌で紹介。
この時ガウランドによって「日本アルプス」が命名された。
明治29年、ウォルター・ウェストンという宣教師は「日本アルプスの登山と探検」という本で上高地を含む周辺の山や自然をイギリス向けに紹介した。
これが上高地を初めて外国に紹介した文献であるとされている。
焼岳の噴火で梓川が堰き止められ大正池ができたのはそれよりも後で、文字どおり大正4年のことである。

・・・やはり知らないことだらけである。
山岳リゾートで外国人によって有名になったという点では軽井沢に似ているような気はするが、軽井沢は関東からのアクセスが良いので、何度か訪れたことがあるのだ。

上高地は自然の景観が美しいことや温泉があることなどからリゾート地として有名なようだが、人気の理由には「規制」も関係していると思っている。
日本の歴史から見れば上述のとおり有名になって100年程度の全く新しい土地のようだが、通年マイカー規制がしかれ、冬季は閉山していて気楽に入っていけない。
コンビニも銀行もなく、郵便局は簡易局があるだけで預金引き出しは不可、ペットを連れての歩行も禁止とのこと。
自然が保護されていると同時に、こうした規制による不自由さである意味神格化されているところがあるように思う。
なおマイカー規制は1975年から始まり、20年間くらい7・8月だけの規制だったが、96年から通年規制となったとのこと。
今後電気自動車が普及すれば、規制対象外になるかもしれませんね。

上高地の話ではないが、最近キャンプ場への予約時に「携帯が通じるか」「ネット環境があるか」「虫が苦手だが大丈夫か」といったズレた問い合わせが、いいトシしたおっさんからマジメにけっこうな件数であるらしいが、そういう人はそもそもキャンプなんてしたらいかんのではないですかね。

さて上高地。
行ったことは確かにないのだが、松本から高山方面に抜ける国道158号に上高地の入り口があり、バスが待機しているのを見たことがある。
この時は安房峠を通って高山に行く途中だったのだが、バスはそれほど混雑してはいなかったように思う。
「あれが上高地行きのバスか・・」と思いながらそばを通過したことを覚えている。

ネットで上高地を調べると、やはり美しい景観を画像で紹介しているサイトやBLOGがたくさんある。
写真で見る上高地は確かにきれいな景色だ。
姉夫婦はどうやらこの地を気に入っているらしく、何度か訪れている。
しかし現地ではカネ(しかも現金の出番がきっと多い)もかかりそうだし、いろいろ規制による不自由さがなんとなくストレスに感じそうで、自分は今のところ「行ってみたい」という意欲は正直それほどないのだ。
旅行は好きだが、もともとアウトドア指向ではないし、スキーも登山もやらないので、上高地にはあまり興味はわかないのである。

というわけで、上高地。
日本屈指のリゾート地のはずですが、果たしてどんなところなのでしょうか?
行かれた方の感想を聞いてみたいと思います。

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聴いてない 第150回 ボブ・シーガー

かれこれ7年もかけて「聴いてないシリーズ」という、東洋でもここだけと言われる珍奇BLOGを続けているSYUNJIといいます。
実は「聴いてない」の100回目ストーンズにしようとかなり前から決めて書いていました。
しかし今日はふと気づくと150回目。
この区切りのいい数字にふさわしいアーチストをご用意しなければなりません。
ということで、満を持して登場のボブ・シーガーです。
あああたくさんの拍手と花束をありがとうございます。(妄想)

・・・ええ、今回は正直全く考えてませんでした。
ストーンズ出した時点で自分のBLOG人生も終了だろうと思ってたんですけど、あの記事書いたのが4年前。
ということは、BLOG歴はすでにストーンズ以降のほうが長いことになります。

で、あらためてボブ・シーガー。
ご本人には極めて失礼なマクラだが、まあ本文はもっと失礼になるであろう。(毎回ですけど)
ほとんど聴いてません。
シルバー・バレット・バンド名義も含め、聴いたことがあるのが以下の3曲。
・Tryin' To Live My Life Without You(邦題「暴走マイライフ」)
・American Storm
・Like a Rock

3曲ともエアチェックで仕入れたもので、アルバムは聴いていない。
ちょうど2日前に聴いた昔のエアチェックのテープに「Like a Rock」が入っていた。
なお「Tryin' To Live My Life Without You」はオーティス・クレイという人の曲のカバーだそうだ。

この人の情報は曲以外には全く持っていない。
おそらく当時の音楽雑誌にもほとんど登場しなかったためだろう。
曲はどれも悪くないが、日本向けのプロモーションはそれほど強くはなかったのかもしれない。

ボブ・シーガーについてネットで調べたことをまとめると以下のようになる。
本名はロバート・クラーク・シーガー、1945年ミシガン州デトロイト郊外に生まれる。
リトル・リチャードやプレスリーにあこがれ、地元デトロイトで音楽活動を開始。
多い年には250回ものライブを行い、74年にシルバー・バレット・バンドを結成し、「LIVE BULLET」というライブ盤は全米で500万枚を超える大ヒット。
この頃バンドのドラマーが事故で交代するというアクシデントもあったが、78年「Stranger In Town(見知らぬ街)」は全米4位、80年「Against The Wind(奔馬の如く)」は全米1位を獲得した。
シン・リジィメタリカはライブでボブ・シーガーの曲をカバーすることがよくあったそうだ。
87年の「Shakedown」は映画「ビバリーヒルズ・コップII」の主題歌にもなっている。
2000年以降は家族と過ごす時間を増やすため音楽活動をセーブするようになったが、2004年にロックの殿堂入りを果たし、2006年に「Face The Promise」を発表。

やはり本国アメリカでは想像を超えた大スターのようだ。
全然知りませんでした。
なおシルバー・バレットとは「銀の弾丸」という意味らしい。
イーグルスのメンバーとも親しく、グレン・フライは「最も敬愛するアーチスト」としてボブ・シーガーをあげている。
イーグルスの「The Long Run」も「Tryin' To Live My Life Without You」を意識して作られた曲らしい。(そう聞くと確かに似ている)
ロックの殿堂入りは2004年だが、同時に殿堂入りしたのはプリンスジャクソン・ブラウンZZ TOP、トラフィック、ジョージ・ハリスンだそうだ。

ボブ・シーガーの魅力はその声にあるのは間違いないだろう。
声だけ聴くとケニー・ロジャースやニール・ダイヤモンドを思い出してしまうが、独特のしわがれ声で味わい深いロックを聴かせるというスタイルが人気であるはずだ。
80年代の曲をたくさん聴いてきたが、やはり日本のFMや雑誌により多く露出したアーチストから聴いてしまったので、ボブ・シーガーは引き出しの奥のほうが定位置になってしまったのである。
アルバムジャケットもどれも全く見覚えがない。

今回ボブ・シーガーを調べてあらためて彼の顔や風貌を知るところとなった。
なんとなく長髪髭面スティーブ・ウィリアム風とはわかっていたんだが、こういう人だったんスね。
日本で人気がないのはこの熊顔のため、なんて評論もあるようだが、どうなんだろう・・・
80年代に人気のあったアーチストでも、ビジュアル的にキツイ人たちは意外に多いように思いますが・・

さて。
これからボブ・シーガーなんてこんな貧相リスナーのあたしに聴けるもんだろうかとも思うが、「トム・ペティが好きな人にはおすすめ」などと書いてあるサイトもあったので、若干の光明を見出した心境である。
アルバム「Like A Rock」あたりから試してみようかと思いますが、みなさまの鑑賞履歴はいかがでしょうか?

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聴いてみた 第80回 レディオヘッド

今回聴いてみたのはレディオヘッドの97年の作品、「OKコンピューター」。
吉祥寺のユニオンで衝動買いしてみました。

Okcomputer

レディオヘッドは実はこれが初めて聴くアルバムではない。
以前「ベンズ」を中古で買ったことがあり、2回くらいは聴いたはずなのだが、どんなサウンドだったのか全く覚えていない。
従って実質は初めての鑑賞も同然である。
発表順序では「ベンズ」の後が「OKコンピューター」だそうだ。

彼らの最高傑作と評されることも多い「OKコンピューター」。
果たしてあたしはこのアルバムにOKが出せるでしょうか。

・・・・・聴いてみた。

1. Airbag
イントロはブルージーなウッドベースとギター。
雰囲気はU2に近いが、少しオアシスにも似ている。
奥行きのあるサウンドに重いベース、やや乾いたドラム。
終盤で時々音が止まったりゲーセンのような音がしたりするが、ちょっと余計な気がする。

2. Paranoid Android
アコギ中心のうら寂しい旋律。
マラカスなどの鳴らしものの音が聞こえ、遠くで誰かがしゃべっている。
中盤からサウンドが重みを増してきて一気に転調。
階段を下りるような陰気なメロディが続き、再びハードに転調して終了。
全体的に暗い。

3. Subterranean Homesick Alien
この曲も明るくないが、3拍子(6拍子?)で「ずんずたずた」という独特のリズム。
あちこちエコーがかかった音がして、プログレっぽい。

4. Exit Music (For A Film)
静かな歌い出しで始まるバラード。
旋律は意外に古くさく、むかーしのシャンソンのようにも聞こえる。
中盤から遠くに人の歓声みたいな小さなノイズが仕込まれていて、その後ビブラートの効いたベースとドラムが割り込む。
この構成は80年代ポップスにはあまりないものだと感じる。

5. Let Down
メロディやボーカルにあまり音階の幅がなく、お経のように歌う。
ちょっとつかみ所のない曲だ。
真っ暗ではないが、明るいとも言えない。
周辺に散らばる楽器で相当雰囲気は変わっているが、元がフォークのように思える。

6. Karma Police
この曲も悲しげな哀愁の調べ。
よく聞くとボーカルもものすごい歌唱力、というほどでもないようだ。
旋律に音階を意識的にはずしてくるポイントがあり、違和感があるがむしろそれがねらいなのだろう。

7. Fitter Happier
歌ではなく、ピアノと電子音をバックにしたナレーション。
生声ではなく加工が施してあり、詰まった感じがする。

8. Electioneering
テンポはいいがサウンドはかなり散漫だ。
平たくいうと騒々しい曲。
音がセンターから左に寄っており、バランスがよくない。
もう少し調和のとれた音にならんもんだろうか?

9. Climbing Up The Walls
この曲はもう少し暗い。
エコーの効いたドラムが陰を作っている。
物憂げなボーカルはややノイジーで割れて聞こえる。
あまり気分のいい音ではない。

10. No Suprises
ここまで聴いてきて初めて明るめの音。
楽しくわいわいといった楽曲ではないが、おだやかなバラードである。
最後まで調子は変わらず、安心の一曲。
このメロディはどこかで聴いたことがある。

11.Lucky
タイトルはラッキーだけど全然そういう雰囲気ないなぁ。
依然として暗く、少しダレたU2という感じだ。
この音は聴いていて楽しくならない。

12.The Tourist
ラストはゆるいペースで流れるブルース調の曲。
歪んだギターサウンドに押しの強さあり。
メロディは単調な繰り返しなので構成としてはむしろ地味。
最後は電子レンジのような音で終わる。

うーん・・・
正直、あまり楽しい音楽ではない。
どの曲も暗めで短調に傾いており、ノリとかグルーヴといった感覚とは遠いところに路線がある。
聴いていて思うのは音のズレというかはずし方である。
ビートルズ以降、普通に70年代から80年代にかけて作り上げられてきた楽しいポップスの旋律に対して、かなり意図的に半音ずらしてあるように思うのだ。
それぞれの楽器で最も悲しく聞こえる音階を選んで進行している、そんな感じ。
90年代のサウンドってやっぱこういうのが流行っていたのかなぁ。
オアシスやU2やR.E.M.など、いろいろなバンドを思わせる音があちこちにある。
タイトルがコンピューターだけあって電子音も豊富な感じで、エコーも多用していて立体的な作りの曲が多い。

「ベンズ」の曲を全く覚えていないので、トム・ヨークのボーカル自体初めて聴くも同然なんだが、ネットで書かれているとおりボノに似ているとは思う。
インパクトとしてはやはりボノには及ばないようだ。

ジャケットはなんとも評価のしようのない絵柄である。
「ベンズ」の顔ジャケよりもマシという程度で、印象に残るアートではないように思う。
書きかけの絵という感じだが、右端の飛行機?の先っちょの部分だけ雰囲気が違う。

というわけで、「OKコンピューター」。
想像以上に暗く重いサウンドで、かなり厳しい状況です。
他のアルバム鑑賞について意欲をかき立てるものが何もありませんでした。
おそらくここで自分のレディオヘッド鑑賞は終わってしまう予感がします。

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やってない 第10回 犬を飼う

基本的に動物があまり得意でないSYUNJIといいます。
これまでの生涯で一度も犬を飼った経験がありません。
犬の好きな方からすれば不可解な話だとは思いますが。
犬に限らず、猪や鹿や蝶も飼ったことないですけど。

じゃあ今までペットとは無縁の人生だったのかというと、これが意外にそうでもない。
猫は外猫だがわりと長い間飼っていた。
子供の頃は小鳥を相当たくさん飼ったことがあり、庭に人も入れるくらいの鳥小屋を作ったこともある。
ハムスターやカメやカエルやザリガニや熱帯魚もけっこう飼ったし、クワガタやコオロギやキリギリスといった昆虫もあったなぁ。

父親はかなりの動物好きで、予告なく突然動物を連れて帰ってきたことが何度かあった。
一度アヒルを連れて帰ってきたことがあり、家中が騒然となった。
イベントとしては悪くはなかったんだが、飼い続けるのに思ったよりも根性が必要で、自分も姉もかなり早い段階で飽きてしまい、結局近所の幼稚園にあげてしまった。
アヒルは鳴くとかなりやかましい。
そんなに広い庭じゃなかったのに、ぐわぐわ鳴いて近所迷惑だったと思う。

そんな父親も、さすがに犬だけは飼うことはしなかった。
本人も猫のほうが好きだったようだし、強行して犬を連れて帰ってきたことはなかった。

父親が亡くなってからは家の中ではペットを飼ったことはほとんどない。
隣の家の猫が勝手に我が家に来て寝ているといったことくらいはあったが、主体的に動物を飼うことはなくなっている。

自分も動物はあまり好きではなく、世話も面倒だと思うタイプなので、家の中で猫でも飼うかなどとはあまり思わない。
猫ならいてもいいけど、世話はたぶん妻に押しつけてしまうだろう。
妻は猫は嫌いではないが、猫毛にアレルギーがあるらしく、たぶん飼うことは不可能だ。
あとペットはけっこうカネも時間もかかる趣味だと考えているので、そのカネと時間があったら旅行に行くよなぁと思うのだ。
我が家は時々1週間くらい旅で家を空けたりするので、ペットはやはり飼いにくいのである。

さて犬である。
基本的に犬は苦手な部類だ。
キツネもクマも得意ではないが、こいつらはペットとしての現実味が薄いのでよくわからない。
犬にもいろいろ種類があるが、全般的に落ち着きのないところとかわうわう吠えたりするのが勘弁なのだ。
噛まれた経験はないが、子供の頃から犬に追いかけられたり吠えられたりはしょっちゅうだったので、あまり楽しい思い出はない。

「犬が苦手」という話をすると困るのが、犬好きな人から人格ごと否定されるくらい驚かれることだ。
「ええ~!?なんでぇ~?わんちゃんかわいいのにぃいい」とか大声で言われると、「じゃあオメエはサソリとかタランチュラでもそう思うのかよ!」とか反論したくなりますが・・
いえ、サソリもタランチュラも苦手ですけどね。

なので犬については犬好きな人とは永久にわかりあえないだろう。
昔近所の歯医者に行ったら治療室に巨大な犬がウロウロしていて泣きたくなったことがある。
ただでさえこれから痛い治療をせねばならんところに、なんで好きでもない犬がウロウロせんといかんのだ!
でもって医者がまた犬バカで、「タロちゃんあっち行ってて~」とか全然効果のない指示を治療しながらつぶやいたりしてるのだ。
さすがに2回くらいでこの歯医者に行くのはやめた。

というわけで犬。
今後も一生飼うことなく死ぬであろうことを確信してますが、みなさん犬飼ってますか?
もし今後オフ会などでみなさんとお会いする機会があったら、お願いですから予告なく犬を連れてくるのだけはご勘弁いただきたいと思います。
まあ猿も牛も連れて来られたら困りますが・・・

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