聴いてない 第145回 フーターズ
80年代にエアチェックした曲は山のようにあるが、アーチストについて何も知らない場合もかなり多い。
当時はFMか雑誌くらいしか情報がなく、しかもたまたま放送されたり掲載されたりを受けるだけの状態だったので、能動的に情報を収集するのはなかなか難しかった。
最近はネットを使えばかなりコアなミュージシャンでも相当の情報を得ることが可能だ。
つくづく便利な世の中になったもんだと思う。(じじい)
そんなじじいの情報希薄バンド、フーターズ。
曲はいくつか聴いているが、実態は全然わからないナゾのバンドである。
もっとも自分にとってのナゾアーチストは他にもいっぱいあって、アルドノバとかアトランタ・リズムセクションとかSOSバンドとかビリー・ベラ&ビーターズとかトミー・ツートーンとかキャシー&カレンとか、まあいろいろある。
そのうちこのあたりはネットで情報を発掘してみようかと思う。
フーターズ、聴いている曲は3曲なので聴いてない度も3。
「Day By Day」「Satellite」「Johnny B.」が聴いてる全てである。
この3曲は雰囲気は様々だが、どれも嫌いではない。
けっこういろいろな楽器の音がするのだが、それほど作り込んだりアレンジしたりという感じではなく、ワイルドで泥臭いサウンドになっている。
「Johnny B.」はどこかアンデスっぽい民族音楽調のイントロだが、ボーカルは案外粗野でエネルギッシュだ。
「Satellite」はエアチェックの際にテープ残量がギリギリになり、エンディングの音がなんとか収まってホッとした思い出がある。
一方アルバムは全く聴いておらず、雑誌で彼らの記事を見たこともない。
かすかに知っているのはインディーズ出身であることくらいだ。
ただしオルタナとかグランジといったくくりにはあまり該当しないようである。
ネットで発掘した情報をまとめるとこんな感じだ。
フーターズはペンシルバニア大学の学友同士だったロブ・ハイマンとエリック・バジリアンが中心となって70年代末に結成。
地元フィラデルフィアでは人気が出たが、メジャーデビューまで少し時間がかかり、83年になってからである。
85年にアルバム「Nervous Night」を発表し、ライブ・エイドにも出演。
87年には「One Way home」を発表。
このアルバムに収録されているのが「Satellite」「Johnny B.」である。
89年の「Zig Zag」以降は伸び悩み、メンバーチェンジを経て98年には活動停止。
2000年以降は人気があったドイツだけでツアーを行っていたが、2008年に本国アメリカでツアーを再開し、ライブ盤も発表した。
なおシンディ・ローパーの名曲「Time After Time」はロブとエリックの作品とのこと。
・・・今回も知っていた情報は一切ない。
ライブ・エイドに出ていたことも知らなかったし、「Time After Time」を作った人たちがフーターズだったことも初めて知りました。
96年に出たベスト盤では、「Time After Time」がライブで収録されているそうです。
日本公演も何度か行っているらしい。
フーターズ自体は90年以降アルバム売り上げも低迷し、レコード会社から契約打ち切りにあうなど厳しい状況だったようだが、メンバーに関する評価は非常に高く、シンディ・ローパーをはじめキャロル・キングやミック・ジャガー、リトル・フィートやロジャー・ウォーターズといったミュージシャンの作品に参加したりツアーに同行したりしていたそうだ。
楽器マニアでもある彼らは、まさに職人集団といったところなのだろう。
バンド名のフーターとは鍵盤付きハーモニカの通称名から来ているそうだが、「ふくろう」の意味もあるようだ。
で、Googleでフーターズを検索するとわかるのだが、Tシャツにオレンジのパンツという揃いのカッコをしたお姉ちゃんの画像がやたらヒットする。
よく調べてみたら、フーターズとはこの巨乳お姉ちゃんウエイトレスで人気のレストラン・チェーンのことだそうだ。
近々日本にも上陸か?などと書いてある。
これは行かねばなるまい。
というわけで、バンドよりも俄然レストラン上陸に興味がわいてしまったフーターズ。
日本ではどういう位置づけで聴かれたのかよくわかってませんが、みなさまの鑑賞履歴はいかがでしたでしょうか?
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コメント
SYUNJIさん、お邪魔します。
わー、フーターズだ!と懐かしく思ったら、曲は「Johnny B.」しか脳裏に浮かび上がりませんでした。カセットテープを調べてみたら、何と彼らの曲はその1曲のみ・・・。(汗)
それでもフーターズの名前を覚えているという事は、自分にとって「Johnny B.」の印象がよっぽど強かったのだと思います。
メンバー、けっこう評価高い方々なのですね。知りませんでした。
後・・・レストラン・チェーン、確かに気になります。
投稿: まったり男 | 2010.08.07 18:41
まったりさん、コメント感謝です。
>それでもフーターズの名前を覚えているという事は、自分にとって「Johnny B.」の印象がよっぽど強かったのだと思います。
そうですね、自分でも聴いてる3曲の中で一番印象に残る曲が「Johnny.B」です。
>メンバー、けっこう評価高い方々なのですね。知りませんでした。
あたしも今回初めて知りました。
「Time After Time」を作った人たちがフーターズだったとは・・
>後・・・レストラン・チェーン、確かに気になります。
日本第1号店は来月開店らしいです。
きっとぷく先輩が精鋭ブロガーを集めてフーターズ潜入大会を開催すると思います。
投稿: SYUNJI | 2010.08.07 22:23
SYUNJIさん、こんばんは。
フーターズ、名前すら知りません。
が、掲載されている「One Way Home」のジャケットには
見覚えがあります。
さらに、
>>シンディ・ローパーの名曲「Time After Time」はロブとエリックの作品
これで思い出したことがあります。
当時、すでにシンディが好きでしたので、NHKでライブ番組を見たのです。
それが、シンディのライブに、そのロブ(またはエリック)が出演し、
一緒に「Time・・・・」を歌ったのか、はたまたフーターズのライブで
「Time・・・・」が披露されたのか、思い出せません。確か、スタジオ
ライブ風の撮影だったことだけが思い出されます。
もし後者で見ていたのだとしたら、当時フーターズのヒット曲くらいは
聞いており、名前くらいは覚えていてもよさそうですが、
さっぱり・・・・。記憶も当てにならないものですなあ。
投稿: モンスリー | 2010.08.08 21:00
モンスリーさん、コメント感謝です。
フーターズ、ご存じなかったですか?
>それが、シンディのライブに、そのロブ(またはエリック)が出演し、
>一緒に「Time・・・・」を歌ったのか、はたまたフーターズのライブで
>「Time・・・・」が披露されたのか、思い出せません。
少し調べたのですが、よくわかりませんでした。
ただシンディのライブにロブ・ハイマンが登場したという記述があちこちのサイトにありますので、ご覧になった映像も前者ではないでしょうか。
ちなみに全く知らずに適当に書いたのですが、本文中にあげたナゾのアーチスト「アルドノバ」、正確にはアルド・ノヴァという人ですが、シンディの日本公演でも演奏したギタリストだそうです・・
投稿: SYUNJI | 2010.08.08 22:03
フーターズ、ナイスですね。
早く日本に来てもらいたいものです。
食事もかなりいけるみたいですよ。(←そっちかよ)
あとでメールしますね。
投稿: ルドルフ | 2010.08.12 06:28
お邪魔します。
フーターズで唯一持っているアルバムは「OUT OF BODY」で、その中の「Boys Will Be Boys」はシンディー・ローパーとの共作で、シンディーはヴォーカルでも客演しています。シンディー絡みの曲が入っている、という理由だけでこのアルバムを購入しました。
フーターズはシンディーのデビュー・アルバムに携わっていましたが、ジョーン・オズボーンのデビュー・アルバム「RELISH」にも携わっていたことから、ジョーン・オズボーンとマドンナのレーベルからデビューしたアラニス・モリセットが、グラミー賞で同じカテゴリーにノミネートされた時は、マドンナvsシンディー・ローパーの再現、なんて事もいわれてました。
投稿: メテオ | 2010.08.14 10:54
ルドルフさん、決起集会(何の?)の件、了解しました。
当日は団結旗を持ってフーターズに突入しましょう!(まだだってば)
メテオさん、コメントありがとうございます。
>その中の「Boys Will Be Boys」はシンディー・ローパーとの共作で、シンディーはヴォーカルでも客演しています。
なるほど・・
フーターズ側にもシンディがらみの曲があったんですね。
>マドンナvsシンディー・ローパーの再現、なんて事もいわれてました。
欧米の音楽産業ってこういう対立構造が好きですよね。
マドンナとシンディ本人同士や、ジョーン・オズボーンとアラニスは本当は互いにどう思っていたのか知りたいところですが・・
投稿: SYUNJI | 2010.08.14 17:39