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聴いてない 第144回 レディオヘッド

先日ある雑誌にジェフ・ベックが写真付きで登場していました。
キャプション見たら「みのもんたと同い年」と書いてありました。
・・・日本のマスコミってこういうくっつけ方が好きだよね。
ちなみにジョージ・ルーカスや杉サマやテリー・ファンクも同い年だそうです。

さて今日のお題はみのもんたではなく、トム・ヨーク率いるエリート音楽隊、レディオヘッド。
・・・というところまでしか知らず、全然聴いてません。
正確に言うと「The Bends」という有名なアルバムを中古で買って聴いたことがあるのだが、どうもピンと来ずそのまま放置してしまった状態。
1曲も記憶に残っておらず、CDも手元に残っているのかすら不明。
こないだ少し売り飛ばした中に入れてしまった可能性も高い・・
ちなみに必ず「レディオヘッド」という表記。
70年代だったら「ラジオヘッド」だったかもしれない。
バンドの名前はトーキング・ヘッズの曲名からとっているそうだ。
ちなみにトム・ヨークとモンキッキーと杉本彩は同い年らしいよ。(うるせえよ)

CD売り飛ばしてしまった可能性におびえつつ、経歴を今さら調査。
レディオヘッド、結成は91年頃で、メンバーは結成以来不動という珍しいバンド。
トム・ヨーク、コリン・グリーンウッド、エド・オブライエン、フィル・セルウェイ、ジョニー・グリーンウッドの5人で構成され、コリンとジョニーが兄弟。
メンバーにはオックスフォード大やケンブリッジ大といった英国名門大学の出身者もいる。
日本で言ったら「東大京大バンド」みたいなもんかな?
ロザンとかパックンマックンみたいな感じだろうか・・

初めはふつうのロックバンドだったが、「The Bends」でギター中心のサウンドで人気が出て、3枚目のアルバム「OKコンピューター」が全英1位となり、98年にはグラミー賞で「年間最優秀アルバム」部門にノミネートされ、「ベスト・オルタナティヴ・ミュージック・パフォーマンス」部門も獲得。
2000年の全米1位アルバム「KID A」は最高傑作との評価が多いようだ。

サウンドとしては「オルタナティブ」「グランジ」「ノイズ」「ジャズ風」「電子音楽」などのキーワードで表現されることが多いようだが、これだけでは全然わからない・・
こう書いてあっても音の記憶が全く戻って来ないのである。
なんかあまり明るくはなかったような気はするのだが・・

そもそも「オルタナ」「グランジ」は自分にとってはなかなかイメージしづらいカテゴリーだ。
ニルヴァーナを思い浮かべるのは間違ってはいないだろうけど、「グランジ」でそれ以外のバンドをよく知らないので、ニルヴァーナの音がこれらのジャンルのイメージを全て支配してしまっている。
しかもニルヴァーナもアルバム1枚しか聴いてないし。
レディオヘッドは登場した頃「イギリス版ニルヴァーナ」などと紹介されたことがあったらしいが、この表現は双方のファンからも評判はよくないみたいですけど。

レディオヘッドについてさらに調べていったら少し興味深い話があった。
ウィキペディアによれば、レディオヘッドは基本的に作詞作曲のクレジットがバンド名義となっているとのこと。
トム・ヨークが創作の中心だが、メンバー全員で完成型に持っていく過程を重要視しているのだろうか。
先日読んだ大槻ケンヂの本では、「個人的にはクレジットをメンバー全員名義にするのはやめたほうがいい」と書いてあった。
レディオヘッドは例外のようだが、バンドはメンバーが替わるのが常だから、というのが大槻氏の意見。
著作権とか印税とかの処理について、バンドを去ったメンバーも含めて管理せねばならず、いろいろ大変という実情があるらしい。
こういう話を聞くとパープル・ファミリーなんてたぶんそういう事務処理や手続き関係は相当めんどくせえ状態なんだろうなと余計な心配をしてしまう。
誰もが最後まで不動と信じていたあのクイーンも、後半はクレジットがバンド名義になっていったが、フレディ亡き後はブライアンとロジャーがポール・ロジャースと組んでアルバム出したりという、フレディ生前では考えられない展開になっている。
バンド組んで音楽やるというのはやはりいろいろ大変そうである。

さて不動のレディオヘッド。
2007年に発表したアルバム「In Rainbows」は、専用サイトで期間限定ダウンロード販売という試みがなされ、しかも価格は客側が決めるという方式をとった。
自分たちの音楽に相当自信がなければできない話だが、アーチストの側から見れば、この方式はCD制作に関わる様々なコストを考えなくてもよく、ファンからの購入意志がバンドの利益に直結する。
今出版業界をゆるがす電子書籍の問題とよく似ていると感じる。
このダウンロード販売でバンドには3億円近い収入があったそうだ。

しかも。
レディオヘッド側は無料ダウンロードも認めていながら、一方でダウンロードをCDでの販売促進の一環として考えていたようで、結局は戦略的にCDを販売するための手段としてダウンロードという方法をとった、ということ。
MP3ファイルは音質も悪いし、CDという形態はまだ彼らにとって重要なパッケージ商品なのだ。
この作戦はどんなアーチストにも有効というわけではないだろうが、現代のミュージシャンのビジネスとしての活動の仕方を示唆する試みであると思う。

なおトム・ヨークという人は社会派ミュージシャンでもあり、人権問題・自殺防止・温暖化防止などのキャンペーンやチャリティにもよく参加しているらしい。
先日のハイチ大地震の被災者救済に向けての活動もしているようだ。
同時多発テロの直後には、ブッシュ大統領を批判する発言などもしていたとのこと。
こういう話を聞くと、なんとなくトム・ヨークはボノを思わせる。
バンドメンバーが結成以来不動という点でもU2と似てますよね。
トム・ヨークは村上春樹のファンでもあるそうだが、「1Q84」の3巻は読んだんだろうか?

ということで、一度は聴いているはずが全く記憶に残っていないレディオヘッド。
トシ取ると新しい音楽をアタマに入れることもどんどん難しくなりますけど、もう一度ちゃんと聴けばあたしのアタマのスキマにも埋めることができるのでしょうか?
これぞ名盤、というアルバムなどあればご指示いただきたいです。

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コメント

さて自分。

The Bendsしか、聞いていません。
その中には一曲非常に良い曲がありまして、それを期待して多分Kid A を聞くと痛い目にあうのだろうな、、と思っています。

いつだったか、ネットラジオを流してネットをしていて、ふと、、「いい環境音楽だな、、」と思って、その曲のタイトルを見たら、、、Radiohead でした、、。

こういうことを書いてしまったら、ファンからしたらトンでもない!と言われたりしないのだろうか、、、と心配な私です。

投稿: だいまつ | 2010.05.25 05:50

だいまつさん、コメント感謝です。

>その中には一曲非常に良い曲がありまして、それを期待して多分Kid A を聞くと痛い目にあうのだろうな、、と思っています。

非常に良い曲とはどれだろう?と思って「The Bends」、家の中を探したのですが、やはりすでに売り飛ばしていました・・

>こういうことを書いてしまったら、ファンからしたらトンでもない!と言われたりしないのだろうか、、、と心配な私です。

たぶんこのBLOG自体がそういう存在ですね・・
どのアーチストを採り上げても、ファンの方からしたらトンでもない記事になってると思いますが・・
レディオヘッド、ぷく先輩は確か聴いてたはずですので、正座して待機しようと思います。

投稿: SYUNJI | 2010.05.26 23:41

毎度お世話になります。

レディオヘッドと聞いて複雑な気分になるのは、やはり「IN RAINBOWS」でアーティストはレコード会社通さなくても(むしろ通さないほうが)作品で儲けることができるというのを証明してしまった所があるので・・・進歩的なアーティストですが小売には一銭も利益をもたらさないので、まあ「IN RAINBOWS」は後でパッケージも出ましたが、そんなに売れなかったし(爆)。

いまや100万枚突破するCDなんて年に1、2作品しかありませんが、100万ダウンロードの楽曲なんてザラにありますからね。

i-padも発売になって、特に雑誌は今後ますます厳しくなるでしょうね。これから業界どうしましょう?(笑)。この流れはもう止められないので、これからは再編の大きなうねりの中で自分の身のおき方を真剣に考えにゃーならんなと思ってます。

あ、レディオヘッドがいいアーティストというのは全く異論はありません(笑)。バンドが音楽性をどんどん進化させてったという意味でもU2的というのは当たってると思います。

デビュー盤と「The Bends」は割と普通のギター・ロック、3枚目の「OKコンピューター」でテクノロジーを大胆に導入して、「KID A」ではほとんどテクノみたいになってしまいました。やはり最高作は「KID A」だと思いますが、ロック・バンドとしてのスケールの大きさと凄みが感じられてオススメなのは「OKコンピューター」でしょうか。①②曲目だけで「なんか凄い・・・」と思うはずです(笑)。

投稿: カナ | 2010.05.31 02:06

カナさん毎度です。

>レディオヘッドと聞いて複雑な気分になるのは、やはり「IN RAINBOWS」でアーティストはレコード会社通さなくても(むしろ通さないほうが)作品で儲けることができるというのを証明してしまった所があるので・・・

やはりカナさんもその点に反応されましたか。
書籍よりも音楽コンテンツは一足早く変革の時代に突入していますね。

>i-padも発売になって、特に雑誌は今後ますます厳しくなるでしょうね。

そうですねぇ・・今日新宿駅で早速iPadを使ってるおっさんがいました。

>ロック・バンドとしてのスケールの大きさと凄みが感じられてオススメなのは「OKコンピューター」でしょうか。

そうですか。
タイトルからするとなんとなくテクノっぽい音を想像してしまいますが、聴いて「なんか凄い・・」と感じてみようと思います。

投稿: SYUNJI | 2010.05.31 23:04

久々なコメント。
自分の家には
「OK COMPUTER」「KID A」「IN RAINBOWS」
そして、二枚組みのベスト(これだけレンタル)があります。
はっきし言って、かなり暗くてここまで売れる理由が不明です。
ただ、暗いのもOKという人などは芸術性の高さに魅了されるようです。(かくいう私もですが)
簡単に言うと
「The bends」はまだディープな世界になる前のグランジ
「OK computer」は世紀末を思わせるようなギターとデジタル音の程よい融合
「KID A」はサイケデリックな感じのテクノ(踊れるようなものではない...でもトムヨークは踊っている)
「In rainbows」も前作に同じ。 暗いけどいいメロディーが詰まってますね。

人としては気さくな人たちなようで先日のトムのAtoms for Peaceでのフジロックでは日本語で「ドウモアラガト」とかいってたようですね。

最初としては、KID AはディープすぎるからやっぱりOK computerから入ったらいいと思います。
新作のレコーディング終了、ドラマーのクラブ規模の来日公演、「ノルウェーの森」ギタリスト音楽担当(学歴に相応しく?ストリングスのスコアの方です)

どうしても好きにならなかったら(なっても)
MUSEを次にお勧めしますね。

投稿: Keith to Ascention | 2010.08.08 18:08

Keith to Ascentionさん、コメント感謝です。

>最初としては、KID AはディープすぎるからやっぱりOK computerから入ったらいいと思います。

なるほど・・
暗いのはあまり得意ではありませんが、どちらもおすすめとして名前があがるアルバムのようですね。

>どうしても好きにならなかったら(なっても)
>MUSEを次にお勧めしますね。

すいません、MUSEは名前すら知りませんでした・・
少し調べたら同じようなカテゴリーに属するバンドのようですが、合ってますでしょうか?
機会があったら聴いてみたいと思います。

投稿: SYUNJI | 2010.08.08 21:42

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