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聴いてない 第143回 ジャーニー(70年代)

スティクス同様、実はプログレ・バンドとしてスタートしたらしいナゾの過去を持つジャーニー。
そのナゾの70年代ですが、全然聴いてません。
そもそもスティクスもジャーニーもプログレというカテゴリーに入っていたのかどうか確認もできていないが、たまにネットや雑誌でそんな表現を見ることがあるので、そういうことなんだろう。(適当)

あたしは意外にスティーヴ・ペリーのボーカルが好きで、ジャーニーの曲には好きなものが多い。
逆に言うと「スティーヴ・ペリーのいないジャーニー」を聴いたことがない、という状態。
ベスト盤CDを持っているが、収録されている曲は全てスティーヴ・ペリーのボーカルである。

リアルタイムな鑑賞歴は80年からだ。
覚えているメンバーはニール・ショーン、スティーヴ・ペリー、ジョナサン・ケイン、スティーヴ・スミス、ロス・ヴァロリー。
シングルで言うと「Anyway You Want It(お気に召すまま)」、アルバムでは「Departure」の頃。
初めて「お気に召すまま」をリアルタイムで聴いて、わりと気に入ってアルバムも借りたが、それほど印象には残っていない。
なおここまではキーボードはグレッグ・ローリーが担当している。

やはり一番よく聴いたのはその次の「Escape」だ。
「Who's Crying Now」「Don't Stop Believin'」「Open Arms」などのヒット曲を収録し、日本でも相当売れたはずである。
今回ジャーニーをいろいろ調べて初めて知ったのだが、「Open Arms」はジョナサンがベイビーズ時代に作った曲だったんスね。

その次の「Frontiers」も結構聴いた。
「Faithfully」という曲が壮大で好きだった。
一番売れたのは「Separate Ways」だと思うが、プロモ・ビデオの作りがあまりに雑で、歌う天気予報状態なことでも有名。
メンバーが屋外で楽器も持たず曲に合わせて歌うだけで、カネのかかってなさそうなPVだった。

80年には「Dream,After Dream(夢・夢のあと)」という高田賢三が監督した映画のサントラ盤を発表。
「Little Girl」という曲だけ聴いているが、ものすごく悲哀に満ちたサウンドで、好きな曲である。
このアルバムはそれほど売れなかったようだが・・

「Raised On Radio」はFMでしか聴いてないが、いい曲が多い。
確かこの時点でメンバーは3人だけになったはずで、この後ニールとジョナサンはバッド・イングリッシュを結成し、スティーヴ・ペリーはソロとなり、ジャーニーは解散する。
再結成も何度かしてるらしいが、これ以降の曲は全く聴いていない。

さて、そこで70年代である。
ベスト盤やライブ音源で聴いている曲はいくつかあるが、アルバムは聴いていない。
ネットでディスコグラフィーを調べても、77年までのシングルは聴いたことのない曲ばかり。

デビューから3枚目までのアルバムタイトルは「宇宙への旅立ち」「未来への招待状」「果てしなき挑戦」という、どこか私立大学のキャッチみたいなスーパートランプっぽい邦題がついている。
サンタナのニールとグレッグ・ローリーが結成したバンドということで、デビュー当時から知名度は高かったらしいが、ギターのインスト中心のサウンドで売り上げも伸びなかったとのこと。
このインスト中心サウンドを「プログレ」と位置づける見方もある、ということですかね?
ジャーニーのファンのサイトやブログも少し見たが、この3枚に関するレビューを書いてる人はあまりいないようだ。

スティーヴ・ペリーが登場するのは「Infinity」からだが、ロイ・トーマス・ベイカーがプロデューサーだそうだ。
このアルバムもきちんとは聴いていないが、「Lights」「Wheel In The Sky」などの名曲がある。
少なくともこの2曲はプログレには聞こえないので、やはりここから路線を変更したのだろう。
このアルバム以降はおかげさまで大ヒットという理想的な展開。

2007年にジャーニーはアーネル・ピネダという若いフィリピン人ボーカリストを加入させ、アルバムも出してかなり好調だったという話をFMで聞いた。
なのでスティーヴ・ペリーがバンドに戻る可能性はもうなさそうである。

PVには全然カネをかけなかったジャーニーだが、アルバムジャケットは多色でアートな絵が多く、年代を超えて不思議に統一感がある。
どんなアーチストでもたまに脱力ジャケットはあるもんだが、ジャーニーはそれがあまりなく、どのアルバムにもチカラがこもっている。
ライブ盤ですらメンバー写真などを使わず、スタジオ盤と変わらない水準である。
ジャケットだけならプログレ・バンドの雰囲気満載だ。
当時のバンドではボストンやZZトップにも似たような傾向があった。
個人的には「Evolution」「Escape」の絵が好きである。

というわけで、ジャーニー。
あえて70年代に焦点を絞ってみましたが、スティーヴ・ペリー加入以前のアルバムについて、お聴きになっている方はおられますでしょうか?

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