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聴いてみた 第73回 ヴァン・モリソン

昨日、BLOGでお世話になっているぷく先輩とgetsmart0086さんにお会いしました。
ぷく先輩とは1年半ぶり、ゲッツさんとは昨年10月以来ですが、お二人が直接対面するのは初めてです。
BLOG界の2大巨頭激突大会のホスト役をおおせつかったあたしですが、お二人を目当てのレストランにご案内したつもりが、ランチタイム開始時間を間違えて到着が早すぎたという失態をやらかしてしまいました。
しかたがないので近くのコーヒーショップでしばし歓談し、その後無事にランチタイムを過ごせました。
話題は医療問題から高級オーディオ・地デジ・カラマーゾフ・パープル・ラテカセ・ベントレーまで幅広く、お二人の博学さにあらためて驚いた次第です。
ぷく先輩、ゲッツさん、ありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしております。

さてそんな三流ホスト役のあたしが今回聴いてみたのはヴァン・モリソン
今まで一度も聴いたことがなく、一曲も知らない状態だったので、一期一会を大切にという理念のもと、一世一代の決断で聴いてみることにした。
聴いたのはモンスリー師匠のご指導による「Saint Dominic's Preview」というアルバムで、邦題は「セント・ドミニクの予言」である。

Saint_dominic

72年の作品で、テッド・テンプルマンとの共同プロデュースによる6枚目のアルバム。
テッド・テンプルマンもよく名前を目にする名プロデューサーだが、ヴァン・モリソンとも仕事してたんですね。録音はサンフランシスコだそうだが、ヴァン・モリソンはイギリス人で飛行機嫌いで国外にあまり出たことがないという話なので、この時は珍しく?重い腰を上げてアメリカまで行ってレコードを作った、ということなのだろうか。
もしかして船旅?

果たしてあたしは日本に一度も来ていないヴァン・モリソンの魅力の海で船旅を楽しむことができるでしょうか。

・・・・・聴いてみた。

1. Jackie Wilson Said (I'm in Heaven When You Smile)
この曲はデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズで聴いている。
というかこっちがオリジナルだということをヴァン・モリソンを調べていて初めて知った。
エルビス・コステロもライブで披露したそうで、考えていたよりもずっと有名な曲なのだった。
初めて聴くヴァン・モリソン、けっこう鼻にかかっていて独特な声である。
曲調は明るく楽しいほがらかソング。
デキシーズは比較的原曲に忠実に歌っていることがわかる。
歌われているジャッキー・ウィルソンとはソウル界のスターで「黒いエルビス」とも呼ばれた人物とのこと。

2. Gypsy
雰囲気はブルースだがリズムはワルツのものだ。
転調があるがそれほど激しいものではない。
「ららららいらいらいららら」という藤崎マーケットなフレーズが繰り返される。

3. I Will Be There
これはさらにブルース色の強い曲で、ジャズのようでもある。
客はいないが、なぜかライブ感に満ちているように聞こえる。
レイ・チャールズの影響を強く受けた曲とのことだが、わかるような気がする。
(レイ・チャールズも全然聴いてないけど)

4. Listen to the Lion
静かなイントロだが、中盤はそれなりに盛り上がり。
ライオンをイメージしたようなシャウトもある。
ここまで聴いてわかったが、ヴァン・モリソンは思った以上に感情をこめたボーカルである。
声の質や調子は好みではないが、雰囲気は案外悪くない。
この曲はやや長い。
しかもエンディングがはっきりしない。

5. Saint Dominic's Preview セント・ドミニクの予言
どこか壮大な夕焼けを思わせる、立体的な楽曲だ。
この曲でのヴァンのボーカルはミック・ジャガーに似ている。
というか曲がストーンズだ。
ミックが歌っても全く違和感はないはずだ。

6. Redwood Tree
これも前の曲とノリが似ている。
女性コーラスが当てられているが、ヴァン・モリソンとの調和はそれほど堅いものでもない。

7. Almost Independence Day 独立の日
アコースティックギターの試し弾きみたいな音から入る不思議な曲。
ヴァン・モリソンの弾く12弦ギターだそうだが、この旋律、部分的にピンク・フロイドの「あなたがここにいてほしい」とほとんど同じ(だと思う)。
歌詞やメロディの繰り返しが多く、リハーサルのような妙な臨場感が充満している。
この曲も長い。

このアルバム、ヴァン・モリソンのキャリアの中では比較的地味な扱いらしく、ネットでも他のアルバムのほうがよく採り上げられているようだ。
3回ほど聴いてみたが、さほど好みでもない声や楽曲のわりに、思ったよりも拒絶感や苦手感もなかった。
バラエティに富んだ内容だと思うし、歌い方も情熱的である。

もちろんプログレのような難解さはないし、ハード・ロックという分野とも全く違う。
どこかジャズやカントリーなテイストを感じる部分があるが、どっちも聴いてないジャンルなのでこんな感想は全くアテにならない。
ただ聴く前には「大木のよう」との表現に、勝手にミート・ローフみたいな人かと想像していたので、それは全然違いました・・

今後の身の振り方を考えると、ヴァン・モリソンの位置づけは12秒くらいうなってしまうほど微妙である。
座っていた座布団ごとカラダを持っていかれる感はないし、「明日も聴かないと!」という背中押され感もないのだった。
何を言ってるか自分でもよくわからないけど、他のアルバムも聴いてみようという地点まではまだずいぶんと距離がある状態なのだ。
けっこう長いこと聴いてみたシリーズを手がけてきたが、この歳になってもなお自分の好みが予測不能なことは多いのだ。

というわけで、ヴァン・モリソン。
初めて聴いてみたのにグダグダとゴタクを並べてしまったが、ここですっぱり縁を切ってしまうのもどこか惜しいので、次に聴くとしたら評価の高い「ムーン・ダンス」に舵を切ってみようかと思います。

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コメント

SYUNJIさん、昨日は色々手配していただきありがとうございました。

頂いた梅まき、おても美味しゅうございました。(岸朝子調)

頂いた時には思い出せなかったのですが、このお菓子、昔、アド街か何かで見たことがあり、一度てべて見たいと思っていました。小六の子供もおいしいと言ってました。シソの葉で包んでいるお菓子をおいしいと言える子供って、自分の子供ながらすごいと思います。

このアルバム、聞いたことがありませんが、記事を拝見すると良さそうな感じがしますね。今度買ってみます。

投稿: getsmart0086 | 2010.02.21 17:08

ゲッツさん、昨日はこちらこそありがとうございました。
まだフランボワーズしか食べてませんが、これはおいしいですね。他の味も楽しみにしたいと思います。

梅まきは小田原の「菜の花」という店のお菓子です。
http://www.nanohana.co.jp/200910NAN/kashi.html
シソ味はしますけど、あんこが甘いので小学生でも大丈夫なのではないでしょうか。

>このアルバム、聞いたことがありませんが、記事を拝見すると良さそうな感じがしますね。

こんな記事でどこまで伝わるのかわかりませんが・・
ぷく先輩がたぶん数千枚コレクションの中から今このアルバムを引っぱり出している最中ですので、しばしお待ち下さい。

投稿: SYUNJI | 2010.02.21 20:44

ちなみにブラウニーを売っている恵比寿のお店ですが、バドミントンのオグシオコンビみたいなお姉ちゃんが2人でやってました。いつもいるかどうかは分かりませんが。

昨日話題に出た共聴組合の件ですが、アナログではゴーストが酷くて見られなかった地域も、デジタルなのでほとんどの所はアンテナを上げさえすれば見られるようですよ。だから保証金が出なくなると言うことでもあるようですけど。

投稿: getsmart0086 | 2010.02.21 21:08

SYUNJIさん、こんばんは。
えー、私自身はモリソンはほとんど聞いたことが
ありません。妻の趣味です(^^;)。

>>テッド・テンプルマンとの共同プロデュース

なんと、ドゥービーやリトル・フィートのプロデューサー
ではないですか! 実は今日あわてて聞いてみたのですが、
結構聞きやすいのです。テンプルマンなら納得です!

>>この曲でのヴァンのボーカルはミック・ジャガーに似ている。
>>というか曲がストーンズだ。

私もそう思いました。おそらく、元ネタというか
影響を受けたミュージシャンが同じなのでしょう。

モリソンにはいろんな音楽性があるようですが、
これは妻が言うとおり聞きやすいものでした。ソウルフル
といっても、演奏はアコースティック主体ながら
躍動感にあふれ、それにモリソンのパワフルな
ボーカルが乗ってきます。ロック的なノリでは
ないですが、ノリノリで聞くことができました。

投稿: モンスリー | 2010.02.22 21:32

こんにちは。先日は手ぶらで申し訳あありませんでした。恥ずかしい限りです。さてあの場所で話していた朝ラー、今度の木曜日の「ケンミンショー」で放映されるそうです。よかったら観てください。

さて、ヴァン・モリソン。バンドの「ラストワルツ」での熱唱から彼のことをさぐっていった私です。

一番好きなのは邦題が「魂の叫び」(だったと思う)というアルバムです。一曲目の「熱狂のキングダムホール」からノックアウト間違いなしです。

投稿: ぷくちゃん | 2010.02.23 16:16

ゲッツさん、再びコメント感謝です。

>アナログではゴーストが酷くて見られなかった地域も、デジタルなのでほとんどの所はアンテナを上げさえすれば見られるようですよ。

そのようですね。
今の共同アンテナを利用できるかどうかで費用が変わってくるので、町内会でもまだ結論が出ません・・

モンスリーさん、この度はお世話になりました。

>私自身はモリソンはほとんど聞いたことがありません。妻の趣味です(^^;)。

あれ、そうだったんですか?
では奥様によろしくお伝え下さい。

>なんと、ドゥービーやリトル・フィートのプロデューサーではないですか! 

そうなんですよ。
自分の場合この人のことは、ヴァン・ヘイレンのプロデューサーとして認識していました。

>私もそう思いました。おそらく、元ネタというか影響を受けたミュージシャンが同じなのでしょう。

なるほど。
このアルバム、わりと聴きやすいと思えたのは、ストーンズに似ていたり、フロイドと同じようなメロディがあったり、デキシーズで聴いていたりといった既知感(既聴感?)があちこちにあったためだと思います。

ぷく先輩、ベントレーでの登場感謝です。(意味不明)
先週はありがとうございました。
朝ラーはともかく、あたしはつけナポリタンがやはり気になりますね。

>一番好きなのは邦題が「魂の叫び」(だったと思う)というアルバムです。

「ウェイヴレングス」というアルバムですね。
なんかジャケットの雰囲気は「セント・ドミニクの予言」とだいぶ違いますね。

投稿: SYUNJI | 2010.02.27 22:12

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