聴いてない 第141回 ザ・スミス
先日ウチの母親(74歳)から「今晩テレビでマイクロ・ジャクソンの番組やるみたいだよ」真顔で言われ、「そうかい母ちゃん。楽しみだね」と返事しておいたSYUNJIといいます。
これも親孝行。
80年代の音楽を語る上で必ず名前は登場するんだけど何ひとつ知らないバンド、ザ・スミス。
いっさい聴いてません。1曲も知らない。
こんな感じで全然知識のないバンドは結構多いんだけど、ザ・スミスの場合はむしろどうして名前だけは知っているのかが不明。
全く知らないけどたぶんやたら売れたんだろうと推測。
ザ・スミスについて、知っているのはモリッシーとジョニー・マーというメンバーの名前だ。
これもいつ覚えたのかわからないが、たぶん雑誌に載っていたのを丸暗記したと思われる。
スミスさんが作ったバンドかと思ったら、スミスという人はバンドにはいないのだった。
とりあえずエアロスミスとも関係はない。
ちなみに「ザ・○○」とは「○○一家」という意味らしい。
とするとザ・スミス、日本で言うたら「中川家」みたいな意味合いなのだろうか。
謎のスミス一家について調べてみた。
ザ・スミスは1982年にイギリスのマンチェスターで結成。
モリッシーとジョニー・マーが結成当時のメンバーだが、バンドには他にアンディ・ルーク、マイク・ジョイスという人たちがいる。
モリッシーの歌詞とボーカル、ジョニーのギターが売りのバンドだそうだが、モリッシーは楽器ができないらしい。
5年間で4枚のアルバムを発表し、イギリスでは大ヒットしたが、87年には解散。
この期間は自分はチャート追っかけにどっぷりはまっていたはずだが、FMで彼らの曲をエアチェックできたことが全くないし、ビデオ映像も見た記憶がない。
日本での人気はそれほど高くはなかったのではないだろうか・・と結論づけたいのだが、実は自分が知らないだけで世間の人はみんな知っているのでは・・という恐怖に背筋が寒くなる思いで日々過ごしている。
そんでもって調べていて続々と自分の勘違いがあらわになっていくのだが、実はさっきまで勝手にパンク系のバンドだと思っていました。
ネオアコとかギター・ポップとは書いてあるが、パンクと紹介されてはいないようだ。
その後のオルタナやブリット・ポップのムーブメントにも多大な影響を与えたバンドとのことだが、やはりいまいちよくわからない。
イギリスでは10CCやXTCと、オアシスやベックをつなぐ位置にいるのがザ・スミスだと言われているそうだ。
それでもやはり反体制という伝統的なロックのポリシーを踏襲していたモリッシー。
イギリス王室や政権に反対の姿勢は他の多くのアーチストにも共通するが、モリッシーはあのバンド・エイドにも否定的だったらしい。
本来政府が行うべき弱者救済を、一般人からカネを吸い上げて行ったバンド・エイドの姿勢がよくない、というのがモリッシーの主張だそうだ。
バンド解散後、各メンバーはそれぞれ別のミュージシャンと活動を続けたが、96年にはバンドは解散しているにもかかわらず、元メンバー間での利益の分配や権利関係をめぐって裁判沙汰となり、モリッシーにとって不利な条件で決着したそうだ。
ロックバンドとしては非常にわかりやすい展開である。
こういう話だけ聞くとやはりパンクっぽいイメージはあるが、一方でモリッシーという人はファッションセンスが変わっている人でもあるようだ。
偽物(なぜ?)の補聴器をつけて尻のポケットに花をさして女物のシャツを着て、という、文字にすると相当ヤバイ姿で歌う人らしい。
なんだそりゃ・・
というわけで、結局全くイメージがつかめていないザ・スミス。
総合するとあまり明るい系統の音楽ではなさそうだけど、あたしのような素人が聴いても大丈夫なんでしょうか?
おすすめのアルバムなどあればご紹介いただきたいと思います。
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コメント
SYUNJIさん、こんにちは。
最近は聴いてませんが、ザ・スミスのファンの私です。
あの当時、日本では評論家の評価は高かったものの、大衆的な人気は無かったような気がします。でも私の周りのUK音楽好きには好きな人間が多くいたバンドでした。
私にとって、モリッシーのボーカルよりもジョニー・マーのギターが実に魅力的でした。
楽曲も聴きやすい方だと思いますが、クセがあるものも多く、人によってはとっつきにくいと感じるかもしれません。
でもいい楽曲多くありますよ。
ただモリッシーのボーカルは、人によって好き嫌いがありそうです。(私は好きじゃないです)
まずはベスト盤を聴いてみて、好き嫌いを確かめてから気に入ったらオリジナルアルバムへ進む事をお薦めします。
投稿: Junk | 2010.01.10 14:46
Junkさん、コメント感謝です。
>でも私の周りのUK音楽好きには好きな人間が多くいたバンドでした。
そうですか・・
自分のまわりにザ・スミスを聴いていた人もいなかったんで、全くふれないままこんな中年になってしまいました。
BLOG始めた頃はクリムゾンやボブ・ディランなんていう、聴いてないことを世間様に公表するなどとてもできないアーチストがごろごろしていたんで、「ザ・スミスも聴いてないけど黙っておこう」という感じで・・
>私にとって、モリッシーのボーカルよりもジョニー・マーのギターが実に魅力的でした。
なるほど。
ジョニー・マーのギターを高く評価するサイトは確かに結構ありましたが、徐々に興味がわいてきました。
>ただモリッシーのボーカルは、人によって好き嫌いがありそうです。(私は好きじゃないです)
あれ、そうですか。
でもボーカルは好みでなくてもバンドのファンということは、ギターが相当魅力的だということでしょうか?
ご指示のとおりまずはベスト盤を試してみたいと思います。
投稿: SYUNJI | 2010.01.10 21:31
アケオメ。コトヨロ。(若ぶってみました)
スミスですか。ロッキングオンでかなりの頻度で取り上げていましたが、ほとんど聴いていません。モリッシーの顎がしゃくれているところが好きになれませんでした。記事は読んでいたので、彼の性格も好きになれそうにないとも思いました。
>イギリスでは10CCやXTCと、オアシスやベックをつなぐ位置にいるのがザ・スミスだと言われているそうだ。
初耳です。何曲かは聴いたことがありますが、こういうイメージは全然持ちませんでした。どういうつなぎ方なんだろう?
投稿: getsmart0086 | 2010.01.10 21:35
ゲッツさん、チョリ~~ス。(場内苦虫)
・・すいません、コメント感謝です。
荒れる成人式のニュースを聞くたび、できれば荒れたい成人のみなさまには土建屋とつるんで儲けてる政治家とか税金でマッサージチェア買ったバカ役人なんかに向けて荒れてほしい・・と本気で思います。
>ロッキングオンでかなりの頻度で取り上げていましたが、ほとんど聴いていません。
えっ、そうなんですか?
ロッキング・オンは当時から全然読んでませんでしたんで・・
渋谷陽一の趣味ということか?(過剰反応)
>モリッシーの顎がしゃくれているところが好きになれませんでした。
この人の顔を今回初めてきちんと認識しましたが、タランティーノに似てると思いました・・
投稿: SYUNJI | 2010.01.11 09:48
SYUNJIさん、こんばんは。
ザ・スミスは名前しか知りません。80年代に活躍
したいたはずですが、名前を知ったのは、ずっと
後です。
名前を知ったのは何かの記事を読んだためですが、
ちょっと暗そうな印象を受け、「プログレの暗黒面
を取り上げたようなものだろうか」と思って
いましたが、
>>イギリスでは10CCやXTCと、オアシスやベックを
>>つなぐ位置にいるのがザ・スミス
なるほど~。10CCは、「I'm Not In Love」の印象
だけで聞くと(良くも悪くも)肩すかしをくらいますから、
きっと複雑な面の10CCを引き継いでいるのかも???
投稿: モンスリー | 2010.01.11 16:50
モンスリーさん、コメント感謝です。
>ザ・スミスは名前しか知りません。
そうですか。
渋谷陽一はお気に入りのようですよ!(本当か?しかもそれがどうした)
>きっと複雑な面の10CCを引き継いでいるのかも???
あたしもネットで仕入れた情報なので具体的にどういうことなのかわかってませんが・・
しかもここにあがった中で聴いてるのはオアシスだけですし。
ザ・スミス、取り急ぎYou Tubeで3曲ほど聴いてみましたが、どれもまったく知りませんでした。
モリッシーは思っていたより低い声でした・・
投稿: SYUNJI | 2010.01.11 17:19
毎度お世話になります~スミスファンのカナと申します。
説明するのが難しいグループですね、スミス。ジョニー・マーのギターが魅力的といっても、いわゆるロック的な歪んだギターソロをガンガン弾いて・・・というイメージとはかけ離れていて、アコースティックでナチュラルな音色でコードを分解してフレーズを組み立てていくような奏法だし。モリッシーの歌い方はヨーデル唱法だし。
というスミスのことをよく理解できる記事がありました!
http://ongakusakaba.at.webry.info/200604/article_5.html
って自分の記事ですが・・・。V.J.アニキとコメントでフォースの力について盛り上がっています。スミスは重要な楽曲がシングルのみでオリジナル・アルバムには入ってないことが多いので、聴くならシングルを集めたベスト盤がいいと思いますよ~。
投稿: カナ | 2010.01.11 23:41
カナさん毎度です。
>説明するのが難しいグループですね、スミス。
>モリッシーの歌い方はヨーデル唱法だし。
え、そうなんですか?
なんだかつかみどころのないバンドのようですね・・
>V.J.アニキとコメントでフォースの力について盛り上がっています。
ははは、こんなことがあったんですね。
BLOGやってるとたまに記事がリンク先とかぶったりしますね。
>聴くならシングルを集めたベスト盤がいいと思いますよ~。
なるほど、Junkさんと同じご意見ですね。
ありがとうございます。
いつになるやらわかりませんが、まずはベスト盤で身の振り方を考えたいと思います。
投稿: SYUNJI | 2010.01.13 23:42
SYUNJIさん、こんばんは。
関東から一時帰国中の富美男と申します(先日はお世話になりました)。
「マイクロ・ジャクソン…」どわははははっ!
私は頭にバンダナ巻いてたら、母に「あら似合ってるんでしょ、そのサンタナ」と言われたことがあります。
もしかして似たもの同士??
さてスミス。
妹がリアルタイムで聞いていたようですが、当時はほとんど興味がなく、最近になって「The Very Best Of The Smiths」なんていうCDを借りてきたりしています。
実は私もキッカケはジョニー・マーでした。
The Theの「MIND BOMB」というアルバムのギターがやたらカッコよくて、調べたら元スミスのジョニー・マーだと知り、あの音色が聞けるならと思って聞き直しているという次第です。
しかし残念ながらタイトルを覚えた曲は今のところ1曲もなし。
ギターが光っている曲はいくつかあるのですが、やはりモリッシーのヨロレイ唱法になじめませんでした。
いい声なんですけどね。。。
でも、モリッシーがUKロック史上に残るボーカリストであることは確かなんでしょう、きっと。
あんな歌い方、他にいないもの。
というわけで全然参考にならなくてごめんなさい。
でもジョニー・マーのギターはいいですよ。
もちろんTHE THEでもいい音出してます。
投稿: 富美男 | 2010.01.28 00:08
富美男さん、コメント感謝です。
>もしかして似たもの同士??
だいぶ異なるタイプとは思いますが、なぜか毎回異様に盛り上がりますよね。
さてザ・スミスですが・・
>ギターが光っている曲はいくつかあるのですが、やはりモリッシーのヨロレイ唱法になじめませんでした。
やはり微妙な評価ですね。
いくつか聴いてみたんですけど、思ったほどモリッシーの歌い方が印象に残らない・・
>でもジョニー・マーのギターはいいですよ。
>もちろんTHE THEでもいい音出してます。
そうスか・・
ジョニー・マーのギターがいいってのはみなさん共通してますね。
THE THEから入ったほうがいいのかな?
投稿: SYUNJI | 2010.01.30 10:27
モリッシーは井上用水の声に似ています。
「how soon is now」という曲を昔懐かしい
tatuがカバーしてました。モリッシーが歌うより全然良かったです。youtubeでも聞けます。
スミスは僕が一番好きなロックバンドです。
モリッシーは正直キモいです。でもなんか面白いです。
歌詞は「I know its over」が一番いいです。
曲は「head master ritual」がかっこいいと思います。
僕はロッキングオンでこのバンドを知りました。
ノエルギャラガーが好きなアーティストに挙げていたので聞いてみたら、はまりました。アルバムは「Queen is dead」が最高傑作らしいです。
明るいバンドではないです。歌詞はユーモアがあると思います。
投稿: ぷにお | 2010.05.28 01:23
ぷにおさん、初めまして。
コメントありがとうございます。
>モリッシーは井上陽水の声に似ています。
あーなるほど・・
少し聴いただけですが、そう言われるとそんな気もします。
>ノエルギャラガーが好きなアーティストに挙げていたので聞いてみたら、はまりました。
ノエルはジョニー・マーのギターに影響を受けたと公言してるようですね。
オアシスは好きなバンドですけど、だとすればザ・スミスは自分にも聴けるのかな?
明るいバンドではない、というところは不安ですが・・
他にもたくさん聴いてないアーチストがいますので、ご指導いただけたら幸いです。
投稿: SYUNJI | 2010.05.28 23:37
お邪魔します。
ザ・スミス
好きです。
オススメは1st”The Smith”+♪This Charming Man♪
♪This Charming Man♪はシングルのみアルバム未収録でしたが、1stCD再発盤から収録されてますので1stに自動的に付いてきます。(笑)
演奏はこなれてない感じもありますが、アコースティック感が残っていて良いです。
ジョニー・マーのギターの方が評判な感じですが、
モリッシーの詩と歌があってのザ・スミスだと思います。
字余り気味みたいな小節無視したようなフレーズとか変だけど、ノンミュージシャンの強みと言うか、すごくザ・スミスっぽくある。
マーのギターは、なんかギタリストっぽく無いんですよね。
引き出しがたくさんあって、その時マッチしたものを出して来て、それが簡単に見えるし聞こえるんですよね。
このギターがあればキーボードとかストリングスとか要らなくて全部カバーしてくれる感じで。
ジャケットワークも魅力的ですし、
シングルが3分前後で短いのも良いです。
あと、番外編?で
サンディ・ショウの12"シングルも良いです。
ジャケもザ・スミスライク。
1.Hand In Glove
2.I D'ont Owe You Anything
3.Jean
演奏もザ・スミス
グループで他のアーティストに関わったのって、多分これだけだと思います。
(”Hello Angel”リマスター盤にボーナストラックとして収録されてるみたいですね)
投稿: tatsuroman | 2018.01.12 16:14
コメントありがとうございます。
ザ・スミスは多くのコメントをいただいたのですが、やっぱり手つかずです。
>オススメは1st”The Smith”+♪This Charming Man♪
>演奏はこなれてない感じもありますが、アコースティック感が残っていて良いです。
なるほど。
ただアコースティックな音は嫌いではないはずなんですが、どうも自分の場合思ったほど定着しない傾向にありますが・・
>ジョニー・マーのギターの方が評判な感じですが、
>モリッシーの詩と歌があってのザ・スミスだと思います。
>マーのギターは、なんかギタリストっぽく無いんですよね。
これは深い分析ですね。
モリッシーは歌がうまいという評価はネットではあまり見当たりませんでしたが、個性的でよいという意見はけっこうあった気がしました。
ザ・スミスも明るいバンドではない、というところはやっぱり不安ですが・・一度試してみようかと思います。(いつになるやら・・)
投稿: SYUNJI | 2018.01.17 22:30
お邪魔します。
>オススメは1st”The Smith”+♪This Charming Man♪
訂正させて下さい。
”The Smiths”ですね”s”が抜けてました。
投稿: tatsuroman | 2018.01.31 15:49