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食べてみた 第12回 「黄金の塩らぁ麺 Ayumi」

塩ラーメンを求めてさまよう徘徊ボヘミアンブロガーのSYUNJIといいます。
今回は少し変わった趣向のお店に行って参りました。
吉祥寺にある「黄金の塩らぁ麺 Ayumi」です。

いつものように「ラーメンデータベース」で塩系な店を検索していると、この店にたずねあたりました。
このサイトは最近よく利用しますが、実は寄せられているコメントはそれほど懸命に読んでいません。
自分の感覚がおそらく多くのラーメン好きな人とズレていることは自覚しているので、あまり参考にならないと思っているためです。
なんせ豚骨とか背脂には全く興味ないんで、この時点でラーメンデータベースなんか利用する資格もないですけど。
なので「塩をメインにしているか」ということと、場所と休日をチェックするくらいでいきなり出かけてしまいます。
幸い今のところ大幅に期待を下回る店に行ったことはありません。
塩系店はうまい店が多いんですよ。

で、今回もせっかくのコメントをあまり読まずに唐突に吉祥寺へ。
いつもやたら行列しているメンチカツ屋を横目に、吉祥寺プチロードにある「Ayumi」を目指します。
店は簡単に見つかりましたが、ここで初めて構えがイタリアンなことに気づきました。

Ayumi1

ドアをあけるとこれまたイタリアンレストラン調の女性スタッフが迎え入れてくれますが、目の前にはおなじみの食券販売機。
ここまではふつうのラーメン屋のシステムです。
味玉入りの「塩玉子らぁ麺」800円を注文し、カウンターに座りました。
日曜正午のラーメン店にしては客の入りは少なくすいています。

店内はさらにイタリアンで、赤を基調としたテーブルやカウンター。
足元には荷物を入れるバスケットなんかもあり、若い女性が二人連れで談笑したりしています。
ちょっと変わってるなとは思いましたが、イヤミな雰囲気ではありません。
ただ店内はかなり狭く、15人くらいのキャパだと思います。

・・などと思っていたら、驚くほど早くラーメンが登場。
まだ写真撮影の準備もしていなかったので、今回は麺写真はナシです。
しかたがないので店のチラシの一部で雰囲気をお伝えします。

Ayumi2

この写真だとわからないですけど、実は器がかなり深いです。
しかも受け皿までついててカウンターも高い(いすが低い)ので、やや食べにくい姿勢になります。
薬味として「みかんこしょう」のビンが目の前に置かれました。
果たしてラーメンもイタリアンな味なのでしょうか。

・・・・・食べてみた。

げぇーうまい・・
これはすごい味です。
打撃系というほどのインパクトはないけど、ヴォルク・ハンの関節技のように効いてくる味です。(全然わからない)

鶏ベースのスープにやや細めのストレート麺ですが、スープがふつうのラーメンとはちょっと違います。
どこが違うのかは具体的に説明できないんですけど(ド素人)、イタリアンな雰囲気は確かにあります。
が、別にトマトやオリーブの味がするわけではありません。
ラーメンスープの範疇ですが、この味ならイタリアンレストランでパスタとともに出されても違和感はないと思います。

しばらく進んで、「みかんこしょう」を投入。
ゆず系と違って甘い香りですが、これも味が変わってうまいです。
ビンには「鹿児島産のみかんを使用」と書いてありました。
店でこのビン入りみかんこしょうを1200円で販売もしているようです。

麺や具はそれほど変わったところはなく、ふつうのラーメンと違うのはメンマがかなり細切りなのと、水菜が入っていることくらいです。
最近水菜入りラーメンも増えているように思います。
味玉は少し濃い目でした。

ということで今日も完食。
でも食べている間もあまり客の出入りはありませんでした。
これだけの味なのにこの客の入りはなんだろう・・・
大きなお世話でしょうけど、イタリアンな構えは人によっては抵抗を感じるのかもしれません。
細い通りに面していますが、人通りが絶えることはなさそうな場所です。
すぐ近くにいつも行列してる別のラーメン屋があるのですが、並んでる人たちに「あっちのAyumiって店もうまいよ」と教えたい気分でした。

あらためてネットでいろいろ調べたら、やはりイタリアンのシェフが経営するお店でした。
元は立川にあった「黄金の塩らぁめん Due Italian」という店で、今は市ヶ谷に移転しているそうです。
吉祥寺の「Ayumi」は昨年開店したばかりで、市ヶ谷の支店にあたるようです。
メニューには実際に「九条ネギと昔たまごのカルボナーラ」などといったものもあります。

で、本業の塩ラーメン。
味は自分の好みに完全に合致します。
これまで食べてみた塩ラーメンの中では「中村屋」に似ていると感じました。
店の構えや雰囲気はともかく、この味がキライって人はあまりいないんじゃないかなぁ。
いないよ、きっと。(誰に言ってんだ)
だとするとあえてイタリアなテイストを持ち込まないで正調ラーメン店として営業していたほうが、むしろ支持されそうな気もします。
あと、これはあたしの姿勢が悪いせいもありますが、カウンターが高く器が深いのはやや食べづらいので、どちらかだけでも改善されてはどうかと思いました。

これまで訪れた塩ラーメン店は実はほとんどリピートしています。
「Ayumi」もまた食べたくなって足を運んでしまうのは間違いないでしょう。
そういうお店です。

3月7日追記:
昨日リピートしてきました。
今回は写真も撮ってきました。

Ayumi3

みかんこしょうのサービスはなく、水菜が他の野菜に変わっていましたが、味は変わらずうまかったです。

2015年11月15日追記:
この吉祥寺の店はすでに閉店していました。
8月1日青葉台に「黄金の塩らぁ麺 ドゥエ イタリアン 横浜」がオープン。

Ayumi4

食べてみました。
やはりうまいです。
みかんこしょうのサービスは復活していました。
奥の「白いらぁ麺」はほとんどポタージュスープパスタですが、これもうまかったです。

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見ていない 第27回 大河ドラマ

日本の伝統的なテレビ番組シリーズとして名高いNHKの「大河ドラマシリーズ」。
日曜夜は毎回家族そろって鑑賞・・というのが昭和の正しい風景だったと思うのだが、実は昔から全然見ていない。
最近「龍馬伝」てのも始まったばっかだけど、今のところ見ようという意欲も特にない。

大河ドラマは1963年の「花の生涯」から始まったシリーズで、原則として1年間かけて歴史上の人物を採り上げる方針で制作・放映された。
例外的に93年は「琉球の風」と「炎立つ」の2本立てだったようだ。
放送時間は関東では日曜夜9時から45分間。
これまでの作品では87年の「独眼竜政宗」、88年の「武田信玄」が視聴率が高かったとのこと。

見ていない理由は、昔から家族全員が歴史ものに興味がなかったためである。
我が家には時代劇を見るという習慣が全くなく、大河ドラマもその範疇としてとらえていた。
父親は西部劇とプロレス、母親は古い洋画、姉と自分はホームドラマや歌番組や今で言うバラエティなどを好んで見ていたので、毎年どんな大河ドラマが始まろうと、日曜9時の選択肢にはいっさい入ってこなかったのだ。
タイトルとして記憶にあるのは「国盗り物語」あたりからだが、中にはタイトルすら記憶にない作品もある。
「春の波涛」「太平記」「葵徳川三代」なんて誰が主演で誰を描いた作品だったのか全然覚えていない。

80年代になると「久米宏のTVスクランブル」や「天才たけしの元気が出るテレビ」など裏番組を欠かさず見ていたため、ますます大河ドラマを見ない人生が加速していく。
当時「TVスクランブル」は大河ドラマの裏ということを強く意識しており、9時46分頃になると久米宏が「『徳川家康』を見ていた方、こんばんは」などとややヤケ気味にしゃべったりしていた。

86年の「いのち」は友人と軽井沢に遊びに行った時に、つきあいで1話だけ見たことがある。
大河ドラマ唯一の現代劇だそうだが、テーマが重すぎて見ていてつらい内容だった。
本当は裏番組の「元気が出るテレビ」を見たかったのに・・

87年の「独眼竜政宗」ももちろん見ていないのだが、人気番組なので会社でも話題になっていた。
幼少の頃のめご姫役は後藤久美子だったのが、成人となった時の役は桜田淳子で、会社の人たちの評判が極めて悪かったことを覚えている。
当時の上司が飲み会の席で「あんな配役はダメだ!」と吐き捨てるように言い、その場にいた人がみな同調していたのだが、全然見ていなかった自分は「みんな大河ドラマにこんなに入れ込むのか・・」と驚くばかりだった。

そんな中で唯一、何度か見ていたのが75年の「元禄太平記」だ。
ちょうど小学生で日本の歴史を学ぶくらいの年頃だったからだろうか、中身はほとんど覚えていないが、主演が石坂浩二だったことや最終回のラストシーンは覚えている。
自分の大河ドラマ歴はホントにこんな程度である。

21世紀に入ると、NHK側も若い視聴者取り込みにチカラを注ぐようになったらしく、若者受けを意識した配役が目立つようになった。
2001年「北条時宗」の和泉元彌、2004年「新選組」の香取慎吾、2005年「義経」のタッキー、2008年「篤姫」の宮崎あおいなどが顕著な例だろう。
ただ評判は様々で、作戦が功を奏し高い評価を得た作品もあれば、そうでもなかった場合もあるようだ。

21世紀に入って前田利家・山内一豊・直江兼続といったコアな武将に向かっているのも、さすがに40年以上も続けていてネタが徐々に足りなくなってきているためだろう。
信長・秀吉・家康といった有名どころの企画だと、以前の作品・主演俳優とどうしても比較されるというリスクもあるので、最近はムリに採り上げなくなっているように思う。
だったら今後は福島正則・小早川秀秋・宇喜多秀家といった武将を採り上げると、中間管理職のお父さん達の支持を得られたりするんじゃないだろうか。

最近は家族揃って大河ドラマという図式も少なくなりつつあるようで、視聴率が30%を超えることもないらしい。
でも若い女性の間で歴史ブームだったりするし、企画と演出でまだまだやりようはあるかもしれない。
今年の「龍馬伝」はどのくらいの視聴率を記録するのだろうか。

ということで、今回こそは全国各地からお説教ものの「大河ドラマを見ていない」あたしですが、みなさまが一番印象に残っている作品など教えていただけたらと思います。

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聴いてみた 第71回 U.K.

昨日からツイッターなんか始めてしまったSYUNJIといいます。
こんなツールをあたしのようなヒッキー中年に持たせて平気なんだろうか・・
まだ使い方がよくわからず往生してますが、そんなうろたえブロガーが今回聴いてみたのはU.K.。
昨年夏に中野のレコミンツで買っておいたファーストアルバム「憂国の四士」を聴いてみました。

Uk

U.K.については、予備知識は全然ない。
従って「聴いてないシリーズ」でも採り上げてこなかった。
ただエイジアの2枚目のアルバムが流行った頃、雑誌の読者欄に「ジョン・ウェットンが参加したU.K.というグループが好きになりました」という投稿があり、これでグループの存在を知った経緯がある。
ジョン・ウェットンがその前にクリムゾンにいたことを知ったのはもっと後になってからだ。

メンバーはジョンの他、ビル・ブラッフォード、アラン・ホールズワース、エディ・ジョブソン。
プログレを勉強すると必ず名前が出てくる人たちである。

アルバムは78年発表で、エイジア結成の4年前だ。
今回期待したのも実はそのあたりにある。
難解なプログレと、ポップなエイジアの中間あたりの音が聴けるのではないかと思ったのだ。
エイジアがプログレ・ファンからは厳しい評価なのは十分承知しているが、自分はエイジアの3枚目までは全部好きだ。
サウンドもジョン・ウェットンのボーカルも、自分の好みに合致している。
一方でクリムゾンの「太陽と旋律」のジョン・ウェットンは、自分には全く別人に聞こえる。

そんなド素人のミーハーな期待を、果たしてU.K.は受け入れてくれるのでしょうか。

・・・・・聴いてみた。

1.In The Dead Of Night 闇の住人
テンションの高いナンバーだが、リズムがロックのものとは少し違う。
7拍子とのことだが、アタマの中で合わせにくい。
いかにもプログレといった転調はあまりないのでわりと聴きやすいが、ベースのホールド感に比べてドラムが少し軽いのが気になる。
中盤以降のキーボードやギターのメロディはポップでいい。

2.By The Light Of Day 光の住人
1曲目と切れ目なく続き、タイトルも対になっているので、組曲として聴くべきなんだろうが、雰囲気はかなり違い、はかなげで青白い音がする。
こっちはかなりプログレ臭が充満しており、クスリっぽいサウンドで終わる。

3.Presto Vivace And Repris 光と闇
これも前の曲からつながっているが、またしても非常にリズムがとりづらい。
と思ったら1曲目と共通の旋律だった。
ELPイエスを思わせるやたら高度なパートの音が並んでいるが、ボーカルやコーラスは案外軽い作りだ。

4.Thirty Years 若かりし頃
寂しいアコースティックギター、沈みゆくボーカル、もの悲しい調べ。
暗いなぁ。
スティングの「フラジャイル」を思い浮かべたが、ジョン・ウェットンはスティングほどの歌唱力ではなさそうだ。
と思ったら転調してドラムやキーボードなどいろいろな音が鳴り出した。
この展開はやはりイエスに似ている。
思ったより長く、後半は少し飽きが来る。

5.Alaska アラスカ
ファンファーレっぽい音で始まるのだが、全然明るくない。
どこがアラスカなのかわからない・・
でもってやはり転調。
アップテンポの中、不協和音スレスレのキーボードが鳴り続ける。
どこがアラスカなのかわからない・・

6.Time To Kill 時空の中に
同じテンポで次の曲へ。
ところどころその後のエイジアを予感させる部分もあるが、まだプログレの枠内にはきちんと収まっている。
後半はエレクトリック・バイオリンが曲を支配。
この曲はめずらしく唐突に終わる。

7.Nevermore ソーホーの夜
前半がよりエイジアに近い。
ボーカルにコーラスがついているが、あまり調和がうまくいっていない気がする。
何度か転調があり、後半は夜空を思わせる幻想的なサウンド。
8分の大作だがエンディングは静かに終わる。

8.Mental Medication 瞑想療法
ミドルテンポなリズムだが、楽曲の調和がなく転調も細かいので散漫な印象。
一瞬終わったかと思わせてさらにテクニック披露合戦のような音が続く。
ジョンのボーカルがリズムも音もいまいち楽器に合っていない。

うーん・・・・

「プログレにそういう点を求めたらいかんよ」その1。
残念ながらこちらが期待したようなミーハーなサウンドには答えてくれなかった。
そもそもその期待が間違いなんだけど、やはりプログレの壁は想像以上に厚いものがある。
難解で転調だらけというわけでもないが、ジャズにも似た音にはなかなかなじめない感じだ。

「プログレにそういう点を求めたらいかんよ」その2。
これも無理なお願いとは思うが、まず全体に明るくない。
楽曲としての調和が薄いし、ボーカルの作り込みが弱い。
そう、エイジアってのは確かにミーハーなんだけど、高度な演奏技術に裏打ちされた洗練度の高いミーハーなんだよなぁ。
楽曲が明るいしコーラスもしっかり作ってあるのだ。
自分が好きなサウンドは、U.K.にはやっぱりそれほど見あたらない。

それでもU.K.がクリムゾンやイエスと別の方向性を持っていたことはなんとなくわかる。
ネットでU.K.を調べても、「革新的」「プログレのニューウェーブ」などといった表現での評価が多い。
ただしその革新性は大衆性とも違ったものだ。(当然か・・)

もちろん今でもクリムゾンやELPやイエスになじんだわけでは決してないのだが、もうそろそろオレ様も少しはU.K.も聴けるかな?という「おごり」のような感覚があったことは確かだ。(大げさ)
U.K.も含めて、まだプログレ修行が足りないということですね。

このファーストアルバムの後、U.K.はアランとビルが脱退し、テリー・ボジオが新ドラマーとして加入。
テリー・ボジオの名前は最近知ったばかりだが、それはU.K.のキャリアでなく、昨年の来日ツアーのニュースをテレビで見たのだった。
ザッパのバンドにいたこともその時に知った。
U.K.のアルバムとしてテリー・ボジオ参加のセカンドを絶賛する人も多いようだ。

ということで、覚えたばかりの関節技をしかけようと思ったらあっさり逆をとられてやっぱりあっけなく敗北となったU.K.。
多少プログレを聴いた程度でかなう相手ではありませんでした・・
セカンドのほうがポップだという評価もあるようなので、しばらく温泉で湯治して痛めた関節を治療した後で、機会があったら挑戦しようと思います。

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聴いてない 第141回 ザ・スミス

先日ウチの母親(74歳)から「今晩テレビでマイクロ・ジャクソンの番組やるみたいだよ」真顔で言われ、「そうかい母ちゃん。楽しみだね」と返事しておいたSYUNJIといいます。
これも親孝行。

80年代の音楽を語る上で必ず名前は登場するんだけど何ひとつ知らないバンド、ザ・スミス。
いっさい聴いてません。1曲も知らない。
こんな感じで全然知識のないバンドは結構多いんだけど、ザ・スミスの場合はむしろどうして名前だけは知っているのかが不明。
全く知らないけどたぶんやたら売れたんだろうと推測。

ザ・スミスについて、知っているのはモリッシーとジョニー・マーというメンバーの名前だ。
これもいつ覚えたのかわからないが、たぶん雑誌に載っていたのを丸暗記したと思われる。
スミスさんが作ったバンドかと思ったら、スミスという人はバンドにはいないのだった。
とりあえずエアロスミスとも関係はない。
ちなみに「ザ・○○」とは「○○一家」という意味らしい。
とするとザ・スミス、日本で言うたら「中川家」みたいな意味合いなのだろうか。
謎のスミス一家について調べてみた。

ザ・スミスは1982年にイギリスのマンチェスターで結成。
モリッシーとジョニー・マーが結成当時のメンバーだが、バンドには他にアンディ・ルーク、マイク・ジョイスという人たちがいる。
モリッシーの歌詞とボーカル、ジョニーのギターが売りのバンドだそうだが、モリッシーは楽器ができないらしい。
5年間で4枚のアルバムを発表し、イギリスでは大ヒットしたが、87年には解散。
この期間は自分はチャート追っかけにどっぷりはまっていたはずだが、FMで彼らの曲をエアチェックできたことが全くないし、ビデオ映像も見た記憶がない。
日本での人気はそれほど高くはなかったのではないだろうか・・と結論づけたいのだが、実は自分が知らないだけで世間の人はみんな知っているのでは・・という恐怖に背筋が寒くなる思いで日々過ごしている。

そんでもって調べていて続々と自分の勘違いがあらわになっていくのだが、実はさっきまで勝手にパンク系のバンドだと思っていました。
ネオアコとかギター・ポップとは書いてあるが、パンクと紹介されてはいないようだ。
その後のオルタナやブリット・ポップのムーブメントにも多大な影響を与えたバンドとのことだが、やはりいまいちよくわからない。
イギリスでは10CCXTCと、オアシスやベックをつなぐ位置にいるのがザ・スミスだと言われているそうだ。

それでもやはり反体制という伝統的なロックのポリシーを踏襲していたモリッシー。
イギリス王室や政権に反対の姿勢は他の多くのアーチストにも共通するが、モリッシーはあのバンド・エイドにも否定的だったらしい。
本来政府が行うべき弱者救済を、一般人からカネを吸い上げて行ったバンド・エイドの姿勢がよくない、というのがモリッシーの主張だそうだ。

バンド解散後、各メンバーはそれぞれ別のミュージシャンと活動を続けたが、96年にはバンドは解散しているにもかかわらず、元メンバー間での利益の分配や権利関係をめぐって裁判沙汰となり、モリッシーにとって不利な条件で決着したそうだ。
ロックバンドとしては非常にわかりやすい展開である。

こういう話だけ聞くとやはりパンクっぽいイメージはあるが、一方でモリッシーという人はファッションセンスが変わっている人でもあるようだ。
偽物(なぜ?)の補聴器をつけて尻のポケットに花をさして女物のシャツを着て、という、文字にすると相当ヤバイ姿で歌う人らしい。
なんだそりゃ・・

というわけで、結局全くイメージがつかめていないザ・スミス。
総合するとあまり明るい系統の音楽ではなさそうだけど、あたしのような素人が聴いても大丈夫なんでしょうか?
おすすめのアルバムなどあればご紹介いただきたいと思います。

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使っていた 第2回 ヘッドホンステレオ

懐かしきEMI(Eighty's Music Item:あたしの造語です)シリーズ、2回目はヘッドホンステレオ。
若い方々のために解説するが、約30年前にソニーから「ウォークマン」という名前でカセットテープを聴く超小型の機械が発売されたのどぇーす。(場内赤面)

当時カセットテープは基本的にラジカセやデッキ等の据え置き製品で聴くもので、小型で持ち運べる機種もあるにはあったが、それは大半がモノラルの語学勉強用だったりビジネス向け商品だったりで、いまいちアカ抜けなかった。
「カッパ・ブックス」という新書サイズの本があったが、それと同じサイズのテープレコーダーが70年代に商品化されたことがあった。
「カッパの本が驚いた!」というキャッチでテレビCMもやっていたが、ターゲットはやっぱりビジネスマンだったように思う。
カッパ・ブックス自体があんまし若者向けシリーズじゃなかったし。

これを突破して「部屋以外でもカセットテープが聴ける」商品を開発したのがソニーだ。
それが「ウォークマン」である。
インパクトは相当なもので、多くの若者が頭にオレンジ色のヘッドホンをかけて学校や電車や道ばたでユラユラグルグルするようになった。
商品名であるソニーのウォークマンがあっさりとして定着してしまったため、当時のナウいヤングの会話においてもヘッドホンステレオと呼ぶことのほうが圧倒的に少なかったはずである。
前置きが長くなったが、80年代の音楽シーンを語る上ではラテカセなんかよりもずうっと重要なアイテムだったのがヘッドホンステレオなのである。

あたしも80年代にはさほどナウくもない学生だったのだが、ヘッドホンステレオを手に入れたのはけっこう遅いほうだ。
高校生のうちは買うことができなかった。
単純にカネがなかったのだ。

最初に買ったのはAIWAの「カセットボーイ」という機種。
名前がなんとなくソニーのアレンジというかオマージュというかパクリというか、苦心した様子がうかがえる。
しかもあたしが買ったのは新品ではなく質流れっぽい中古である。

Aiwa1

Aiwa2

今持ってみると驚くほど重い。
録音機能もついているのでなおさらなんだが、これでも当時は画期的商品だと思ってズボンのベルトにくっつけて意味もなく電車の中で聴いたりしていた。
大学1年の夏休みに半月くらい北海道を旅行したことがあるが、その時もテープ15本とともにこの「カセットボーイ」を持っていったことをはっきり覚えている。
根室の安宿でカルチャー・クラブなんか聴いていたなぁ・・

残念ながらオートリバース機能はなかったので、B面(死語)を聴く時はフタを開けてテープをがちゃがちゃと裏返すというあまりイケてない動作を電車内でしなければならない。
(別に電車内に限らないけど)
なので46分テープはあまり外では聴かなかった。

本家の「ウォークマン」を買ったのは、それからさらに4年くらい後だ。
WM-55という当時の最新機種で、秋葉原で丸一日かけて安い店を探し、やっと25000円で買ったのだった。

Sony1

Sony2

色は黒。
今度はオートリバース機能付きだ。
重量は「カセットボーイ」よりもずっと軽い。
しかし電池の持ちがあまりよくなく、しかも電池が減ってくるとテープの回転にモロに影響が出てしまい、間延びした音を毎回悲しい思いで聴いていた。

さらに数年後、パナソニックの製品を買ってみた。
再び中古だが、今度はラジオ付きである。(まだ20代だったのにおっさんくさいチョイス・・)
すでに働いていて日々長時間の通勤なため、ラジオもあったほうが飽きないと考えたのだ。

Panasonic1

厚みはウォークマンの倍くらいあり、かなりゴツイ。
デザインもソニーほど洗練されておらず、テープが終わってPLAYボタンが切れる時、「ばちーん!」と驚くほど大きな音がした。
オートリバースではあったが、逆方向のアジマスがいまいちで、音質にかなり差があった。

Panasonic2

ラジオのほうは朝のJ-WAVEでジョン・カビラの番組なんかをよく聴いていた。
そのうちだんだんとラジオしか聴かなくなり、そう考えたらもっと小型のラジオは別に持っていたので、何もこんなゴツイ機械を毎日持ち歩く必要もない。
さらにカセットテープの音をMDに移し替えることも始めたので、テープ自体を外に持ち出すこともしなくなった。
というわけでこの製品をもって自分の(カセットテープを聴くための)ヘッドホンステレオの歴史は完了したのである。

ヘッドホンステレオは若者に大人気だったので、各メーカーも次々と新商品の開発を行っていた。
特に小型化・軽量化で各社が苛烈な競争を繰り広げたが、常にリードしていたのはやはりソニーだったように思う。
カセットテープのケースと同サイズの商品が出た時は驚愕したものだ。
厳密に言うとカセットテープを入れた時には本体がスライドしてケースサイズよりは大きくなるんだけど、ソニーは「カセットケースと同サイズ」である点を強調して宣伝していた。

その後東芝が「ウォーキー」という名でテープのケースよりも小さい本体の商品を出してきたことがあった。
本体内にテープを格納して音を聴くのが最低限の条件だったのだが、東芝はテープの一部が本体の外に出ている状態で音を聴かせることを許す商品を開発したのだ。
さすがに小型化とはいえテープの一部がムキ身で本体の外に出ているのはどこか不安な感覚があり、この商品はそんな「やりすぎ感」のためかさほどヒットはしなかったと思う。

ということで、懐かしくそして切ないヘッドホンステレオ。
歴代のヘッドホンステレオを全て捨てずに持っている自分も果てしなく貧乏性だが、いちおうどれも電池を入れると動くようだ。
あらためて日本の製品の優秀さに感動しますね。
i-Pod全盛の現在、電車の中でこんな機械でカセットテープをヘッドホン(色はオレンジ)をつけて聴いているおっさんがいたら、かなり注目されるような気がするなぁ。
今でも使っている人はいらっしゃるんでしょうか?
みなさまの使用履歴をお知らせいただければ幸いです。

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