聴いてない 第140回 ウルトラボックス
伝説の「ウルトラSYUNJI」シリーズの思い出を胸に、三流ブロガー街道を一人行くSYUNJIといいます。
少し前の記事で報告しましたが、10月にココログ同期生のgetsmart0086さんと1年ぶりにお会いする機会がありました。
東京出張に来られたゲッツさんと夕方新宿の懐石料理店で会食だったのですが、完全個室でしかもなぜかテレビモニター付き。
モニターはご自由にお使い下さい状態だったんですが、特に使いませんでした。
つーかあれ、他の客はどういう使い方してるんでしょうか?
悪くないけど不思議なサービスです・・
そんな個室マニアのあたしが本日チョイスしたのは、ウルトラボックス。
個室からボックス席を連想しただけのムリめな展開ですが、ウルトラボックスのボックスは「VOX」なのでした。
ウルトラボックス、一切聴いていないので聴いてない度は1。
いわゆるニューロマ系・テクノ系などに分類されるバンドだと思うが、曲は全く知らない。
ABCとかジャパンとかヒューマン・リーグなどが近いイメージがあるのだが、当たっているだろうか?
聴いてないくせにジョン・フォックスとミッジ・ユーロの名前だけは知っている。
どこで覚えたのか定かでないが、おそらくミュージック・ライフだと思う。
もともとはジョン・フォックスが作ったバンドだが、78年にソロ転向につき脱退。
後からミッジが加入し、以来ミッジがバンドを仕切ることとなる。
ちなみに結成当時のバンド名には「Ultravox!」と"!"記号がついていたらしい。
バンド・エイド、ライブ・エイドにも参加したが、80年代後半はほとんど活動していない。
今年に入ってミッジ時代の4人でイギリス国内ツアーが行われた。
・・・以上がウルトラボックスの概略だが、中途半端に知っているところもある。
ジョン・フォックスは顔は四角いがいかにもニューロマ系の風貌である。
その昔雑誌についていたカセットインデックス用ページに写真が載っていたのだ。
実は今でもその写真をなぜか持っている。
ジョン・フォックスは70年代当時イギリスでも流行っていたアメリカン・ロックに違和感を覚え、ヨーロッパの音楽性を追求すべくウルトラボックス結成を決意したそうだ。
ただし影響を受けたアーチストにはロキシー・ミュージック(ブライアン・イーノ)やビートルズやクラフトワークの他、ボブ・ディランやベルベット・アンダーグラウンドの名前もあげており、アメリカの音楽家を拒絶していたわけではないらしい。
バンドを脱退したのは、ウルトラボックスとジョン・フォックスを同一視されることがイヤだったから、という理由とのこと。
ミッジ・ユーロはジョンよりも若干さばけた業界風の印象である。
バンド・エイドはボブ・ゲルドフが発起人だが、実際スタジオで録音現場を主導していたのはミッジだった。
この時の映像を昔NHKで見たことがある。
「Do They Know It's Christmas Time?」のメドレーを歌う各アーチストをコントロール室から仕切るミッジは、かなりのやり手に見えた。
ミッジ自身の歌う姿はこの映像には出てこなかったと思う。
今回ウルトラボックスを調べていて驚いたのは、ミッジがシン・リジィに参加していた経歴を持つことだった。
イメージ的に全く別の分野だと勝手に思っていたのだが、実はミッジはシン・リジィのギタリスト(しかもゲイリー・ムーアの後任)として日本公演にも参加したこともあるそうだ。
シン・リジィは「Chinatown」という曲だけ当時から知っているのだが、この曲にもバックのボーカルでミッジが参加しているとのこと。
フィル・リノットのソロアルバムにも、ミッジとの共作があるらしく、かなりハードロック寄りなミュージシャンであるようだ。
そうだったんだ・・
ウルトラボックス、とにかく1曲も聴いてないのだが、日本のFMではそんなにオンエアされてなかったんじゃないだろうか。
録音していない時も含め、80年代にFMで「では次はウルトラボックスの・・」といった紹介を聴いた記憶が全然ない。
まあ当時から聴いていた番組は「サンスイ・ベストリクエスト」なんかに限られてはいたんですけど。
チャートアクションとしての実績はどうだったんだろうか?
というわけで、ウルトラボックス。
日本での評判もさっぱり見当がつきませんが、ジョン政権・ミッジ政権それぞれの時代でおすすめアルバムがあれば教えていただきたいと思います。
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コメント
SYUNJIさん、こんばんは。
ウルトラボックス・・・「ニュー・ヨーロピアンズ」という曲だけしか知りませんが、ギターがカッコ良いこの曲の存在だけで、今もなお(名前を)忘れる事が無いバンドになっています。
それほど当時は「ニュー・ヨーロピアンズ」という曲が好きでした。携帯音楽プレーヤーに入れているので、今でもたまに聴きますけどね。
という、個人的なしょーもない思い出話しかコメント出来ずにすいません。
投稿: Junk | 2009.12.26 18:15
SYUNJIさん、こんばんは。
タイトルの「ウルトラボックス」を見て、思わず
「おお、久しぶりのウルトラネタ!」と力みました
が、「ウルトラボックスかあ・・・・まったく知らない」
となってしまいました(^^;)。
さて、手持ちCDをながめますと、とある87年フェスライブ
公式盤で、ミッジ・ユーロが「If I Was」という曲を
演奏しています。当時のテクノポップ風の曲で、ソロなの
か、ボックスの曲なのかは不明です。
>>仕切るミッジは、かなりのやり手に見えた。
私もミッジ・ユーロは何となくプロデューサーといった
方面での記憶がありますが、具体的に誰のをやって
いたとか、そういう覚えが全くありません。
>>ミッジがシン・リジィに参加
これは驚きです。あの「ヤツらは街へ」のヘヴィな印象が
あるバンドに、テクノポップの印象が強いミッジがいたとは。
投稿: モンスリー | 2009.12.26 19:56
Junkさん、コメント&TBありがとうございました。
ご紹介の「ニュー・ヨーロピアンズ」、これはミッジ時代の曲ですね。
You Tubeで聴いてみましたが、やはりこの曲は記憶にありません。
思い浮かべていたイメージと違って、ギターがけっこうハードですね。
モンスリーさん、コメント感謝です。
>「おお、久しぶりのウルトラネタ!」と力みました
なんかそのうち正義の味方として「ウルトラボックス」というヒーローが登場しそうな気も・・(そんなわけないか)
ぷく先輩も早く復活してほしいですね。
>とある87年フェスライブ公式盤で、ミッジ・ユーロが「If I Was」という曲を演奏しています。
調べたところではこの曲はミッジのソロのようです。
>あの「ヤツらは街へ」のヘヴィな印象があるバンドに、テクノポップの印象が強いミッジがいたとは。
あたしも驚きました。
ファンの方からすれば何を今さらな話でしょうけど。
シン・リジィでギターを弾いていた頃、並行してヴィサージという自分のバンド、さらにはウルトラボックスとしての活動も行っていたことがあるそうです。
投稿: SYUNJI | 2009.12.26 22:06
こちらもウルトラネタとは・・・気が合いますな。
さっそくTBさせてもらいました。ルドルフです。
アタシはジョン・フォックスの時代のウルトラ~はまったく知りません。が、ミッジの頃はTBの記事にもあるとおり、ヴィエナのヒットがあったころだけは知っています。たぶん、SYUNJIさんの肌には合わないかと・・・ご察しのとおり、ニューロマンティック路線ですね。ギターは結構ビンビン(?)だったりしますが。
ミッジが、シン・リジィにいたことは有名ですよ。が、彼が参加している音源はシン・リジィファンであるアタシもたぶん聞いたことはないですねぇ。たしか、一時的にギタリストがいなくなって代打的に加入というか、ツアーに参加した程度のことだったと思います。アイルランド時代からフィルが可愛がっていたとかで。
・・・松金洋子はこってりしすぎですね。5ボックスはキツい(笑)
投稿: ルドルフ | 2009.12.27 11:25
× 彼が参加している音源はシン・リジィファンであるアタシもたぶん~
○ 彼がギタリストとして参加している音源はシン・リジィファンであるアタシもたぶん~
訂正
投稿: ルドルフ | 2009.12.27 11:29
個室からウルトラボックスとは、見事な展開だなタケチャンマン。(ブラックデビル風)
『Viena』だけ持ってます。友人にウルトラボックス好きがいたので、他のアルバムも少しは聴いたことがあるような気がします。
このアルバムを買ったのは、三宅一生がヘリコプターで降りてくるウィスキーのCMで「New Europeans」が使われていたからです。
タイトル曲の「Vienna」は「New Europeans」とは全然違い完全なテクノですが、すごくよい曲だと思います。
「Do They Know It's Christmas Time?」のメイキングビデオでミッジ・ユーロがプロデューサーのように振る舞っていたのは憶えていますが、シン・リジィ参加の件は知りませんでした。ミッジ・ユーロは大物なのだと、あのビデオで初めて認識しました。
投稿: getsmart0086 | 2009.12.27 14:10
ルドルフさん、こんばんは。
ウルトラと書けばニオイにひかれてコメントが集まることを知っているSYUNJIといいます。(セコイ)
>ご察しのとおり、ニューロマンティック路線ですね。ギターは結構ビンビン(?)だったりしますが。
確かに「ニュー・ヨーロピアンズ」はそんな感じですね。
好みかといわれると微妙ですが・・
>ミッジが、シン・リジィにいたことは有名ですよ。
そうスか・・もう今さら取り繕ってもムダなんで素人全開ですが・・
ウィキペディアでシン・リジィのページを見ると「ツアー中にゲイリー・ムーアが失踪。急遽ヴィサージ、ウルトラヴォックスのミッジ・ユーロを呼びスケジュールを消化」などと書いてありました。
失踪ってのが香ばしくて素敵です。
ゲッツさんコメント感謝です。
貴様、ブラックデビルだな?(拾ってどうする)
>三宅一生がヘリコプターで降りてくるウィスキーのCMで「New Europeans」が使われていたからです。
このCM映像をYou Tubeで見ましたが、記憶にありません・・
80年代のCMだったら見てたはずですが・・
>ミッジ・ユーロは大物なのだと、あのビデオで初めて認識しました。
あたしも同じです。
ミッジの名前は知ってましたが、あのイベントを仕切るほどの大物だとは思ってませんでしたので、映像を見た時はけっこう驚いたことを覚えています。
投稿: SYUNJI | 2009.12.29 21:18